【実録キッチンカー最前線】違法車両が横行?現在のキッチンカーの問題点

キッチンカー業界はここ数年で急激に認知され、開業者希望者も一気に増えてきました。しかしそんな急激な発展を遂げてきたキッチンカーはまだまだ表向きの発展に対して中身が未成熟な状態で、特にキッチンカー(車体)においてはかなり深い問題を抱えている状況です。現状のキッチンカー問題点、どうしなければいけないのか?を解説して聞きます。

車と道路運送車両法

車はその走行性能や安全性を維持するために日本では道路運送車両法によりその規定が定められています。

それに伴い日本で車に対して定期的にその車両の安全性や走行性能を確認する為に「車検」が行われ、その車検合格した通知を車検証としています。

【車検証ってどんなもの?】

車検証には車両の名称、固有の番号(車台番号)、サイズや車両の用途等、その車両に対する様々な内容が記載されています。車両の用途、形状、自家用か事業用か、等様々な要素がありますが、1年~3年に1回その車が現在安全な状態なのか?を確認し、それに合格すれば新たに更新された車検証が発行されます。

【キッチンカーに見る違法車両とはどんなものなのか?】

では表題にもあるキッチンカーで現在大きな問題を抱えている車両とはどんな車両なのか?

それは「軽トラックをベースとしたキッチンカー」です。

前に記載の通り、車は安全性を確かめる為、その車両のあらゆる箇所をテストし、それに合格した車両に車検証が交付されます。そしてその合格した車のサイズや形状、状態は全て車検証に記されています。

ここに大きな軽トラックベースのキッチンカーの問題点が隠れているんです。しかもこれは世の中に走るキッチンカーの9割以上がその問題を抱えています。

今軽トラックをベースにしたキッチンカーを保有している方は今すぐチェックしてください。これを放って置くと何かあった時に沢山に人に迷惑を掛ける事になりかねない大事に発展してしまう可能性があります。

【軽トラックベースキッチンカーの問題点】

ではその問題点はどの様な部分にあるのか?

そもそも車検証とは安全な車両の証拠となるもの。そしてその安全性は車検証に記載していある車両の状態がベースとなる物です。

ここに大きな問題があります。

実は9割以上のキッチンカーは「車検証に記載してある車両とサイズが全く異なっている」状態にあるのです

つまり、実態としてある車の形は安全基準に満たしている事が証明されていないと言う事です。

本来であれば車の形が変われば「構造変更手続き(車検と同様のテスト)」を行い、その形に変更されていてもしっかりと安全性が確認できるのか?を確認し車検証を更新しなければいけません。しかし多くの軽トラックベースキッチンカーはこの作業が行われいないと言う実態がかなりの大多数を占めてしまっているのです。

キッチンカーに改造後、必ず必要な構造変更手続き

キッチンカーに限る事では無いですが、車はその形や、用途などが変わった際には必ずその変更に対する届け出を行い、車検証を更新する必要が有ります。これが「構造変更手続き」となります。軽微は変更の場合は単に記載変更で済む場合もありますが、キッチンカーのように全く用途が異なる車両になった場合は構造変更手続きが必ず必要になります。

【構造変更手続きはどこで行うのか?】

構造変更手続きは「車検」と同様の場所で実施します。

・普通車:運輸局(陸運局)

・軽自動車:軽自動車検査協会

一般的な継続車検(車両の構造などが変わらない車検)は民間の認定工場で行う事も可能ですが構造変更手続きについては必ず、上記の施設にて行う必要が必要が有ります。

【軽トラックベースのキッチンカーはどこで手続きを行うのか?】

ここが本内容の一番重要な部分です。

「普通車:運輸局(陸運局)」「軽自動車:軽自動車検査協会」となるのは前に記載した通りですが、では「軽トラックベースのキッチンカーはどこで構造変更を行うのか?」についてはどうなるのでしょうか?

皆さんは当たり前に「軽トラックなんだから軽自動車検査協会でしょ?」と思うかも知れません。

しかし、これが違うんです。

軽トラックをベースにしたキッチンカーの構造変更手続きは「運輸局(陸運局)」で行うのです。この話はあまりに専門的な話で特殊車両についての知識の無い方には謎解きでも話されているような変な話に聞こえてしまうかも知れません。

では何故こんなことになるのか?実は軽トラックをキッチンカーに改造したその車体はもう軽自動車として登録できる範囲を超えてしまうのです。

あまり聞きなれない話ではあるのですが、元の車が軽自動車でもその改造により、軽自動車の範囲を超えてしまう場合は軽自動車では無く「普通車」として登録を行うと言うケースがあるのです。

自動車の構造要件

自動車はどんな形でも出来る訳では無く、軽自動車、普通車共にしっかりとした規定があります

【軽自動車として登録できる構造の範囲】

▽軽自動車規定 ※2021年現在最新

長さ:3,40m以下

幅:1,48m以内

高さ:2.00m以内

排気量:0,660リットル以下

この範囲に構造が収まる事が軽自動車とされ、それを超えるものは軽自動車として登録できません。

【車高が2mを超えるキッチンカーは普通車のナンバーを付ける必要が有る】

つまり、改造により車高が2mを超えてしまうキッチンカーにおいて正しい登録をされている車両は

黄色の軽自動車ナンバーでは無く、白の普通車ナンバーがついている事が正解です。

キッチンカー業界は未成熟が故に黄色いナンバーを付けて走っている(つまり虚偽車検を行っている)車両が横行してしまっている状態ですが、その他の業界を意識して見渡せば、実際はしっかりと正規の登録がなされている物が走っている光景を目に出来きます。

▽移動トイレ車両の例

まとめ

まだまだ未成熟が故にこういった例が半数以上を占めてしまっていると言う大きな問題点も抱えるキッチンカー業界。新規参入される方にとって「キッチンカーの購入」は費用の多くを占める部分であり、失敗が出来ない部分です。そして当該内容についてなかなかどれが本当なのかわからない社会の中で、絶対に失敗しない魔法の質問をお伝えします。

①このキッチンカーは車両と車検証の構造は一致してますか?

②車検はどこの整備工場に持って行っても継続車検を出来ますよね?

これの回答に詰まる業者は親切そうにこう言います。

「車検の時はうちに持ってくれば大丈夫ですから!」

この言葉に惑わされては行けません。これは親切そうに見えて言い換えれば

「うちに持ってこないと車検は通りません」

そう言っているのと同じことです。

一般的に車検と言うのはどこの車検取り扱い整備工場でも出来るものです。

「ここでしかできない」と言うのは車業界では非常識な事で、その非常識の裏には違法性があると言う事です。

専門的な知識が多く必要なキッチンカー車両。知らぬ間に違法車両を乗っていた!なんて言う事にならないように十分注意してください。このような車両で大事故を起こしたときには取り返しがつかない事になってしまいますよ。

業界初!10万円でキッチンカー開業できるフルサポート付きの新プラン↓
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

(台数限定)キッチンカー開業予定者は必見です。
従来とは比較にならない超低投資型キッチンカー開業を実現。

しかもプロによる無料フルサポートで開業前はもちろん開業後の不安も全て解消。

ケータバンクが提供する10万円開業のフルサポートプラン
「実車見学・サービス説明会」を随時開催しています。

▼詳しくはこちらから

※少人数制の為、早めのご予約をお願いします。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

関連記事