キッチンカーで使う業務用オーブンの選び方!種類・入手方法・おすすめ商品3選も紹介!

食材に熱を加える調理機材のひとつに、オーブンが挙げられます。

パンはもちろんのこと、クッキーなどの焼き菓子に加え、肉、魚、野菜など、火をしっかり通したいときには欠かせませんよね。グラタンやドリアなどの仕上げにも必要です。

キッチンカーで提供するメニューによっては、必須の調理機材といえます。

キッチンカーを開業する際、どの業務用オーブンを選ぶかは非常に重要なポイントです。

オーブンは、メニューの仕上がりに大きな影響を与えるだけでなく、調理の効率や運営コストにも関わります。

しかし、どのようなオーブンがキッチンカーに適しているのか、どんな機能や仕様を重視すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、キッチンカーで使える業務用オーブンの選び方について、種類や熱源、大きさ、さらには入手方法やおすすめ商品まで詳しく解説します。

オーブンの選択は、メニューの質やお客様の満足度にも直結するため、ご紹介する内容を参考にして自分にぴったりのオーブンを見つけてくださいね。

今回は、キッチンカーで使う業務用オーブンについて、徹底的に解説していきます。

大前提!キッチンカーで使える業務用オーブンの条件

キッチンカーで使えるオーブンには、条件があります。

まず、車内での使用が前提となるため、固定の店舗のように電気やガスが使えません。

そのため、オーブンを選ぶ際には、これから解説する条件を満たすことが必須です。

オーブンの性能や機能だけでなく、キッチンカーでの使用に適しているかを理解して選ぶことが大切です。

では、具体的にどのような条件を考慮すべきか、詳しく見ていきましょう。

【100V規格であること】

キッチンカーで使用する業務用オーブンは、基本的に100V規格のものを選びましょう。

なぜなら、キッチンカー内で使用する電力は、発電機によって賄うからです。

一般的に一人で運べるレベルの発電機は、100V規格が主流となっています。

特殊な施工をした場合と言う例外は除いて、基本的な考え方として、業務用オーブンを選ぶ際には、100V規格かを必ず確認しましょう。

【1500W以下であること】

電力消費量も重要なポイントです。

発電機を使用するため、キッチンカーで使用できる電力は限られています。

電気式の業務用オーブンを選ぶ際は、1500W以下のモデルを選びましょう。

一人で持ち運べるサイズの発電機の最大ワット数は1800Wのものが多く、1500W以上では過負荷状態になってしまいます。

また、キッチンカー内ではオーブン以外にも、照明やその他の調理機材で電力を使用します。

電力消費量がオーバーしないよう、オーブンの消費電力を確認し、効率的に使えるかを考えて選んでください。

キッチンカーで使う業務用オーブンの種類

キッチンカーでのメニュー提供を考える際、どの種類のオーブンを使うべきか迷う方も多いでしょう。

オーブンの種類は大きく分けて、デッキオーブンとコンベクションオーブンの2つです。

使用するオーブンの種類によって、提供スピードや味にも影響します。

ここでは、キッチンカーにおすすめの業務用オーブンの種類について詳しく説明します。

しっかりとそれぞれの特徴を理解し、最適な機種を選びましょう。

【デッキオーブン】

デッキオーブンは、上下のヒーターで焼き上げるタイプのオーブンです。

シンプルな構造で、上下から均等に熱を伝えるため、焼き加減が安定しているのが特徴です。

オールマイティーにどのメニューにも適しており、食材本来のおいしさを引き出せます。

また、蓄熱性が高いため、温度が下がりにくく、続けて複数のメニューを焼くことができる点が効率的です。

ただし、起動してから温度上昇までに時間がかかるため、営業時間にあわせて準備をする必要があります。

【コンベクションオーブン】

コンベクションオーブンは、内部のファンで熱風を循環させ、均一に食材を加熱するタイプのオーブンです。

焼きムラができにくいのが特徴で、素早く温度が上がるため、短時間で効率的に調理ができます。

さらに、コンベクションオーブンはコンパクトなモデルが多いため、限られたスペースのキッチンカーでも設置がしやすいという利点があります。

デッキオーブンと比較すると乾燥しやすいため、しっとりふっくら焼き上げたい場合には避けましょう。

キッチンカーで使える業務用オーブンの大きさ

キッチンカーでは、車内の限られたスペースで効率的に作業するために、オーブンの大きさを考慮する必要があります。

ここでは、小型と中型キッチンカーに適したオーブンの大きさについて詳しく解説します。

開業準備を進める際に、自分のキッチンカーに合ったオーブンを選ぶことは成功のカギとなりますので、ぜひ参考にしてください。

【小型キッチンカーで使える業務用オーブンの大きさ】

小型キッチンカーと言っても、ベースとする車両によって使える車両のサイズは大きく異なります。

小型キッチンカーのサイズは、大きく2種類に分けて以下の通りです。

■軽バンキッチンカーの一般的なサイズ

長さ:約3,395mm×幅:約1,475㎜×高さ:約1,835mm

■軽トラックベースキッチンカーの一般的なサイズ

長さ:約3,500mm×幅:約1,500mm×幅:約2,500mm

小型キッチンカーで開業する方にとって、車内のスペースを有効に利用することが重要です。

一般的には、幅が60センチ以下のオーブンであれば、十分に設置できるでしょう。

場所をとらないため、他のメニュー作りの準備スペースを確保したい場合にもおすすめです。

【中型キッチンカーで使える業務用オーブンの大きさ】

街中で見かける中では、比較的大きめサイズの中型キッチンカー。

一般的なサイズは以下の通りです。

■中型キッチンカーの一般的なサイズ

長さ:約4.300~5,200mm、幅:約1.800m、高さ:約2.500~3,000mm

中型キッチンカーをお持ちの方は、スペースに若干の余裕が生まれるため、オーブンの選択肢も広がります。

幅が90センチ前後までのオーブンを選ぶことで、より多くのメニューを一度に調理することが可能です。

また、複数段のデッキオーブンやコンベクションオーブンを使えば、調理の効率も大幅に向上するでしょう。

キッチンカーで使う業務用オーブンの熱源

キッチンカーで使用する業務用オーブンの熱源選びは、非常に重要なポイントです。

自由に場所を移動できるキッチンカーですが、固定店舗のように電気やガスが通っていません。

電気を使用したい場合には発電機を、ガスを使用したい場合にはプロパンガス(LPガス)を準備しましょう。

ここでは、それぞれの熱源について特徴を詳しく説明します。

【電気式オーブンの熱源は発電機】

電気式の調理機材を使用する場合、主に発電機を熱源として使用するケースが多く見られます。

ポータブル電源の使用を考えている方は、特に注意してください。

キッチンカーの設備(室内灯や給排水ポンプ)を使用するためにも電力を必要とするため、それに加えて調理機材の電力までポータブル電源で賄うのは、あまり現実的な手段ではありません。

キッチンカーで電気を使用する場合は、発電機を使用すると理解しておきましょう。

電気式オーブンは、炎を使わないので、安全性が高く、車内に熱気もこもりにくいのも、使用しやすい点といえます。

しかし、電気式オーブンを使用するためには、十分な電力供給が必要であり、発電機の容量を考慮する必要があります。

発電機を選ぶ際には、オーブンの消費電力のみでなく、キッチンカー全体で使用する電気量に合った容量のものを選ぶことが重要です。

キッチンカーで使用する発電機の選び方について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。

【ガス式オーブンの熱源はプロパンガス(LPガス)】

ガス式オーブンは、プロパンガス(LPガス)を熱源とします。

一般的にガスを熱源とした調理機材は、火力が強い点がメリットとして挙げられます。

ただし、ガス式の調理機材はガス漏れのリスクがあるため、安全対策として定期的な点検が不可欠です。

プロパンガスの補充や保管にも注意が必要であり、安全管理が適切に行われているかを常に確認することが大切です。

キッチンカーで使用するプロパンガスの契約先の探し方や使用時の注意点など、詳しくは以下の記事を参考にご覧ください。

キッチンカーで使う業務用オーブンの選び方

キッチンカーを開業する際には、メニューに合わせて適切なオーブンを選びたいですよね。

しかし、初めて開業される方にとって、どんなオーブンが良いのかわからず、悩んでしまうことも…。

業務用オーブンの種類や機能はさまざまで、どれを選ぶかによって提供するメニューの幅やクオリティが変わります。

キッチンカーで使用する業務用オーブンを選ぶ際には、以下の点に着目すると迷いが少なくなります。

・提供するメニュー

・大きさ

・熱源

・機能

・メンテナンス

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説するので、ぜひ参考にして自分に合ったオーブンを見つけてください。

【提供するメニューで選ぶ】

キッチンカーで提供するメニューによって、選ぶべきオーブンは異なります。

例えば、パンやピザなどの焼き物メニューを提供する場合は、デッキオーブンが適しています。

このタイプのオーブンは、均一な焼き加減を実現できるため、外はカリッと、中はふんわりとした仕上がりが可能です。

一方、クッキーやマフィン、軽食メニューなどを多く扱う場合は、熱風で焼くコンベクションオーブンがおすすめです。

このタイプのオーブンは、短時間で効率的に多くのメニューを調理できるため、繁忙時にも対応しやすくなります。

メニューに合わせたオーブン選びは、提供するおいしいメニューの品質を左右する大きな要因となるので、よく考慮して選びましょう。

【大きさで選ぶ】

キッチンカーのスペースは限られているため、オーブンの大きさも重要な選択ポイントです。

小型のキッチンカーでは、コンパクトなオーブンを選ぶことで、他の調理器具や作業スペースを確保することができます。

まずは、キッチンカー内の利用可能なスペースを正確に測定してください。

キッチンカー内にはシンクや冷蔵庫などの機材も設置するため、意外とスペース確保が難しくなります。

大きなオーブンなら一度に多くのメニューを調理できるから、とスペースを取りすぎると、作業スペースが減ってしまい効率が悪化することも。

逆に小さすぎると、忙しい時間帯に対応できなくなる可能性があります。

出店場所で想定される食数や、作業しやすいスペースを考えながら、最適なサイズを選びましょう。

【使用する熱源で選ぶ】

熱源については記事の前半でお伝えした通り、「電気式オーブン」か「ガス式オーブン」の2つから選ぶことが一般的です。

電気式オーブンは、熱源として発電機を使用します。

発電機では使用できる電力量に限りがあるので、オーブン以外にも電気を使用する調理機材を設置したい場合には、ガス式のオーブンを使用するのがおすすめです。

【機能で選ぶ】

オーブンには、さまざまな機能が搭載されているモデルも存在しますが、提供するメニューに合わせた機能を選ぶことが大切です。

例えば、パンを焼くことに特化したオーブンでは、発酵温度の設定機能が搭載されています。

ただし、機能が多いオーブンは便利ですが、不要な機能が多いと費用がかさむので、必要な機能を考えて選ぶことが重要です。

オーブンの機能をしっかり確認し、自分のメニューに合った機能を持つオーブンを導入しましょう。

【メンテナンスのしやすさで選ぶ】

オーブンの選び方で見落としがちなのが、メンテナンスのしやすさです。

キッチンカーでは、連日出店することも多いなかで、衛生的な環境を保つことが求められているため、清掃やメンテナンスが簡単な機器を選ぶことが重要です。

特に、オーブン内部の掃除がしやすいモデルや、取り外し可能なトレーや棚が付いているものは便利です。

また、日々のメンテナンスをしっかり行うことで、オーブンの寿命が延び、長期間にわたって安定した性能を発揮させることができます。

日々の作業をスムーズに行うためにも、メンテナンスのしやすさを考慮して選びましょう。

キッチンカーで使う業務用オーブンの入手方法とは?

「いざ、開業に向けて準備を進めても、業務用のオーブンはどこで売っているかわからない…。」

「開業資金から値段が高い機材を買うのは難しいけど、どうしたらいいの?」

初めてキッチンカーを開業される方は、このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?

新品の購入、中古品の購入、レンタルと、入手方法の選択肢は多岐にわたります。

各入手方法の特徴を理解し、キッチンカー開業計画や予算に合った最適な方法を選びましょう。

キッチンカーで使う業務用オーブンの入手方法を解説します。

【新品を購入する】

一番イメージしやすいのが「新品を購入する」という方法です。

インターネットで購入する場合は、メーカー直販サイトや調理機器販売サイト、Amazonや楽天市場でも購入ができます。

実際に目で見てから購入を決めたい方は、業務用調理機材専門店に行く必要があります。

事前に調べ、欲しいオーブンの在庫があるか、その他に見たい機材は置いているかを問い合わせてから訪ねると良いでしょう。

新品のオーブンを購入する場合、故障などのリスクの少ない状態の機器を手に入れられるのが大きなメリットです。

新品のオーブンは価格が高めですが、耐久性や安全性に優れている点を考慮すると、投資価値は高いと言えます。

また、メーカー保証がついているため、何か問題が発生した際にも安心なのも、嬉しいポイントです。

長期間使用する予定がある場合や、しっかりとメンテナンスを行って長く使いたい方には、新品の購入が最適といえるでしょう。

【中古品を購入する】

予算を抑えたい場合には、中古の業務用オーブンを購入することも一つの方法です。

中古品であれば、新品に比べて初期費用を大幅に抑えることができます。

キッチンカーの開業には何かと費用がかかることが多く、新品を買うのは難しい…という方には、中古での購入がおすすめです。

ただし、中古品を購入する際は、機器の状態や性能をしっかりと確認することが重要です。

信頼できる業者から購入すれば、比較的良好な状態のオーブンを手に入れることができる場合もありますが、保証がないことが多いため、メンテナンス費用が後からかかる可能性もあります。

中古品購入時には以下の項目の確認を行いましょう。

・年式の確認

・故障の確認

・付属品の確認

キッチンカーで使用する中古厨房機器について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【レンタルする】

業務用オーブンをレンタルして調達する方法もあります。

レンタルの最大のメリットは、必要な期間だけ利用できることです。

しかし、多くはイベントなどで1日使う場合を想定しています。

オーブンを使用するメニューをメインメニューとして開業する場合は長期的に使用することになるので、あまり現実的なレンタル料金ではありません。

試しに使ってみたいときや、単発のイベントで使用するときには利用してみましょう。

また、レンタルの場合はメンテナンスや修理が業者によって行われるため、手間がかかりません。

キッチンカーで使う業務用オーブンのおすすめ商品3選

ここまで、オーブンの種類や選び方のポイントなどをお伝えしてきました。

キッチンカーでおいしいメニューを提供するためには、信頼できるオーブンが不可欠です。

ここでは、キッチンカーでの使用に適した、おすすめの業務用オーブンを3つご紹介します。

どのオーブンも、それぞれの特徴を生かして多様なメニューに対応できるため、これから開業を考えている方にとって参考になるはずです。

自分のメニューや運営スタイルに最適なオーブンを選び、お客様に喜ばれるおいしいメニューをお届けしてください。

【リンナイ/ガス高速オーブン(卓上)RCK-S10AS】

リンナイのガス高速オーブン「RCK-S10AS」は、卓上型でコンパクトながらも強力な火力を持つモデルです。

ガス式で短時間での加熱が可能であることと、オーブン皿を3枚使用できるため、忙しいキッチンカーでも効率的にメニューを調理できます。

特に、ピザや焼き物などのメニューに適しており、外はパリッと、中はふんわりとした仕上がりが実現できます。

コンパクトで場所を取らないため、小型のキッチンカーでも設置しやすく、限られたスペースを有効活用できるでしょう。

【リンナイ/ガス高速オーブン(大型)RCK-30MA】

「RCK-30MA」は、リンナイが提供する大型のガス高速オーブンで、大量のメニューを一度に調理できるのが特徴です。

オーブン皿を8枚使用できるため、同時に複数のメニューを効率よく焼き上げることができます。

外観も庫内もステンレス製なので、耐久性にも優れているのが特徴です。

また、オーブンの扉が外れるため、庫内の清掃がしやすいのも嬉しいポイントです。

【サンテックコーポレーション/電気コンベクションオーブンCOS-200】

サンテックコーポレーションの「COS-200」は、電気式のコンベクションオーブンで、内部のファンで熱風を循環させ、均一な焼き上がりを実現します。

電気式のオーブンですが、電力消費量が1500W以下のため発電機を熱源としてキッチンカーでも使用が可能です。

コンパクトなサイズ感なので、小型キッチンカーにおすすめです。

メインメニューではなく、カフェキッチンカーのサイドメニューとしてパンを扱うといったシーンに最適といえます。

まとめ

今回は、キッチンカーで使う業務用オーブンについて、徹底的に解説しました。

キッチンカーで使うオーブンは、メニューの質や営業効率に大きな影響を与える重要な調理機材です。

今回ご紹介したように、提供するメニューに合わせて適切なオーブンを選ぶことが成功のカギとなります。

電気式かガス式か、コンパクトなサイズか大型モデルか、自分の運営スタイルやスペースに応じた選択が重要です。

また、オーブンを購入する際には新品や中古、さらにはレンタルという選択肢もあり、それぞれのメリットとデメリットを考慮する必要があります。

オーブン選びをしっかりと行うことで、キッチンカーでのメニュー提供がスムーズになり、より多くのお客様においしいメニューを提供することが可能になるでしょう。

これから開業を考えている方は、ぜひ自分に合った業務用オーブンを選んで、キッチンカー開業成功への一歩を踏み出しましょう。

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