【※重要】キッチンカーの様々なリスクに備えるPL保険について学ぼう

最近大手の飲食店がキッチンカーを導入し始めたこともあり、キッチンカーの移動販売が注目を集めています。

固定店舗型の飲食店とは異なるリスクがあるキッチンカーでは、PL保険(生産物賠償責任保険)への加入が欠かせません。

日頃からトラブルが起こらないよう心がけることはもちろんですが、もしもの時に備えてPL保険について確認しておきましょう。

今回は、キッチンカーのPL保険についてご紹介していきます。

キッチンカーのPL保険とは

PL保険とは、正式には『生産物賠償責任保険』といいます。

キッチンカーにおいては、自身が製造・販売した商品が原因でお客様に損害を与えてしまった場合に補償をしてくれる保険です。

【PL保険の補償内容】

PL保険に加入すると一般的に、

・製造物の事故被害者へ支払う損害賠償金

・訴訟になった場合にかかる費用や弁護士への報酬

・事故発生時の応急手当費用や護送費用

などが補償されます。

商品自体の損害や、商品を回収するための費用はPL保険の補償内容に含まれないことが多いので注意しましょう。

また、損害の原因がPL保険に加入する前に発生していた場合も補償は適用されません。

【PL保険が適用される例】

キッチンカーでのPL保険が適用される例では、

・提供した食品が原因で発生した食中毒への医療費

・商品の提供時にお客様の所有物を汚してしまった際の賠償金

などが挙げられます。

食中毒への医療費は大規模になると賠償金額が数千万円に及ぶこともあります。

調理を行う際、キッチンカーの車内は高温多湿になりやすく、食中毒の危険性が高まります。

出店場所によってはPL保険への加入が必須条件になっていることもあるので、必ず加入するようにしましょう。

【施設賠償責任保険も加入すると安心】

施設賠償責任保険は、建物や施設の不備によって生じた損害を補償する保険です。

キッチンカーに設置した看板が外れてお客様にあたりケガをさせてしまったり、営業場所の地面に油汚れを作り、清掃業者によるクリーニングが必要になってしまった場合などがケースの対象です。

自動車保険やPL保険では補えない範囲の事故が起こることもあるので、加入することでより安全な営業を行うことができます。

ただし、台風などの自然災害が起因の事故では適用外になることもあるので注意が必要です。

PL保険に付帯されていることもあるので、よく確認しましょう。

PL保険への加入方法

PL保険は各種保険会社が取り扱っているため、保険会社へ問い合わせすることで加入を案内してもらえます。

食中毒や業務上の過失への補償の有無はもちろんですが、飲食店だけでなくキッチンカーにも対応しているかよく確認して加入しましょう。

日本食品衛生協会のあんしんフード君という保険の取り扱いがあります。

他にも商工会で「ビジネス総合保険制度」の案内があります。

「商工会のビジネス総合保険」は、既存制度で補償していたPL、リコールによる賠償責任に加え、施設、業務遂行、管理財物に対する賠償責任もあり、事業リスクを総合的に補償する事が可能です。。

【商工会の「ビジネス総合保険制度」のご案内】

様々な形態の保険制度があるので、自分に合った保険を見定めて加入しておきましょう。

まとめ

今回は、キッチンカーのPL保険についてご紹介しました。

キッチンカーのように特殊な調理環境では、どんなに心掛けていても食中毒等のリスクが隣り合わせになります。

PL保険に加入していれば、不慮の事故等により高額な賠償金を請求された際にも、補償により金銭的な負担が軽減されます。

お客様も自分も気持ちよく過ごせるように、多様なリスクに備えて必要な保険への加入を検討しましょう。

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