【まとめ】キッチンカーを個人売買する方法 -必要書類・手続きの流れ・注意点を解説-

目次

キッチンカーを開業したいと考えたとき、費用が抑えられる中古車両を個人で購入するという選択肢に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。

また、すでに営業を終えた方の中にも、キッチンカーの個人売買は納得のいく価格で手放せる可能性があるため、検討する方は多くいらっしゃいます。

しかし、個人売買は業者を介さないため、手続きやトラブルの不安も伴うものです。

購入者は設備や車両の状態を自分の目で判断しなければならず、売却者も必要な書類をそろえて責任をもって対応する必要があり、わからないことが多く、一歩を踏み出せない…というケースは少なくありません。

この記事では、キッチンカーを個人売買する際のメリット・デメリット、必要書類、手続きの流れ、注意点までを網羅してご紹介します!

初めての方でも安心して取引できるように、実践的なポイントをわかりやすくまとめました。

これからキッチンカー開業や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

今回は、キッチンカーの個人売買について詳しく解説していきます。

キッチンカーを個人売買するメリット

売り手も買い手も車を個人売買でやり取りした経験がない方は多く、とくにキッチンカーの個人売買にはわからないことが多いため、不安があるかもしれません。

しかし、購入する人にとっては、実際に営業していた車両を低価格で手に入れられる場合があり、開業準備を短縮できることもあります。

売却する側も、中間業者がいないことで価格交渉の幅が広がるケースも少なくありません。

ここでは、購入と売却それぞれのメリットを整理して解説していきます。

【キッチンカーを個人売買で購入するメリット】

個人売買での購入には、キッチンカー開業を目指す人にとって魅力的なポイントがいくつもあります。

中古キッチンカーを安く手に入れたい人や、すぐに営業を始めたい人には向いているといえます。

直近の時期に現役で使用されていたキッチンカーなら、営業に必要な設備がそろっていることもあり、初期費用を抑えることにもつながるケースも!

これから開業する方は、実際に使われていたキッチンカーに注目してみてください。

[すぐに営業を始められる車両が見つかることがある]

すでに営業で使われていたキッチンカーは、設備や内装が整っていることが多いのが特長です。

中には、必要な調理機材の多くがそろった状態で販売されていることもあり、名義変更や保健所手続きさえ済めば、すぐに出店準備に入れる可能性もあります。

開業までの時間を大幅に短縮できる点は、個人売買の大きな魅力です。

効率よく開業を目指したい方にとっては、大きなメリットとなります。

[実際に使っていた人の経験談が聞ける]

個人売買では、車両の元オーナーから直接話を聞けるチャンスがあります。

どのような場所でよく売れたか、どの設備が使いやすいかなど、実際の現場経験に基づいたリアルな情報はとても貴重です。

これからキッチンカーを始める方にとっては、運営ノウハウを得られる絶好の機会といえるでしょう。

売主との会話を通じて、開業への不安も軽減できるはずです。

【キッチンカーを個人売買で売却するメリット】

キッチンカーを閉業後、車両をどのように処分するか悩む人は多いのではないでしょうか。

個人売買なら、自分の希望に合った形で売却しやすいといえます。

査定価格に納得がいかない場合は、自分の希望価格で出品することも可能です。

さらに、売却タイミングを調整できるため、次の予定にあわせて柔軟に動けます。

ここでは、売却側のメリットについて具体的に解説していきます。

[売却価格を自分で設定できる]

中古車販売業者に依頼すると、自分が予想したよりも低い査定額になることがあります。

しかし個人売買では、自分で価格を決めて出品できるため、設備の価値などをしっかり反映した金額設定が可能です。

値引き交渉にも応じるかどうかを自分で決められるので、納得した形での取引がしやすくなります。

設備や内装にこだわったキッチンカーであれば、その付加価値をしっかり評価してくれる買い手に出会える可能性も高く、納得のいく価格での売却が実現しやすいです。

大切に整備してきた車両だからこそ、希望の価格で売却したい方に適しています。

[売却までのスピードを調整しやすい]

個人売買なら、急いで車両を売りたい場合にも対応しやすく、反対にゆっくり準備しながら売却を進めたい場合も対応可能です。

自分のタイミングで出品し、交渉を進められる点が大きな利点といえるでしょう。

たとえば、営業終了の時期にあわせてスムーズに手放す計画も立てやすくなります。

急いで現金化したい場合は早めの価格設定でスピーディーに、逆に納得のいく価格でじっくり買い手を探すこともできます。

業者に一任する場合と違い、スケジュールに合わせて動ける柔軟さは、他の売却方法にはない強みです。

キッチンカーを個人売買するデメリット

個人売買にはメリットがある一方で、リスクや手間がかかる面もあります。

特に購入者にとっては、車両の状態を正しく判断する力が求められます。

売却者側も、スムーズに取引を進めるための準備が必要です。

ここでは、購入と売却それぞれのデメリットについて詳しく解説しますので、事前にしっかり把握してトラブルを避けましょう。

【キッチンカーを個人売買で購入するデメリット】

中古のキッチンカーを個人から購入する場合、価格が安い分、見えないリスクも潜んでいます。

専門知識がないと、購入後にトラブルが発生することも考えられます。

名義変更や登録の手続きも自分で行う必要があるため、初めての方には負担が大きくなるかもしれません。

後悔しないためには、慎重に準備を進めることが大切です。

ここでは、購入側のデメリットについて具体的に解説していきます。

[車両や設備の状態を見極めるのが難しい]

個人売買では、車両の状態を専門業者のようにチェックしてくれる人がいない場合がほとんどです。

専門業者による整備や点検が行われていないことが多いため、見た目はきれいでも内部に不具合があるケースがあります。

具体的には、サビやエンジントラブル、電気系統の不備など、素人にはわかりにくい不具合を見落とす可能性があります。

調理設備についても、加熱機器や冷蔵庫などが正常に動作するかどうかを細かく確認しなければなりません。

車両購入後に修理費がかかり、結果的には開業資金が予定より多くかかる可能性もあるため、事前の点検が非常に重要です。

[名義変更や手続きがすべて自己責任になる]

業者を通さないキッチンカーの個人売買では、車検証の名義変更や自動車税の手続きなど、さまざまな手続きを自分で行わなければなりません。

必要書類の提出先も複数に分かれており、陸運局などへの届出に必要な書類を一つずつ確認する必要があります。

慣れていない人には複雑に感じられるかもしれません。

書類の不備があると手続きが完了しないため、事前に流れを把握し、しっかり準備しておくことが大切です。

【キッチンカーを個人売買で売却するデメリット】

キッチンカーを売却する場合、個人売買では自分でやり取りを行う必要があるため、スムーズに進められないケースも見受けられます。

買い手との交渉や書類の準備、引き渡しの段取りなど、やるべきことが多く発生します。

うまく対応しないと、信頼を失ってしまうこともあるので注意しましょう。

ここでは、売却側のデメリットについて具体的に解説していきます。

[値引き交渉をされることが多い]

個人売買では、買い手から価格交渉を直接受ける場面が多くなります。

相場より少し高く設定していても、「もう少し安くならないか」と言われることは珍しくありません。

特にすぐに売却したいと考えている場合、交渉に応じざるを得ないケースも出てきます。

あらかじめ最低価格を決めておくことが、ストレスを減らすための対策になります。

対応に自信がない場合は、信頼できる仲介者にサポートを依頼する方法も検討してみてください。

[手続きに必要な書類がわかりにくい]

キッチンカーの売却には、多くの書類が必要になります。

初めて車両の個人売買に関わる方にとってあ¥は、それぞれの書類の取得方法や記入の仕方が分かりにくく、時間がかかってしまうことがあります。

ミスを避け、スムーズにキッチンカーの個人売買の取引を行うためには、売却前にすべての必要書類をリスト化して、ひとつずつ確認する方法がおすすめです。

キッチンカーを個人売買する手続きの流れ

キッチンカーの個人売買では、購入者と売却者が直接やり取りするため、事前に手続きの流れをしっかり把握しておくことが大切です。

手順を誤るとトラブルにつながることもあるので、ひとつひとつ丁寧に進めていきましょう。

ここでは、車両の状態確認から名義変更、保険の手続きまで、具体的な流れについて順を追って解説します。

これから取引を始める方は、ぜひ参考にしてください。

【キッチンカーの状態と売買の条件を確認】

最初に行うべきことは、車両の状態確認条件のすり合わせです。

購入者は車体の傷やへこみ、設備の動作状況をしっかりチェックしましょう。

実車を確認し、電気系統や給排水の機能に問題がないかなど、実際に試してみることがおすすめです。

難しい場合には、写真だけでなく動画でも確認させてもらえるか問い合わせてみましょう。

売却者は、整備履歴や修理の有無などを詳しく伝えると信頼につながります。

また、価格や引き渡し時期などの条件もこの段階で明確にしておくと、後のやり取りがスムーズになります。

双方にとって納得のいく取引にするため、確認作業は丁寧に行いましょう。

【キッチンカーの売買契約】

キッチンカーの状態と売買の条件の確認が終わったら、次は売買契約にうつります。

口約束だけで進めると、後でトラブルになることもあるため、書面での契約を交わすことが重要です。

売買契約書は、一般的に売り主側で作成・準備を行います。

契約書には、当事者の表示や売買する車両の情報、売買価格、引き渡し日、支払い方法、所有権の移転時期などの必要事項を明記してください。

万が一トラブルが起きた場合でも、契約書があれば証拠になります。

無料のテンプレートを使ってもよいので、書面で契約を交わすことを忘れないようにしましょう。

信頼関係を築くうえでも、契約書の存在はとても有効です。

【支払いとキッチンカーの引き渡し】

契約書の締結後は、いよいよ支払いと引き渡しに進みます。

支払い方法は現金、振込、分割払いなどがありますが、契約書作成時に決めておき、領収書などを必ず用意しましょう。

支払いが確認できたら、車両と車検証などの書類を引き渡します。

その際、設備の操作方法や注意点などを引き継ぎながら渡すと、購入者にとって親切です。

また、受け渡し時には引き渡し確認書を作成すると安心です。

あとで「聞いていなかった」と言われないためにも、細かい部分まで確認をとるようにしましょう。

【キッチンカーの名義変更】

キッチンカーは自動車なので、売買後は名義変更を行う必要があります。

これは運輸支局で手続きを行いますが、普通車と軽自動車では必要書類や場所が異なります。

また、車両引き渡し時に買い主が名義変更を行うことが一般的ではありますが、売り主・買い主どちらが行ってもかまいません。

車検証、印鑑証明書、譲渡証明書などの書類が必要となるため、事前にリストアップしておくと安心です。

書類に不備があると再提出になることがあるので、慎重に進めてください。

また、変更が完了するまでの間は、売却者が事故の責任を負うこともあるため、迅速に手続きすることをおすすめします。

【キッチンカーの保険手続き】

名義変更とあわせて重要なのが、自動車保険の手続きです。

自動車保険には、自賠責保険と任意保険の2種類があります。

自賠責保険は、車両に対して締結されている保険です。

車両を他の人に譲渡する場合には、契約者の変更を行ってください。

また、キッチンカーは営業で使う車両のため、自賠責保険に加えて任意保険にも加入しておくと安心です。

売却者は契約していた任意保険の解約を行い、購入者は任意保険に加入しましょう。

加熱する調理設備が多いキッチンカーでは、火災や事故のリスクもあるため、補償内容を確認しておくことが大切です。

手続きが終わった後は、証券や契約内容の控えを保管し、営業開始後のトラブルに備えておくとよいでしょう。

キッチンカーに必要な保険については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にご覧ください。

キッチンカーを個人売買する際の必要書類

個人売買は業者を介さない取引のため、書類の準備をしっかり行うことがとても重要です。

書類が不足しているとスムーズに車両購入の手続きが進まず、キッチンカーの営業開始の予定が大きく遅れてしまうことも考えられます。

とはいえ、個人売買で車両の譲渡を経験している方は少なく、どの書類を準備すれば良いかわからずお困りの方も多いはず。

ここでは、購入者と売却者、それぞれの立場でキッチンカーの個人売買に必要となる書類をまとめています。

事前にチェックリストを作成して、スムーズな個人売買の取引を目指しましょう。

【キッチンカーを個人売買で購入する際の必要書類】

キッチンカーを個人売買で購入する際に、一般的に必要となる書類は以下の通りです。

・車庫証明書

・印鑑登録証明書

車庫証明書にいては、キッチンカーの車庫の所在地を管轄する警察署で入手できます。

印鑑登録証明書については、車の購入時には基本的に一部必要となります。

役所の窓口やコンビニなどで発行しましょう。

【キッチンカーを個人売買で売却する際の必要書類】

キッチンカーを個人売買で売却する際に、一般的に必要となる書類は以下の通りです。

・自動車検査証(車検証)

・自賠責保険証明書

・自動車税の納付証明書

・印鑑登録証明書(発行後3ヶ月以内のもの)

・リサイクル券

・譲渡証明書

・自賠責保険承認請求書

売却者側も、車両を正式に譲渡するために多くの書類を準備する必要があります。

車検証の住所と現住所が違う場合は、住民票も用意してください。

さらに、キッチンカーとして営業していた場合は、車両の設計図などもまとめて渡すと親切です。

書類がそろっていることで、買い手からの信頼も得やすくなります。

トラブルを防ぐ!キッチンカーを個人売買する際の注意点

個人売買には、車両取得費用を抑えて低資金で開業できるという魅力がありますが、その一方で注意しておくべき点も多くあります。

後からトラブルに発展しないように、あらかじめ確認すべきことを整理しておきましょう。

ここでは、キッチンカーを個人売買で購入・売却する際に気を付けたい具体的なポイントを紹介します。

【車両の状態をよく確認してから契約する】

個人売買では、キッチンカーの購入後に「思っていた車両の状態と違った」と後悔するケースも少なくありません。

特にキッチンカーの場合は、外観だけでなく調理設備部分の状態もしっかり確認することが重要です。

写真での確認だけでなく、調理設備なども含めた全体の動作確認を自分の目で行うとより安心です。

実車を確認できない場合には、整備歴に加えて、調理設備の使用状況や不具合の有無を細かくチェックしておきましょう。

契約前にじっくり時間をかけて状態を確認することが、トラブルの回避につながります。

【名義変更は支払いの確認後に行う】

キッチンカーを個人売買で取引する場合には、買い手が代金を支払った後に、売り手が車両を輸送する形式が一般的です。

車両の名義変更を先に行ってしまうと、代金を受け取れないまま所有権を移してしまうというリスクがあります。

売却者は、必ず支払いが完了してから名義変更を進めるようにしましょう。

とくに現金以外での支払いの場合、振込の着金を確認せずに手続きを進めるとトラブルになる可能性が高くなります。

車両の受け渡し前に着金を確認し、必要な場合には領収書を発行して車両を受け渡しましょう。

【いきなり購入するのが不安な場合にはリースを利用する】

個人売買は低価格で中古車両を取得できるケースも多く魅力的な方法ですが、初めてキッチンカーを開業する方にとっては不安も大きいかもしれません。

もし「購入してから後悔したくない」と感じているなら、まずはキッチンカーのリースサービスを活用して試してみるのも一つの手です。

リースであれば、一定期間実際に営業を行いながら、キッチンカーという業態が自分に合っているかを判断できます。

また、必要な設備やスペースの使い方も体験できるため、本格的な開業前のシミュレーションとしてとても役立ちます。

実際に営業しながら、必要な改良点や理想のレイアウトを見つけておくと、のちにキッチンカーを購入する際に大きな失敗を避けることができます。

いきなり購入せず、まずは段階を踏んでみるという選択肢も検討してみてください。

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まとめ

今回は、キッチンカーの個人売買について詳しく解説しました。

キッチンカーを個人売買する方法には、購入者と売却者それぞれにメリットとデメリットがあります。

費用を抑えながら理想に近いキッチンカーを手に入れられる一方で、設備の状態確認や名義変更など、慎重な対応が求められます。

個人売買を成功させるためには、必要書類の把握や手続きの流れをしっかり理解し、事前準備を怠らないことが大切です。

また、トラブルを防ぐには、契約内容を明確にし、支払いや名義変更のタイミングにも注意を払いましょう。

不安がある方はリースサービスを活用するなど、段階的な方法を選ぶことも効果的です。

個人売買は自由度が高い分、自分で責任を持って進める必要があります。

しっかり準備し、後悔のない選択を目指してください。

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