昨今、新型コロナウィルスの影響により、人気、需要が高まっている「キッチンカー」。イベントやオフィス街のランチはもちろんの事、マンションなどの住宅地や公園、商業施設などあらゆるところで見掛ける場面が多くなりました。「フードトラック」や「ケータリングカー」などとも呼ばれており、食品の調理、提供を目的とした設備を備える車輛の名称となっております。

そして、キッチンカ―の最大のメリットともいえるのが「移動できる事」。

営業場所を自由に移動出来るキッチンカ―の特徴を最大限に生かす為にも実際に営業する地域について詳しくなりましょう。

茨城県について知ろう

茨城県は、関東地方北東部にある県で、東部は太平洋に面し、南の千葉県とは県境に利根川が流れています。
広い台地と長い海岸線により農業と漁業が発達していますが、近年は臨海工業地域、先端科学技術の研究開発都市、さらには国際港湾都市の建設と、先進的な工業県への変貌を続けています。

【茨城県の主なデータ】

■面積：6,097.39㎢(国土地理院　面積調べ　2021年10月1日)【全国24位】
■推計人口：2,868,554人(国勢調査速報値2020年10月1日)【全国11位】
■県庁所在地：水戸市

【市別人口情報(2021年11月1日現在)】

(2021年4月調査　茨城県公表)

1位：水戸市(271,018人)
2位：つくば市(242,866人)
3位：日立市(174,408人)
4位：ひたちなか市(157,672人)
5位：古河市(142,986人)

【有名スポット】

■国営ひたち海浜公園

自然あふれる茨城県を象徴するかのような「国営ひたち海浜公園」。
公園としてはもちろん、花の名所として県内外の人々に親しまれています。
一年を通してイベントも豊富で、国内最大規模のロック・フェス「ROCK IN JAPAN」の開催地でもあります。

■袋田の滝

栃木日光「華厳の滝」、和歌山熊野「那智の滝」と並んで日本三名瀑に数えられることもある袋田の滝。
日本でも有数の規模を誇り、その落差はなんと約120m、幅も約73mと見応え充分です。

■アクアワールド茨城県大洗水族館

茨城県東茨城郡大洗町にあり、太平洋に面した、日本でもトップクラスの大型水族館です。
隣接する国営ひたち海浜公園とともに茨城県を代表する海岸部のレジャースポットで、茨城県随一の観光施設となります。

茨城県のキッチンカ―出店場所

【道の駅・サービスエリア】

サービスエリアや道の駅を出店場所にする場合、広い客層による一定の集客が見込めます。売上が安定しやすいのが魅力ですが、既存の店舗が多いのが悩みどころです。施設にあるレストランのメニューや固定で来ているキッチンカーと被らない、少し周りと違ったメニューや地元名産品などに挑戦するのも良いでしょう。

■道の駅ごか　　

新鮮な野菜が並ぶ農産物の直売所や郷土料理が楽しめるレストラン、物産品コーナーなど地元色満点の道の駅です。茨城県銘柄豚「ローズポーク」の指定販売店として精肉の販売やファーストフードコーナーなど施設も充実しています。

■道の駅いたこ

茨城県潮来市にある道の駅です。「いたこショップ」には、オリジナリティー溢れるキャラクターグッズが並び、レストランでは潮来産の食材が多く使われております。ゴルフ場もあり、イベントも多数開催されております。

■道の駅常陸大宮

国道118号線沿いの便利な場所にあり、久慈川を目の前にした自然あふれる施設です。レストランや農産物の直売所など施設があります。

■圏央道江戸崎パーキングエリア

茨城県稲敷市にある圏央道のパーキングエリアです。キッチンカ―の出店募集は坂東市のHPから募集をしております。

【イベント・マルシェ・フリーマーケット】

現在はコロナでイベントが減っていますが、今後は少しずつ増えてくると予想されます。規模の大小で出店料や集客が大きく変わりますが、やはり知名度を上げるにはイベント参加も大事な戦略の一つです。とは言え、いきなり最初から何万人規模のイベントへ出店するのではなく、まずは地域のマルシェなどへの参加がおすすめです。

■ROCK IN JAPAN FESTIVAL(国営ひたち海浜公園)

ROCK IN JAPAN FESTIVALは、日本最大の野外ロック・フェスティバルで毎年8月に国営ひたち海浜公園で開催されています。2020年、21年は新型コロナウィルス感染症の影響により中止となりましたが、2019年には4日間で約30万人を動員した超大型イベントです。

その中にはもちろん飲食エリアもあり、約100店近い飲食店舗が出店します。

■常総きぬ川花火大会

今年(2021年)はコロナ禍の影響により、「無観客」「短時間」「打ち上げ日時・場所の非公開」の感染症対策を講じた開催概要となりましたが、それ以前は、花火大会当日、各所でキッチンカ―を利用したイベントなどが開催されております。

■マルシェ＆フリーマーケット

茨城県の各所でマルシェやフリーマーケットが開催されております。インターネット検索やジモティーなどにキッチンカ―の出店募集情報が多く掲載しています。

【スポーツ会場】

茨城県にはJリーグチーム「鹿島アントラーズ」「水戸ホーリーホック」を始め、複数のスポーツチームのホームゲームでキッチンカーを導入しています。

■Jリーグ：鹿島アントラーズ(スタジアム：茨城県立カシマサッカースタジアム)　

■Jリーグ：水戸ホーリーホック(スタジアム：ケーズデンキスタジアム水戸)　

■Bリーグ：茨城ロボッツ(スタジアム：アダストリアみとアリーナ)

【その他】

その他にも筑波大学やキッチンカー事業者のコミュニティサイト、出店場所のマッチングサイトなど御座いましたので、参考にすると出店場所が見つかります。

■筑波大学厚生会

■茨城県ケータリングカー協同組合

キッチンカ―出店のメリット

【営業場所を移動することが出来る】

キッチンカーならではのメリットは、やはり営業場所を移動できることです。平日と土日で出店場所を変えられるので、集客がしやすくなります。
イベントに参加すれば大きな集客が期待できますし、出店場所に合わせてメニューを工夫できれば売上アップも見込めます。

【人件費や維持費の負担を減らせる】

キッチンカーでは限られたスペースで作業するので、一人で営業することも可能です。食器を下げたり洗う必要もなく、人件費がかかりません。燃料費はかかりますが、水道代や電気代といった維持費も少なく済ませることができます。家賃も固定店舗に比べると駐車場代程度で安く済みますので、長期休業してもあまり負担になりません。

キッチンカ―をレンタル(リース)で開業する方法

キッチンカ―の開業をする場合、購入・レンタル・リースなど様々な形態で始める事が可能です。ここではリスクを減らし、初期費用をあまりかけずに開業できるリースサービスについて紹介します。リースの契約をした場合、車輛の使用者名義を変更する為、購入した場合と殆ど同じ扱いで車輛の運用することが可能となります。

ケータバンク株式会社のリースサービスを軸にリースについて値段やメリット・デメリットを紹介していきます。

【値段】

ケータバンクのリースサービスは、準備費用＋登録事務手数料が10万円になります。そのほかに月額費用として12ヶ月契約で月々8万円、6ヶ月契約で月々9万円(どちらも税別)となっております。
期間満了後は再リース契約により、延長してそのままの月額料金で利用する事が出来ます。契約終了の場合は、車輌の返却となります。

【メリット・デメリット】

メンテナンス費用は全てケータバンクの負担になるので、車輌維持に関わる費用がほとんど掛かりません。

タイヤ交換や車検、その他法定費用の負担もないので、キッチンカ―の導入費及び維持費を抑えた開業が可能です。1日あたり3,000円以下の価格設定なので、まずキッチンカーに興味を持って始めてみたい人にはピッタリのプランです。

デメリットは途中解約の場合に、違約金がかかります。安価なリースサービスですが「どうしても月額でお金を払うのが嫌だ」「短期間の営業をしたい」という場合は、購入かレンタルをする方が良いでしょう。

【ケータバンク株式会社　リースサービス資料はこちら】

茨城県の営業許可について

キッチンカ―の営業許可は営業する管轄地域に分かれております。

茨城県の場合は

・茨城県県内一円(水戸市内を除く)

・水戸市内一円

県内全域で営業をする場合は、上記2つの営業許可取得が必要となります。

キッチンカ―開業・運営の補助金・助成金

【キッチンカー開業・運営に利用できる補助金・助成金】

■ものづくり補助金

正式名称は、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金です。国から支給される補助金で、対象はものづくりやサービスを行う中小企業です。
機械装置費や原材料費などの対象項目に対して必要な資金の1/2が補助されます。
キッチンカーで申請する場合は100万円～500万円の補助とされています。通年で公募されていますが、3か月ごとに締め切られます。申請時には事業計画書と同様の内容を提出する必要があるので、準備しておきましょう。

■地域雇用開発助成金

厚生労働省から支給される助成金です。対象は、離島や過疎地域などの雇用機会が少ない地域での開業者です。設備や整備にかかった費用に対して、50万円～800万円の助成金を受け取れます。創業した地域に居住する人を2人以上雇うことが条件とされており、地域の雇用を活性化させる目的の助成金です。1年に1度、最大3回まで申請ができます。申請時には計画書の提出が必要となります。

■創業支援等事業者補助金

国から支給される補助金です。対象は、認定市区町村で新規事業を開業するものとされています。補助金交付決定後に発生する経費に使用することが条件です。
募集時期は毎年変わり、中小企業庁のサイトで確認できますが、公式サイトは毎年新しく作られるため調べるときには気をつけましょう。

【新型コロナ関連の補助金・助成金】

■小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が対象の補助金です。新型コロナ以降、事業を継続・発展させるためにかかった費用を補助する目的とされています。コロナ特別対応型では、上限が100万円に設定されています。申請に必要な書類は申請者によって異なるので、申請前によく確認しておきましょう。

■事業再構築補助金

新型コロナの影響により2020年10月以降に売上が減少している法人・個人の中で、新分野の展開や業態転換に取り組む場合が対象になります。補助金額は100万円～1億円と大きな幅があります。機械装置代や販売促進費でしたら対象経費ですが、キッチンカーの車輌代は対象外です。申請には、コロナ前後で売上が減少したことを証明する書類が必要となります。

【茨城県の補助金・助成金】

2021年11月現在では、茨城県独自で活用できる補助金及び助成金は確認出来ませんでした。行政のホームページで掲示されますので、都度チェックしましょう。
参考：茨城県(補助金・助成金・融資情報）

まとめ

どんな地域でもキッチンカーを開業する上で、とても重要な出店場所。今回、茨城県の各営業場所を紹介したように様々な角度から出店情報を集めて、自分のお店のコンセプトやメニューに合う出店場所を確保出来るとキッチンカ―営業が安定します。また、首都圏にも近い事からキッチンカ―の優位性である「移動できる事」を生かして経営計画を立てましょう。

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