人気の和菓子「大福」をキッチンカーで移動販売!開業成功に必要なポイントを紹介!

日本の伝統的なお菓子「大福」やわらかいお餅で包まれたあんこを頬張る瞬間は、何とも言えない幸福感に包まれます。

海外でも「DAIFUKU」として知られ、その素材の味を感じられる繊細な味とヘルシーさから外国の方からも人気のあるスイーツです。

外国人が多く日本に訪れている今、日本の和菓子を手軽に味わえる大福専門店のキッチンカーは人気が出ること間違いなしです。

設備を整えたキッチンカーなら、もっちり作りたて大福の移動販売ができます!

どんな設備が必要なの?

キッチンカー開業には資格もいるの?

など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。

今回は、キッチンカーの大福専門店開業についてご紹介します。

大福とは?

大福は、日本の伝統的な和菓子のひとつで、あずきを煮て砂糖などで味付けしたあんこをやわらかいお餅で包んだお菓子です。

お餅のやわらかさと、餡の甘さの絶妙なコラボレーションが魅力。大福は、冷やしても常温でも美味しく食べられる和菓子なので、夏の暑い時期は冷やして提供したり、アイスクリームなどと合わせたメニューを考案すると人気が出るでしょう。

また、フルーツや生クリームを加えたアレンジ大福も話題になりやすいです。

【大福の特徴】

大福は、その名前が「大きな幸福」を意味することから、縁起の良い食べ物としてお祝い事で振舞われることが多く、たくさんの人に愛されている和菓子です。

もち米を蒸してついたものを使っており、やわらかく伸びやすい生地が特徴で、大福の中身は、主に甘い餡が包まれています。

古くから好まれているのはこしあんや粒あんですが、最近では抹茶餡や黒ゴマ餡、白餡など多彩なバリエーションがあります。

【大福の歴史】

大福の原型は、江戸時代初期の「うずら餅」とされています。うずら餅は、薄いもちの皮で餡を包んだもので、現代の大福よりも餅が固くサイズも小ぶりでした。

江戸時代中期になると、餅の皮がやわらかくなり甘さも大きさも増し「大腹餅(おおばらもち)」と呼ばれるようになります。

やがて「大腹餅」は「大福餅」と名を変え縁起物として人気を集め、祝事や特別な日に食べられることが多くなりました。

キッチンカーで大福専門店を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

キッチンカーの大福店に必要な設備

キッチンカーで大福を移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。

キッチンカーの設備と大福調理の設備に分けてご紹介します。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売で大福屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【大福調理の設備】

■蒸し器/ガスコンロ

もち米を蒸すためには蒸し器が必要です。蒸し器を使ってもち米をふっくらと蒸し上げることで、柔らかい餅生地が作れます。

蒸し器を使用するにはガスコンロも用意しましょう。

キッチンカーでガスを使用するためには、プロパンガスの契約が必要です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

■餅つき機

蒸し器でなくても、餅つき機でもお餅はつけます。

餅つき機なら、もち米を炊くからつくまで一台ででき、手軽につきたてのお餅を提供できます。

■冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス

大福の中にフルーツやクリームなどを入れる場合には、新鮮に保つためにも冷蔵庫や冷凍庫の準備が必要です。

特に夏場は、キッチンカー内の温度が高くなりがちなので、クーラーボックスも用意しておくと安心です。

大福専門店におすすめのキッチンカー出店場所

大福専門店のキッチンカー開業を成功させるには、出店場所選びがとても重要です。

おすすめの出店場所をいくつかご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。

【公園】

公園は、平日も休日も多くの人が一息つく時間を過ごしています。

最近では、公園内にキッチンカーの出店を積極的に行う傾向にあり、人気のスイーツはきっと多くの人の心をつかむことができるはずです。

忙しい毎日を送る人々に至福のひと時を提供できる場所として、出店に適しているといえるでしょう。

【商業施設周辺】

商業施設の周辺もおすすめの出店場所です。

買い物で訪れた人々が、食事やちょっとした休憩を楽しむことができるスポットは、常に集客しやすい傾向にあります。

そんな、ひと時の休憩を求めている人たちに大福ようなスイーツは、多くの人に喜ばれるでしょう。

ショッピングの合間に、ちょっと特別な食体験を提供できるような出店を心掛けるのがおすすめです。

定期的な出店のほか、季節ごとにイベントを開催してキッチンカーを出店していることもあるので、ホームページや出店募集情報をこまめにチェックしてみてください。

【イベント・フェス・マルシェ】

キッチンカーの出店場所といえば、イベントやフェス、マルシェ。

普段とは違う体験を求める人が集まる傾向にあります。

ユニークでおいしいメニューで新しい食の楽しみ方を提案し、記憶に残るイベントを作り出せば、毎年継続した出店にも繋がるかもしれません。

営業する地域のご当地食材も組み合わせたメニュー展開をするのもおすすめです。

キッチンカーで大福専門店を営業するメリット

大福は、多くの人に愛されている和菓子ですが、その素材の味を味わえる繊細な甘みとヘルシーさで外国人にも人気のスイーツです。

キッチンカーで大福専門店を開業する際のメリットをご紹介します。

【アレンジの種類が多い!】

大福はアレンジの自由度が高く、バリエーションを広げることができます。

定番の大福や豆大福はもちろん、フルーツ大福や抹茶大福、チョコレート大福などアレンジは無限大。

地元の特産物を取り入れた大福を提供することで、地域のマルシェやイベントへの出店機会も増やすことができます。

【開業資金を抑えることができる!】

キッチンカーでの開業は固定店舗と比べて初期投資を抑えることが可能です。

固定の店舗で大福屋を開業する場合、お店の立地や規模により異なりますが、開業資金は数百万円~と言われています。

対して、キッチンカーでは物件取得費や店舗改装費がかからないため、開業費用を少なく抑えることができます。

開業費用のなかでもキッチンカーを取得する費用が一番大きな費用ですが、リースのキッチンカーを利用すれば低資金でも開業が可能です。

キッチンカーで大福専門店を営業するデメリット

大福は、持ち歩きが簡単で食べやすいため、イベントや祭りなどでの販売に向いています。

特に、苺大福や抹茶大福など、季節感を演出できる種類は集客効果が高いといえます。

しかし、キッチンカー開業を考える際には、しっかりデメリットも抑えておく必要があります。大福を移動販売する場合には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

【季節や天候に売上が左右されやすい】

キッチンカーは屋外での営業が基本で、天候によって売上が大きく影響を受けることがあります。

また、雨の日や風の強い日にはキッチンカーへのアクセスが減少し、売上に影響が出ることもあります。

季節の変わり目や天候を考慮して、メニューのバリエーションを増やしたり、キャンペーンを実施したりすることで、売上の安定を図る工夫が必要ですね。

キッチンカーでの季節ごとのメニューについて、詳しく解説した記事も参考にご覧ください。

【食品ロスが出やすく損失に繋がる】

多くのバリエーションが楽しめる大福ですが、その分食材のロスが出やすいのがデメリットです。

仕入れた食材の量を適切に管理し、可能な限り無駄を出さないよう努めることが重要です。

食材のローテーションを考えながら、需要を予測し、計画的な仕入れを心掛けましょう。

キッチンカーで大福専門店を成功させるポイント

キッチンカーで大福を販売する時、天候に売上が左右されやすいデメリットはありますが、いくつかの重要な成功のポイントを押さえることでデメリットをカバーできるチャンスがあります。

あなたのキッチンカー開業をより良いものとするためにも、成功のポイントを十分に理解した上で開業する必要があります。

しっかりと確認していきましょう。

【ドリンクとのセット販売を行う】

キッチンカーの売上を伸ばすには、客単価のアップがカギとなります。

大福単品の販売も良いですが、抹茶やほうじ茶を使った和風のカフェメニューのドリンクとセットにすることで、さらなる売り上げ増を狙いましょう。

【軽トラック型キッチンカー・移動販売車で開業する】

キッチンカー選びは、大福屋としての成功に直結します。

立って作業ができる軽トラック型キッチンカーを選べば、調理効率もアップし、疲労を軽減できます。

また、すでに調理済みの大福を移動販売したい場合は、パン用移動販売車で販売することもできます。

石焼き芋屋さんのように道路上を流しながら販売できるので、出店場所探しや出店料の支払いの必要がありません。

ケータバンクのプランなら、購入だけでなくリースも行っているので、初期費用を抑えて開業することができます。

【パン用移動販売車について詳しくはこちらをご覧ください】

まとめ

今回は、キッチンカーでの大福専門店開業についてご紹介しました。

日本人だけでなく外国人にも人気の大福などの和菓子は、初めてのキッチンカー開業に向いているメニューです。

キッチンカーの営業は、天候に売り上げが左右されやすく、食品ロスのデメリットもありますが、出店場所を上手に選ぶ事多くの人に買ってもらうチャンスが広がります。

ドリンクとのセット販売や移動販売車の利用をうまく活用し、多くの人々に愛されるキッチンカーを目指しましょう。

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