「はぁー」と吐いた息が白くなってくる頃になると食べたくなるのが、からだを温めてくれるクリーミーなシチューです。

冬に近づくにつれ、家族でテーブルを囲い幸せそうにクリームシチューを食べるテレビのコマーシャルを目にする機会が多くなるほど、家庭で愛されているメニューのひとつですね。

クリームシチューは、牛乳や生クリーム、小麦粉、バターを使ったソースが生み出すまろやかで優しい味は、こころまで温めてくれる幸せな味。

これからの寒い季節、野外で行われるイベントではからだの芯から温めてくれるメニューは人気が高く、売り上げが期待できるのでキッチンカー開業におススメのメニューです。

設備を整えたキッチンカーなら、あつあつクリーミーなおいしいクリームシチューの移動販売ができます！

どんな設備が必要なの？

キッチンカー開業には資格もいるの？

など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。

今回は、キッチンカーのクリームシチュー屋開業についてご紹介します。

クリームシチューとは？

クリームシチューは、とても人気のある家庭料理の一つで、ジャガイモや玉ねぎ、にんじんなどの野菜と鶏肉や豚肉をクリーミーな白いソースで煮込んだ料理です。

ほっこり温まる料理で、特に寒い季節になると食べたくなるメニューです。

【クリームシチューの特徴】

クリームシチューは牛乳や生クリーム、小麦粉、バターを使って作られた白いソースが特徴です。

家庭では、ジャガイモや玉ねぎ、にんじんなどの野菜と鶏肉などのお肉を使って料理することが多く、比較的安価で気軽に作れることと、大量に作り置きできることが人気の秘密になっています。

また、具材やトッピングのバリエーションが豊富でアレンジしやすいのも特徴のひとつです。

【クリームシチューの歴史】

クリームシチューは、大正時代に西洋料理である「ホワイトソース」をベースに作られるようになりました。

広く知られるようになったのは、学校給食で出されるようになったのがきっかけです。

さらに20世紀後半、1966年に食品メーカーの「ハウス食品」がシチュー用のルウを発売したことで、クリームシチューは簡単に作れる家庭料理として定着し普及しました。

このルウのおかげで、冷え込む季節にぴったりの温かい料理として、多くの家庭で愛されています。

キッチンカーでクリームシチュー屋を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

【2024年完全版】キッチンカーの営業許可って何？申請の流れや書類の書き方などを解説！

キッチンカーのクリームシチュー屋に必要な設備

キッチンカーでクリームシチューを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。

キッチンカーの設備とクリームシチュー料理調理の設備に分けてご紹介します。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売で串カツ屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【徹底解説】キッチンカーに必要な設備や使いやすい内装のポイントとは？

【クリームシチュー調理の設備】

■ガスコンロ

クリームシチューの調理に欠かせないのが、ガスコンロです。

具材を炒めたり煮込んだりと調理に必要なので、複数口のコンロを設置しましょう。

キッチンカーでガスを使用するためには、プロパンガスの契約が必要です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【まとめ】キッチンカーのプロパンガスはどこで契約する？料金や注意点も解説！

■冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス

クリームシチュー調理に使用する食材を新鮮に保つために、冷蔵庫や冷凍庫は必須です。

特に乳製品を使うクリームシチューは、クーラーボックスを用意しておくと、食材を冷たく保てて安心です。

キッチンカー内のスペースを効率的に利用しながら、冷蔵・冷凍設備を配置することで、食材の管理がスムーズに行えます。

業務用冷凍ストッカーの選び方について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。

業務用冷凍ストッカーの選び方と電気代節約のコツ！中古購入の注意点も解説

クリームシチュー屋におすすめのアレンジメニュー

クリームシチューはホワイトソースをベースに作られることが多いため、クリームシチュー以外のメニューが簡単に作れます。

お客さまに何度も多く足を運んでいただくためには、メニューの豊富さは鍵となります。

ここでは、簡単につくれるアレンジ料理を紹介します。

【ロールキャベツ】

ロールキャベツをクリームシチューで煮込んだメニュー。

手の込んだ料理は、なかなか家庭では難しいので出来立てのアツアツをキッチンカーで食べられるのはうれしいです。

【ドリア】

ごはんにシチューをかけて、チーズを乗せてオーブンへ。

簡単アレンジメニューの完成です。ボリュームのあるメニューは、ビジネス街のランチメニューとして人気があります。

【シチューグラタンパン】

くり抜いたパンの中にシチューを入れて、たっぷりのチーズを乗せてオーブンで焼きます。

豪華でボリュームのあるメニューはインパクト大！注目されること間違いなしです。

【パイシチュー】

少し濃いめのシチューをパイ生地で包んで焼き上げれば、食べ歩きもできるパイシチューが完成！

手軽に食べられるメニューは、イベントで人気です。

【クリームコロッケ】

クリームシチュー用に作ったホワイトソースでクリームコロッケが簡単に作れます。

具材をコーンやカニ缶、ホタテ、牡蠣などに変えれば、バリエーションが増えお客さまにも喜んでもらえますね。

キッチンカーでクリームシチュー屋を営業するメリット

家庭料理の定番メニューであるクリームシチュー。

キッチンカーでクリームシチューを移動販売する際、どんなメリットがあるか確認しておきましょう。

【寒い時期に人気が高い】

クリームシチューは、特に秋冬の寒い時期に人気が高いメニューです。

温かくてホッとする料理なので、寒い季節には多くの人々に好まれます。

特にイベントやマーケットで、温かい料理を求める人が多いため、売り上げが期待できるでしょう。

【アレンジが豊富】

クリームシチューは具材やトッピングのバリエーションが豊富にできるため、季節やターゲット層に応じたメニュー展開が可能です。

たとえば、チーズやベーコンを追加したり、魚介類を使ったシーフードシチューにしたりと、クリエイティブなメニュー開発ができます。

キッチンカーでクリームシチュー屋を営業するデメリット

野菜もお肉も一緒に楽しめるクリームシチュー。

キッチンカーで開業する場合のデメリットについても理解しておくと、開業時も安心です。

【食材の管理が難しい】

クリームシチューは乳製品を使用しているため、長時間保存すると品質が低下しやすいです。

特に夏場は衛生管理が重要で、食中毒のリスクを避けるため、冷蔵・保管に細心の注意が必要です。

クリームシチューは乳製品を使用するため、特に温度管理や衛生管理が重要です。夏場やイベントでの長時間営業時には、適切な温度での保管や提供を心がけ、食中毒のリスクを避けるために徹底した衛生管理が必要です。

【他店との差別化が難しい】

シンプルな料理であるため、他のキッチンカーやレストランとの競合で差別化が難しい場合があります。

独自のアレンジやブランディングが不可欠です。たとえば、特定の地域の食材を使った「ご当地シチュー」や、珍しい具材を取り入れたシチューを提供するなど、工夫が必要です。

キッチンカーでクリームシチュー屋を成功させるポイント

キッチンカーでのクリームシチュー屋開業では、いくつかの重要なポイントを押さえることが不可欠です。

固定店舗とは異なり、出店場所を自由に選べるキッチンカーだからこそ、成功のポイントを十分に理解した上で開業する必要があります。

あなたのキッチンカー開業をより良いものとするためにも、しっかりと確認していきましょう。

【具材やトッピングで特徴をアピールする】

クリームシチューはベースがシンプルな分、具材でアレンジが可能です。

例えば、季節の野菜や地元の特産品を取り入れることで、他店との差別化を図ることができます。

肉やシーフード、きのこなどもバリエーションを持たせて提供するのがおすすめです。

【他店舗とのコラボで話題性を打ち出す】

出店する地域で人気のパン屋さんやカフェとコラボして、クリームシチューと相性の良いパンやサイドメニューを提供するのもおすすめです。

話題性も高まり、相乗効果で集客力アップが期待できます。

【軽トラックベースのキッチンカーで開業しよう！】

作業工程が少なく提供できるクリームシチューですが、キッチン部分では立った状態で作業できる車種を選びましょう。

キッチンカー内でずっと同じ体勢を取っていると、身体に大きな負担がかかるため、軽バンなどの小さい車種での開業はあまりおすすめできません。

また、お客様をお待たせしないよう効率よく提供するためにも、作業の動線には余裕を持つと安心です。

ランチ営業でサイドメニューやドリンクとセットで提供したい場合は、コンロ以外にも調理設備と作業スペースが必要となります。

軽トラックベースのキッチンカーなら、コンロや業務用炊飯器など、クリームシチューの調理に必要な調理器具を搭載しても、十分な作業スペースを確保できます。

まとめ

今回は、キッチンカーのクリームシチュー屋開業について紹介しました。

キッチンカーでのクリームシチュー屋営業は、アツアツの料理を提供することで、多くのお客様に喜んでもらえるビジネスです。

家庭料理の定番メニューですが、寒い季節はこころもからだも温めてくれる人をほっこり幸せにできるメニューで、イベントなどでも喜ばれます。

具材やトッピングでアレンジを増やしたり、調理方法を応用しメニューを増やすことで、リピート顧客を増やすことが可能です。

また、出店場所での有名店などとコラボすることで、話題性も広げられます。

これからのキッチンカー開業、クリームシチュー屋さんにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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