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和食でキッチンカーを開業しよう!移動販売で成功するためのポイントとは?
目次
今、世界のどの国とも全く違う日本の文化に興味を持ち、たくさんの外国人が日本に訪れています。
日本に訪れた外国人の多くが日本の食文化に驚き、その奥深いうま味と美味しさのとりこになるそうです。
私たち日本人に馴染みの深い和食は、どのように生まれ進化してきたのでしょうか?
日本人に限らず、多くの外国人を魅了する和食の秘密とは何でしょうか?
文化の違うものを受け入れ独自の形に進化させるという、日本人特有の器用さの中で育まれてきた和食。
多くの外国人が日本に訪れている今、出店場所を自由に移動して営業できるキッチンカーなら、和食の魅力を多くの人に伝えることができます。
多くのビジネスチャンスがあるキッチンカーでの和食料理屋開業!
価格を抑えて開業したい方や、現在和食屋を経営しているがさらに事業を発展させたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
今回は、キッチンカーでの和食料理屋開業についてご紹介していきます。
和食料理とは?
私たち日本人が当たり前のように口にする「和食」とは、どこからが「和食」なのだろうと疑問に思ったことはないでしょうか。
和食といえば、お刺身や煮物など日本独自の調味料や調理方法で食べられるものをイメージしますが、外国から入ってきた洋食が独自の変化を遂げ、家庭でも頻繁に食べられるようになり、それもまた「和食」として認知されている料理も数多く存在します。
文化の違うものを受け入れ独自の形に進化させるという、日本人特有の器用さの中で育まれてきた食文化は、多種多様で日本人に限らず多くの外国人にも異次元的魅力があるようです。
ここでは、繊細な舌をもつ日本人が食材のもつ特徴を最大限に活かし、食事を楽しむための調理法を編み出しながら発展させてきた和食の魅力を探っていきます。
日本人に限らず、多くの外国人を魅了する和食とはどのような特徴があり、どのような歴史があるのかくわしく解説していきます。
【和食料理の特徴】
日本は四方を海に囲まれ、様々な海流が合流するため多くの魚が集まり、また様々な種類の海藻が育ちます。
日本人には馴染みの深い食材のひとつ海藻。
日本では出汁を取るために使用したり、海藻そのものを調理して楽しみますが、世界では海藻を食べる文化がある国は少ないそうで、外国人の身体には海藻を消化できる酵素がないというのですから驚きです。
もう一つの日本の特徴は、四季があること。
世界から見ても特殊な地形や気候変動があり、四季折々楽しめる“旬”と呼ばれる食材に恵まれています。
そうした、その時期にしか食べられない食材を無駄なく楽しんで食べるために、その持ち味を生かすための調理や保存方法を工夫し和食は発展してきました。
和食は、「ごはん」「汁物」「おかず」「つけもの」の組み合わせが基本。
「旬」の食材を使い、季節を表現した盛り付けをし「目」でも楽しんだり、お正月や節分、季節の変わり目など、自然と寄り添いながら特別な料理を楽しむ文化も和食の大きな特徴といえます。
【和食料理の歴史】
和食の歴史は、日本の地形や、文化、社会的な歴史背景とともに複雑に変化を重ねてきました。
古墳時代(3~7世紀頃)は、主に狩猟、採集、農業によって食生活が営まれてきましたが、飛鳥時代(538~710年)仏教が日本に伝えられたことで、肉食が禁じられるようになりました。
平安時代から室町時代(794~1573年)、貴族、武士の間で茶の湯や精進料理が発展し、食を芸術として楽しむ文化が生まれました。また、この時期から医食同源の考え方が取り入れられ、身体や心の健康を整える食事の方法などが広まりました。
江戸時代(17~19世紀)になると、寿司や天ぷら、蕎麦、うどんなどを庶民も楽しむようになり食文化が豊かに発展しはじめます。
明治時代以降(1868年~)西洋文化が日本に広がり、肉食の解禁とともに洋食が食べられるようになりました。和食は、伝統的な形を継承しながらも洋食を上手に取り入れ、多様化し発展しています。
そして、和食は、2013年ユネスコに“和食が持つ独自の伝統や食に対する哲学、季節感を大切にする文化”などが評価され『無形文化遺産』に登録されました。
和食は、素材の持ち味を生かした味わいと季節感と大切にする、そして食事を通じたコミュニケーションの大切さを象徴しています。このようにして、和食は日本の自然と人々の生活、文化と深く結びついているのです。
キッチンカーで和食料理屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカ―を営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカ―内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカ―)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカ―)に保健所から発行されます。キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーの和食料理屋に必要な設備
キッチンカーで和食料理を移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備と和食調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売で和食料理屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【和食調理の設備】
■冷蔵庫・冷凍庫
食材を衛生的に保管するために設置しましょう。
■炊飯器
丼やお弁当を提供する際には、ご飯を炊くための炊飯器は必須です。
■その他
揚げ物を調理する場合はフライヤーや、焼き物をする場合はコンロなど、メニューに応じて調理機器が必要になります。
代表的な和食のメニュー
日本の伝統的な和食は、四季折々その時期にしか食べられない食材を無駄なく楽しんできました。
旬の食材を使って、祭事に合わせたお料理を楽しみ、移ろいゆく気候に身体を慣らすための行事としての食事など、一年を通して暮らしとともにある和食文化は、これからも少しずつ形を変えながらも受け継いでいきたい大事な文化です。
一方で日本には、文化の違うものを受け入れ独自の形に進化させるという、日本人特有の器用さの中で育まれてきた和食もあります。
例えば、カレーやラーメン、とんかつなど挙げたらキリがないほど。
どちらの和食も、見た目の美しさとおいしさで、人々を魅了し続けています。
ここでは、キッチンカーで和食屋さんを開業する際におススメする和食メニューを紹介します。
【おにぎり】
最近、「さすがおにぎり専門店!」と思わせる、豊富な具材を扱うお店や、ミシュランを獲得したおにぎり専門店、お米屋さんが作るおにぎりなどが話題です。
おにぎりが嫌い!という人に出会ったことがないくらい、日本人にとって馴染み深い料理ですよね。
朝ごはんにもランチにも人気のおにぎりは、売れるメニューと言えるでしょう。毎週決まった曜日・決まった場所に出店できることから安定した売上を得やすいです。
朝の出勤時間帯に駅前での営業や、ランチ時のオフィス街、休日には公園にも出店できます。
出店場所の選択肢が多く、探しやすいのがメリットといえます。
しかし、おにぎりは日本人にとってメジャーなメニューであるが故、ライバルが多いのがデメリットといえます。
コンビニやスーパー、惣菜店やお弁当屋さん、いたるところで販売していますね。
競合店が多いので、他店としっかり差別化することが大切です。
例えば、ライブ感の出せるキッチンカーの特性を生かして「炊きたてのごはんをその場で握って作るあたたかいおにぎり」を売りにするのはいかがでしょう。
握りたてのあたたかいおにぎりの味は、お客さんのこころをほっこりさせること間違いなしです。
お客さんが集中するランチ時は、事前に握っておくことで回転率を上げることもできます。
回転率の高さは、安定した収益に直結しますから、注文から提供まで時間のかからないメニューを持っておくと安心ですし、時間帯によって売り方を変える柔軟さで臨機応変に対応しましょう。
【おばんざい】
京都名物「おばんざい」は、京都の家庭で出てくる“おかず”のことです。
素材の良さを生かして作るおばんざいは、ランチ営業にピッタリ!
お店のコンセプトに合わせた「定番」の看板メニューと、季節ごとに旬の食材の持ち味を生かして作るメニューで、お客様を飽きさせることなく、リピート客を増やすポイントにもなります。
季節に合わせたメニュー展開や、出店場所によってボリュームのあるメニューにするか、野菜をたくさん使ったヘルシーなメニューにするか変えることもできます。
安定した売上確保を目指し、メニューを研究してみてください。
しかし、おばんざい屋さんでは、いくつもの種類の食材を使用するため、食品ロスがでやすくなります。
廃棄する食材の金額がそのまま損失となるので、長く安定したキッチンカー営業をするためにもできるだけ食品ロスを避ける必要があります。
開業時には難しいですが、日々の営業を重ねながら需要予測を行い、在庫の量が適切になるよう心がけましょう。
【唐揚げ】
揚げたてでアツアツが美味しい唐揚げ。
おかずにも軽食にもなり、大人にも子どもにも愛される唐揚げはキッチンカーでも人気メニューの一つです。売れる時間の幅が広いので安定した売り上げが確保しやすいメニューと言えます。
オフィス街のランチ営業はお弁当やおにぎりとセットにすることで販売しやすくなります。
マンションのエントランス部分やスーパーの店先では、持ち帰って夕飯のおかずにしてもらうよう大きいパックでの販売もできます。
イベントなどでは、串に刺したり、紙コップに入れて食べ歩きしやすいような形で販売することで手軽に買ってもらえるでしょう。
唐揚げは、老若男女問わず集客できるメニューの上、出店場所が幅広く選べ、キッチンカー開業にぴったりですね。
しかし、人気メニューだからこそライバルが多いのも事実。
下処理や調理方法、原材料にこだわることで他店との差別化をアピールすることは大事なポイントになります。
また、唐揚げに限らず揚げ物メニューは夏の暑い時季には販売数が伸び悩むことがあります。
売り上げが伸び悩む季節も踏まえ、売り上げ計画を立て対策方法を考えておきましょう。
【たい焼き】
尾っぽまでぎっしりあんこが詰まったたい焼きは、日本を代表するおやつ。
子どもから大人まで大人気のたい焼きは、お祭りやイベント出店の多いキッチンカーで人気のメニュー!
客層が広いので、多くの出店場所で集客が期待できます。
一見、焼くのが難しいように思えますが、コツさえ掴めば比較的簡単に作れるので、初めてキッチンカーを開業する方にもおすすめです。
使用する材料が少なく、難しい仕込み作業がないところもおすすめのポイント。
ひとつの単価が安いので、まとめて購入してもらえるよう販売方法を工夫しましょう。
また、焼き上げたたい焼きをホットショーケースで保管しておくことで、注文から提供までの時間を短くし回転率を上げられますし、いつでも熱々のたい焼きをお客様に提供できますね。
しかし、キッチンカーの出店場所の多くは屋外。
そのため、キッチンカーで販売するメニューは特に季節や天候に売上が左右されます。
焼きたてアツアツが美味しいたい焼きですが、夏は暑さが影響して売れにくくなる傾向にあるようです。
たい焼きにアイスをトッピングするなど、夏らしいメニューを期間限定で販売するなどの方法で対処しましょう。
キッチンカーで和食料理屋を営業するメリット
では、キッチンカーで和食料理屋を営業する場合にどのようなメリットがあるか確認しましょう。
【どの世代の人も食べてくれて、アレンジの幅も広い!】
『和食』と一言で言ってもその種類は多く、子どもから大人まで幅広い層が毎日親しんでいます。キッチンカーで和食を提供する場合でも、ターゲットに悩むようなことは少ないです。
使う食材や味付けも種類が多いので、シンプルに味で勝負するも良し、少し奇をてらってアレンジ和食を提供するも良し。
ライバル店が多いキッチンカー業界では、メニューのアレンジがしやすく他店と差別化がしやすい点は大きなメリットです。
【丼なら調理工程がシンプルなのでキッチンカーに向いている!】
丼メニューはキッチンカーでも取り扱いが多く、カツ丼、牛丼、親子丼などバリエーションも豊富。
具材を事前に仕込んでおけば、注文を受けてからすぐに温めて提供できるのでキッチンカーに向いているメニューです。
丼のご飯を玄米や雑穀米から選べるようにすればヘルシー志向が高い方も手に取りやすくなり、お客様の層を広げることができます。
キッチンカーで和食料理屋を営業するデメリット
和食はやっぱり日本の味で馴染み深く、嫌いな人はなかなかいません。
そんな和食をキッチンカーで提供する場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
【ランチ営業以外は売上が伸びない】
キッチンカーで和食を提供する場合、丼やお弁当、そば、うどんなどの主食を取り扱うことになるかと思います。
ボリュームのある主食メニューは、キッチンカーではランチタイム以降売れ行きが伸び悩む傾向にあります。
出店場所や時間帯をよく確認し、売れる時間帯に出店できるようにしましょう。
または、和風のドリンクやちょっとした和風スイーツを取り扱うことでランチタイム以降の売上を確保しやすくなります。
【丼やお弁当の価格帯】
キッチンカーの平均的な客単価は1,000円以下と言われており、丼やお弁当は大体600~900円くらいの価格帯となりります。
原価を安く抑えられれば利益が出ますが、食材にこだわって提供したい場合は価格を上げざるを得ません。
こだわりの食材や本格的な和食の技術で仕込んでいるなど、他店との差を大きく打ち出して売り出すようにしましょう。
キッチンカーで和食料理屋を成功させるポイント
キッチンカーの設備が整っていれば本格的な和食の提供ができると知り、改めてキッチンカーの開業に興味を持った方もいるのではないでしょうか。。
そこで、キッチンカーで和食料理屋を営業する際に成功に繋がるポイントをご紹介していきます。
【客単価を上げる工夫をする】
デメリットでも挙げた通りキッチンカーの客単価は低く、売上がなかなか上がらない一因となっています。
主食となるメニューだけでなくドリンクやミニデザートを充実させたり、和食ならではのお味噌汁とのセットメニューを提供するなど工夫が必要です。
特に和食では、副菜を付けた色鮮やかなお弁当や週替わりに少し変わった高級食材を使うなどの工夫をすると、お客さんも飽きずに通っていただけます。
丼の場合はご飯と具材だけになってしまうので、ミニサラダとセットにするのもおすすめです。
客単価を上げる工夫をし、キッチンカーの弱みを克服するのが成功させるポイントです。
【軽トラック型のキッチンカーなら設備を充実させられる!】
基本的にキッチンカー内で調理を行う場合には、立って作業ができる軽トラックタイプのキッチンカーをおすすめします。
また、和食で使う食材は冷蔵保存のものが多いので冷蔵庫は欠かせません。
その他提供するメニューに合わせて調理機材を設置するため、軽トラックより小さいキッチンカーでは作業が難しくなります。
和食では肉や魚を調理する場面が多く衛生面で気を遣う作業が多いため、作業スペースには余裕を持つことがおすすめです。
まとめ
今回は、キッチンカーでの和食料理屋開業についてご紹介しました。
新たにキッチンカーを開業する方にも、既に和食料理屋の店舗をお持ちの方にも、キッチンカーの需要が高まっている今こそ開業にぴったりのタイミングです。
・ビジネスプランの策定
・適切な場所の選択
・法的手続きと許認可
・メニューの開発と食材の調達
キッチンカー開業においては以上のような押さえておくべきポイントが、いくつもあります。
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