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【まとめ】キッチンカーに必要な電源・プロパンガスについて
キッチンカーで調理を行うために、何が必要かご存じですか?
キッチンカーは固定店舗型の飲食店とは異なり、電気やガスは通っていません。
自分でそれぞれに必要な機材を契約・購入する必要があります。
キッチンカーで電源確保するための方法や発電機の選び方、プロパンガスの契約・使用方法についてわかりやすくまとめました。
今回は、キッチンカーに必要な電源確保とプロパンガスについて解説します!
キッチンカーにおける電源確保の方法
キッチンカーには電気が通っていないため、電源を確保しなければ電気は使えません。
・冷蔵庫(冷凍庫)
・換気扇
・給水排水のポンプ
・照明
・電気調理機器
など、キッチンカーではさまざまな機材に電源を必要としています。
どのように電源確保をするか、大きく3つの方法に分けて解説します。
【発電機を使う】
開業しているキッチンカーの多くは、発電機を使用しています。
安定した電力を使用できることや、長時間の使用も可能な点がメリットとされています。
燃料としてガソリンを使用するため、ガソリン携行缶も使用します。
キッチンカーで使用するガソリン携行缶について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
キッチンカーで調理するためによく使う発電機ですが、デメリットとして運転音が大きいことが挙げられます。
発電機の運転音は75dB以上、救急車のサイレンやパチンコ店内と同程度の音量です。
出店場所が住宅街や静かな場所だった場合、騒音は近隣の方の迷惑になってしまいます。
発電機用の防音カバーを使用すると約8~10dBほど騒音を低減できます。
出店場所の周囲をよく確認し、必要な場合は防音カバーを使用しましょう。
発電機の騒音対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
【ポータブル電源を使う】
ポータブル電源でも電源確保はできますが、電池容量が大きくないため毎日の営業で使う場合はあまり現実的ではありません。
電気を使う調理機器を使用せず、キッチンカーの照明や給排水ポンプを動かすために使用する場合は電池容量を確認して購入しましょう。
使用時に換気を必要としないため、出店場所に向かうまでの間だけ冷蔵庫を冷やすなどスポット的な使用にはおすすめです。
キッチンカーで使用するポータブル電源について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【出店場所で借りる】
キッチンカーの出店場所によっては、電源を借りられる場所があります。
電気代を支払うケースもあるので、事前に確認しておくと安心です。
また、電源を借りられる場合には、雨に濡れても大丈夫な屋外用のコードリールやマットを持参しましょう。
その他、キッチンカーの出店場所整備に必要なグッズについては以下の記事で確認してみてください。
キッチンカーで使う発電機の選び方
キッチンカー開業者の方が開業準備を進めるなかで悩むのが、発電機の選び方です。
初めて購入・使用される方がほとんどなので、最初はわからなくて当たり前です。
キッチンカーで使いやすい発電機の選び方をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
【使用する電力量から選ぶ】
キッチンカーで使用する調理機材や照明などの電力量から選ぶと安心です。
購入してから「これじゃ足りない…」とならないためにも、少し余裕をもった電力量の発電機を選びましょう。
電気機器は起動時に大きく電力を使用します。
使用中にかかる電力の1.1倍~5.0倍とされているため、起動電力のチェックが重要です。
【使用燃料がガソリンの発電機を選ぶ】
発電機のなかには、カセットボンベを燃料とする小型発電機も存在します。
キッチンカーで使用する場合には、ガソリンを燃料とするインバーター発電機がおすすめです。
インバーター発電機なら、周波数が安定していて質のよい電気を作れるため調理機材でも安心して使用できます。
小型タイプと比較すると重量はありますが、キッチンカーにも積載でき、女性でも持てる重さの発電機も販売されています。
以下の記事では、キッチンカーにおすすめの発電機3選をご紹介しています。
【使いやすさで選ぶ】
アウトドアが趣味の方は発電機の使用に慣れているかもしれませんが、キッチンカー開業に際して初めて発電機に触れる方も多いのではないでしょうか。
発電機本体に起動時の手順について番号がふられている機種もあります。
また、発電機の重さも重要なポイントです。ガソリンを発電機に入れる際など、一人で持てる重さでないと不便です。どうしても重いものが持てない場合は、持ち手やキャスターがついているコンパクトサイズを選びましょう。
キッチンカー開業時はその他の作業も慣れないことが多いので、操作に不安がある方は使いやすさで選んでみるのもよいでしょう。
キッチンカーで使用するプロパンガスの契約・使用方法
キッチンカーでは電気だけでなく、ガスも自分で調達する必要があります。
特にキッチンカーで使用する業務用の調理機材は火力の強さが求められることが多く、電気ではなくガスの出番も多いのが実情です。
キッチンカーで使用するプロパンガスの契約・使用方法について確認していきましょう。
【契約してくれるガス会社を探す】
都市ガスを使用している場合はイメージしにくいかもしれませんが、プロパンガスはガスボンベに液状のガスを充填して使用します。
ガスボンベなら移動することができるので、キッチンカーでも使用ができます。
まずは、契約してくれるガス会社を探しましょう。
現在は、ガスによる事故が起こった場合に備えて、原則30分以内に急行できる範囲にのみ販売されています。
拠点近くのプロパンガス販売店を案内してくれる『全国LPガス加盟店ネットワーク』もあるので、問い合わせてみましょう。
【ガスボンベにガスを充填してもらう】
ガス会社との契約が完了したら、ガスボンベにガスを充填してもらいます。
ガスボンベはガス会社で購入できる場合もありますし、ご自分で購入したものを持ち込むこともできます。
液状のガスを充填した分だけ料金を支払いますので、ガスボンベ内に残った状態でも充填してもらえます。
ガス会社によっては定期購入が可能で、ボンベ内のガスが減ってきたタイミングで配達してくれるところもあります。
キッチンカーで使用するプロパンガスの注意点
プロパンガスの取り扱いは、間違えると大事故に繋がります。
キッチンカーで使用する場合も、注意点をよく確認して、安全に取り扱いましょう。
【積載方法に気を付ける】
プロパンガスの積載は、以下の点に注意しましょう。
・容器は水平な場所に置く
・横置きでは積まない
・ロープ等で容器と車両を固定する
・車両の揺れによる他の積載物からの影響にも注意する
・容器には、固定プロテクター又はキャップを装着する
・圧力調整器は容器から外して積載する
・容器の温度は常に40℃以下を保つ
【移動・駐車に気を付ける】
キッチンカーでプロパンガスを移動し、駐車する場合は以下の点に注意しましょう。
・駐車の際は充填容器等の積み卸しを行う場合を除いて、学校・病院等が密集する地域を避け、交通量が少ない安全な場所を選ぶ
・やむを得ない場合を除き、車両を離れない
・長時間、車両にLPガス容器等を積載したまま駐車しない
【警戒標を車両に設置する】
黒地に蛍光黄色文字で「高圧ガス」と書かれた警戒標を設置しましょう。
寸法は横:車幅の30%、縦:横寸法の20%以上と定められています。
車両の前方及び後方から見やすい位置に設置してください。
【義務付けられたものを所持する】
プロパンガスを移動させる際には、
・消火器
・応急資材道具
・イエローカード
を所持することが義務付けられています。
[消火器]
LPガス容器の内容積が150㎏までの場合はB-3以上の能力を持つ消火器1本以上を速やかに使用できる場所へ設置しましょう。
正常な状態を維持できるように、月1回以上の点検が推奨されています。
また、有効期限内であっても、容器の腐食やピンの有無を確認し、必要に応じて改善しましょう。
キッチンカーで使用する消火器について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
[防災資機材]
以下の防災工具を所持しましょう。
・赤旗
・赤色合図灯又は懐中電灯・電池
・メガホン、ロープ(長さ15m以上×2本以上)
・漏えい検知器
・石鹸水
・車輪止め(2個以上)
・容器バルブ開閉ハンドル
・容器バルブグランドスパナ又はモンキレンチ
・革手袋
[携行書面(イエローカード)]
運搬しているガスの名称、性状及び災害防止のために必要な注意事項を記載した携行書面(イエローカード)を携行しましょう。
ただし、移動時の注意事項を表示したラベルが貼ってある内容積20リットル以下の容器のみで、かつ内容積の合計が40リットル以下の移動の場合は適用されません。
『移動時の注意事項のラベル』が剥がれたり汚れたりした場合は、LPガス販売店に改めてラベルを貰いましょう。
以下の記事で、キッチンカーでプロパンガスを携行する際に必要なイエローカードについて詳しく解説しています。
【その他の注意点】
・LPガス容器のバルブは確実に閉めましょう。
・車内にLPガス容器を積載して移動する場合は、ガス漏れが生じても滞留しないように窓を開けて換気しましょう。
・高圧ガス保安法に違反し、罰則が適用された場合は刑事事件として扱われます。また両罰規定があり、違反者だけでなく法人等の代表者や個人にも刑が科せられます。
まとめ
今回は、キッチンカーに必要な電源確保とプロパンガスについて解説しました。
キッチンカーには電気やガスが通っていないため、自分で調達する必要があります。
電気を使用する場合には発電機を、ガスを使用する場合はプロパンガスを準備しましょう。
発電機は使用する調理機材の電力をよく確認して選ぶと失敗が少なく済みます。
プロパンガスは取り扱いの注意点を把握し、必要な携行品を揃えましょう。
今回の記事を参考にして、キッチンカーの開業準備を進めてみてください。
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