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洋食の定番・ビーフシチューをキッチンカーで開業するには?必要な資格や設備を解説!
目次
洋食の定番ビーフシチューは、子どもから大人まで人気が高いメニューです。
深い歴史を持ちながらも新しいアレンジが加わり続けるビーフシチューは、キッチンカーでの移動販売に適したメニューだということをご存じですか?
設備を整えたキッチンカーなら、できたてホカホカビーフシチューの移動販売ができます!
開業に向けて必要な準備は何か、どんな設備が必要で、どうすればお客様に選んでもらえるのか。
など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。
今回は、キッチンカーのビーフシチュー屋開業についてご紹介します。
ビーフシチューとは?
寒い時期に食べたくなる、ビーフシチュー。
牛肉と野菜をじっくりと煮込んだ豊かな風味は世界中の人々に愛されている洋食の定番メニューです。
ここでは、ビーフシチューの特徴からその歴史まで、このメニューが持つ豊かな背景に触れ、キッチンカーでのビーフシチュー販売の魅力をお伝えしていきます。
【ビーフシチューの特徴】
ビーフシチューは、おいしさの秘密がたっぷり詰まったメニュー。
おいしさの基本として、厳選された牛肉と新鮮な野菜を、赤ワインやトマトベースのソースで時間をかけて煮込むことにあります。
牛肉、ジャガイモ、ニンジン、セロリ、タマネギが主な材料です。
牛肉は、煮込むことによって柔らかくなり、野菜からは甘みと旨味が溶け出して、複雑で深い味わいを生み出します。
特に、ビーフシチューに用いられる牛肉の部位にはこだわりがあり、脛やバラ肉を使用することで、メニュー全体にコクと深みを加わるのが大きな特徴です。
また、タンや尾の部位を加えることで、さらにバリエーション豊かなビーフシチューを楽しめます。
このように、ビーフシチューは、その素材の良さと、煮込むことによる味の変化を楽しむメニューであり、多くの人に愛され続けているのです。
【ビーフシチューの歴史】
ビーフシチューの背景には、長い歴史と文化があります。
その起源は、イギリスにさかのぼりますが、料理としての現在の形はフランスで発展しました。
特に16世紀から17世紀にかけてのラグーの発展期に、その基礎が築かれたといわれています。
日本におけるビーフシチューの歴史は、1871年に東京の洋食店「南海亭」で提供されたことに始まります。
それから明治中頃までにレストランのメニューとして定着し、昭和に入ると、都会のモダンな家庭でも親しまれるようになりました。
キッチンカーでビーフシチュー屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのビーフシチュー屋に必要な設備
キッチンカーでビーフシチューを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とビーフシチュー調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でビーフシチュー屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【ビーフシチュー調理の設備】
■ガスコンロ
シチューを作り、温めるために必要なのが、ガスコンロです。
サイドメニューの提供をお考えの場合は、複数口のコンロを設置しましょう。
キッチンカーでガスコンロを使用する際には、プロパンガスが必要となります。
プロパンガスの契約先の探し方や料金目安、使用時の注意点など、詳しくは以下の記事で解説しています。
■炊飯器
ランチ営業の際など、ビーフシチューと一緒にご飯を提供したい場合には準備しましょう。
キッチンカーで使用する炊飯器はガス式、炊飯量は5升がおすすめです。
キッチンカーで使う炊飯器の選び方などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
■冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス
使用する食材を衛生的に保管するために設置しましょう。
夏場はキッチンカー内の冷蔵庫がなかなか冷えないことがあるので、クーラーボックスの用意もあると安心です。
■その他
包丁、まな板、ボウルなどの調理器具。
容器は持ち帰りも想定して、断熱性に優れた蓋付きの容器を使用するとお客様の満足度も上がります。
キッチンカーでおすすめのビーフシチュー提供方法
ビーフシチューはメインメニューだけでなく、サイドメニューとしても提供できます。
ビーフシチューの豊かな歴史や健康への効能を考えると、より一層メニューの魅力を伝えられるでしょう。
ここでは、キッチンカーでのビーフシチューの提供方法を、おすすめのスタイルごとにご紹介します。
あなたのキッチンカーが更に魅力的になるようなアイデアを、ぜひ見つけてみてください。
【ボリューム重視ならご飯と一緒に!】
ビーフシチューとご飯の組み合わせは、日本でも昔から親しまれている定番のメニューです。
ご飯によく合う濃厚なビーフシチューは、お客様に満足感を提供できます。
特に、平日のランチ営業など、ボリュームが求められる出店場所にぴったりの提供方法です。
卵と合わせて、ビーフシチューオムライスにするのもおすすめです。
おいしいビーフシチューをご飯の上にたっぷりとかけて、温かい一品を提供してみてはいかがでしょうか。
この組み合わせなら、寒い日でもお客様の心と体を温めることができますよ。
【軽めのランチならパンとあわせて】
ビーフシチューとパンは、洋食ならではの組み合わせ。
軽めのランチに最適な提供方法です。
また、パンをビーフシチューに浸して食べるのは、多くの国で愛されているスタイル。
特に、忙しい昼下がりにサクッと食べたいときや、手軽に食事を済ませたい方におすすめです。
さらに、設備を整えたキッチンカーであれば、焼きたてのパンと一緒に提供することで、できたてのおいしさを楽しんでもらえます。
おいしいビーフシチューをカジュアルに楽しんでもらいたいなら、パンとの組み合わせを検討しましょう。
【寒い時期にはスープがわりに】
ビーフシチューは、寒い時期に特にぴったりのメニュー。
体を内側から温めることができるので、冬場のキッチンカーには欠かせない一品になります。
ビーフシチューをスープとして提供することで、寒い日のランチやディナーに温かさと満足感をもたらすことができます。
手軽に持ち運びができるカップに入れて提供すれば、お客様はどこでも気軽に温かいビーフシチューを楽しむことができるでしょう。
持ち歩きのお客様のことを考えて、嵌合性の高い蓋つき容器での提供がおすすめです。
寒い季節には、このようなスープスタイルでの提供を考えてみてください。
キッチンカーでビーフシチュー屋を営業するメリット
洋食の定番メニューである、ビーフシチュー。
日本でも長く親しまれており、洋食屋だけでなく家庭でも作られる身近な存在です。
キッチンカーでビーフシチューを移動販売する場合、どのようなメリットがあるか確認しておきましょう。
【設備や機材の種類が少なく済む】
ビーフシチュー屋をキッチンカーで営業する場合、必要な設備や機材は想像以上に少ないです。
そのため、移動販売を始める際の初期投資を大きく抑えることができます。
調理に必要な機材は、
・ビーフシチューを温めるためのコンロ
・ご飯を炊くための大型炊飯器
・食材を衛生的に保存する冷蔵庫
です。
これらの基本的な設備さえあれば、おいしいビーフシチューを提供することが可能になります。
加えて、食材の仕込みを事前に行い、移動販売時には温めるだけのシンプルな作業で済むため、設備の負担も軽減されます。
キッチンカーのサイズにもよりますが、スペースを有効活用して、効率よく営業を展開することができるのです。
このように、設備投資の少なさは、ビーフシチューをメインメニューにするキッチンカーの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
【作業工程が少ないので回転率をあげやすい】
ビーフシチューの提供工程は、他のメニューに比べて非常にシンプルです。
事前にしっかりと仕込んだビーフシチューを温め、ご飯にかけるだけで提供が可能です。
このシンプルな提供工程は、キッチンカーでの営業において大きな利点となります。
なぜなら、顧客が待つ時間を最小限に抑えることができ、その結果、一日に提供できるメニューの数を増やすことが可能になるからです。
特に、イベント出店や繁忙期においては、スピーディーな提供が求められます。
ビーフシチューは、温かくておいしいメニューでありながら、提供までの時間が短いため、顧客満足度を保ちつつ、高い回転率を達成できる点が大きなメリットです。
さらに、作業工程が少ないことで、オペレーションの簡略化が図れ、スタッフの疲労軽減にも繋がります。
ビーフシチューをメニューに加えることで、効率的な営業運営が実現し、売上向上に寄与することができるのです。
キッチンカーでビーフシチュー屋を営業するデメリット
とろとろに煮込まれた牛肉と、ごろごろ食感の野菜がおいしいビーフシチュー。
キッチンカーで開業する場合のデメリットについても理解しておくと、開業時も安心です。
【ウェルシュ菌への対策が必須!】
酸素のないところで増殖、芽胞を作ることで知られているウェルシュ菌。
主にカレーやシチューなどで起こるとされている食中毒の原因菌です。
加熱調理をすれば食中毒対策は万全、と思われがちですが、ウェルシュ菌は熱に強く、100℃で数時間加熱したとしても死滅しないとされています。
ウェルシュ菌に汚染された食品を摂取すると、腸管内で芽胞が作られ、エンテロトキシンという毒素が作り出されて食中毒症状が表れます。
ビーフシチューの調理時にも、もちろん注意しましょう。
20℃から50℃でもっとも増殖しやすく、大鍋・大釜で大量に調理し作り置きされた料理から発生することが多いのが特徴です。
・前日調理を避ける。
・加熱後は速やかに10℃以下に冷却、又は55℃以上で保管する。
・よく混ぜながら調理する。
以上の3点によく留意して、調理・提供を行いましょう。
【売れにくい季節がある】
ビーフシチューは温かいメニューで、特に寒い季節には体があたたまり、人気が高いメニューです。
しかし、その一方で、暖かい季節には需要が減少する傾向があります。
さらに、キッチンカーは屋外での営業が多いため、雨や強風などの悪天候の日は、お客様の足が遠のきがちです。
季節や天候の変動は、売上に大きく影響を与えるため、事前の準備と対策が必要となります。
例えば、夏には冷たくて食べやすいメニューへの変更や、悪天候時には屋根がある営業場所の確保など、柔軟な営業戦略が求められるでしょう。
キッチンカーにおける季節や気温の影響について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。
キッチンカーでビーフシチュー屋を成功させるポイント
キッチンカーでのビーフシチュー屋開業では、いくつかの重要なポイントを押さえることが不可欠です。
固定店舗とは異なり、出店場所を自由に選べるキッチンカーだからこそ、成功のポイントを十分に理解した上で開業する必要があります。
あなたのキッチンカー開業をより良いものとするためにも、しっかりと確認していきましょう。
【ランチ営業ができる出店場所を探そう!】
キッチンカーでのビーフシチュー販売では、ランチタイムの出店場所選びが非常に重要です。
最近では、オフィス街や商業施設の近く、または大学キャンパス内などの出店場所が増えてきています。
昼間の人通りが多い場所を選ぶことで、毎日安定した売上を見込むことができるでしょう。
特に、ランチタイムにおいしいビーフシチューを求める顧客層に向けて、事前にリサーチを行い、ニーズに合った場所に出店することが成功の鍵を握ります。
さらに、SNSで出店場所やスケジュールを積極的に発信することで、ファンを作り、顧客とのコミュニケーションを深めていくのも大切なポイントです。
【軽トラックベースのキッチンカーで開業しよう!】
作業工程が少なく提供できるビーフシチューですが、キッチン部分では立った状態で作業できる車種を選びましょう。
キッチンカー内でずっと同じ体勢を取っていると、身体に大きな負担がかかるため、軽バンなどの小さい車種での開業はあまりおすすめできません。
また、お客様をお待たせしないよう効率よく提供するためにも、作業の動線には余裕を持つと安心です。
ランチ営業でサイドメニューやドリンクとセットで提供したい場合は、コンロ以外にも調理設備と作業スペースが必要となります。
軽トラックベースのキッチンカーなら、コンロや業務用炊飯器など、ビーフシチューの調理に必要な調理器具を搭載しても、十分な作業スペースを確保できます。
また、公園やマンションのエントランスにも出店可能なサイズなので、出店場所を限定される心配もありません。
まとめ
今回は、キッチンカーでのビーフシチュー屋開業についてご紹介しました。
洋食の王道メニューであるビーフシチューは、事前に仕込み・調理を終えられることから、注文から提供までに時間がかからないキッチンカー向きのメニューといえます。
特に、出店時間の短いランチ営業では、限られた時間のなかでどれだけの食数を売り捌けるかが安定したキッチンカー運営の重要なカギとなります。
効率的なオペレーションを意識してキッチンカー営業を行いましょう。
また、ビーフシチューは煮込み料理に多い食中毒・ウェルシュ菌への対策が欠かせません。
前日の調理や不適切な環境での保管などに気を付けて、衛生的なキッチンカー営業を心掛けてください。
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