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キッチンカー冷蔵庫はどれが正解?種類・サイズ/容量・消費電力(ワット数)・走行中の電源と冷えない時の対策
目次

キッチンカーで移動販売を開業する際に、欠かせない「冷蔵庫」。
衛生管理、そしてメニューの提供スピードまで左右する重要な設備です。
庫内容量が大きいほど安心に見えますが、電源容量や排熱の取り回し、車内の動線と合わないと冷えが弱くなったり、作業が詰まったりして思わぬロスにつながりかねません。
さらに、夏場は特に車内温度が上がるため冷却効率が落ちやすいほか、走行中の電源確保も想像以上に難しいといった課題もあります。
このように、キッチンカーに欠かせない存在でありながら、実際にキッチンカーで使える冷蔵庫にどんな種類があるかをご存じの方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、キッチンカーに冷蔵庫が必要になる場面から種類の特徴、サイズと容量の決め方、消費電力(ワット数)の考え方、走行中の電源、冷えない時の対策、固定方法、出店しない日の扱いまでを解説します。
キッチンカーの開業前は決めることが多く戸惑いがちですが、冷蔵庫に関してはこの記事の解説を理解すれば思わぬ失敗を防げるので参考にしてみてください。
今回は、キッチンカーで使用する冷蔵庫について、徹底的に解説していきます。

キッチンカーに冷蔵庫は必要?
キッチンカー開業に冷蔵庫が必要かについては「多くのケースで必要となる」といえます。
取り扱うメニューによって冷蔵庫を不要とするケースもありますが、一般的に車内で調理する場合には必須の機材です。
食材やドリンクの温度管理が弱いと品質が落ちやすく、提供の安定感にも影響しやすい点が重要です。
まずは営業許可の確認ポイントを押さえることで、後から設備を買い直すリスクを減らしやすくなります。
【営業許可取得時に必要なケースが多い】
キッチンカーの冷蔵庫は、取り扱う食材を衛生的に保管するために必要な設備です。
乳製品や生の肉魚、カットした野菜や果物などは特に傷みやすいため、冷蔵での保管を前提にするよう求められます。
また、仕込み済みの具材やトッピング類を車内に置く運用でも、冷蔵設備があるかどうかが重要です。
保健所の営業許可取得における施設基準は、2021年6月施行の食品衛生法改正により全国で統一されましたが、解釈にはまだバラつきがあります。
東京都保健医療局健康安全部食品監視課発行「自動車関係営業許可申請等の手引」内の「施設の基準」では、
『冷蔵設備:食品又は添加物を衛生的に取り扱うために必要な機能を有する冷蔵又は冷凍設備を必要に応じて有すること。製造及び保存の際の冷蔵又は冷凍については、法第十三条第一項の基準又は規格に冷蔵又は冷凍について定めがある食品を取り扱う営業にあっては、その定めに従い必要な設備を有すること。』
とあります。(引用元:東京都保健医療局健康安全部食品監視課発行「自動車関係営業許可申請等の手引」)
温度計の設置や、記録の取り方を求められるケースもあるため、確認不足のまま冷蔵庫を購入してしまうと買い直しになるリスクがあります。
開業前の事前相談で、必要となる冷蔵設備の基準について管轄の保健所に確認しましょう。

【冷蔵庫が不要なケースもある?】
キッチンカーにおいて、営業許可取得時に冷蔵庫が不要とされるケースはとても少ないため、設置しないのはあまり現実的ではありません。
乾物や缶詰、個包装の常温品中心の提供では冷蔵を前提にしない運用として考えられますが、一般的には冷蔵庫の設置が求められると理解しておきましょう。
保健所の判断は、前項でもお伝えした通りに地域や提供するメニューでも差が出るため、事前相談が欠かせません。
事前相談で確認しておきたいことなど、キッチンカーの営業許可取得前の事前相談について詳しくは以下の記事で解説しています。
キッチンカーで使える冷蔵庫の種類
キッチンカーで使用できる冷蔵庫には、さまざまな種類があります。
冷蔵庫といっても、庫内の温度帯、扉の開き方、積める形、排熱の向きが違うの、使用方法によってどの冷蔵庫が適正かは変わります。
冷蔵中心か、冷凍中心か、冷えた状態で見せて売るかでも、選ぶべき機器はまったく別物になります。
ここでは代表的な種類を整理し、強みと弱み、向いている使い方を比較しやすい形でまとめました。
種類別の特徴を押さえると、開業計画も組み立てやすくなるので参考にしてみてください。
【車載用冷蔵庫】
車載用冷蔵庫は、電源プラグを車のシガーソケットに差し込んで使用することができる冷蔵庫です。
延長用ケーブルを使用すれば、離れた場所でも使用ができます。
クーラーボックスのように開口部が上下開きという特徴があり、上に物を置くことができません。
サイズは10ℓ程度のものから50ℓ程度のものまでありますが、キッチンカーでメインの食材保管用として利用するにはあまり現実的な容量ではありません。
走行時に、少量の食材を保管するなどの使用方法であれば、扱いやすい選択肢です。

【小型冷蔵庫】
一般家庭で使用される形と同様の、小型冷蔵庫です。
扉が前開きであることが多く、家庭で冷蔵庫を使う感覚と同様に使用できるので、初めて飲食業に携わる方でも使いやすいのが特長です。
扉を開けた瞬間に中身が見えるため、取り出しの迷いが減り、提供スピードを保ちやすくなります。
2ドアタイプの冷蔵庫を選べば冷凍庫も使用できるので、食材に合わせて使い分けが可能です。
ただし、扉の開閉で冷気が逃げやすく、夏場や開閉回数が多い現場では庫内温度が上がりやすい傾向があります。
また、家庭用寄りの機種は排熱が背面に集中しやすいため、壁に近づけすぎると冷却力が落ち、消費電力が増えることがあります。
低コストで始めやすい反面、電源計画と換気、扉の開閉の向きによる調理動線や開閉回数の想定まで含めて選ぶと失敗が減るでしょう。

【コールドテーブル】
コールドテーブルは、台下冷蔵庫とも呼ばれています。
飲食店でも業務用として使用されており、キッチンカーでもよく使用されている形です。
保冷効果が強く、冷蔵庫の天板が作業台として使用できるので、スペースが限られているキッチンカーにはぴったりの冷蔵庫です。
天板上で盛り付けや仕上げを行い、下段から食材を取り出せるため、移動距離が短くなり提供スピードを上げやすくなります。
サイズは、一般的に本体奥行が60㎝と45㎝の2種類が多く流通しています。キッチンカー内のスペースを考慮して選びましょう。
一方で、業務用らしく重量があり、車両の積載や床の補強、固定方法まで含めた設計が必要になります。
また、扉部分が大きいため、開閉回数が多いと冷気が逃げてしまう点には注意しましょう。
調理と保管を一体化したい場合に便利ですが、車内レイアウトの段階で置き場所を確保しておくと導入がスムーズです。

【冷蔵ショーケース】
ケーキ屋さんなどで見かけることが多い、ショーケース型の冷蔵庫です。
中に入った商品を実際に見て選ぶことができるので、購買意欲を促進できるというメリットがあります。
ドリンクやスイーツ類など、見た目で選ばれやすい商品は、並べ方次第で単価アップや追加購入につながりやすくなります。
ただし、扉の開閉回数が増えやすく、外気温が高い日は庫内温度が上下しやすいため、設定温度と補充頻度が重要です。
陳列が主目的なので、食材の長期保管や移動には向きにくく、別の冷蔵庫と役割分担する運用が現実的です。

【冷凍ストッカー】
冷蔵庫とは異なりますが、食材を衛生的に保管するために導入を考える方も多いのが冷凍ストッカーです。
冷凍ものを大量に保管できる冷凍ストッカーは、アイスやかき氷を提供する際にはとても便利です。
また、冷凍食品を大量に使用する揚げ物屋さんでも重宝されているタイプの機材でもあります。
上開き扉により冷気が逃げにくく保冷効果が高いのが特徴ですが、ストッカーの上で作業はできません。
キッチンカー内はスペースが少ないため、作業スペースを必要とするメニューの場合には、配置に注意しましょう。
また、冷凍は冷蔵より電源負荷が高くなりやすいので、発電機の出力やサブバッテリーの容量に余裕を持って見積もる必要があります。

キッチンカーで使える冷蔵庫の選び方
キッチンカーの冷蔵庫は「必要だから買う」ではなく、車内の動線と電源条件、そしてメニューの保管量から逆算して選ぶと失敗が減ります。
容量が大きい機種を入れても、取り出しにくさで提供が遅れたり、排熱で車内が暑くなったりすると、営業の質が落ちやすくなります。
初期費用を抑えたつもりでも、冷えが弱くて食材ロスが増えると、結果としてコストが上がるケースも少なくありません。
ここでは、サイズと容量、価格、保冷性能、省エネ性、耐久性、冷却方式という6つの軸からキッチンカーで使える冷蔵庫の判断基準を解説します。
【サイズ・容量】
家庭で冷蔵庫を使用する際は、大容量の冷蔵庫を選びたくなる方が多いかと思いますが、キッチンカーで使用する冷蔵庫の場合には大きければ良いとは限りません。
キッチンカーの場合は車内のスペースに限りがあるので、メニューの食数やそれに応じた材料の分量をよく検討してサイズを決めましょう。
無駄に大きな冷蔵庫を置いてしまうと、作業スペースが狭くなってしまい、効率が下がる可能性があります。
また、庫内容量の数字だけを見て選ぶと、冷蔵庫の形や仕切りの有無で実際に入る量が変わり、想定より不足する場面が出ます。
加えて、扉の開閉方向や開く角度によって必要な前面スペースが変わり、通路が狭い車内では動線が詰まりやすいです。
上開きは冷気が逃げにくい反面、底の食材が取りにくくなり、回転管理が弱いとロスが増えやすい点に注意が必要です。
逆に前開きは取り出しやすい一方で、開閉回数が多いと温度が上がりやすく、夏場の営業では庫内の戻りが遅くなることがあります。
設置場所は排熱と吸気が取れる余白が必要になり、ぴったり収めると冷却効率が落ちて消費電力が増える傾向があります。
「足りるか」だけでなく「取り出しやすいか」まで含めて、どの冷蔵庫を購入するかを決めるのがおすすめです。

【価格】
キッチンカー開業時は、車両取得費や機材費だけでなく、備品を揃えるなど色々な出費が重なります。
冷蔵庫の価格は車載用であれば1万円程度から、業務用冷蔵庫であれば数十万円かかるものもあるので、開業資金の計画を立てる際によく検討したい機材です。
開業時に建てた資金計画から、無理のない金額の冷蔵庫を設置しましょう。
低価格帯は導入しやすい反面、冷却力が弱かったり、外気温が高い環境で能力が落ちやすかったりして、食材管理の負担が増えることがあります。
中古を選ぶ場合は安く見えても、コンプレッサーの劣化やパッキンの傷みで冷えが弱くなり、結果として買い直しが発生しやすいので注意が必要です。
「安いか高いか」ではなく「営業を止めないための総費用」として捉えると、選定のブレが減りやすくなります。

【保冷効果】
提供するメニューに応じて、保冷効果から選ぶ方法もあります。
完成した料理を一時的に冷やす目的であれば、保冷効果が高くない簡易的な冷蔵庫でも構いません。
肉や魚を生のまま保管する場合は、食品を衛生的に管理するためにも業務用レベルの保冷効果が求められます。
また、キッチンカーで使用する冷蔵庫の場合には、設定温度の到達だけでなく、開閉後に温度が戻る速さと、外気温が高い日の安定性が重要です。
炎天下の出店では車内温度が上がりやすく、庫内温度がなかなか下がらないことがあります。
そのため、断熱材の厚みや扉の密閉性、庫内の冷気循環の仕組みが、実際の冷え方に影響しやすくなると理解しておきましょう。
また、冷却力が足りない機種では、冷えているように見えても温度帯が上振れしやすく、衛生面の説明が弱くなることがあります。
保冷効果はスペック表だけで判断せず、設置環境と開閉頻度、積載のしかたまで含めて評価すると安定した運用につながります。

【省エネ効果】
キッチンカーで使用する冷蔵庫は、消費電力の小ささだけでなく、同じ温度を維持するため電力がポイントです。
ただし、省エネ機種を選んでも、排熱がこもる場所に置くと効率が落ち、結局は電力を使い続ける状態になりやすいです。
扉の開閉回数を減らす工夫や、よく使う食材を手前に置く配置も、省エネに直結する現場の対策になります。
さらに、キッチンカーでは、冷蔵庫単体の電力だけでなく、照明や換気扇、加熱機器との合計で発電機の負荷を見るように注意しましょう。
【耐久性】
キッチンカーで使用する冷蔵庫の耐久性は、家庭内より過酷な環境で使う前提で考える必要があります。
特に、車両を運転する際に発生する振動と温度差、頻繁な開閉が想定される負担です。
走行による揺れは内部の配線や接続部に負荷がかかりやすく、固定が甘いと故障のリスクが上がります。
また、キッチンカーは外気温の影響を受けやすいため、冬と夏で使用する環境条件が大きく変わるため、安定稼働できる設計かどうかが重要です。
特に、扉のパッキンは劣化しやすい部品なので、ここが傷むと冷気が漏れて冷却効率が落ち、冷えない原因になりやすくなる点に注意しておきましょう。
庫内の棚や引き出しのレールも、重い食材を繰り返し出し入れすると歪みが出やすく、作業性が下がることがあります。
さらに、排熱ファンやコンプレッサー周りにほこりや油分がたまると負荷が上がり、寿命を縮める要因になります。
耐久性を見極めるには、業務用としての使用実績、保証内容、修理対応の早さなど、運用停止を避ける視点が欠かせません。
長く使う前提なら、清掃しやすさと部品交換のしやすさも含めて選ぶと、トラブルが減りやすくなるでしょう。

【冷却方式】
キッチンカーで使用する冷蔵庫の冷却方式は、冷え方と消費電力、静かさに直結するため、スペック表で見落とさずに確認したい項目です。
一般的にコンプレッサー式は冷却力が強く、外気温が高い環境でも温度を下げやすいので、営業の安定性を作りやすいです。一方で、起動時に電力が必要になりやすく、発電機やインバーターの容量に余裕がないと立ち上がりが弱くなる場合があります。
ペルチェ式は構造がシンプルで静かな反面、外気温が高いと冷却力が不足しやすく、冷蔵目的では用途が限られやすいです。吸収式は熱源で冷やす方式ですが、機器が大きくなりやすく、設置と安全面の検討が必要になるため、車内では採用が難しいことがあります。
また、直冷式は霜が付きやすい傾向があり、霜取りの手間が増えると運用負担が上がり、庫内スペースも減りやすいです。
ファン式は温度ムラが出にくい反面、風で乾きやすい食材があるため、容器やラップでの保護を前提にした管理が必要です。
冷却方式はメニューの特性と電源条件に合うかで選ぶと、冷えないトラブルやロスを減らしやすくなります。

キッチンカーで冷蔵庫を使用する際の注意点
キッチンカーで使用する冷蔵庫は使用方法を誤ると「冷えているつもりが冷えていない」「ルール上できない使い方をしてしまう」といった落とし穴が出やすい機材です。
特に、氷の扱いは衛生管理と許可の考え方に関わり、知らずに進めると保健所から指摘を受けやすいポイントです。
また、夏場は外気温と車内温度が上がり、冷蔵庫の能力が落ちたように見える現象が起きやすく、対策を前提にした設置が欠かせません。
ここでは、そのほかにも、キッチンカーの開業時につまずきやすい3つの代表例として、製氷機の氷の扱い、夏の冷却不足、走行中の使用の難しさを解説します。
【製氷機の氷は商品として使えない】
冷蔵庫の便利な機能の一つとして製氷機がありますが、キッチンカーの営業では製氷機で作った氷を商品として使用することができません。
ここでいう「商品として使えない」は、ドリンクに入れて提供する氷や、かき氷の氷のように口に入る前提の氷として扱えない可能性がある、という意味合いです。
保健所の指導により、食中毒を避けるために市販の氷を使う必要があります。
容器等を冷やすための氷として使用することはできるので、最適な方法を検討してみましょう。

【夏はなかなか冷却されない】
キッチンカーで使用する冷蔵庫の多くが、夏に冷えにくくなります。
原因は、外気温と車内温度の上昇により、冷却効率が落ちるためです。
特に、夏の日光が当たる車体は内部が高温になりやすく、庫内温度が下がりにくくなります。
この状態のまま営業すると、設定温度に達する前に次の開閉が起きてしまい、温度が上振れしやすいです。
さらに、庫内に食材を詰め込みすぎると冷気の通り道がなくなり、場所によって温度差が出て、傷みやすい食材が生まれやすくなります。
対策としては、換気と排熱の通り道を確保し、遮熱シートや断熱材で車内温度の上昇を抑える工夫が必要です。
また、営業開始前に十分に予冷しておく運用にすると、ピーク時間の温度上振れを抑えやすくなります。
夏の冷却不足は機器の性能だけでなく設置と運用で改善できるため、冷えない前提の対策を出店時のスケジュールに入れることが大切です。

【走行中に使用しにくい】
キッチンカーの冷蔵庫を出店する時間までに冷やすため、走行中も稼働させたいと考える方も多いかと思います。
まず、キッチンカーで使用する業務用冷蔵庫の多くはAC100Vが前提で、走行中に安定して電力を供給するにはポータブル電源などの機材が必要です。
ただし、ポータブル電源で冷蔵庫を稼働させるに十分な電力を確保するのが難しい場合には、出店先に着いてから稼働させる計画にし、移動時間はクーラーボックスに保冷剤を入れて食材を保管する考え方が組み立てやすいです。
車載用冷蔵庫のようにシガーソケットから電力を得て動く冷蔵庫でも、走行前から冷やさないと庫内がぬるかったり、食材を保管するには容量が足りなかったりするなどの問題が生じます。

キッチンカーの走行中に冷蔵庫を使用する方法
キッチンカーの冷蔵庫を走行中も動かしたい場合は、冷蔵庫の種類より先に「電源をどう確保するか」を決めないと営業計画が崩れやすいです。
走行中に冷蔵庫を動かす場合には、容量の見積もり、接続方法、置き場所と固定、そして安全面のルールがセットで必要になります。
ここでは、キッチンカーで冷蔵庫を使用する代表的な方法と注意点を含めて解説します。
【ポータブル電源を使用する】
キッチンカーの走行中に冷蔵庫を稼働させる現実的な方法の一つが、ポータブル電源を使って冷蔵庫へ電力を供給する運用です。
ポータブル電源は車両の配線には関わらずに導入しやすいので、必要に応じて対応しやすい利点があります。
一方で、容量の見積もりが甘いと到着前に電池が切れてしまう、結果として温度管理が不安定になりやすくなる点に注意が必要です。
また、冷蔵庫は起動時に一時的に電力が上がることがあり、定格出力だけでなく瞬間最大出力も確認しないと稼働しない原因になるので注意しましょう。

【シガーソケットを使用する】
キッチンカーで走行中に冷蔵庫を動かすもう一つの方法が、シガーソケットを使ってDC電源として給電する運用です。
この方法は、車載用冷蔵庫のようにDC12V対応の機種と相性が良く、変換ロスが少ないため効率よく動かしやすい傾向があります。
ただし、100Vの冷蔵庫の場合には、シガーソケットを電源としての使用は難しいケースがほとんどです。
また、車のバッテリーは容量が少ないため、キッチンカーで使用する業務用冷蔵庫の電源として使うには力不足だと理解しておきましょう。

キッチンカーに冷蔵庫を固定する方法
キッチンカーで使用する冷蔵庫は性能や容量だけでなく、走行時に安全に保てるかどうかでも満足度が大きく変わります。
固定が甘いと、カーブや急ブレーキで冷蔵庫がずれたり、扉が開いて中身がこぼれたりして、営業前からトラブルが起きやすくなります。また、冷蔵庫が動くと床や壁に傷が入り、振動でコンプレッサーに負担がかかることなどから故障の原因になることもあります。
一方で、固定を強くしすぎると整備や清掃がやりにくくなることもあるので、注意が必要です。
ここでは、冷蔵庫をキッチンカーへ固定する方法を解説します。
【ビスで固定する】
キッチンカーの冷蔵庫をビスで固定する方法は、走行中にずれにくく、長期で同じ配置を続け場合に向いています。
内装材にビスを打つ方法や、冷蔵庫の下に板を置き、その板にビスを打つ方法などがあります。
金具で固定する方法は強度が強い反面、後から位置を変えにくく、メニュー変更で機器を入れ替える時に穴あけの跡が残りやすい点に注意が必要です。
また、配線は固定後に余長が少ないと揺れでコネクタが抜けるため、緩衝のたるみを作りつつ、擦れない位置にまとめると安心です。
ビスでの固定は安全性が高い方法ですが、下地の確認と配線の余裕をセットにすると、安定して使用しやすくなります。

【紐やロープ・ラッシングベルトで固定する】
キッチンカーの冷蔵庫を固定する方法として、紐やロープ、ラッシングベルトで固定する方法も挙げられます。
車両に穴が開くのを避けたい場合や、レイアウト変更が多い場合には扱いやすいです。
基本は、冷蔵庫の上部や側面をベルトで巻き、床のアイボルトや壁の固定ポイントに引っかけてテンションをかけ、本体の横ずれを止めます。
ラッシングベルトは強度が高く、締め込みも調整しやすい一方で、締めすぎると外装が変形し、扉の気密が落ちることがあります。
ロープや紐は手軽ですが、結び目がゆるむと振動でほどけやすく、長距離移動では固定力が落ちやすい点に注意が必要です。
固定ポイントが弱い場所に引っかけると、急ブレーキで金具ごと外れる可能性があるため、下地のある場所や専用の金具を使うのが安全です。
また、ベルトが排熱口や吸気口をふさぐと冷却効率が落ち、冷えない原因になるため、空気の流れを邪魔しない位置取りが重要になります。
滑り止めマットを床に敷いて摩擦を増やすと、ベルトの負担が減り、締め付けを弱めても動きにくい状態を作りやすくなります。

キッチンカーとして出店しない日の冷蔵庫の使用方法
キッチンカーで使用する冷蔵庫は、出店日だけでなく、出店しない日の扱いも大切です。
営業がない日に庫内へ食材を残すと、温度変動や、扉の閉め忘れなど小さなミスが一気にロスへつながりやすくなります。
一方で、毎回すべてを搬出すると手間が増え、仕込みの段取りが重くなって準備時間が伸びる課題も出てきます。
ここでは、キッチンカーが出店しない日の冷蔵庫の使用方法について解説していきます。
【食材は仕込み場や自宅の冷蔵庫で保管し電源を切る】
キッチンカーが出店しない日には、冷蔵庫の電源を切り、食材は仕込み場や自宅に保管する方が多いです。
食材を仕込み場や自宅の冷蔵庫へ移せば、キッチンカー内よりも外気影響を受けにくい場所での保管となります。
特に、生ものや開封済みの食材は、温度帯のぶれが小さい環境ですと衛生面でも安心して管理できます。
ただし、庫内が湿った状態のまま電源を切ると、においの原因やカビの発生につながりやすい点に注意が必要です。
電源を切った後は庫内を拭き上げ、パッキンやドレン周りの水分を取り、扉を少し開けて乾燥させるのが効果的です。
さらに、次回営業日は予冷の時間を確保し、積み込みは冷えた食材から入れる順番にすると、立ち上がりの冷え不足を避けやすくなります。
搬出入の手間は増えますが、衛生とコストの安定を優先するなら、食材は自宅や仕込み場の冷蔵庫保管で、キッチンカーの冷蔵庫は電源を切る流れがおすすめです。

【車内の冷蔵庫に自宅から電源を繋いで使用する】
キッチンカーが出店しない日でも冷蔵庫を動かす方法は、仕込み量が多く搬出入が負担となる場合や、次回出店の準備を軽くしたい場合に向いています。
家庭用コンセントから延長コードで給電する方法は、導入しやすい一方で、自宅の電力不足や過負荷でブレーカーが落ちるリスクがあるため注意が必要です。
特に、コンプレッサー式は起動時の電力が上がりやすく、定格ワット数だけでなく瞬間的な負荷まで想定しないとトラブルが起きやすくなります。
また、延長コードは発熱や電圧降下が起きやすく、長く細いコードほど冷えが弱くなる原因になりやすい点も見落とされがちです。
車内で通電する場合は、排熱で車内温度が上がりやすく、真夏は冷却効率が落ちるため、換気と遮熱の工夫が必要になります。
さらに、防犯と安全の観点で、外から電源を引き込む配線の取り回しや、雨天時の防水対策もセットで考える必要があります。
庫内に食材を置いたままにする場合は、温度計で庫内温度を確認し、扉の閉め忘れを防ぐチェック手順を作りましょう。

まとめ
今回は、キッチンカーで使用する冷蔵庫について、徹底的に解説しました。
キッチンカーで使用する冷蔵庫は、食品を衛生的に管理・保管するために欠かせない機材です。
車載用、小型、コールドテーブル、冷凍ストッカー、ショーケース、それぞれに特徴が異なり、車内の動線や保管量に合わせて選ぶことが大切です。
サイズと容量は、実際にどのような食材をどれだけ保管するか、また開閉回数でも適切なサイズが変わるため、必ず確認しておきましょう。
価格は、本体だけでなく電力を得るための発電機などの機材や保証の中身、修理対応を含めた総費用で考えることが重要です。
また、キッチンカーが出店しない日は食材を自宅や仕込み場所で保管して電源を切るか、自宅電源で通電するかを決め、衛生面での対策の清掃や次回の予冷に気を付けましょう。

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