キッチンカーの開業をお考えの方にとって、どの車種で開業するかは大きな悩みの一つではないでしょうか。

初めてキッチンカーを開業される方におすすめなのが「軽トラック」です！

街中で見かけるキッチンカーの多くは軽トラックをベースに製作されているほど、キッチンカー開業者から人気の高い車種です。

どうして軽トラキッチンカーがおすすめなの？

軽トラキッチンカーを製作する費用の相場ってどれくらい？

など、軽トラキッチンカーについて開業前に知りたい情報を詳しく解説します！

軽トラキッチンカーのサイズ・高さとは？

軽トラックをベースに作られていますが、キッチン部分の高さは製作会社により異なります。

まずは、ケータバンクのリースプランで使用されている軽トラキッチンカーのサイズ・高さについて詳しくご紹介します。

・長さ　3550～3700mm

・幅　　1500～1600mm

・高さ　2550～2700mm

長さや幅は普通の軽トラックと変わりありませんが、特に注意すべきなのは「高さ」です。

運転席部分の上にはオーバーヘッドシェルがあるので、荷台部分だけでなく全体の高さを気にして運転する必要があります。

出店場所や仕入れ場所への移動ルートに「立体駐車場」や「橋げた」、「高架下」などぶつける危険が高い箇所がないか、事前に確認しておくのがおすすめです。

軽トラキッチンカーに使われる軽トラックの車種3選

軽トラックといってもメーカーごとに特徴や価格は少しずつ異なります。

キッチンカーによく使用される軽トラック3種をご紹介します。

【スズキ　キャリィ】

荷台フロアの長さが特徴といえるため、キッチンカーとして製作したときにキッチン部分の面積を広めに確保できます。

また、車両部分ドアの開口高や開放幅にゆとりを持たせているので乗り降りがしやすいのも嬉しい点です。

天井や足元も圧迫感がない作りになっているので運転しやすい軽トラックといえそうです。

【ダイハツ　ハイゼット】

ダイハツハイゼットの魅力は、他の車種にはない豊富なボディカラーです。

キッチンカーとして製作する際に塗装することもありますが、最初から可愛い色がついているのもおしゃれですよね。

気に入った色があればキッチン部分のラッピングのみでおしゃれなキッチンカーに仕上がるので、塗装代が浮くのも嬉しいポイントです！

【日産NT100クリッパートラック】

軽トラッククラストップの最小回転半径なので、小回りがきく点が大きな特徴です。

都市部の出店場所では駐車スペースが限られていることも多いので、少ない切り返しでスムーズに駐車できるのが魅力といえるでしょう。

バンパーの地上高にもこだわっているため、急な登り坂や段差にも対応できます！

軽トラキッチンカーがおすすめの理由

一度買ったキッチンカーは5～10年と長く付き合うことになります。

製作・購入を後悔しないためにも、軽トラキッチンカーがおすすめの理由を確認していきましょう。

【トラックの運転に不慣れでも運転がしやすい】

キッチンカー開業に伴い、初めてトラックを運転される方も多いのではないでしょうか。

軽トラックであれば比較的運転しやすく、小回りも利くので安心して出店場所まで移動できますよ！

気を付けておきたいのは「高さ」です。

高さ制限がある道や小さなトンネルなどは特に注意して運転しましょう。

【車両の維持費が安い】

軽トラックはその他のトラックと比較すると、燃費が良いのが特徴です。

キッチンカーは出店場所に移動して営業しますが、往復の距離を考えると燃料費が嵩むので燃費の良さは大きなメリットといえます。

また、イベントで遠方に出店する際などに高速道路を利用する場合、軽トラックならトラックと比較すると料金が安く設定されています。

日々かかる車両の維持費が安ければ、その分を収入として確保することが可能です！

【複数人でもキッチンカー内で作業ができる】

キッチンカーに使われる車種の中で、軽トラックと同様に人気が高い軽バン。

おしゃれで可愛いイメージがありますが、車内では立って作業できず常に中腰でいなければいけません。

また、複数人で作業するのにもスペースが十分ではありません。

軽トラックなら、キッチン部分に立って調理・販売ができます。

複数人での作業も可能なので、日頃は一人で営業しているけどイベント時にはスタッフを増員するといった状況にも対応可能です！

【業務用調理機材を設置できる】

キッチンカーで調理する場合、キッチン部分には業務用の調理機材を設置することになります。

軽トラックなら、キッチンカーに必要な設備であるシンクや冷蔵庫を設置した上で、業務用のフライヤーやグリドルを設置しても十分な作業スペースが確保できますよ！

キッチンカーに設置する業務用調理機材について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。

【開業者の疑問】キッチンカーではどんな調理機材が使えるの？

【出店場所の選択肢が多い】

その他のトラックと比較すると、軽トラックのサイズは少し小さめです。

都市部では出店場所の駐車スペースが限られている場合、中型トラックでの出店は難しいケースもあります。

軽トラックのキッチンカーなら、駐車スペースのせいで出店場所の選択肢を狭めることはありません。

住宅街の細い道でも移動できるので、マンションのエントランスなどにも出店できそうですね！

軽トラキッチンカー製作費用の相場とは？

軽トラックのキッチンカーが欲しい方にとって、一番気になるのが費用・相場ですよね。

軽トラキッチンカー製作の費用相場を、新車の場合と中古の場合に分けてご紹介します。

【新車・軽トラキッチンカー製作費用の相場】

軽トラックの新車価格は、120万円前後とされています。

そこにキッチン部分の製作費用が加わりますが、キッチン部分の設備や内装の内容で価格には大きな幅があります。

一般的には車両部分の価格と合わせて約300万円～とされていますが、目安として考えておきましょう。

【中古・軽トラキッチンカー製作費用の相場】

まずは車両の値段ですが、年式や状態によって数十万円～100万円前後まで大きく差があります。

そこにキッチン部分の製作費用がかかりますが、こちらも設備や内装の内容によって費用が異なります。

一般的な相場としては、約250万円～400万円前後とされていますが、こだわればこだわるほど値段は大きくなると理解しておきましょう。

軽トラキッチンカーを中古で購入するときの5つの注意点

開業時に軽トラキッチンカーを購入する場合、

・キッチンカーとして出来上がった中古車

・車両部分は中古車、キッチン部分は新しく製作する

といった2パターンが存在します。

どちらを購入するにしても注意したいポイントを、しっかり確認しておきましょう！

【車検証と車両の構造が一致しているか】

軽トラックをベースとしたキッチンカーを購入するにあたり、一番気を付けたいポイントです！

「実際の車両サイズ(キッチン部分も含む)」と「車検証記載の車両サイズ」が一致しているか確認しましょう。

一致していない場合には、車検が通らない、又は車検を受けることが難しいケースも存在します。

購入時には「どこの整備工場でも継続車検を受けられるか」をよく確認してください。

【年式・走行距離・修復履歴をチェックする】

中古車購入の経験がある方は、必ずチェックしている項目かと思います。

中古キッチンカーにおいてはインターネットでの個人間取引も多いことから、確認が疎かになるパターンが多く見受けられます。

水没、塩害、雪害などのトラブルは、車両としての安全性に欠けるので特に注意が必要です。

【キッチン部分のアフターケアの依頼先を確認する】

車両部分については車の整備工場で修理が受けられますが、キッチン部分はどこで修理ができるかご存じですか？

キッチンカー製作会社によっては、自社製作のキッチンカー以外は修理を受けていないケースもあります。

キッチン部分は給排水や電気系統など、自分では修理しにくい箇所が多数存在します。

購入時に「このキッチンカーはどこで修理ができるのか」を、しっかりと確認しておきましょう。

【営業許可の基準に則っているか確認する】

キッチンカーで調理し、メニューを提供するためには、保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得時にはキッチンカーの施設検査も行われ、保健所の定めた基準を満たしていない場合には営業許可を取得できません。

2021年6月に施行された食品衛生法改正により施設基準は全国統一となりましたが、保健所により解釈が異なる点もあります。

施設基準に満たないキッチンカーを購入すると、改装費用などが追加でかかってしまいます。

キッチンカーの設計図を、事前に保健所の担当者に確認してもらうと安心です。

【キッチンカーのリースプランを利用して開業する】

キッチンカー開業時に製作・購入を検討される方が多いですが、キッチンカーにはリース車も存在します。

リース車を実際に使ってみると「こんな設備がほしい」「こういう形で製作したい」と、キッチンカーの理想形を考えられるのがメリットです。

また、もしキッチンカー事業がうまくいかなかった場合には返却すればよいので、車両を売却する手間もありません。

初めてキッチンカーを開業する方は、ぜひリースプランも検討してみてください！

まとめ

今回は、軽トラキッチンカーについて開業前に知りたい情報を詳しく解説しました。

街中でよく見かけるキッチンカーに多い軽トラックベースのキッチンカー。

車両の維持費が安いことや出店場所の選択肢を狭めないことから、初めてキッチンカーを開業する方におすすめの車種といえます。

購入時には、車両の状態や車検証の内容をよく確認しましょう。

低資金で始められるリースプランでの開業もおすすめです！

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