キッチンカーの仕込み場所、どうしてる?自宅は使える?レンタルする?なくても営業許可は取れる?確保方法や注意点を解説!

キッチンカーを開業したいと考えている方にとって、「仕込み場所をどう確保するか」は最初の大きな悩みのひとつです。

自宅のキッチンを使いたいと思っても、衛生面や保健所のルールにより認められないケースが多く、どこで仕込み作業をすればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

実際には、飲食店のキッチンを間借りしたり、シェアキッチンを活用したり、プレハブを用意するなど、選択肢はいくつかあります。

また、仕込み不要のメニューや食材を活用することで、別の場所を確保せず営業する方法もあります。

この記事では、キッチンカーにおける仕込み場所の基本から、確保する方法、注意点、仕込み場所を使わない営業スタイルまで、開業前に知っておきたい情報をわかりやすく解説しています

キッチンカー開業時に抱く疑問を解決していくので、ぜひ参考にご覧ください。

今回は、キッチンカーの仕込み場所について解説していきます。

キッチンカーの仕込み場所とは?

キッチンカーの開業を進めるなかで、そもそも『仕込み場所』という存在について疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

キッチンカーは車内だけで調理を完結できると思われがちですが、実際には材料のカットや下ごしらえなど、営業前に準備しておく作業が必要になります。

一般的には、こうした作業を行う場所のことを『仕込み場所』と呼びます。

そして、キッチンカーを始めたいと考えたとき、多くの方が最初につまずくのが「仕込み場所をどうするか」という問題です。

取り扱うメニューによっては、保健所への営業許可申請の際に仕込み場所について聞かれることになるでしょう。

食材を取り扱い、調理作業する中で、異物混入や食中毒を避けるためにも、保健所が定める基準に則った仕込み場所が必要になるケースが多く存在します。

ここでは、仕込み場所の必要性や保健所との関係、仕込みの定義の違いなどを細かく解説していきます。

【仕込み場所が必要かの判断は保健所による】

キッチンカーの営業許可を取得する際に、仕込み場所が必要かどうかは全国共通のルールではありません。

2021年6月1日に施行された食品衛生法改正の中で、全国の保健所での営業許可取得時の設備基準が統一となりました。

しかし、施設基準については厚生労働省の条文に定められていますが、条文の解釈は自治体ごとに多少違いが生じる可能性もあります。

また、仕込み場所についても調理工程やメニュー内容により要不要や基準などが大きく異なります。

多くの場合、保健所ごとに基準や方針が異なっており、個別に判断されるのが現状です。

たとえば、ある地域ではキッチンカーの車内だけで完結する簡易なメニューであれば、仕込み場所は不要とされることもあります。

一方で、別の地域では簡単な下ごしらえであっても、仕込み場所が必須とされることもあるため、自己判断やネットによる情報を鵜呑みにして開業準備を進めるのは禁物です。

必ず、キッチンカーで営業予定の地域を管轄する保健所に相談し、必要な設備や条件を事前に確認しておくことが大切です。

その他、キッチンカーの営業許可取得について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【食品衛生の観点から必要といわれている】

キッチンカーの営業では、安全なメニュー提供が最も重要です。

そのため、仕込み場所が必要とされる最大の理由は、食品衛生を守るためです。

特に加熱前の食材を扱う場合や、カットや下ごしらえを行う場合には、清潔な環境での仕込みが欠かせません。

キッチンカーの車内はスペースが限られており、冷蔵設備も小規模であることが多いため、仕込みをすべて車内で済ませるのは難しい場合が多いといえます。

そこで、事前に別の場所で仕込みを行い、営業時には仕上げの調理作業と提供のみに集中できるようにするのが一般的です。

このように、食品衛生の観点からも仕込み場所の確保は非常に大切な要素といえるでしょう。

【どこまでの作業を仕込みとするかは保健所に確認する】

キッチンカーの準備作業にはさまざまな工程がありますが、その中で「どこまでが仕込みに該当するか」は、明確に定義されていません。

たとえば、野菜のカットやお肉の漬け込み、たれの調合などが仕込みにあたるかどうかは、地域の保健所の判断によって異なることがあります。

ある保健所では、材料の洗浄やカットまでは仕込みとされず、調理工程に含まれるとされることもあります。

しかし、別の保健所では、それらの作業も衛生上重要な工程として仕込みに含めるよう求められるケースも見られます。

このように判断が分かれる以上、事前に明確なルールを確認することが大切です。

申請時に説明資料やメニュー構成を提示しながら、保健所とすり合わせる姿勢を持ちましょう。

準備の段階から基準を理解しておけば、設備投資や物件選びで無駄なコストを避けられます。

キッチンカーの仕込み場所を確保する方法

仕込み場所が必要とわかっても「どこを使えばいいのか分からない」と感じる方は多いのではないでしょうか。

キッチンカーの開業者には、すでに飲食店を経営している方もいます。

しかし、キッチンカーの開業が初めて飲食業に携わるタイミングという方も少なくありません。

営業許可を得るためには、仕込み環境について具体的に説明できる状態にしておくことが求められます。

仕込み場所の選択肢はいくつかあり、それぞれにメリットと注意点があります。

ここでは「飲食店のキッチンを借りる」「物件を借りる」「シェアキッチンを利用する」という3つの方法について解説します。

これから開業を目指す方は、それぞれの特徴を比べながら、最適な仕込み場所を選んでいきましょう。

【飲食店のキッチンを借りる】

キッチンカーの仕込み場所の確保方法として挙げられるのが、既存の飲食店のキッチンを間借りする方法です。

夜に営業する居酒屋さんなどが、朝~昼にかけてお店が閉まっている時間にキッチンを貸してくれるケースなどがあります。

なかなか公には募集していないため、知人の飲食店や地域のネットワークを活用することで、信頼関係をベースにした契約ができる場合もあります。

ただし、契約内容や使用できる時間、衛生面のルールなどは事前にしっかり取り決めておく必要があります。

また、使わせてもらうだけではなく、保健所の基準を満たす設備があるかも確認しておきましょう。

【物件を借りる】

仕込み専用の物件を借りるという選択肢もあります。

特にメニューの品目数が多い場合や、仕込みに時間がかかる工程がある方は、外部に気をつかうことなく作業できる環境があると安心です。

自分専用のスペースを持つことで、いつでも自由に仕込み作業ができ、衛生管理もしやすくなります。

時間を気にせず集中できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

店舗として営業するのではなく、仕込み場所として使用するなら多少狭くても問題ありません。

こちらも賃料がかかりますので、開業前に月々かかる固定費の計算をしておきましょう。

設備投資などの初期費用もある程度かかるため、事業計画をしっかり立てて採算を見込んでおく必要があります。

長期的な視点で安定した営業を目指す方には、非常に適した選択肢といえるでしょう。

【シェアキッチンを利用する】

近年、キッチンカーや間借り店舗の増加にともない、需要が高まっているのがシェアキッチンの存在です。

業務用キッチンを複数の利用者でシェアして利用できるサービスです。

シェアキッチンは、必要な設備が揃っており、時間単位や日単位で使えるところが多いため、開業準備中の方にもぴったりです。

申し込みの手続きも比較的簡単で、都心部では駅近にある施設も多く見られます。

また、同じようにキッチンカーや間借り営業を目指す方が集まる場所でもあるため、情報交換ができるという利点もあります。

開業前の悩みを相談できる場としても有効に活用しましょう。

ただし、利用できる時間帯が限られていたり、直前の予約が取りづらかったりすることもあるため、スケジュール管理は慎重に行う必要があります。

イベントなどが重なる繁忙期には予定通りの仕込みができないこともあるので、注意が必要です。

【仕込み可能なキッチンカーを用意する】

仕込み場所の確保が難しい場合は、はじめから仕込みにも対応できる設備を備えたキッチンカーを導入するという選択もあります。

この方法であれば、別途物件を借りる必要がなく、毎回の仕込み作業を出店前や早朝にまとめて済ませることができます。

とくに毎日違う場所に出店するスタイルの方にとっては、柔軟に対応できる点が魅力です。

ただし、どんなキッチンカーでも仕込み作業が可能か、というと、そうではありません。

キッチンカーで仕込み作業をするために求められる基準は、調理工程やメニュー内容から保健所が判断するため、明確ではないからです。

2021年6月に改正された食品衛生法の施行後には、容量が200ℓ以上の給水タンクを設置しているキッチンカーでは仕込み作業ができるとされています。

しかし、すべての保健所が車内での仕込みを認めているわけではないため、事前に設備図面を用意して、どこまでの作業が許可されるかを保健所に確認しておくことが重要です。

【コンテナ・プレハブを利用する】

小規模でもよいので、専用の仕込みスペースを自分で確保したい方には、プレハブやコンテナを活用する方法もあります。

自宅の敷地や駐車場の一角などに設置できるため、比較的自由度が高く、使い勝手の良い方法です。

この方法は、空きスペースを有効に使えるというメリットがあり、毎日の仕込み作業を落ち着いて行える環境が整います。

仕込み場所として使用するためには、複数のシンクや冷蔵設備、換気扇などの設置が求められるケースが多いため、あらかじめ構造や設備の仕様について、保健所に相談しておく必要があります。

工事が必要なケースもあるため、導入には計画的な準備が求められると理解しておきましょう。

初期費用は多少かかりますが、長期的な仕込み拠点として安定して使えるのがこの方法の魅力です。

テナントよりも月々の固定費を抑えられる点も、小さなビジネスにとっては大きな利点といえるでしょう。

自宅の敷地を活用できる方には、検討する価値がある選択肢です。

【キッチンカー仲間で共同の仕込み場所を借りる】

開業準備中やスタート直後は、仕込み場所を個人で用意するのが難しいと感じる方もいるかもしれません。

そのようなときは、同じようにキッチンカーで営業している仲間と協力し、共同で仕込み場所を借りるという方法があります。

信頼できる相手とルールを決めて共同利用することで、効率的な運用が可能になります。

一人での開業にはない安心感や情報共有の機会も得られ、人脈づくりやメニューのアイデア交換など、事業の広がりにもつながるでしょう。

ただし、複数人で利用する場合は、使用時間や衛生管理のルールを明確にしないとトラブルの原因になることもあります。

契約書や利用規約を用意し、互いの負担や役割を決めておくことが大切です。

一緒に頑張れる仲間と仕込み場所を共有できれば、開業のハードルを大きく下げることができます。

交流の場としても活用できるので、検討してみましょう。

キッチンカーの仕込み場所を確保するときの注意点

初めてキッチンカー開業をする方にとって、開業準備はわからないことが多く戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。

仕込み場所はキッチンカー営業に欠かせない重要な準備のひとつですが、どこでも自由に使えるわけではありません。

仕込み場所を確保するうえでは、保健所の基準や衛生面、費用の負担など、確認すべきポイントがいくつもあります。

ここでは、仕込み場所を準備する際に見落としやすい注意点を3つに分けて解説します。

無駄な時間や費用をかけず、スムーズなキッチンカー開業を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

【自宅は仕込み場所にできない】

キッチンカーの仕込み場所に自宅のキッチンを使いたいと考える方は多いかもしれませんが、実際にはほとんどのケースで認められていません。

「ちょっと食材を切るだけだったら自宅でもいいかな?」という考えは厳禁です。

自宅のキッチンは生活空間と一体になっているため、衛生面でのリスクがあると判断されやすく、営業用としての基準を満たしていないとみなされることが多くあります。

「調理ではなく仕込みだけだから問題ない」と考えてしまいがちですが、下ごしらえも営業行為の一部と見なされるため、衛生管理は厳しくチェックされます。保健所の判断に従う必要があるため、事前相談は欠かせません。

自宅を仕込み場所として保健所の許可を得るためには、飲食店と同等の厨房設備を準備しなければいけないケースも見受けられます。

シンクの数や冷蔵設備、清掃体制などが不十分である場合、保健所からの指摘を受ける可能性もあります。

自宅の改装にお金がかかりますし、賃貸の場合にはまず難しいと理解しておきましょう。

自宅を仕込み場所として使いたいと考えている方は、一度立ち止まって、その判断が本当に現実的かを検討するようにしてください。

【仕込み場所の家賃やレンタル料がかかる】

固定店舗の開業資金に比べてキッチンカーの開業資金が低いことを理由として、キッチンカー開業に踏み出す方も多いはずです。

また、開業資金だけでなく、開業後の維持費の低さもキッチンカーの魅力のひとつです。

しかし、仕込み場所のレンタルや賃貸には、どうしても物件の家賃やレンタル料といった固定費が発生します。

開業前の段階では、どうしてもメニューや車両のことばかりに目がいきがちですが、仕込み場所のコストも無視できない経費のひとつです。

たとえば、飲食店の厨房を借りる場合には時間単位で料金が発生しますし、シェアキッチンも施設によっては予約制で料金が異なります。

プレハブやコンテナを利用する場合には、初期費用のほかに維持費や光熱費も見込んでおく必要があります。

このように、仕込み場所にかかる費用は毎月の固定支出として事業計画にしっかり組み込んでおかないと、思わぬ赤字を生む原因になります。

資金面以外にキッチンカーの魅力を感じていない場合には、結局費用がふくらんで思ったとおりにならなかった…ということもあると理解しておきましょう。

キッチンカーで仕込み場所を必要としない方法

ここまでキッチンカーの仕込み場所について調べた上で、確保が難しいと感じている方もいるかもしれません。

実際、物件を探すのが手間だったり、設備投資や家賃が負担になったりすることもあります。

そんなときは、発想を変えて、そもそも「仕込み場所を必要としない営業スタイル」を考えるのも有効です。

すべてのキッチンカーが仕込み場所を使って営業しているわけではなく、仕込み作業そのものをなくす工夫をしている事業者もいます。

ここでは「仕込み作業が不要なメニューを提供する方法」と「仕込み作業がいらない食材を仕入れる方法」の2つを紹介します。

手間をかけずにキッチンカーの営業を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

【仕込み作業不要なメニューを提供する】

キッチンカーで仕込み場所を使わずに営業を行いたい場合は、仕込み作業が必要ないメニューを選ぶのが効果的です。

たとえば、冷凍食品やレトルト商品を活用すれば、事前のカットや下ごしらえが不要となり、仕込みの手間を大幅に減らすことができます。

ホットドッグやフライドポテト、チュロスなどのスナック系メニューは、冷凍品をそのまま加熱して提供できるため、非常に扱いやすいです。

また、カップ入りのスイーツや、パック詰めされたドリンクなども、調理工程が少なく、仕込み不要のメニューとして適しています。

仕込み作業をしなくても、魅力的なメニューは多数存在します。

営業スタイルに合わせて、無理のない範囲で構成を考えてみましょう。

【仕込み作業がいらない食材を仕入れる】

仕込み場所を使わずに営業を行うためには、食材選びの段階から工夫をすることが大切です。

具体的には、カット済み・調味済みの状態で仕入れられる食材を活用することで、仕込み作業を省略できます。

たとえば、業務用スーパーや専門の食品卸業者では、冷凍カット野菜や味付き肉、揚げるだけの加工品など、時短営業に適した商品が多数そろっています。

これらの食材を利用すれば、調理作業を営業時間内に車内で完結させることができ、別の仕込み場所を用意する必要がなくなる可能性があります。

ただし、商品によっては品質が均一でないこともあるため、事前にサンプルを取り寄せて、味や見た目を確認しておくことが大切です。

信頼できる仕入れ先を見つけておくことで、安定した営業につながります。

仕込みが不要になることで営業の自由度も高まるので、効率よく営業を続けたい方にとっては実用的な手法といえるでしょう。

失敗しない!キッチンカーの仕込み場所選びのポイント

仕込み場所を用意する際、すぐに契約できるからなどの安易な理由で選んでしまうと、キッチンカー営業を始めてから困る場面が出てくることがあります。

たとえば、作業スペースが手狭だったり、必要な設備が足りなかったりすると、効率よく準備ができません。

仕込み場所は、一度決めたあとに変更するのが難しいことも多いため、最初の段階でしっかりと見極めることが重要です。

特に、メニュー内容や営業スタイル、作業時間の確保、ランニングコストなど、多角的に判断することが求められます。

ここでは、仕込み場所を選ぶときに失敗しないための3つのチェックポイントを紹介します。

今後の営業を支える土台として、安心して使える仕込み場所を見つけていきましょう。

【メニュー内容と作業工程に合った場所を選ぶ】

仕込み場所を選ぶうえで、まず考えるべきなのは自分が扱うメニューと、その調理工程です。

たとえば、素材の下ごしらえが多いメニューであれば、広めの作業台や複数のシンクが必要になります。

一方で、加熱調理が中心の場合は、ガス設備や換気設備の充実が求められます。

また、時間がかかる仕込みが多い場合は、長時間利用できる場所でないと不便を感じる場面も出てくるでしょう。

逆に、単発イベントのみの営業であれば、短時間で借りられる場所の方がコストを抑えられるかもしれません。

このように、メニュー内容や作業手順を整理したうえで、それに合った仕込み場所を選ぶことが成功の第一歩となります。

実際のキッチンカー営業を想定して、必要な設備や作業の流れをシミュレーションしておくと、見落としが防げます。

【設備の充実度と衛生状況を確認する】

厨房として十分な設備が整っていなければ、思うような仕込み作業はできません。

キッチンカー営業の仕込み場所として使うには、保健所の求める基準を満たす設備が必要です。

また、衛生面がしっかりしていない場所では、食品を扱ううえでリスクが高まります。

定期的な清掃が行き届いているか、害虫対策がされているか、整理整頓がされているかなど、実際に見学してチェックすることが大切です。

もしシェアタイプの施設を使う場合は、他の利用者との共用部分の管理体制も確認しましょう。

時間帯の重複や備品の取り合いが起きるような環境では、スムーズな作業が難しくなることがあります。

衛生的で安心して使える場所かどうかをよく見極めてください。

【継続して利用できるか契約内容を確認】

仕込み場所を選ぶ際は、初期の使いやすさだけでなく、長期的に利用しやすいかどうかも重要な判断材料になります。

たとえば、短期契約しかできない物件や、突如として解約される可能性がある場所では、安定した営業が難しくなるおそれがあります。

契約前には、使用時間や曜日の制限、共用スペースのルール、更新条件、違約金の有無などを細かく確認しておきましょう。

後からトラブルにならないよう、口約束だけでなく書面で残すことが理想的です。

また、ランニングコストも確認しておくべきポイントです。

家賃のほかに、共益費や電気・水道代が別途かかる施設もあるため、総額でいくらになるかを試算しておくと安心です。

長く使える場所かどうかをしっかり見極め、信頼できる運営元と契約を結ぶように心がけてください。

開業後も安心して仕込みができる環境を整えていきましょう。

【移動距離と燃料代もシミュレーションする】

仕込み場所を選ぶときには、単に設備や家賃の条件だけではなく、移動距離やかかる燃料代もしっかりとシミュレーションしておくことが大切です。

たとえば、自宅から遠い場所や、主な出店先と逆方向にある場所を選んでしまうと、移動に時間とコストがかかってしまいます。

キッチンカーは、ガソリン代が思ったよりも積み重なりやすく、日々の営業経費に影響を与えます。

毎日往復する仕込み場所だからこそ、アクセスの良さは非常に重要な判断材料となります。

また、時間帯によって渋滞が発生するようなエリアでは、想定よりも長時間の移動になることもあるため、時間的なロスも考慮しておく必要があります。

交通事情をふまえたルートの検討も忘れないようにしましょう。

効率よく仕込みと営業を行うためには、「できるだけ短い移動距離で完結できること」が理想です。

実際の営業スケジュールに合わせて、どの時間帯に出入りするか、週に何回利用するかなど、具体的な運用イメージをもとに場所選びを進めましょう。

無駄なガソリン代や時間を減らすことが、結果的に収益アップにもつながっていきます。

【将来的な拡大も見据えて柔軟に選ぶ】

キッチンカーを開業するとき、多くの方はまず小さくスタートしようと考えるかもしれません。

しかし、少し先を見据えて仕込み場所を選んでおくことが、事業の成長を後押ししてくれることもあります。

たとえば、現在は一台だけで営業していても、軌道に乗れば複数台での展開や、メニューの種類を増やす構想を持つ方もいるでしょう。

今後、事業の拡大を見込むなら、仕込み場所もその変化に対応できる柔軟な環境を選ぶことがポイントになります。

契約更新時にスペースを広げられるか、設備の追加が可能か、利用時間を増やせるかなど、今後の可能性を見据えた確認が大切です。

また、他の事業者とシェアしている場所であれば、タイミングによっては自分の使用枠を広げられないこともあります。開業時はコンパクトで十分でも、いざというときに柔軟に動けないと、成長の妨げになってしまいます。

最初からすべてを完璧にする必要はありませんが、少なくとも「拡大が難しくないかどうか」という視点で場所を選ぶようにすると、長く使える拠点になります。

開業後の選択肢を広げる意味でも、柔軟性のある仕込み場所を見つけましょう。

まとめ

今回は、キッチンカーの仕込み場所について解説しました。

キッチンカーの仕込み場所確保は、開業準備を進めるなかで、一番悩ましい問題かもしれません。

無許可で自宅を場所として使うのは基本的に認められておらず、保健所の許可を受ける必要があります。

飲食店のキッチンを間借りしたり、シェアキッチンを活用したり、プレハブやコンテナを設置する方法もあります。

仕込みを必要としない営業スタイルを選ぶという手もあり、工夫次第で負担を減らすことも可能です。

仕込み場所を選ぶ際には、メニューとの相性や衛生環境、契約内容、移動距離やコスト面までしっかり確認しましょう。

将来的な拡大も視野に入れておくことで、継続的に使える拠点になります。

仕込み場所の選定は、キッチンカー営業の土台を支える大切な要素です。

焦らず、自分に合った方法を見つけていきましょう。

今回紹介した方法で仕込み場所を確保して、キッチンカー開業準備が順調に進むことを願っています。

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