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キッチンカーは自作できる?DIYの費用やメリット・デメリット、製作の注意点を学ぼう!
目次
軽トラを自分で購入し、DIY(自作)でキッチンカーを製作しようとお考えの方が増えてきています。
キッチンカー製作キットなどの販売もされているため、初心者でも簡単にキッチンカーが作れると思われる方も多いようです。
しかし、キッチンカーのDIYにはメリットだけでなくデメリットも存在します!
場合によっては、業者に製作を依頼するよりも手間と時間、そして費用までかかってしまうことも…。
一度きりのキッチンカー開業を後悔のないものにできるよう、まずはDIYか業者依頼か正しく選べるように知識をつけましょう!
今回は、キッチンカーのDIY(自作)について解説していきます。
キッチンカーに必要な設備
キッチンカーが飲食物を販売するためには、営業する地域を管轄する保健所の営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得時にはキッチンカーの検査が行われ、保健所の定める基準を満たし、衛生面に配慮した安全な営業ができる設備かの確認がされます。
ここでは、多くの保健所で求められるキッチンカーに必要な設備についてわかりやすく解説します。
【シンク】
キッチンカーの設備として、シンクは「手洗い用」と「調理器具洗浄用」の2つを設置する必要があります。
保健所によっては求めるシンクの数が違うことがあるので、製作前に保健所に確認するとより安心です。
また、蛇口は「自動式」又は「レバー式」の非接触型蛇口を設置する必要がありますので注意しましょう。
手で蛇口に触れることで不衛生な食品提供に繋がる恐れがあるためです。
キッチンカーの製作完了後に保健所の検査を受ける際には、実際に営業する時と同じように手洗い用の石鹸や手指消毒液を設置しておくのも大切なポイントです。
【給排水タンク】
キッチンカーは水道に繋がっていないため、給排水タンクを設置する必要があります。
手や調理器具を洗うための給水タンクと、使用後の汚水を溜めておく排水タンクの2つのタンクを設置しましょう。
給排水タンクの容量に合わせた食品及び食器類の取り扱いは以下の通りに定められています。
【換気扇】
キッチンカーは大きな販売用の窓があるため換気量が多いと思われがちですが、意外と風が通りにくい設計です。
保健所の定める基準でも、換気扇は設置するようになっています。
埃や虫の侵入を防ぎ、衛生的な営業をするために換気扇カバーもつけておきましょう。
【冷蔵設備】
食材を衛生的に保管できる冷蔵庫・コールドテーブルは必ず設置しましょう。
また、コールドテーブルの場合は必要ないですが、家庭用冷蔵庫を設置した場合には庫内温度計の設置も必要です。
走行中も使えるように保健所から指示がある場合はポータブル電源などを用意して対応しましょう。
例外として、冷蔵を必要としない食品のみを取り扱う場合には冷蔵設備を設けなくてよいことがあります。
管轄の保健所に、よく事前確認しておきましょう。
【照明設備】
キッチンカー内の照明も、必要な設備です。
保健所によっては何ルクス以上といった基準を設けていることもあるので、製作前に保健所に確認しておきましょう。
【電源装置】
営業のために必要な電力が供給される電源装置を、食品衛生上支障ない箇所に備えなければいけません。
キッチンカーで使う調理機器以外に、設備の給水ポンプなどを動かすためにも発電機やポータブル電源が必要だと理解しておきましょう。
キッチンカーで利用する発電機について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
【扉付き収納スペース】
キッチンカー内で衛生的に備品や食品を保管するために、扉付き収納スペースの設置が求められます。
棚でも収納ボックスでも、埃や虫の侵入がないようにオープンタイプではなく扉付きにする必要があるのです。
【間仕切り】
軽トラのように運転席とキッチン部分が分かれていれば設置の必要はありませんが、軽バンなどでは設置する必要があります。
運転席とキッチン部分を完全に仕切ることができる間仕切りを設置しましょう。
キッチンカーに必要な内装
キッチンカーは一度製作・購入したら何年も、長ければ10年以上の付き合いになるでしょう。
耐久性のある素材で内装を整えれば、安心して長く使用することができます。
キッチンカーに必要な内装について、場所ごとに確認しておきましょう。
【床】
キッチンカー内で調理を行う場合、食品が落ちるだけでなく、履いている靴の汚れなどにより床は汚れることになります。
床を水洗いしやすい素材にすれば、油汚れを落とすのも簡単なのでキッチンカーを衛生的に保てます。
「重歩行用のシート」や「縞板鋼板」で製作するのがおすすめです。
クッションフロアは油汚れで滑りやすくなることや水洗いができないことなどから、キッチンカーの床には不向きです。
また、断熱材を敷いておくことで夏の暑さ対策にもなります。
【壁・天井】
夏のキッチンカーの車内は、想像以上の暑さになります。
床と同様に、天井も壁も断熱材を使うと少し快適になるでしょう。
また、換気扇は壁又は天井のどちらかに必ず設置してください。
火器を使用する場合は防炎素材を選ぶと安心です。
調理部分はどうしても油汚れがついてしまうので、キッチンパネルの使用をおすすめします。
【窓・扉】
キッチンカーといえば大きな販売窓ですが、いくつかタイプがあります。
・跳ね上げ扉式
・観音開き扉式
・扉がないもの
の三種類です。
跳ね上げ扉式は、雨除けや日除けになるためお客様が利用しやすいといったメリットがあります。
観音開き扉式は、内側にメニューを掲示できるのでタペストリーや看板を製作する必要がないといった特徴があります。
また、どの扉の形状を選んでも、埃や虫の侵入を防ぐため、内側部分には窓の設置が必要なので注意しましょう。
キッチンカーのDIYにかかる費用
キッチンカーのDIYにかかる費用は、大きく二つに分けられます。
キッチンカーの車両取得費用とキッチン部分の製作費用に分けてご紹介します。
【キッチンカーの車両取得費用】
車種や年式にもよりますが、軽トラの車両取得費は以下の通りです。
新車:100万円~110万円前後
中古車:40万円~80万円前後
中古車については状態によって金額に大きな幅があります。
長く付き合うためにも、状態不良の車両を購入しないよう注意してください。
キッチンカーの中古車購入についての注意点などはこちらをご覧ください。
【キッチン部分の製作費用】
キッチン部分の製作費用ですが、シンクや内装の素材など必要な設備を購入していくと安くても数十万円近くかかります。
設備・素材・部品だけなら安く感じますが、考え方によっては「作業する人の人件費」もかかっています。
ご自身で製作するから無料だという考え方もありますが、製作している時間に他の仕事や作業ができると考えるとどうでしょうか?
キッチンカー開業に必要な自己資金を稼ぐことも、キッチンカー開業に必要な手続きをすることもできるのです。
実際に支払うお金ではありませんが「自分にかかる製作期間分の人件費」も無料ではないことを意識しておきましょう。
キッチンカーをDIYするメリット
最近では家やお店をDIYする人も増えており、キッチンカーのDIYに興味を持った人も少なくないはずです。
キッチンカーをDIYする場合には、どのようなメリットがあるかを確認しておきましょう。
【費用が抑えられる】
キッチンカーの車両取得費とキッチン部分の設備・内装の費用のみで製作ができることが大きなメリットです。
キッチンカー製作会社に依頼すれば、製作費が請求されます。
この製作費分を抑えることができるので、結果的に実際に支払う費用は安く抑えることができます。
【自分好みに仕上げられる】
とにかく自分の思い描いた通りのキッチンカーが欲しい!といった場合には、DIYをすれば自分好みのキッチンカーに仕上げられます。
キッチンカー製作会社に依頼する場合、ある程度決まった形のなかからカスタマイズしていく方式の会社もあります。
オーダーメイドでできるだけ細かく指定することもできますが、自分で作業する方が100%思い描いた通りの形にできるでしょう。
キッチンカーをDIYするデメリット
DIYに慣れている場合「キッチンカーも自作したい!」と思われる方も多いかと思います。
しかし、キッチンカーのDIYにはデメリットも多く存在します。詳しく確認していきましょう。
【時間と手間がかかる】
キッチンカーを自分で製作するには、時間と手間がかかります。
まず数ヶ月はかかると覚悟しておきましょう。
製作費用の項でもお伝えしましたが、製作している時間はその他の仕事はできません。
収入がないなかで製作することになるので、製作費用以外にも数ヶ月分の生活費用の準備をしておきましょう。
【時間も費用も無駄になる可能性がある】
キッチンカー製作会社では、キッチンカーの安全性や保健所の営業許可に配慮した製作が行われています。
DIYをする場合、どんなに情報を集めてもキッチンカー製作会社のようなノウハウがある訳ではありません。
時間も費用もかけてDIYで製作したけれど、保健所の検査に通らなかった…となれば、最悪の場合大幅な作り直しが必要となります。
大切な時間と費用が無駄になることもあると、理解しておきましょう。
キッチンカーをDIYするときの注意点
キッチンカーの開業費用を安く済ませたいという考えからDIYを検討する方が増えていますが、キッチンカー専門業者のような知識がない方のDIYには注意してほしい点が存在します。
せっかくの開業を失敗しないためにも、しっかりと確認しておきましょう。
【車としての安全性に欠ける可能性がある】
キッチンカーはキッチン部分にばかり注目されてしまいがちですが、車としての安全性も重要です。
保健所では、シンクや給排水タンクなど、移動する必要のない設備は耐久性を有する方法での固定を求めています。
DIYで固定方法が十分でない恐れがあり、万が一事故が起きたときに設備がキッチンカー内で動いてしまう恐れがあります。
大きな事故では設備が外に飛び出して誰かに怪我をさせてしまう恐れもあるので、安全性に欠ける可能性があることを十分に理解しておきましょう。
【営業許可が取れない可能性がある】
2021年6月に施行された食品衛生法改正により、キッチンカーの設備基準は全国で統一されました。
しかし、施設基準については厚生労働省の条文に定められているのですが、条文の解釈については自治体ごとに多少違いが生じる可能性があります。
キッチンカーの設計は、第一に安全面・衛生面に配慮したものでなければなりません。
ネットで得た情報のみでキッチンカーをDIYすると、営業許可が取れない可能性があります。
営業する地域を管轄する保健所に事前相談をして、必要な設備などをよく確認しておきましょう。
キッチンカーも大きく関わる、2021年6月に施行された食品衛生法改正について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、キッチンカーのDIY(自作)について解説しました。
キッチンカーには、保健所の営業許可を取るために必要な設備を設置しなくてはいけません。
また、キッチンカーを衛生的に使うためにも適した素材の内装を製作する必要があります。
DIYではなかなか難しいことも多く、最悪の場合は製作会社に依頼するより高い金額で作り直すことにもなりかねません。
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