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キッチンカーでもポータブル電源は使えるの?容量の目安やおすすめモデル3選も紹介!
目次

公園やイベントなど、出店場所の多くが屋外であるキッチンカー。
今、街中などでも見かける機会が増え、自分もキッチンカーを始めてみたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ところで、出店場所において、キッチンカーがどのように電源を確保しているかを具体的にご存じですか?
「キッチンカーで移動する間も、冷蔵庫をつけて冷やしておきたい」
「調理にはLPガスを使うので十分だけど、ちょっとしたものに使う電源が欲しい」
以上のように思っていても、どのように電源を確保するかに悩まれている方は多いかと思います。
また、発電機の代わりとして注目されることもあるポータブル電源ですが、実際のところキッチンカーでどこまで使えるのか、電力量は足りるのか、迷う方も多いはずです。
この記事では、キッチンカー営業における電源の必要性や、ポータブル電源を使用するメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
さらに、容量の目安や選び方、おすすめポータブル電源3選まで詳しくご紹介しています。
これからキッチンカーでの営業をスタートさせたい方にとって、失敗しない電源選びの参考になる内容ですのでぜひ最後までご覧ください。
今回は、キッチンカーで使えるポータブル電源について解説します。

キッチンカーで電源が求められる場面とは?
キッチンカー開業に向けて準備を進めていくなかで、悩ましいのが「電源を確保する方法」ですよね。
特に、ポータブル電源で本当に足りるのか、必要な容量はどのくらいかなど、疑問が尽きないかと思います。
キッチンカーの営業時には、実は意外と多くの場面で電源が必要になります。
調理機材だけでなく、冷蔵設備やレジ周り、さらには照明や換気扇にも電力が求められるためです。
ここでは、電源が必要となる具体的なシーンを紹介します。
まずは、キッチンカー営業において電源が必要になる代表的な場面について、詳しく確認していきましょう。
【仕込み時・営業時】
キッチンカー営業で最も電源が必要だとイメージしやすいのは、仕込みの準備中や実際の営業中ですよね。
冷蔵庫や冷凍庫に加えて、調理に必要な機材などの設備を動かすために電力が不可欠です。
温度管理が求められる食材を扱う場合、冷却機能が止まると安全面にも関わりますので、安定した電力供給が欠かせません。
さらに、調理中にはオーブンなどの加熱機器も同時に稼働させるため、消費電力の合計が大きくなりがちです。
照明や換気扇も含めると、営業時には常に複数の機器を同時に動かすことになります。

【出店場所への移動時】
キッチンカーは出店場所まで移動して営業するという性質上、移動中も冷蔵庫を動かして食材を冷やし続けたいことも起こり得ます。
クーラーボックスなどで食材を運ぶ方法もありますが、出店場所に到着してからキッチンカーの冷蔵庫を冷やし始めても夏場などはなかなか冷えにくいものです。
営業前に冷却が不十分になり、メニューの品質にも影響を与えるおそれがあります。
発電機では移動中の使用が難しいため、キッチンカー車両内でポータブル電源を使用しましょう。
出店先でスムーズに営業を始めるためにも、ポータブル電源の有無は営業準備の大切なチェック項目です。

【保健所の営業許可取得の検査時】
キッチンカー営業には、保健所の営業許可が必要です。
開業準備の際に、電源確保は本格的な出店に間に合えば良いと思われる方も多いですが、営業許可を得るための検査時にも電源が必要となります。
具体的には、調理機材がきちんと動作するか、冷蔵設備が適切に機能するかなど、設備の使用確認を行う際に、現場で電源を入れてデモンストレーションを求められることがあるのです。
この時点で、現場に電源がないからといって動作確認ができないと、検査が通らずに開業が遅れてしまうおそれがあります。
そのため、営業許可取得前でも、ポータブル電源を用意しておくことで、スムーズに検査を終えることができるようになるでしょう。
また、事前にポータブル電源の取り扱いに慣れておくことで、実際の営業時にもスムーズに電力を確保できます。
備えあれば憂いなしという言葉の通り、早めの準備を心がけましょう。

キッチンカーの電源はどうやって確保する?
キッチンカーが営業を行う際には、冷蔵庫、換気扇、給排水のポンプや照明などに電気を使用します。
その他に調理機器を使用するためにも、電源を確保しなければいけません。
キッチンカーで電源を確保する方法を確認していきましょう。
【発電機】
実際に営業しているキッチンカーを見ると、一番使用されている電源確保の方法が発電機です。
インバーター発電機が主流であり、安定した電力が確保できます。
ガソリンを燃料として使用するため、ガソリン携行缶も一緒に準備すると安心です。

【ポータブル電源】
電気を使う調理機器を使用しない場合などは、ポータブル電源を使用することもできます。
ただし、発電機のように容量が大きくないものが多いので、使用する機器にあった電池容量のポータブル電源を使用しましょう。

【出店場所で電源を借りる】
出店先で電源を借りられることがあります。
事前に電源を使用できるか確認し、延長用コードリールを用意すれば離れた場所からでも使用できます。
また、延長コードを通路上に通す場合に備えて、コード用マットも用意しておきましょう。

キッチンカーでポータブル電源を使用するメリット
キャンプ用や非常用など、様々な種類が発売されているポータブル電源。
屋外で営業するキッチンカーでも使いたいと考える方が多いかと思います。
キッチンカーでポータブル電源を使用するメリットについて、インバーター発電機と比較しながら解説します。
【使用時に騒音が出ない】
キッチンカーの営業時にはインバーター発電機が多く使用されています。
しかし、使用時の音量が大きいため住宅街やマンションのエントランスといった出店場所では使いにくいと言われています。
ポータブル電源の場合は、使用時にはわずかな音のみです。
静かな場所でも安心して使用できる点がメリットと言えます。

【充電以外のメンテナンスが不要】
発電機を使用する場合、オイル交換やガソリンの保管などのメンテナンスが必要となり、手間がかかります。
ポータブル電源のメンテナンスは、基本的に使用後の充電のみとされています。
充電のみで済む手軽さも、ポータブル電源ならではの使いやすさと言えます。
【換気に注意せず使用できる】
発電機は、使用すると排気ガスが出ます。
換気の悪い場所で使用すると一酸化炭素中毒の恐れがあるので、屋内での使用はできません。
ポータブル電源の場合、使用時に排気ガスは出ないので、走行中の車内でも使用が可能です。
出店場所に向かうまでの間に冷蔵庫を冷やしておくときなどに役立ちます。

キッチンカーでポータブル電源を使用するデメリット
キッチンカーでポータブル電源を使用するデメリットについても確認していきましょう。
【電池容量が少ない】
ポータブル電源では、電池容量が大きいほどたくさんの電力を蓄えておくことができます。
キャンプ用や防災用に1000Wh以上の大容量のポータブル電源も発売されています。
しかし、キッチンカーの営業時間中に、加熱する調理機材を含む全ての機材の電力源として使用するには、あまり現実的ではありません。
使用を考える場合は、LPガスでの調理と組み合わせて電源利用を少なくするなどの工夫が必要です。

【寿命がある】
ポータブル電源は、使用後には充電をすることで繰り返し使用できます。
充電を繰り返すことで徐々に蓄電池が劣化し、蓄電容量が減っていくといった性質があります。
100%と表示されていても蓄電されている容量が少なくなっているため、購入時より使用できる時間が短くなります。
対して、発電機はガソリンを燃料としているため、きちんとメンテナンスを行えば長きに渡り使用が可能です。
【気温の変化に弱い】
ポータブル電源に使用されているリチウムイオン電池には、気温の変化に弱いといった性質があります。
機種ごとに多少異なりますが、使用推奨温度は16℃から25℃です。
キッチンカーの出店場所は主に屋外ですので、夏や冬には使用推奨温度での使用・管理は難しくなります。

キッチンカーで使うポータブル電源の選び方5つのポイント
キッチンカー開業の準備に際してポータブル電源を導入しようとしている方にとって、どの商品を選べばいいか悩むのは当然のことだと思います。
電源機器は見た目が似ていても、実は中身に大きな違いがあるもの。
容量や出力、使いやすさなど、選ぶ基準を理解しておくことが重要です。
中でもキッチンカーで使う場合は、一般的に使用する家電とは違い営業に関わる機材となるため、しっかりしたスペックが求められます。
ポータブル電源の選び方を間違えると、必要な機材が使えなかったり、営業中に電力が切れてしまったりするなど、大きなトラブルにつながるリスクも考えられます。
ここでは、ポータブル電源を選ぶ際に見ておきたい5つのポイントをわかりやすくご紹介します。
出力や容量だけでなく、端子の数や充電方法、安全面などもふまえて確認し、安心して営業に取り組める環境を整えましょう。
【定格出力(W)を確認する】
キッチンカーで使うポータブル電源を選ぶうえで、最初に確認すべきなのは「定格出力(W)」です。
これは、長時間安定して供給できる電力を示すものです。
たとえば、電気フライヤーなどの加熱系の調理機材は、瞬間的に高い電力を必要とします。
そのときに定格出力が足りないと、電源が落ちたり、機材が正しく動かなかったりすることがあります。
ポータブル電源を使う場合には、あらかじめ使用するすべての機器の消費電力を計算し、それに余裕を持たせた容量を選ぶと安心です。
営業中に同時に動かす機器が多い方は、とくに定格出力に余裕のあるモデルを選ぶと安心でしょう。
このように、出力はポータブル電源選びの基礎中の基礎といえる大切な項目です。しっかり確認してから選びましょう。

【バッテリー容量(Wh)を確認する】
定格出力と並んで、キッチンカー営業に大きく関係するのが「バッテリー容量(Wh)」です。
これは、どのくらい長く電力を供給できるかを示す数値になります。
たとえば、ポータブル電源の容量が3,000Whであった場合には、消費電力が1,200Wを約2時間使用できます。
このように、営業時間と機器の消費電力を掛け合わせることで、必要なバッテリー容量が計算できるので、購入時によく確認してください。
注意したいのは、すべての電力が実際に使えるわけではなく、バッテリー容量には余裕を持っておくことが大切だという点です。
特に夏場や冬場は、冷却や保温に必要な電力が増えることがあるため、必要な容量よりも20〜30%多めのモデルを選ぶと安心できます。

【出力端子の種類と数を確認する】
ポータブル電源を選ぶ際には、どのような出力端子が付いているか、そしてその数が十分かどうかもチェックが必要です。
キッチンカーではAC(コンセントタイプ)だけでなく、USB端子やシガーソケットなど、さまざまな形状の電源を同時に使うことがあります。
レジやタブレット、LED照明などはUSBで動くものも多くあります。
また、ポータブル電源によっては同時に使える出力数に制限があるものもあるため、端子の数と種類はしっかり確認しましょう。
たとえばACが2口しかないと、加熱機器と冷蔵庫でいっぱいになり、レジに使用するタブレットの充電ができないといったケースも出てきます。
営業中にいちいち切り替えて使うのは手間になりますので、複数の機器を同時に使用できるモデルを選んでおくと快適です。

【充電方法と充電時間を確認する】
ポータブル電源は、充電が必要な機器です。
そのため「充電方法」と「充電にかかる時間」もしっかりと確認しておきましょう。
キッチンカーの営業は、時間と効率が勝負です。
バッテリーの充電に長時間かかるモデルを選んでしまうと、営業の準備がスムーズに進まなくなるおそれがあります。
現在販売されているポータブル電源には、ACコンセントからの充電だけでなく、ソーラーパネルやシガーソケットに対応しているモデルもあります。
出店先が屋外の場合や、移動中に充電したい場合は、こうした複数の充電方法に対応しているタイプが便利です。
充電にかかる時間はモデルによって大きく異なり、早いものでは2〜3時間で満充電できるものもあれば、10時間以上かかるタイプもあります。
短時間で営業を切り替えたいときや、連日の出店が続くスケジュールでは、充電時間の短さが大きなメリットになります。
また、フル充電にかかる時間だけでなく、「何パーセントまで何分で充電できるか」という途中経過の充電性能にも注目してみてください。
営業スケジュールに合わせて、夜間に充電し翌日すぐ使えるタイプを選ぶことで、ストレスなく運営できます。
余裕のあるスケジュールで営業するために、充電性能もぜひ重視して選びましょう。

【安全性・信頼性の高いブランドか確認する】
ポータブル電源は高出力の電気機器を扱うため、故障や事故のリスクを最小限に抑えるためにも「安全性」や「ブランドの信頼性」は見逃せないポイントです。
キッチンカーでは、冷蔵庫や加熱系の調理機材などを使用するため、電力が安定して供給されることが営業に直結します。
信頼性の低い製品では、突然の停止や発火などのトラブルにつながるリスクも考えられます。
特に、格安の無名ブランドの中には、発熱やショート防止の仕組みが不十分なケースもありますので注意が必要です。
電源機器に関しては、PSEマークの有無など、日本国内で使用するための認証があるかどうかも確認しましょう。
メーカーがアフターサービスを提供しているかどうかもチェックしてみてください。
製品に万が一のことがあった場合でも、サポートが受けられる環境があると安心です。
営業の信頼性にも関わる部分ですので、ポータブル電源はスペックだけでなく「安心して使い続けられるかどうか」で選びましょう。

キッチンカーにおすすめのポータブル電源3選
ポータブル電源とひと口にいっても、性能やサイズ、使いやすさはそれぞれ異なります。
自分のキッチンカーの営業スタイルや、使用する調理機材に合った一台を選ぶことが大切です。
ここでは、キッチンカー営業において使いやすく、信頼性の高いポータブル電源を3つピックアップしました。
ポータブル電源は導入費用も決して安くありませんので、失敗しないためにも各モデルの特徴をしっかり把握しておきましょう。
さらに最後には、キッチンカーにおけるポータブル電源使用時の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【Anker 767 Portable Power Station】
・出力:2,000W
・容量:2,048Wh
・重量:約30.5kg
Anker製の大容量モデルです。
独自の超急速充電技術により満充電までわずか約2時間で完了するため、出店時間が長かった日でも翌日までに充電が完了するのが大きな特徴です。
また、耐久性にもすぐれていて、リチウム鉄リン電池を採用しているため、長く安心して使い続けることができます。
出力ポートも豊富で、AC、USB-C、シガーソケットなど、多様な機器に対応しているのも嬉しいポイントです。
タッチパネルでの操作やバッテリー残量の表示が見やすく、直感的に扱える点も人気の理由といえるでしょう。
やや本体サイズが大きく重さもありますが、キャスター付きで移動もスムーズに行えます。

【EcoFlow DELTA 2】
・出力:1,500W
・容量:1,024Wh
・重量:約12kg
コンパクトで持ち運びやすいサイズ感が魅力のモデルです。
EcoFlow独自の急速充電システムで、ACからの充電によりわずか80分で80%まで充電可能なのが大きな特徴です。
連日営業する方にとって大きなメリットとなるほか、サブ機としても使いやすいといえるでしょう。
アプリ連携によって電力の使用状況をスマホで管理できる点も、機材が多いキッチンカーでは便利なポイントです。
比較的軽量で持ち運びやすいため、収納スペースが限られている車内でも設置しやすいです。
端子の種類も豊富で、USB-A、USB-C、AC、シガーソケットと、必要な出力が一通りそろっています。
コンパクトながら実用性をしっかり備えているため、小型車両や省スペース重視の方にもおすすめです。

【Jackery ポータブル電源 1000 Plus】
・出力:2,000W
・容量:1,264Wh
・重量:約14.5kg
Jackery ポータブル電源 1000 Plusは、バランスのとれたスペックと使いやすさが魅力のモデルです。
Jackery製品の特徴として、デザインがシンプルで操作もわかりやすいため、初めてポータブル電源を使う方でもすぐに慣れることができます。
また、専用の拡張バッテリーで必要に応じて容量を増やせるため、営業スタイルに合わせて柔軟に調整できる点が強みといえます。
充電時間も比較的短く、ACからの充電で、約1.7時間でフル充電が完了します。
端子の数も十分で、ACが3口、USB-AとCも搭載されており、複数の機材を同時に使いたい方にとって使いやすい構成です。
軽量化された本体と持ち手付きのデザインは、移動や設置のしやすさにもつながります。

【注意!キッチンカーでの“メイン電源”には不向きなことも】
ポータブル電源をキッチンカーで使用する際には、業務用機器をフル稼働させたい方も多いのではないでしょうか。
現在、容量の大きなポータブル電源が増えてきていますが、キッチンカー営業においては必要とする電力に対して、足りないケースも存在します。
特に、電気フライヤーや電気式オーブンなどを長時間稼働させるには、あまり現実的ではありません。
長時間の出店や電気式の調理機材が多い場合には、メイン電源は発電機とし、ポータブル電源は照明やタブレット端末などの電源として活用するのがおすすめです。

まとめ
今回は、キッチンカーで使えるポータブル電源について解説しました。
キッチンカーで営業するにあたって、電源の確保はとても重要なポイントになります。
出店場所によっては電源が借りられないケースも多くあるため、発電機やポータブル電源を準備しておくことで営業の自由度が広がります。
キッチンカーで使用するポータブル電源を選ぶ際には、定格出力や容量、出力端子の数など、複数の条件をしっかり確認することが大切です。
営業中に電力が足りなくなると、メニューの提供に支障が出るだけでなく、お客様からの信頼を失ってしまう可能性もあります。
記事内でも解説した通り、使用する調理機材の種類や数によっては容量が少なく、キッチンカー営業中全ての電力確保は現実的ではありません。
しかし、走行中に冷蔵庫を冷やすために使用する、など上手く使用すればキッチンカー営業でとても役に立つ存在です。
出店スタイルに合わせてうまく活用して、キッチンカー営業をより快適なものにしましょう。

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