昨今、新型コロナウィルスの影響により、人気、需要が高まっている「キッチンカー」。イベントやオフィス街のランチはもちろんの事、マンションなどの住宅地や公園、商業施設などあらゆるところで見掛ける場面が多くなりました。

「フードトラック」や「ケータリングカー」などとも呼ばれており、食品の調理、提供を目的とした設備を備える車輛の名称となっております。そして、キッチンカ―の最大のメリットともいえるのが「移動できる事」。営業場所を自由に移動出来るキッチンカ―の特徴を最大限に生かす為にも実際に営業する地域について詳しくなりましょう。

山梨県について知ろう

山梨県は中部地方の南東部に位置する内陸県で、東京都、神奈川県に接しています。自然環境にめぐまれ果樹王国として知られますが、工業も発達し、観光地も多くあります。

【山梨県の主なデータ】

■面積：4,465,27㎢(国土地理院　面積調べ　2021年10月1日)【全国32位】

■推計人口：810,427人(国勢調査速報値2020年10月1日)【全国42位】

■県庁所在地：甲府市

【山梨県　市別人口ランキング(2021年4月調査)】

1位：甲府市(186,438人)
2位：甲斐市(75,806人)
3位：南アルプス市(71,249人)
4位：笛吹市(68,435人)
5位：南都留郡(50,953人)

【山梨県　有名スポット】

■河口湖

富士五湖のひとつに数えられる河口湖は、五湖の中で最も長い湖岸線を持ちます。河口湖大橋から眺める富士山は絶景として有名。「富士山パノラマロープウェイ」、「河口湖音楽と森の美術館(旧：河口湖オルゴールの森 美術館)」など、見どころもたくさんあります。

■富士急ハイランド

高さ・最高速度などで世界クラスを誇る「FUJIYAMA」、ネーミングがユニークな「ええじゃないか」「高飛車」などの絶叫マシンから子どもたちに人気の「トーマスランド」「リサとガスパール タウン」も併設するアミューズメントパーク。

■山梨県笛吹川フルーツ公園

一年を通して様々なフルーツや花、木などを楽しむことができるスポット。芝生の広場や子ども向けの遊具、敷地を巡る「ロードトレイン」など、施設が充実しているためファミリーに人気です。

山梨県のキッチンカー出店場所

山梨県で出店できるおすすめの場所を紹介します。

【道の駅・サービスエリア】

サービスエリアや道の駅を出店場所にする場合、広い客層による一定の集客が見込めます。売上が安定しやすいのが魅力ですが、既存の店舗が多いのが悩みどころです。施設にあるレストランのメニューや固定で来ているキッチンカーと被らない、少し周りと違ったメニューに挑戦するのも良いでしょう。

■道の駅なんぶ

道の駅なんぶは、各種イベントの開催を通じ、町民と県内外からの来訪者の交流の場としての拠点施設、
町の活性化の起爆剤として、地域を元気にする様々な知恵や工夫で、地域繁栄の拠点になります。

■道の駅どうし

国道413号沿いに建つ「道の駅どうし」は、道志村の情報発信拠点。観光、イベント、特産品など村内の様々な情報を手軽に得ることができます。また、村で採れた新鮮な素材を中心に使ったオリジナル料理が味わえるレストラン「手づくりキッチン」や特産品直売所もあり、道志村の魅力が一堂に会しています。

■中央道談合坂サービスエリア

山梨県上野原市にある中央自動車道のサービスエリア。上下線ともに同じ位置にあり、ハイウェイショップやレストランなど施設が充実しています。休日は3万人以上が利用しています。　　　　　　　　　　　

■中央道双葉サービスエリア　

山梨県甲斐市にある中央自動車道のサービスエリア。スマートICになっており、ドッグランや遊具設備、レストランがあります。

【商業施設】

大型の商業施設や遊園地は、地方では特に人気が高い出店場所の一つです。平日だけでなく、土日には家族での来客も増えるので単価が上がるのが魅力ですね。短時間の営業ではなく、朝から夜まで長時間営業なので在庫数には注意が必要です。

■フォレストモール富士河口湖

■イオンタウン山梨中央

【スポーツ会場】

山梨県にはJリーグチーム「ヴァンフォーレ甲府」を始め、複数のスポーツチームのホームゲームでキッチンカーを導入しています。

■Jリーグ：ヴァンフォーレ甲府(スタジアム：山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)

※JITリサイクルインクスタジアム

■WJBリーグ：山梨クィーンビーズ(スタジアム：櫛形総合体育館)

【その他】

公園や広場、行政が管理しているスペースなどもキッチンカ―営業をしていますので、探してみると参考になると思います。また、キッチンカー事業者のコミュニティサイトや出店場所のマッチングサイトなどがあります。

■山梨県キッチンカ―コミュニティ

様々な営業場所がありますので、インターネットや業者同士の情報交換などを大切にしましょう。

キッチンカ―出店のメリット

【営業場所を移動することが出来る】

キッチンカーならではのメリットは、やはり営業場所を移動できることです。平日と土日で出店場所を変えられるので、集客がしやすくなります。イベントに参加すれば大きな集客が期待できますし、出店場所に合わせてメニューを工夫できれば売上アップも見込めます。

【人件費や維持費の負担を減らせる】

キッチンカーでは限られたスペースで作業するので、一人で営業することも可能です。食器を下げたり洗う必要もなく、人件費がかかりません。燃料費はかかりますが、水道代や電気代といった維持費も少なく済ませることができます。家賃も固定店舗に比べると駐車場代程度で安く済みますので、長期休業してもあまり負担になりません。

キッチンカ―をレンタル(リース)で開業する方法

キッチンカ―の開業をする場合、購入・レンタル・リースなど様々な形態で始める事が可能です。ここではリスクを減らし、初期費用をあまりかけずに開業できるリースサービスについて紹介します。リースの契約をした場合、車輛の使用者名義を変更する為、購入した場合と殆ど同じ扱いで車輛の運用することが可能となります。

ケータバンク株式会社のリースサービスを軸にリースについて値段やメリット・デメリットを紹介していきます。

【値段】

ケータバンクのリースサービスは、準備費用＋登録事務手数料(初期費用)が10万円になります。そのほかに月額費用として12ヶ月契約で月々8万円、6ヶ月契約で月々9万円(どちらも税別)となっております。期間満了後は再リース契約により、延長してそのままの月額料金で利用する事が出来ます。契約終了の場合は、車輌の返却となります。

【メリット・デメリット】

メンテナンス費用は全てケータバンクの負担になるので、車輌維持に関わる費用がほとんど掛かりません。

タイヤ交換や車検、その他法定費用の負担もないので、キッチンカ―の導入費及び維持費を抑えた開業が可能です。

1日あたり3,000円以下の価格設定なので、まずキッチンカーに興味を持って始めてみたい人にはピッタリのプランです。

デメリットは途中解約の場合に、違約金がかかります。安価なリースサービスですが、「どうしても月額でお金を払うのが嫌だ」「短期間の営業をしたい」という場合は、購入かレンタルをする方が良いでしょう。

【ケータバンク株式会社　リースサービス資料はこちら】

山梨県の営業許可について

キッチンカ―の営業許可は営業する管轄地域に分かれております。

山梨県の場合は

・山梨県内一円

山梨県内全域で営業をする場合は、上記の営業許可取得が必要となります。

キッチンカ―開業・運営の補助金・助成金

【キッチンカー開業・運営に利用できる補助金・助成金】

■ものづくり補助金

正式名称は、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金です。国から支給される補助金で、対象はものづくりやサービスを行う中小企業です。機械装置費や原材料費などの対象項目に対して必要な資金の1/2が補助されます。
キッチンカーで申請する場合は100万円～500万円の補助とされています。通年で公募されていますが、3か月ごとに締め切られます。申請時には事業計画書と同様の内容を提出する必要があるので、準備しておきましょう。

■地域雇用開発助成金

厚生労働省から支給される助成金です。対象は、離島や過疎地域などの雇用機会が少ない地域での開業者です。設備や整備にかかった費用に対して、50万円～800万円の助成金を受け取れます。創業した地域に居住する人を2人以上雇うことが条件とされており、地域の雇用を活性化させる目的の助成金です。1年に1度、最大3回まで申請ができます。申請時には計画書の提出が必要となります。

■創業支援等事業者補助金

国から支給される補助金です。対象は、認定市区町村で新規事業を開業するものとされています。補助金交付決定後に発生する経費に使用することが条件です。募集時期は毎年変わり、中小企業庁のサイトで確認できますが、公式サイトは毎年新しく作られるため調べるときには気をつけましょう。

【新型コロナ関連の補助金・助成金】

■小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が対象の補助金です。

新型コロナ以降、事業を継続・発展させるためにかかった費用を補助する目的とされています。コロナ特別対応型では、上限が100万円に設定されています。申請に必要な書類は申請者によって異なるので、申請前によく確認しておきましょう。

■事業再構築補助金

新型コロナの影響により2020年10月以降に売上が減少している法人・個人の中で、新分野の展開や業態転換に取り組む場合が対象になります。補助金額は100万円～1億円と大きな幅があります。機械装置代や販売促進費でしたら対象経費ですが、キッチンカーの車輌代は対象外です。申請には、コロナ前後で売上が減少したことを証明する書類が必要となります。

【山梨県の補助金・助成金】

2021年11月現在では、山梨県独自で活用できる補助金及び助成金は確認出来ませんでした。行政のホームページで掲示されますので、都度チェックしましょう。

参考：山梨県(補助金・助成金・融資情報）

まとめ

どんな地域でもキッチンカーを開業する上で、とても重要な出店場所。売上にも大きく影響するため、出店場所の確保が非常に重要となります。今回、山梨県の各営業場所を紹介したように様々な角度から出店情報を集めて、自分のお店のコンセプトやメニューに合う出店場所を探していきましょう。

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