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キッチンカーのテイクアウトメニューにエコ容器を使うメリット・デメリットとは?
目次
新型コロナウイルスの流行以降、飲食業界ではテイクアウトメニューへの対応が増えてきました。
キッチンカーの出店機会も増え、使い捨て容器の廃棄量も増加傾向にあります。
ストローやスプーンなどの脱プラスチックが進むなか、今後はテイクアウトメニューについてもエコ容器への対応が求められるかもしれません。
今回は、テイクアウトメニューに使うエコ容器について解説していきます。
テイクアウトでもエコ容器が注目されている理由
テイクアウトメニューの提供には、プラスチック容器が多く使用されています。
しかし、最近では環境問題への関心が高まったことに伴い、カトラリーやストローをエコ素材にする脱プラスチックが進んでいます。
今後は、テイクアウトメニューに使用する容器もエコ容器へと移行していくのではないでしょうか。
詳しい理由について解説していきます。
【プラスチックごみが世界的に問題視されている】
プラスチックは使い捨て容器として、とても便利な素材です。
液体を入れても染み出すことなく、電子レンジ対応素材であれば簡単に温めることができるため、テイクアウトメニューにはよく使われています。
しかし、使用後に適切に廃棄されないことなどから、環境に配慮するため世界的に問題視されているのです。
世界にある計1.5億トンのプラスチックごみのうち、毎年約800万トンのプラスチックごみが新たに海に流れているといわれています。
この海洋プラスチックごみは、野生生物を傷つけたり、命を落としたりするとして、深刻な問題として考えられています。
【日本はプラスチック廃棄量が多い】
日本は世界から見てもプラスチックごみの廃棄量が多い国とされています。
過剰包装や利便性を重視していることから、身近なものにプラスチック製品が増えているためでしょう。
そのため、2022年4月に施行された『プラスチック資源循環促進法』では2030年までに使い捨てプラスチックを25%排出抑制するという方向性を掲げました。
キッチンカーでも取り組める脱プラスチックについて、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
【マイクロプラスチックによって海洋汚染が起きている】
軽量で使いやすいプラスチックですが、適切に廃棄されないことから引き起こされる海洋汚染が問題とされてきました。
プラスチック素材の製品は、自然環境では分解されにくく、海洋へ流出してしまいます。
特に、紫外線や波の影響で5㎜以下になったマイクロプラスチックは、食物連鎖によって魚の体内に取り込まれ、人間の体にも蓄積されていきます。
一人当たり毎週クレジットカード1枚相当の5グラムを摂取しているともいわれており、今後どのようにこの問題を解決していくのか議論が続いているのです。
キッチンカーのテイクアウトでエコ容器を使うメリット
環境問題のなかでもプラスチックごみによる海洋汚染が問題視されているため、今後テイクアウトメニューでもエコ容器使用が求められる可能性があります。
実際に、テイクアウトでエコ容器を使う場合にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを確認しましょう。
【環境にやさしい】
エコ容器に使われる素材は、自然分解がされやすいものとされています。
適切に処分することは大切ですが、プラスチックごみと同様に海洋に流出しても自然に影響が少ないので安心して使用できます。
また、プラスチックは石油を原料としているため、今後は資源の枯渇も心配されています。
エコ容器では環境保護に配慮して作られたものが多いため、資源を過剰に使用することもなく環境にやさしいのが特徴です。
【おしゃれな容器が多い】
エコ容器は新たに開発されているため、見栄えも重視して開発される傾向にあります。
とくに素材の雰囲気をそのままに容器にしているものは、ナチュラルな雰囲気があるため素材にこだわったメニューにはよく合うでしょう。
環境にやさしいだけでなく、メニューの雰囲気に合ったおしゃれさも取り入れられます。
【イメージアップに繋がる】
海洋汚染を始めとする環境問題は、日々ニュースなどで取り上げられることから消費者の関心が高い問題です。
テイクアウトにエコ容器を使用し、環境問題に取り組む姿勢を見せることで企業・店舗のイメージアップに繋がるでしょう。
すぐに売上などに効果がでるかはわかりませんが、取り組みを発信することでの広告効果は期待できます。
キッチンカーのテイクアウトでエコ容器を使うデメリット
今後はエコ容器の使用が求められるかもしれないため、キッチンカーを含めた飲食業の方には見逃せないポイントです。
テイクアウトでエコ容器を使う場合のデメリットも確認しておきましょう。
【液体が漏れる・染み出ることがある】
エコ容器の素材によっては、汁気のあるメニューの液体が漏れたり染み出たりすることがあります。
お客様の満足度が下がりますので、特に注意が必要です。
紙容器などでも液体が染みないように加工されているものがありますが、耐久時間がプラスチック容器に劣るものもあります。
よく確認してから使用しましょう。
【メニューが冷めやすい】
断熱性に劣る素材では、せっかく温かくつくったメニューが冷めてしまうことがあります。
できたての美味しさを届けるためにキッチンカーを開業したのに、すぐに冷めてしまってはお客様もがっかりしてしまいますよね。
断熱性が高いエコ容器を探して使用してみましょう。
【コストがかかる】
プラスチック容器は製造や加工が比較的簡単で、一気に大量に作れることから安価で購入ができていました。
エコ容器では、素材ごとにある弱点を補うために加工がされていたり、製造に時間や手間がかかったりすることから、価格が高めに設定されています。
その分をメニュー価格に反映して値上げするのか、など検討する必要がでてくるでしょう。
テイクアウトで使うエコ容器の主な素材
テイクアウトメ需要が高まっていることに加え、環境問題への配慮も必要となり、さまざまな素材のエコ容器が開発されています。
それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
【紙】
エコ容器といえば、最初に浮かぶのが紙容器です。
最近ではクラフト紙を利用したオシャレなランチボックスなどが増えてきています。
水分に弱い点や、米粒などの食材がこびりつきやすい点が特徴としてあげられます。
最近では耐水性・耐油性に優れた容器も増えているので、探してみましょう。
【竹】
日本ではおにぎりなどを包むために、古くから竹皮が使われていました。
高級感がある見た目や、珍しさから、お客様に覚えてもらいやすい素材といえるでしょう。
また、竹を編み込んだ容器も人気があります。
和風なイメージを表現できるので、メニューのコンセプトに合わせて使用できます。
【木】
木といっても、テイクアウト容器として使われる場合は薄く、軽いものが使われています。
自然素材のイメージを強く打ち出したい場合にはおすすめです。
電子レンジ可能なタイプもあるので、丼やお弁当などにも使いやすいでしょう。
【バガス】
さとうきびを圧縮した搾りかすの繊維質であるバガスを原料としてつくられたエコ容器です。
丈夫で、耐水性・耐油性に優れているため使いやすいのが特徴です。
使用後は可燃ごみとして捨てられる点、廃棄されていたさとうきびの搾りかすを有効活用している点から環境への配慮がされた素材といえます。
まとめ
今回は、テイクアウトメニューに使うエコ容器について解説しました。
日本はプラスチック廃棄量が多い国として環境問題への取り組みが世界から注視されています。
2022年からは、ストローやカトラリーなどの脱プラスチック化はどんどん進んでいきました。
今後、飲食業界でのエコ容器化も同様に進んでいくと思われます。
ご紹介したメリット・デメリット・主な素材をふまえ、お客様の満足度が高まるエコ容器を探していきましょう。
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