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キッチンカーで本格中華料理屋を開業したい!どんな資格や設備が必要なの?
目次
キッチンカーといえばクレープ、たこ焼き、焼き鳥…といった軽食をイメージされる方が多いのではないでしょうか?
しかし、最近はテイクアウト需要の高まりも影響し、キッチンカーの活躍の場が広がっています。
設備が整ったキッチンカーでは軽食に限らず、ご飯として楽しめる『料理』の提供ができます。
蒸し器で本格的な点心も、ランチとして楽しめる中華丼も、キッチンカー内で調理が可能です。
今回は、キッチンカーでの中華料理屋開業についてお伝えしていきます。
中華料理とは?
中華料理とは、中国の料理を総称して中華料理と呼ばれますが、実際にはそれぞれの地域の食文化が色濃く反映されており、ひとくくりに中華料理といっても、それらは個性豊かな特徴のあるメニューが存在しています。
素材や調理法の幅広さから、辛いものや甘いもの、あっさりしたものなど、顧客の好みに応じたバリエーションが作りやすいのも魅力です。
日本でも長年、中華料理はとても人気があり、ラーメンや餃子、麻婆豆腐などは日常的なメニューとして定着しています。
【中華料理の特徴】
中華メニューの最大の特徴は、さまざまな調理法と独特な香辛料を使用する点です。炒める、蒸す、揚げるなどの調理方法に加え、辛味が特徴の四川料理、あっさりした味付けが特徴の広東料理など、地域ごとに異なる魅力があります。
ここでは、中華料理を代表する各地域の料理を紹介します。
[四川料理]
特徴: 唐辛子や花椒(ホアジャオ)を多用した味付けで辛味と痺れが特徴的。
代表的なメニュー: 麻婆豆腐、火鍋、担々麺、四川風鶏肉の炒め物
魅力: 辛いもの好きの方に人気があり、刺激的な味わいが楽しめます。
[広東料理]
特徴: 蒸し料理やスープが豊富で、素材の味を活かしたあっさりした味付けが特徴です。
代表的なメニュー: 点心、酢豚、焼きそば、広東風チャーシュー、ふかひれスープ
魅力: 日本人にも親しみやすい味わいで、幅広い層に支持されています。
[上海料理]
特徴: 醤油をベースにした濃厚なソースが使われることが多く、甘みのある味付けが特徴です。
代表的なメニュー: 小籠包、上海焼きそば、八宝菜、上海蟹の料理
魅力: 甘辛い味付けが好まれ、日本でも人気があります。
[北京料理]
特徴: 王朝文化を背景にした豪華で洗練されたメニューが多い。鴨肉や小麦粉を使った料理が豊富です。
代表的なメニュー: 北京ダック、炸醤麺、春巻き、羊肉串
魅力: 歴史と伝統を感じる料理が多く、特別な日のメニューとしても適しています。
[湖南料理]
特徴: 四川料理と似ていますが、さらに辛味が強く、酸味や燻製の風味が加わることが多い。
代表的なメニュー: 湖南風牛肉炒め、燻製豆腐の煮込み、辛い鶏肉の炒め物
魅力: 辛味好きの人にはたまらない濃厚な味わいが楽しめます。
[福建料理]
特徴: スープや煮込み料理が豊富で、魚介類を使用したメニューが多く繊細な味付けが特徴です。
代表的なメニュー: 仏跳牆(ブッティウチョン)、福建炒飯、魚の蒸し物
魅力: 健康的で栄養価が高く、優しい味わいです。
[浙江料理]
特徴: 海産物などの新鮮な素材の味を活かした淡白な味付けが中心。
代表的なメニュー: 東坡肉(トンポーロウ)、西湖の魚の蒸し物、浙江風春巻き
魅力: 見た目も美しく、素材の良さを引き出したメニューが多いです。
【中華料理の歴史】
中華料理は、穀物や豆類の栽培が始まった紀元前5000年から3000年ころが起源といわれています。
紀元前11世紀から紀元前256年には、礼儀や儀式に基づく食事の規範が定められ、食文化の基盤が形成されました。「八珍」という高級食材が定められ、贅沢な料理が宮廷で楽しまれていました。
その後、秦の統一(紀元前221年)以降、広い地域から食材や調理技術が集まりました。特に漢代には、醤油や酢といった調味料が発展し、風味豊かな料理が誕生しました。また、シルクロードによってスパイスや異国の食材が中国に持ち込まれ、中華料理の幅が広がりました。
唐宋時代(618年から1279年)になると、中国は国際的な文化の中心となり、宴席文化が発展し、宮廷料理や地方料理が豊かになりました。点心の文化が始まったのもこの時期になります。
元明清時代(1271年~1912年)地域ごとの料理が発展し山東料理、四川料理、広東料理などが形作られました。そして北京を中心に宮廷料理が大いに発展し、繊細で華やかな料理が多く誕生しました。
このように中華料理は、中国の豊かな文化と自然環境に根ざし、長い時間をかけて発展してきました。現在でも進化し続け多様な料理スタイルで世界中の人々を魅了しています。
キッチンカーで中華料理屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカ―を営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカ―内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカ―)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカ―)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーの中華料理屋に必要な設備
キッチンカーで中華料理を移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。キッチンカーの設備と中華料理調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売で中華料理屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【中華料理調理の設備】
■冷蔵庫・冷凍庫
食材を衛生的に保管するために設置しましょう。
■炊飯器
丼やお弁当を提供する際には、ご飯を炊くための炊飯器は必須です。
■その他
蒸し器、フライヤー、コンロなど、メニューに応じて調理機器が必要になります。
代表的な中華料理
酢豚(スブタ)
酢豚は、カリッと揚げた豚肉と甘酸っぱいタレとの絶妙なバランスで、多くの人に愛される中華料理です。彩り豊かな野菜と一緒に調理されることが多く満足感があるメニューです。キッチンカーでは、定食でも、丼ぶりスタイルでもサイドメニューとしても提供することができます。
担々麺(タンタンメン)
担々麺は、胡麻をたっぷり使った濃厚なスープに豆板醤やラー油でピリ辛に味付けしたラーメンで、ナッツや花山椒の香りと痺れる辛さが食欲をそそり、一度食べたら忘れられない味わいです。寒い季節にも暑い季節にも人気があります。
小籠包(ショウロンポウ)
小籠包は、薄い皮の中にジューシーな肉汁が詰まった蒸し餃子で上海の名物料理。蒸し器で熱々のまま提供される小籠包は、薄い皮を箸で割って熱々のスープを火傷に気を付けながらハフハフ食べるのが魅力のメニューです。
炒飯(チャーハン)
炒飯は、シンプルがゆえに奥深い中華の定番メニューです。エビ、チャーシュー、野菜などを加えたバリエーション豊富な炒飯は、キッチンカーでも人気。調理が簡単で、一度に何人前も調理でき、回転率の良いメニューなのでキッチンカーでの提供に適しています。
嫌いな人は少なく、手軽で満足感があり、価格も比較的手頃なので、ビジネスパーソンや学生、家族連れなど幅広い客層に受け入れられます。
主食メニューである炒飯は、オフィス街、学校や大学の近くのランチ営業といった出店場所がおすすめです。
麻婆豆腐
麻婆豆腐は、スパイシーで食欲をそそる一品です。ご飯と一緒に提供することで、満足感のあるメニューとなります。辛さの調整が可能なため、辛いものが苦手なお客様にも対応できるのが魅力です。
キッチンカーで中華料理屋を営業するメリット
では、キッチンカーで中華料理屋を営業する場合にどのようなメリットがあるか確認しましょう。
【種類が豊富で、売上の空白時間を減らすことができる!!】
キッチンカーでは、他店と被りやすいメニューでは出店のチャンスを掴みにくいことがあります。
中華料理の場合は、四川料理や台湾料理など種類は様々ありますので、他店と被らないメニューを探しやすいのが利点です。
ランチ出店がメインの場合はボリュームのある中華丼や麻婆豆腐丼を、ランチタイム以外では台湾スイーツや点心を提供するなどの工夫で、
売れ行きの悪い時間帯を生み出さず効率的な営業ができます。
【開業時のコストをカットできる】
固定の店舗で中華料理屋を開業するには、やはり内装費や工事費がかかり数百~数千万円ほど開業資金が必要となります。キッチンカーでの開業資金は約200万円~600万円とされているので、初期費用の負担が少なく済みます。
営業を始めてからかかる月々の駐車場代と燃料費は、家賃に比べれば負担が少ないので初期費用を抑えて開業したい方にはおすすめです。
キッチンカーで中華料理屋を営業するデメリット
飲食店でも家庭でも楽しむ機会が多く、日本人に馴染み深い中華料理。キッチンカーで中華料理を営業する場合のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
【使用する食材の種類が多いので、食材ロスが出やすい】
中華料理は使う食材の種類が多いのが特徴です。
その分食材ロスもでやすくなりますので、営業していく中で需要予測を行うようにしましょう。仕入れ食材を調整し、在庫の量を適切に保つことで損失が出ないようにできます。
【季節や天候に売上を左右される】
中華料理は通年販売ができるメニューですが、やはり季節によって売上は変動します。中華料理に限らず、熱々で提供するメニューは夏の暑い時季には販売数が伸び悩むことがあります。
また、キッチンカーの出店場所の多くは屋外のため、天候が悪化すると客足が伸びず売上が思うように上がらないこともあります。
雨でも売れ行きが落ちないオフィス街のランチ出店など、様々な季節や天候に対応できるよう対策を考えて営業しましょう。
キッチンカーで中華料理屋を成功させるポイント
美味しいこだわりの中華料理を提供するなら成功したい!と思いますよね。キッチンカーで中華料理屋を成功させるポイントをご紹介します。
【客単価を上げる工夫をする】
キッチンカーの客単価は1,000円以下と低く、売上がなかなか上がらない一因となっています。ランチ営業では丼などの主食にミニ点心とのセットメニューを提供するなど工夫が必要です。
中華料理に合う台湾スイーツやドリンクを充実させるなどもおすすめです。客単価を上げる工夫をし、キッチンカーの弱みを克服しましょう。
【軽トラック型のキッチンカーを選ぼう】
基本的にキッチンカー内で調理を行う場合には、立って作業ができる軽トラックタイプのキッチンカーをおすすめします。
中華料理は特に食材の種類が豊富なので、食材を安全に保管するための冷蔵庫と冷凍庫は必須になります。
どちらもスペースをとる機材なので、軽トラックより小さいキッチンカーでは作業が難しくなります。
軽トラックタイプのキッチンカーでは十分な作業スペースも確保できるため、調理も販売も快適に行うことができます。
まとめ
今回は、キッチンカーでの中華料理屋開業についてお伝えしました。
主食だけでなく、点心やデザートの種類が多い中華料理はキッチンカーでの幅広い営業が期待できます。
本格的な調理も可能な設備が整ったキッチンカーで、中華料理屋の開業を検討してみませんか?
キッチンカー開業を成功させるためには
・ビジネスプランの策定
・適切な場所の選択
・法的手続きと許認可
・メニューの開発と食材の調達
など押さえておくべき開業計画のポイントがあります。
これから開業を検討される方々にはケータバンク株式会社が開催する「キッチンカー開業講座・相談会」に参加することをお勧めいたします。
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