キッチンカー開業前に知るべきシンク基準|数・サイズ・注意点を徹底解説

キッチンカー開業を目指すうえで、最初に悩むポイントが営業許可の取得です。

また、営業許可の取得を左右する重要な要素のひとつが「シンク設備」です。

シンクの数やサイズ、材質、蛇口の種類、給排水設備の構成などは、すべて営業許可申請時に保健所で検査対象となります。

設備の基準を満たしていなければ、キッチンカーとして営業を開始することができないのです。

しかし、具体的にどの程度の設備が必要なのか、どこまで準備すればよいのかが分からず、計画段階で悩むケースも少なくありません。

情報不足のまま車両を購入したり、内装工事を進めたりすると、後から大きな修正になり、追加費用が発生する可能性もあります。

この記事では、キッチンカーに必要なシンクの基準や設置条件、費用相場、蛇口の選び方、日々の管理方法までを分かりやすく整理して解説します。

キッチンカーの開業準備をスムーズに進め、安心して営業をスタートさせるためにも、シンクに関する正しい知識を身につけていきましょう。

今回は、キッチンカーのシンクについて解説していきます。

キッチンカー開業に欠かせない営業許可について

キッチンカーを開業するためには、見た目やメニュー内容だけでなく、営業許可に関わる設備基準を正しく理解しておくことが重要です。

数ある設備の中でも、シンクは保健所の検査において必ず確認される項目です。

2021年6月に行われた食品衛生法の改正に伴って、キッチンカーの営業許可を取得する際の設備基準が全国で統一されました。

しかし、まだ不明確な部分も多くありますので、営業許可取得の際には保健所への相談が必須となります。

ここでは、営業許可の種類や取得までの流れ、さらにシンクとの関係について詳しく解説していきますので、開業前の基礎知識として参考にしてください。

【営業許可の種類】

営業許可にはいくつかの種類がありますが、キッチンカーの営業に必要なのは『飲食店営業(自動車)』という種類の営業許可だと理解しておきましょう。

東京都保健医療局が定めている、飲食店営業(自動車)の許可条件を掲載します。

・生ものは提供しないこと

・営業車内での調理加工は、小分け、盛り付け、加熱処理等の簡単なものに限ること

引用:東京都保健医療局

以上の条件を満たし、定められた施設基準をクリアしたキッチンカーで検査を通れば、無事営業許可の取得ができます。

また、営業許可の有効期限は5年間とされており、5年ごとに更新料が発生します。

[飲食店営業(自動車)]

食品を調理し客に飲食させる営業

■魚介類を販売する営業(生きているまま販売するもの、容器に入れられた状態で仕入れたままの状態で販売するものを除く。)

[食肉処理業(自動車)]

■獣畜をとさつし、もしくは解体し、または解体された鳥獣の肉や内臓を分割・細切する営業

【営業許可取得の流れ】

キッチンカーの営業許可は、書類を提出すればすぐに取得できるものではありません。

おおまかに以下の流れを確認しておきましょう。

①事前相談

②申請書類の提出

③施設検査の打ち合わせ

④施設完成の確認検査

⑤許可書の交付

⑥営業開始

キッチンカーで取得する営業許可について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【※キッチンカーに設置するシンクは保健所の営業許可取得に大きく関わる】

キッチンカーにおけるシンクは、単なる洗い場ではなく、衛生管理の中心となる重要な設備です。

保健所は「食材や調理器具、手指の清潔を保つために十分な洗浄環境が整っているか」を重視して審査を行います。

そのため、シンクの数が不足していたり、サイズが基準に満たなかったりすると、許可が下りないケースも少なくありません。

多くの地域では、手洗い専用シンクと器具洗浄用シンクを分けて設置することが求められています。

さらに、給水タンクの容量や給湯設備の有無についても、メニュー内容に応じて細かく確認されます。

簡易的な構造で済ませてしまうと、衛生面の評価が下がり、改善指示を受ける可能性が高まります。

また、後からシンクを増設する場合は、配管や電源工事が必要となり、大きな追加費用が発生することもあります。

開業前の段階で営業形態に合ったシンク構成を検討し、保健所基準を確実に満たす設計を行うことが重要なポイントといえるでしょう。

キッチンカーに必要なシンクの規定とは?

キッチンカーで営業許可を取得するためには、車内に設置するシンクが各地域の基準に適合しているかどうかが重要な審査項目となります。

シンクは見た目や価格だけで選べばよい設備ではなく、衛生管理や作業効率に直結する役割を持つため、基準を正しく理解して導入することが欠かせません。

とくにサイズや数、設置位置、給排水設備との関係は、保健所から細かく確認されるポイントとして知られています。

基準を満たしていない場合は、開業直前に改修が必要となり、想定外の出費やスケジュール遅延につながる可能性もあるので注意しましょう。

ここでは、サイズや数、材質といった視点から、キッチンカーに必要なシンクについて詳しく確認していきます。

【シンクのサイズ】

キッチンカーに小さすぎるシンクを設置してしまうと、手洗いや器具洗浄が十分に行えず、衛生面で問題が生じやすくなります。

多くの保健所では、両手や調理器具をしっかり洗える大きさが確保されているかを基準として判断しています。

一般的には以下のサイズのシンクを設置するように求められますが、基準は保健所により異なることも多いため事前の確認がおすすめです。

(例) 内寸:幅36cm~45cm × 奥行き28cm~36cm × 深さ18cm以上

限られた車内スペースの中でも、必要なサイズを確保できる設計を意識して計画を立てましょう。

【シンクの数】

キッチンカーに設置するシンクの数は、営業許可取得に直結する重要な判断材料です。

多くの地域では、手洗い用と調理・器具洗浄用の2つを分けて設置することが求められています。

シンクを分離することによって、作業中の衛生レベルを一定以上に保つことが可能になるからです。

また、保健所の判断によっては、さらに追加となり、合計で3つのシンクを設置することが必要になる場合もあります。

車内スペースとのバランスを考えながら、必要最低限ではなく、余裕を持った配置を検討しましょう。

[手洗い専用シンク]

手洗い専用シンクは、キッチンカーの衛生管理において最も基本となる設備のひとつです。

調理や提供、会計作業の合間に手指を清潔に保つために設置します。

十分な広さと深さがあり、手首までしっかり洗える構造であることが望ましいとされています。

さらに、せっけんや消毒液を設置できるスペースも確保しましょう。

衛生意識の高さを示す設備として、手洗い専用シンクの設計には十分配慮してください。

[調理用シンク]

調理用シンクについては『使用目的に応じた大きさ、及び数を有すること』が求められています。

食材の洗浄や調理器具の洗い物に使用するのが、主な目的です。

調理用シンクが小さすぎる場合、作業効率が低下し、提供スピードにも影響が出やすくなるので注意しましょう。

複数の作業を行う予定がある場合には、広めの調理用シンクを選ぶことで作業負担を軽減できます。

狭いシンクでは洗浄不足につながるおそれがあるため、余裕を持った設計を意識しましょう。

[シンクが3つ必要と言われるケースもある]

シンクの数については、手洗い専用と調理用で合わせて2つ設置するのが一般的ですが、最終的な判断は保健所によって異なります。

基準を満たさないままでは保健所の営業許可を取得できず、キッチンカーの開業ができません。

開業に向けて車両を手配する前に、営業する地域を管轄する保健所に事前相談にいくのがおすすめです。

キッチンカーの営業許可取得時の事前相談について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。

【シンクの材質】

キッチンカーに設置するシンクの材質は、耐久性と衛生管理の観点で判断するのがおすすめです。

一般的には、さびにくく清掃しやすいステンレス製が主流です。

ステンレスは水や洗剤に強く、長期間使用しても劣化しにくいといった特徴があります。

保健所によっては、材質について具体的な基準を設けているケースもあるので、事前によく確認しましょう。

表面に傷が付きやすい素材は、汚れがたまりやすく、清掃負担が増える原因になります。

日々のメンテナンスを考慮すると、清掃性の高い素材を選ぶことが重要です。

キッチンカーのシンクに設置する蛇口は非接触型がおすすめ

キッチンカーのシンクは数やサイズだけでなく、どのような蛇口を設置するかによって衛生レベルや作業効率が大きく変わります。

特に、営業中は限られた空間の中で素早く動く必要があるため、蛇口の操作性は想像以上に重要な要素です。

手で何度も触れる構造では、せっかく手洗いをしても再び汚れが付着する可能性があります。

2021年6月の食品衛生法改正以降は『洗浄後の再汚染が防止できる構造の水栓であること』が求められています。

手洗い後に再び蛇口に触れることで、手洗い後の手が汚染されることを防ぐために非接触型の蛇口にしましょう。

ここでは、自動センサー式、レバー式、足踏み式それぞれの特徴について詳しく確認していきます。

【自動センサー式】

自動センサー式の蛇口は、手をかざすだけで水が出る構造です。

接触を最小限に抑えられる点が大きな特長です。

手洗い後に蛇口へ触れる必要がないため、衛生面での配慮が高いといえます。

一定時間で自動停止する機能が付いている機種もあり、水の使い過ぎ防止にも役立つでしょう。

【レバー式】

レバー式の蛇口は、比較的多くのキッチンカーで採用されている一般的なタイプです。

構造が単純で故障が少なく、導入コストを抑えやすい点がメリットです。

片手で操作できるため、作業中でも水の出し止めがしやすいという利点があります。

一方で、操作時に手で触れる必要があるため、衛生管理には工夫が求められます。

【足踏み式】

足踏み式の蛇口は、足元のペダルを踏むことで水を出す仕組みとなっており、手を使わずに操作できる点が特徴です。

調理中などの手が汚れている状態で水を出せるため、効率的な作業につながります。

接触部分が足元にあるため、手指への再付着リスクを抑えやすい構造といえるでしょう。

ただし、スペースや床面の強度を考慮する必要があり、事前の確認が重要です。

キッチンカーに設置するシンクにかかる費用

キッチンカーにシンクを設置する場合は本体にかかる購入費だけではなく、給排水タンクや設置工事といった追加費用も合算して考えておきましょう。

初めてのキッチンカー開業では全体の設備費用を把握しにくいため、ここでは項目ごとの費用目安を確認していきます。

なお、費用は選ぶサイズや仕様、業者によって前後するため、複数のメーカーや業者で見積もりを比較しながら検討すると安心です。

【シンク本体の費用】

キッチンカーに設置するシンク本体の費用は、サイズや層の数、材質によって大きな幅があります。

参考となる価格は以下の通りですが、購入前にご自身でよく確認してください。

・小型の2槽式シンク (例)20,000円から50,000円程度

・大型の2槽式シンク (例)40,000円から80,000円程度

・3層式シンク    (例)60,000円から120,000円程度

厨房機器業者や通販サイトを複数確認し、価格を比較しましょう。

【給排水タンクの費用】

シンクと合わせて、必要になる給水タンクや排水タンクを購入する場合にも費用が発生することを確認していきましょう。

給水用と排水用の2つのタンクが必要になりますが、容量によって価格が異なります。

一般的には40リットル、80リットル、200リットルといったサイズのタンクを設置しますが、容量が大きくなるほど価格も上がります。

こちらもシンクと同様に、材質や大きさによって価格は異なりますが、タンクの価格は1個あたり5,000円から20,000円程度が目安です。

タンクはホームセンターやネット通販でも購入可能ですが、保健所の基準を満たす製品を選ぶようにしましょう。

量が足りないと営業中に給水が不足したり、排水処理が追いつかなかったりするリスクもあるため、余裕を持った計画が必要です。

キッチンカーに設置する給排水タンクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【設置工事にかかる費用】

シンクやタンクを車両に取り付ける際には、設置工事費用がかかります。

専門的な知識が必要な作業になるため、キッチンカー製作の経験がある業者へ依頼するのが一般的です。

工事費用は車両の構造や設備の数によって大きく変わりますが、おおむね50,000円から150,000円程度が目安になっています。

配管の取り回しや固定方法、シンク周りの補強など細かな作業が必要なため、見積もりを複数社から取ることが大切です。

キッチンカーで使用するシンクの注意点

キッチンカーに設置するシンクは、基準を満たしていれば終わりという設備ではなく、日々の管理や運用まで含めて考える必要があります。

営業許可を取得した後も、衛生状態が適切に保たれていなければ、食中毒などが発生する危険性があるので注意しましょう。

ここでは、キッチンカーの開業前から営業後まで意識しておきたいシンクの注意点について整理して解説します。

トラブルを未然に防ぐためにも、以下の項目をひとつずつ確認しながら準備を進めていきましょう。

【設置前に管轄の保健所に確認する】

キッチンカーにシンクを設置する前には、必ず管轄の保健所へ事前相談を行うことが重要です。

同じ都道府県内であっても、地域によって細かな基準が異なるケースが少なくありません。

インターネット上の情報だけを参考にして設備を決めてしまうと、基準に合わず再工事が必要になる可能性があります。

特に、シンクの数やサイズ、給水タンクの容量については、事前確認が不可欠です。

設計図や配置図を持参して相談することで、具体的な指摘を受けやすくなります。

この段階で問題点を把握しておけば、無駄な出費や工期の遅れを防ぐことにつながるので、開業準備を円滑に進めるためにも早めの相談を心がけましょう。

不明点は遠慮せず質問し、納得したうえでキッチンカーの開業計画を進めてください。

【営業終了後は必ずシンクを清掃する】

キッチンカーの営業が終了した後には、シンクの清掃を必ず行う習慣を身につけることが大切です。

営業中に付着した油汚れや食材かすを放置すると、雑菌の繁殖や悪臭の原因になります。

とくに夏場や長時間営業の後は、汚れが定着しやすいため注意が必要です。

毎日の清掃を徹底することで、設備の劣化を防ぎ、長期間安心して使用できます。

簡単な水洗いだけでは十分な衛生状態を保つことはできません。

営業後の清掃を業務の一部として組み込み、清掃作業を習慣化していきましょう。

【シンクの清掃後は拭き上げも行う】

シンクの清掃が終わった後には、水分を残さず拭き上げる作業まで行うことが理想的です。

水滴を放置すると、水あかやカルキ汚れが付着しやすくなります。

これらの汚れは時間が経つほど落としにくくなり、清掃負担の増加につながります。

乾いた布やクロスを使用して、表面を丁寧に仕上げることが重要です。

拭き上げを行うことで、細かな汚れや異常にも気づきやすくなるので、結果として設備トラブルの早期発見にもつながります。

清潔感のある設備を維持することは、衛生管理への姿勢を示す要素にもなります。

日々の積み重ねが信頼につながるため、拭き上げ作業まで含めた管理を徹底していきましょう。

まとめ

今回は、キッチンカーのシンクについて解説しました。

キッチンカーで安定した営業を続けていくためには、シンクの数やサイズ、材質、蛇口の種類、設置方法、日々の管理体制まで含めて総合的に考えることが重要です。

営業許可の取得においては、シンクが基準を満たしているかどうかが大きな判断材料となるため、開業前の段階から十分な情報収集と準備が求められます。

また、本体費用や給排水設備、設置工事などの費用を正しく把握し、無理のない資金計画を立てることも重要です。

さらに、営業終了後の清掃や拭き上げを習慣化し、常に清潔な状態を維持することで、衛生管理への信頼性を高めることにつながります。

開業準備の段階から保健所に事前相談をし、基準を正しく理解したうえで計画を進めることで、余計な修正や出費を防ぐことが可能になります。

この記事で紹介した内容を参考に、無理のない設備構成と管理体制を構築し、長く愛されるキッチンカーを目指していきましょう。

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