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飲食店の新戦略!キッチンカーで収益アップを目指すには?~開業のステップ完全ガイド~
目次
現在、飲食店を経営しているなかで、事業の新たな展開を考え、真剣に収益向上を目指していませんか?
新たな顧客層にアプローチしたい!と考えているなら、近年注目を集めてきている『キッチンカー』という選択肢について考えてみるのがおすすめです。
飲食店を営む中で、さらに成長の機会を求める方にとって、キッチンカーは低リスクで始められる事業拡張の形です。
イベント出店や異なるロケーションでの販売は、新しいお客様との出会いを生み出し、既存のお店の知名度アップやファン獲得のチャンスにもなり得るでしょう。
しかし、キッチンカーでの開業には、成功の保証があるわけではありません。
キッチンカー開業の成功には、飲食店の事業と同様に、適切な準備と戦略が必要です!
この記事では、キッチンカーとは何かから始まり、どのようにしてビジネスに組み込むか、開業のための具体的なステップや考慮すべきポイント、資金調達の方法まで、実践的なアドバイスをご紹介します。
あなたがキッチンカー事業の可能性を最大限に引き出し、新たな収益源を確立する手助けとなれば幸いです。
今回は、飲食店の事業拡大におすすめのキッチンカーについて詳しく解説していきます。
キッチンカーとは?
キッチンカーという言葉を耳にする機会が増えていますが、具体的にどのようなものなのか、詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
キッチンカーとは、食品の調理設備を備えた車両のことを指し、さまざまなメニューを提供することができる特徴を持っています。
立地にとらわれず、出店する場所や日時を選んで、おいしいメニューを提供することができるため、非常に魅力的な業態として注目を浴びています。
さらに、開業に必要な資金が比較的少ない点や、グルメイベントへの出店機会が狙えるのも大きな特長です。
【キッチンカーと移動販売車の違い】
キッチンカーと移動販売車の大きな違いは、提供するメニューの種類とサービスの提供方法です。
移動販売車は、昔よく見かけた豆腐屋さんや牛乳屋さん、焼き芋屋さんなどを指します。
キッチンカーは移動販売車の一種ではありますが、お客様の目の前でメニューを調理・提供します。
すでに調理されたものや食材そのものを移動して販売するのではなく、出店場所に停車して調理・提供を行う業態と理解してください。
【キッチンカーが活躍する主な出店場所】
以前はグルメイベントや大型の音楽フェスでよく見かける特別な存在だったキッチンカーですが、新型コロナウイルスが流行した際に外食を控える動きが高まった影響を受け、日常生活に近い場所に出店する機会が増えました。
現在では、イベントはもちろんのこと、キッチンカーは実にさまざまな場所で活躍しています。
ここでは、キッチンカーが主に出店している場所について、それぞれご紹介していきます。
[駅前・オフィス街・大学]
駅前やオフィス街、大学などは、日々多くの人が行き交う場所です。
特に最近は、ランチタイムにキッチンカーを見かけることが増えました。
特に官公庁周辺などのオフィス街は、ランチタイムに喫食環境が不足する傾向にあり、ランチタイムにのみ飲食物を販売できるキッチンカーが求められる傾向にあります。
主食メニューの人気が高い傾向にあり、ランチにふさわしいボリュームと、貴重なお昼休みを削らず手早く手に入る回転率の高さが求められる出店場所です。
[住宅街・マンションのエントランス]
新型コロナウイルス流行以降は自宅でのテレワーク増加により、住宅街やマンションといった出店場所も多くなっています。
住宅街やマンションのエントランスにキッチンカーを出店できるので、立地によっては集客に力を入れず、平日に安定した売上を狙えます。
家族連れや高齢者など、様々な層の人々が暮らす地域では、唐揚げなど夕食のおかずに一品プラスできるテイクアウトメニューを考えるのもおすすめです。
[公園]
公園では、週末や祝日を中心とした出店が多く、ピクニックを楽しむ家族連れなどをターゲットとすることになります。
比較的出店時間が長めなので、ちょっとしたお昼ご飯にもなる軽食メニューや公園を歩きながら楽しめるドリンクメニューの充実が求められる傾向にあります。
自治体が公園の魅力向上などを目的として出店募集していることが多いので、出店を希望する場合は自治体の公式ホームページをこまめに確認しておきましょう。
[商業施設・遊園地]
大型の商業施設や遊園地は、特に人気が高い出店場所の一つです。
平日だけでなく、土日には家族での来客も増えるので単価が上がるのが魅力です。
短時間の営業ではなく、朝から夜まで長時間営業なので在庫数には注意しましょう。
奇をてらった料理より大人も子どもにも馴染みがあり、気軽に楽しめるたこ焼きや、たい焼きなどの軽食が喜ばれる傾向にあります。
[高速道路のSA・道の駅]
高速道路のSAや道の駅は、長距離を移動するドライバーにとって重要な休憩スポット。
サービスエリアに出店する場合は幅広い客層が見込めますが、道の駅では観光客向けのメニューが喜ばれやすい傾向にあります。
ドライブ中にも手軽に食べられる、からあげ、たこ焼き、サンドイッチといった軽食の人気があります。
また、ご当地グルメを楽しみに立ち寄る方も多いので、ぜひ取り入れたいメニューです。
その土地ならではの食材や名物を、キッチンカーメニューとしてアレンジしてみましょう。
[イベント・フェス・フリーマーケット]
キッチンカーの活躍の場としてイメージされやすいのがフェス、フリマといったイベントです。
小さなマルシェでは数百人、大きなイベントでは数千人と、イベントごとに規模は大きく異なります。
大きなイベントでは売上が見込めますが、売れ残りが大量に出るリスクもあるので注意しましょう。
フリーマーケットなどは『ご当地食材を使ったメニュー』などテーマが決められていることがあります。
大きなイベントでは何台もキッチンカーが並ぶことになるので、他店と差別化を図ったメニューで出店しましょう。
食べやすい定番メニューも人気ですが、イベントの客層に合わせてアレンジメニューを用意するのが成功のポイントです。
また、行列が長くなることでの機会損失を防ぐためにも、提供時間が短いメニューも検討してください。
キッチンカーをサイズごとに解説!
いざ、キッチンカーを導入しようと思っても、どのサイズのキッチンカーが良いのかわからない…といった方も多いのではないでしょうか。
ここでは、大きさごとにキッチンカーの特徴をご紹介します。
【小型キッチンカー】
まず、軽バンキッチンカーは車内でのスペースが限られていることから、搭載できる調理機材に制限があり、メニューの多様性が限られることがデメリットです。
また、営業中はキッチンカー内で座った体勢、又は中腰の体勢を長時間無理な体勢を続けることになり、身体への負担が大きいので注意が必要です。
調理作業も含めて、快適なスペースを確保したい方にはおすすめできません。
軽トラックをベースとした小型キッチンカーは、スペースが限られている場所や狭い道路でも活躍できる点が大きな魅力です。
調理機材の搭載スペースもそれなりに確保されており、運転のしやすさと作業のしやすさの両立が叶えられるサイズといえるでしょう。
初めてキッチンカーを開業される方には、おすすめのサイズです。
特に、初期投資を抑えたい開業者の方々にとって、運営にかかるコストも比較的低く抑えられるため、事業の立ち上げ期において財政的な負担を軽減できる点も嬉しいポイントです。
【中型キッチンカー】
中型キッチンカーは、小型に比べて設備が充実させやすいため、より多くのメニュー提供が可能になります。
そのため、メニューのバリエーションを増やして、より多くの顧客にアプローチしたい開業者にとっては、適した選択と言えます。
さらに、中型キッチンカーは、機能性と移動性のバランスが取れているため、さまざまな場所での出店が考えられます。
イベントのみならず、定期的な場所での営業も視野に入れることができるでしょう。
ただし、高さ制限のある狭小スペースでの出店が出来ないケースがあります。
また、小型キッチンカーと比較すると大きさがあることから、運転にはある程度の慣れが必要です。
高さだけでなく、狭い道での運転にも気を配る必要があると理解してきましょう。
【大型キッチンカー】
大型キッチンカーは、本格的な設備を搭載できるのが、大きな特長です。
大規模なイベントなどの出店にも向いており、多くの食材を持っていけるため在庫切れによる機会損失を防げます。
デメリットは、小型や中型に比べて購入費やメンテナンスにお金がかかる点が挙げられます。
また、出店場所に大きさの制限があり、出店が出来ないことがあります。
特に、地域のイベントなどでは出店スペースに制限があるケースが多く、出店場所の選択肢が狭まってしまうと理解しておきましょう。
それぞれのキッチンカーの価格・相場や具体的なサイズを解説した以下の記事も参考にご覧ください。
飲食店がキッチンカーする開業のメリット
飲食店によるキッチンカーを利用した事業展開は、新たなビジネスの機会をもたらし、さまざまなメリットがあります。
固定店舗の運営とは異なる利点を活かし、事業をさらに発展させたい方にはおすすめです!
ここでは、特に注目すべきキッチンカー開業のメリットを深掘りしていきます。
【新規店舗を出すより費用が安い】
キッチンカーでの開業は、新規の飲食店を出店する場合に比べて、必要な初期投資が大幅に少なくなります。
固定店舗で開業しようとすると内装費や工事費がかかり、数百~数千万円という開業資金を必要とします。
しかし、キッチンカーでの初期費用は目安として約200万円~500万円程度と言われています。
(車両の取得方法やサイズ、搭載する設備により、費用は大きく異なります)
選択したキッチンカーによっては、カスタマイズの自由度も高く、自分のビジョンに即した形で事業を始めることが可能です。
【家賃・人件費が安い】
キッチンカーの経営では、飲食店の固定費の中でかなりの額を占めるとされている、家賃の負担がないのが特長です。
駐車場代が多少かかりますが、店の家賃ほどの大きな負担になることはありません。
加えて、限られたスペースで作業するので、一人で営業することも可能です。
食器を下げたり洗ったりする必要もなく、車内で調理・販売を行うのみなので、運営に必要なスタッフ数も少なくて済み、人件費の削減が可能です。
これらの固定費用の削減は、経営の安定性を高め、さらなる事業拡大のための再投資や、利益率の向上に直結します。
低コストで運営を続けることができれば、メニューの価格設定にも柔軟性を持たせることができ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
【イベントへの出店がしやすい】
キッチンカーがあれば、さまざまなフェス、マルシェなどのイベントやフェスへの出店が容易になります。
既存の店舗では得られない、新しいお客様に自分のおいしいメニューを試してもらう絶好の機会です。
また、イベント出店を通じて店舗の認知度を高めれば、お店のファンやリピーターを増やすことにも繋がります。
現在の状況を改善したい、新たな顧客層を開拓したい場合には、キッチンカーでのイベント出店が良い突破口となるかもしれません。
【集客しやすい場所への移動ができる】
固定店舗とは異なり、キッチンカーであれば、メニューの需要が高い出店場所へと移動して営業することができます。
人通りが多い場所、イベントが開催されているエリア、または特定のコミュニティ内での定期的な出店など、様々な戦略を駆使することが可能です。
イベントに参加すれば大きな集客が期待できますし、平日と土日で出店場所を変えられるので、集客がしやすくなるでしょう。
飲食店がキッチンカー開業するときの手順
キッチンカー開業に向けた具体的な手順をわかりやすく解説します。
新しい挑戦への第一歩を踏み出すための準備から、実際にビジネスを立ち上げるまでのプロセスを一緒に見ていきましょう。
【キッチンカーのコンセプトを固める】
まずは、お客様に提供したいメニューや、現在経営している店舗との差別化など、キッチンカーのコンセプトを明確にしましょう。
この段階で、ターゲットとするお客様や、どのような出店場所で営業するかも考えておくことが大切です。
コンセプトがしっかりしていると、融資を受ける際に提出する事業計画書の作成もスムーズに進められますし、キッチンカー製作時に外装や内装の希望を明確に伝えやすくなります。
【資金計画を立てる】
キッチンカーの購入やカスタマイズ、初期の運転資金など、開業に必要な費用の見積もりを行い、資金計画を立てましょう。
この時点で、資金調達の方法も考える必要があります。
自己資金で賄えるか、融資や補助金制度を利用するかなど、さまざまな選択肢を検討しましょう。
現在経営している飲食店とあわせて、しっかりとした資金計画があれば、安心してキッチンカー事業をスタートできます。
【キッチンカーを取得する】
コンセプトと資金計画が固まったら、実際にキッチンカーを取得します。
新車をオーダーメイドで製作・購入するか、中古キッチンカーを探すか、レンタルやリースを利用するかなど、資金計画に合わせた選択をしましょう。
また、キッチンカーのデザインや設備も、提供するメニューに応じて選びます。
複数のキッチンカーが並ぶ中でお客様の目を引くデザインや、効率的な作業ができる内装など、細部にわたってこだわりましょう。
【営業許可を取得する】
キッチンカーで飲食物を販売するためには、保健所の営業許可が必要です。
基本的には固定の飲食店と同様の手続きを行うので、事前に必要な手続きや書類を確認しましょう。
キッチンカー開業時は、車両の図面を事前に持参して保健所の担当員と相談するのがおすすめです。
車両の取得後に「この設備が必要だった…」と追加で改造費用がかからないように注意してください。
キッチンカーの営業許可取得はオンラインでも申請可能です。
以下の記事で詳しく解説しています。
キッチンカーの価格・相場
事業を始める前に、キッチンカーの価格や相場を知ることは非常に重要です。
この情報をもとに、資金計画を立て、どのようなキッチンカーを選ぶべきか決めることができます。
新車と中古車、それぞれのメリットと相場について詳しく見ていきましょう。
【新車キッチンカーの価格・相場】
キッチンカーはベースとなる車両や外装、内装の内容で大きく価格が異なります。
素材や設備にこだわるほど費用がかかると理解しておきましょう。
参考となる価格は、
小型キッチンカー:70万円~400万円
中型キッチンカー:230万円~800万円
です。
かっこいい外装や使いやすそうな設備を見てしまうとこだわりたくなり、どうしても費用が膨らみます。
限りある開業資金のうち、どのくらいの金額をキッチンカー製作にかけることができるのか予算を決めてから製作会社に相談しましょう。
【中古キッチンカーの価格・相場】
中古キッチンカーといっても、価格は大きさや設備、年式や走行距離に応じて大きく幅があることを最初によく理解しておいてください。
車検がない状態や軽バンのキッチンカーは数十万円という非常に安い価格での購入が可能です。
しかし、車検が無い場合は、購入後に車検代や整備費がかかりますので注意が必要です。
車検が残っていて状態も良いBOX車輌だと、約150万円~となります。
開業コストを低く抑え、早く営業を始めたい方には中古キッチンカーが適しているかもしれません。
しかし、見た目はキレイで状態がよく見えても、メンテナンス状態が悪く、後に大きな故障が見つかることもあります。
中古車の選択の際には、車両の状態をしっかりと確認することが重要です。
キッチンカーの中古車購入時の重要チェック項目について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。
【レンタル・リースキッチンカーの価格・相場】
リースというと、「クレジット会社、信販会社、リース会社」を通して物を借りるといったイメージをされるかと思います。
しかし、車を取り扱う際のリースの場合は、広義の意味で「車検証の使用者名義を渡し、貸し出す」と理解しましょう。
レンタルの場合は使用者名義が車両を貸し出す会社ですが、リースでは使用者名義を『実際に車を借りる方』に変更します。
キッチンカーのレンタルでは、自分で運転せず、貸出場所まで搬入してもらう形式になります。
開業しているキッチンカーの場合、毎回出店場所まで搬入してもらうのは現実的ではありません。
実際に運転して出店場所へ移動し、キッチンカーとして営業することができるので、キッチンカーの開業を目的とする場合にはリースサービスをおすすめします。
リースでは、車両の使用者名義を変更してもらえるので、キッチンカーの運転も可能となるのです。
ここからは、ケータバンクのキッチンカーリースサービスを軸に、リースについて価格を紹介していきます。
ケータバンクのリースサービスは、準備費用+登録事務手数料が10万円に加えて、月額費用がかかります。
月額費用は12ヶ月契約で月々8万円、6ヶ月契約で月々9万円(どちらも税別)です。
期間満了後は再リース契約により、延長してそのままの月額料金で利用する事ができます。
【ケータバンクのキッチンカーリースについて詳しい資料はこちら】
キッチンカー開業時に受け取れる補助金・助成金
キッチンカー開業による事業の拡大に向けて、補助金や助成金の活用は検討されていますか?
国や自治体の制度を利用することで、初期投資を抑えながら、事業のスタートアップを強力にサポートすることが可能です。
ここでは、キッチンカー開業時に活用できる主な補助金、助成金について紹介します。
【ものづくり補助金】
正式名称は、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金です。
国から支給される補助金で、対象はものづくりやサービスを行う中小企業です。
機械装置費や原材料費などの対象項目に対して必要な資金の1/2が補助されます。
キッチンカーで申請する場合は100万円~500万円の補助とされています。通年で公募されていますが、3か月ごとに締め切られます。
申請時には、事業計画書と同様の内容を提出する必要があるので、準備しておきましょう。
【事業再構築補助金】
新型コロナの影響により2020年10月以降に売上が減少している法人・個人の中で、
新分野の展開や業態転換に取り組む場合が対象になります。
補助金額は100万円~1億円と大きな幅があります。
機械装置代や販売促進費でしたら対象経費ですが、キッチンカーの車輌代は対象外です。
申請には、コロナ前後で売上が減少したことを証明する書類が必要となります。
飲食店がキッチンカー開業で補助金を活用するときの注意点
補助金や助成金を利用することで、キッチンカー開業における初期投資の負担を軽減できる可能性がありますが、申請時には重要な注意点があります。
ここでは、キッチンカー開業にあたり補助金・助成金を上手く活用するために知っておきたい注意点をご紹介します。
【車両購入費は補助対象外となる】
補助金を申請する際には、車両購入費が補助対象外になることが多いという点を理解しておきましょう。
前項でご紹介した『ものづくり補助金』も『事業再構築補助金』も、車両購入費用は補助の対象外となっています。
補助金は、主に事業運営に必要な設備投資や、サービス開発、市場調査など特定の目的に対して提供されることが一般的です。
そのため、キッチンカー自体の購入費用を補助金で賄うことは難しい場合が多く、他の経費を補助金で賄う計画を立てることが重要です。
【既存の事業と異なる点を明確にする】
申請する補助金・助成金によって、必要とされる要件は異なります。
しかし、既存の飲食店が新たにキッチンカーの事業を始める際に補助金を受けるためには、既存の事業内容とどのように異なり、新たな価値を提供するのかを明確にすることが求められるケースがあります。
補助金は、革新的な事業展開や地域社会への貢献が期待できるプロジェクトに対して支給される傾向にあります。
単に既存のメニューを移動販売するだけでなく、キッチンカー専用のメニュー開発やどのように社会に貢献し、新たな顧客層を開拓するのかを具体的に計画し、申請書類に反映させましょう。
キッチンカー開業時に受けられる融資
既存の飲食店に加えて、キッチンカーでの事業を始めることは、新たなチャレンジ。
しかし、開業にはそれなりの費用がかかりますよね。
もちろん、キッチンカー開業にかかる費用の融資を行う金融機関も存在します。
ここでは、キッチンカー開業にかかる具体的な費用と、それをカバーするための融資について解説していきます。
【キッチンカー開業にかかる費用】
キッチンカーを開業する際には、車両の購入費用や調理機材購入費、販促品費など、さまざまな費用がかかります。
キッチンカー自体の価格は、新車か中古車か、どの程度カスタマイズするかによって大きく変動することは記事の前半で解説しました。
また、食材の仕入れや許可証取得のための費用も必要です。
キッチンカーの取得費次第では多額の資金が必要になることもあるため、事前のしっかりとした資金計画が欠かせません。
キッチンカーの開業にかかる費用について、簡単な内訳は以下の通りです。
■キッチンカー費
→入手方法により大きく異なります。
■設備・調理機材費
→例として、業務用グリドル(鉄板) 7~10万円で販売されています。
■包装材・容器費
→例として、ランチメニューを提供しやすい大きさのフードパックは500個15,000円~20,000円程度で販売されています。
■販促品費
→チラシやショップカードの相場は、3,000部で20,000円~30,000円とされています。
■保健所の許可取得費
→東京都の場合、食品衛生責任者講習会受講費12,000円と営業許可取得費用18,300円がかかります。
キッチンカーの開業資金の内訳について、より詳しく知りたい方は以下の記事も参考にご覧ください。
【キッチンカー開業時に融資を受けられる金融機関】
キッチンカーでの飲食事業を始める際、どれくらいの資金が必要になるかは、前項でお伝えしました。
ここでは、キッチンカー開業に際して、どの金融機関から融資を受けられるのかを解説します。
[日本政策金融公庫]
日本政策金融公庫は、国が100%出資している金融機関です。
特に、小規模事業者や起業家向けの融資に力を入れています。
低利の融資制度が多く、新しい事業を始める方々にとって非常に魅力的です。
キッチンカー開業を考えている方も、事業計画がしっかりしていれば、比較的スムーズに融資を受けることができるでしょう。
[都市銀行]
都市銀行は、大都市を中心に展開している大型の銀行で、メガバンクとも呼ばれています。
銀行としての安心感は間違いなく、長期返済や大口の融資に対応してくれます。
一般的には、大企業向けのサービスが中心ですが、事業計画がしっかりしており、将来性が高いと判断されれば、キッチンカー開業のための融資を受けることも可能です。
しかし、起業して間もない会社や個人事業主の審査は厳しいことが多く、断られてしまうケースもあります。
融資の条件や金利は銀行によって異なるため、事前によく調べることが重要です。
[地方銀行]
地方銀行は、地域に根ざした銀行で、中小企業や地域の事業者に対する融資に積極的です。
その地方に事業者との取引が多いので、メガバンクで通らない審査が地方銀行なら通ることも見受けられます。
キッチンカーで地域に新しい飲食の選択肢を提供しようとする事業は、地方銀行から好意的に評価されやすいでしょう。
地域密着型の事業計画を立てている場合には、特におすすめの金融機関です。
しかし、金利は都市銀行よりも少し高めに設定されていることもあるので、返済についてよく検討して利用してください。
[信用金庫]
信用金庫は、小規模ながらも地域社会に密接に関わる金融機関で、営利目的ではないのが特徴です。
地元の中小企業や個人事業主に対する融資を得意としており、将来的な成長予測も踏まえて融資を行ってくれます。
キッチンカー開業を含むさまざまなビジネスプランに対して柔軟に対応してくれることが期待できるでしょう。
金利は銀行よりもやや高めなことが多く、融資限度額も少なめなことがあります。
親しみやすい対応と、地域社会への貢献を重視する事業者には適した選択かもしれません。
まとめ
今回は、飲食店の事業拡大におすすめのキッチンカーについて詳しく解説しました。
キッチンカー開業は、今の時代にぴったり合ったビジネスモデルとして、多くの飲食店経営者や起業家に注目されています。
この記事では、キッチンカーの基本から開業に必要な手順、資金調達の方法まで、幅広い情報をお伝えしました。
キッチンカーはサイズによってさまざまな特徴があり、出店場所やイベントに応じてその活用方法が変わってきます。
開業のメリットとしては、低資金でのスタートが可能であること、固定の場所に縛られない営業ができる柔軟性が挙げられます。
開業時には、コンセプトの確立、資金計画の策定、車両の取得、営業許可の取得など、計画的に進めましょう。
また、新車や中古車の選択、ものづくり補助金や事業再構築補助金などの支援制度の活用、金融機関からの融資の受け方にも注意が必要です。
融資を受ける際には、日本政策金融公庫や都市銀行、地方銀行、信用金庫など、自分の事業計画に合った金融機関を選ぶことが大切です。
キッチンカーで飲食店を開業することで、これまでの店舗経営では踏み出しにくかった地域社会の貢献にも踏み出すきっかけが得やすくなります。
この記事を参考に、新たな事業の拡大をスタートしてみてはいかがでしょうか?
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