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キッチンカーでエスニック料理を開業するには?移動販売に必要な設備や資格を確認しよう!
目次
エスニック料理とは本来は「民族料理」という意味です。
しかし、日本ではタイやマレーシア、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア料理のことを指して使われます。
最近では美容と健康を意識する女性を中心としてエスニック料理への関心が高まっています。
キッチンカーでも調理できるエスニック料理、開業に必要な資格や設備について解説していきます。
エスニック料理とは
そもそも「エスニック」という言葉は、「民族の」「民族特有の」という意味があり、特定の民族や文化、地域に関連するものを差し、国や地域ごとの独特な文化を表現する時に使われます。
日本では、東南アジア、中東、アフリカ、南米などの地域の料理が「エスニック料理」として認識されることが多く、独自のスパイス、ハーブ、調理法を使って作られた料理を総称してエスニック料理と呼び人気を集めています。
【エスニック料理の特徴】
エスニック料理は、スパイスやハーブを使って独特の風味や深い味わい、刺激を楽しめるものが多いのが特徴です。
例えば、タイ料理のトムヤムクン、インド料理のカレー、メキシコ料理のタコスなどが有名で、異国情緒を手軽に楽しむことができるのが魅力です。
また、各国独特な調理方法があるのも特徴のひとつで、特に有名なのがインドのタンドール(焼き窯)や、中東料理のグリル(ケバブ)で、これらの調理方法でそれぞれの料理の独特な風味や食感を生み出しています。
【エスニック料理の歴史】
エスニック料理の歴史は、紀元前のシルクロードやスパイス貿易によって、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカの食文化に影響を与え、特にインドや東南アジアのスパイスは、各地で料理の風味を豊かにするために広まりました。
大航海時代(15~17世紀)には、様々な国同士で食材や調理方法が交換され、各地で独自の料理が生まれるきっかけとなります。
20世紀以降には、移民の増加とグローバリゼーションによりエスニック料理は世界中に広がりをみせ、各地でエスニックレストランが開かれるようになりました。
日本でも1980年代以降、タイ料理やベトナム料理がブームになり人気を集め、最近ではさらにアフリカや中東の料理も注目を集めており、日本各地でエスニック料理の専門店が増え続けています。
キッチンカーでエスニック料理屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカ―を営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカ―内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカ―)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカ―)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのエスニック料理屋に必要な設備
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でエスニック料理屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
人気のあるエスニック料理
エスニック料理は、日本にいながら異国の雰囲気や文化を感じることができるのが魅力です。
日本で人気のあるエスニック料理を紹介します。
【タイ料理】
パッタイやガパオライス、トムヤムクンなどが人気。
特にトムヤムクンは、酸味と辛味、うま味の絶妙なバランスを味わうことができ、日本人にとても人気があります。
【インド料理】
カレーやナンが定番で、特にスパイスが効いたインドカレーが大人気です。また、タンドリーチキンやサモサなどのサイドメニューも人気があります。
【ベトナム料理】
フォーや生春巻きが代表的です。出汁のきいたやさしいベトナム料理は、野菜が豊富でヘルシーなことから特に女性からの人気が高いです。
【メキシコ料理】
タコスやナチョス、ブリトーなどが親しまれています。近年はタコス専門店が増え、メキシコ料理が手軽に楽しめるようになりました。
キッチンカーでエスニック料理屋を営業するメリット
キッチンカーでエスニック料理屋を営業する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
【アジアンフード人気が高まっている】
近年キッチンカーだけでなく、固定の店舗でもアジアンフードの人気が高まっています。
まだまだ根強い人気があるタピオカドリンクや台湾カステラなど、これからもアジアンフードから流行が生まれる可能性があります。
エスニック料理といっても様々な国の料理があり、中には日本人でも食べやすいメニューもあります。
日本人の好みに合った料理を探して提供することで、新たな人気メニューになるかもしれません。
【メニューが被りにくく、出店機会を逃さずに済む!】
キッチンカーの営業では、イベントなどで数台から十数台のキッチンカーが並んで営業する形態が多くあります。
出店管理者はできるだけ色々なメニューを提供したいので、メニュー被りはできるだけ避けたいものです。
そのため、他店とメニューが被ってしまうと出店ができないといったケースも。
エスニック料理はメニューの種類が多いのでキッチンカー同士でメニューが被りにくく、出店機会を逃さずに済みます。
キッチンカーでエスニック料理屋を営業するデメリット
スーパーでも食材や調味料を見かけるほど、エスニック料理の人気は高まっています。
キッチンカーでエスニック料理屋を営業するデメリットを確認していきましょう。
【独特の風味を苦手とする人も…】
2016年頃のパクチーブームで、若い世代ではエスニック料理の風味に抵抗を持たない人が増えてきています。
しかし、やはりパクチーに限らずココナツミルクやスパイスの独特の風味を避ける人もまだまだ多くいます。
【ランチタイムやアジアンフェス以外では売れにくい】
エスニック料理といえば、フォーやバインミー、ナシゴレンなどの主食系メニューがメインとなります。
お腹にたまるメニューは、ランチタイム以降の客足が遠のいてしまいがち。
エスニック料理は、マンゴーロー(マンゴーを使ったマレーシアのかき氷)やハロハロ(トッピングが乗ったフィリピン風かき氷)といったデザートも豊富です。
カンボジアのローカルフード、かぼちゃを丸ごとプリンにしたカボチャプリンも日本人向けにアレンジすれば人気メニューになるかも?
サイドメニューやドリンクメニューを充実させて対策を練りましょう。
キッチンカーでエスニック料理屋を成功させるポイント
人気は高まっていますが、まだ見かけることの少ないエスニック料理のキッチンカー。
ちょっと旅行したような気持ちが味わえるので、開業するなら今がチャンスかもしれません。
キッチンカーでエスニック料理屋を成功させるポイントを確認していきましょう。
【メニューを食べやすくアレンジしよう!】
独特のスパイスが魅力のエスニック料理ですが、やはり好き嫌いが分かれやすいという特徴があります。
幅広い層の人に楽しんでもらうためには、食べやすいアレンジを加えましょう。
ベトナムのフォーは米粉を使用した麺で食べやすく、日本人にも馴染みがあります。
鰹出汁でさっぱり味にも、カレー粉で焼きフォーにも、アレンジは自由自在。
もちろん本場の味が好きな方向けにも、トッピングでパクチーやナンプラーを用意しましょう。
【軽トラックタイプのキッチンカーで開業しよう!】
基本的にキッチンカー内で調理を行う場合には、立って作業ができる軽トラックタイプのキッチンカーをおすすめします。
エスニック料理では食材の種類が豊富なので、食材を安全に保管するための冷蔵庫と冷凍庫は必須になります。
軽トラックサイズであれば、その他の調理機材も設置でき、十分な作業スペースも確保が可能です。
東南アジアにある本場の屋台のような装飾を加えてお客様に楽しんでもらえると宣伝効果も上がり、集客にも繋がります。
まとめ
今回は、キッチンカーでのエスニック料理屋開業についてお伝えしました。
エスニック料理に使われるスパイスやハーブは代謝を高めることもあり、若い世代や女性からの人気が高い料理です。
まだエスニック料理のキッチンカー見かける機会は少ないので、今が開業のチャンスかもしれません。
メニューの研究を行い、しっかりとした開業計画を立てて、キッチンカーの人気店を目指しませんか?
キッチンカー開業を成功させるためには、以下の押さえておくべき開業計画のポイントがあります。
・ビジネスプランの策定
・適切な場所の選択
・法的手続きと許認可
・メニューの開発と食材の調達
これから開業を検討される方々には、ケータバンク株式会社が開催する「キッチンカー開業講座・相談会」に参加することをおすすめいたします。
開業講座・相談会では、キッチンカー業界の現状・仕組みの説明、開業時に注意をすべき点やキッチンカー店舗を運営するために必要な情報を実例を交えてご案内しております。
エスニック料理のターゲット市場を考慮し、魅力を活かしたメニューを提供するなど、お店オリジナルのウリを掲げて開業する事がポイントになります。
アンテナを張って、キッチンカー開業における成功へのステップを、1歩ずつ着実に積み上げていきましょう。
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