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【最新版】東京でキッチンカーを開業する手順を整理する
目次
キッチンカーの開業手順は段取りさえ分かれば難しい物はありません。ネット上などにも様々な情報があふれ「キッチンカーの開業は意外と難しい」と言う雰囲気も漂っていますが、しっかり順序を整理しながら進めて行く事でスムーズにキッチンカー開業までたどり着く事が出来ます。
手順1:まずは保健所へ事前の確認を行う
キッチンカーに限らず飲食店開業のファーストステップはまず「保健所への事前確認」です。どれだけ深い計画を作っても、その物に実現性が無ければ全く意味が無い物になってしまいます。「キッチンカー、全てのスタートは保健所から」そう覚えてください。まずは計画した事が本当に実現できるのか?
・調理提供が認められるのか?
・準備できる環境の中でその提供は認められるのか?
を必ず確認する必要があります。
【事前確認すべき管轄保健所を確認する】
キッチンカーは「移動が出来るお店」ですから固定店舗とは違い、様々な場所で営業を行う事になります。まずは自身の営業予定場所に対して、確認すべき「管轄の保健所」はどこになるのか?を知る必要が有ります。
前提として、キッチンカー営業者には「仕込み場所保有者」と「仕込み場所未保有者」があります。それによっても管轄の保健所が変わってきますので注意してください。
<仕込場所保有者>
拠点都道府県内:仕込み場所所在地の最寄りの保健所
拠点外都道府外:営業予定場所の最寄りの保健所
<仕込み場所未保有者>
拠点都道府県内:車両保管場所の最寄りの保健所
拠点都道府県外:営業予定場所の最寄りの保健所
【電話予約のうえ相談に出向く】
原則として保健所での事前相談は電話などでは詳しい相談などは出来ず、実際に保健所に出向いて確認を行う必要が有ります。突然訪問しても取り合ってもらえない事もある為、必ず事前に予約を行ってから訪問をするようにしてください。訪問時には以下内容をまとめておくとよりスムーズに明確な回答を得られます。
・提供商品は何か?
・調理工程はどの様になっているか?
・仕入先はどこを想定しているか?
手順2:車両手配事業者を選定する
キッチンカー開業で最も重要なのが「キッチンカー手配事業者の選定」です。他の事は多少のミスがあっても問題無いですし、いくらでも修正が聞きます。しかしキッチンカー業者の選定を失敗するとそれは「キッチンカー事業の失敗」を意味します。とても難しいキッチンカー購入は正に「全集中」で行ってください。
【キッチンカー購入時の必要な事】
キッチンカー購入時にはとにかく「全集中」で選定する事が重要と書きました。開業予定者を取り巻く環境にはセールス目的のセミナー、いたずらに嘘を固めて背中を押すセールトークに溢れています。夢に向かって気持ちが高揚している時期ではありますが、ここは一息ついて改めて帯を締めなおす事が重要です。
<金額比較だけを行わない>
複数社に「イメージ」や「形」だけの情報を伝えて複数社の見積もりを取り比較をしている気になっている人は多く居ます。しかしこの行動はキッチンカー購入の失敗の始まりです。どの業界にも言える事かも知れませんが、キッチンカー業界もまた以下ような「当たり前」の中にあります。
・安くて良い物は存在しない
⇒安い物は安い物なり。しっかりとした作りのキッチンカーと粗悪品の差は歴然です
・高くて悪い物が多数存在する
⇒ある程度相場通りの金額を払えば造りの良い物が手にできる。と言う発想も大きな間違えです。キッチンカー業界は今高額な粗悪品に溢れているのが現実です
つまり、キッチンカーを金額だけで見る事はそれだけで失敗の始まりです。
<必ず複数社見て回り比較をする>
「話した感じが良いスタッフだった」「とても親身に話を聞いてくれて力になってくれそう」そう感じて「ここで決めてしまおう!」と考えてしまう人も少なくありません。
しかしこれもまたキッチンカー購入の大きな失敗の始まりです。キッチンカー購入において専門的な知識を付けようと思っても難しいもの。しかし幸い「キッチンカーのクオリティの差」は全くキッチンカーに詳しくない人が見てもも簡単に見分けがつくレベルにあります。
最初に見たキッチンカーが「業界の常識」と捉えず複数のキッチンカーを見て「その差」を感じてもらう事が重要です。
キッチンカーの購入は数百万に上る高額な買い物です。しかもキッチンカー事業の「成功か失敗か」が掛かる最重要の部分です。ここで横着してしまってはいけません。必ず少なくとも3社~5社は見て回りその説明を聞く事を行ってください。
【絶対に失敗しない為の3大マストチェック】
キッチンカーを見た事も無いところからスタートするのが基本です。複数社まわっても結局何を確認すれば良いのかが分からないのも現実。これを確認すれば「絶対安心」の確認項目を伝授します。これは購入においてもリースにおいても同様ですのでしっかりと厳しい目でチェックを行ってください。
<見積もりが明確か?>
「キッチンカーがいくら」では無くしっかりと見積もりに詳細な事が記載されているか必ずチェックしてください。
・ベース車両の車種名 年式 走行距離
・機材のメーカー及び型番
<車検証と車両の構造は一致しているか?>
キッチンカーの問題で最も多いのがこれ。「車検の時はあーだこーだ手を加えないと通らない」そんな車両を購入しては行けません。そういった車両を販売する事業者はあたかもそれが「キッチンカーの常識」のように話します。しかしそんな事はありません。
キッチンカーも大まかは「車」です。車業界のルールに準じなくてはいけません。
・車検証と車両の構造は一致しているか?
・車検は継続車検でどこの民間車検場でも対応してもらえるものか?(イエローハットやオートバックス等は除く)
この事を必ずチェックしてください。
<キッチンカーの製造過程をしっかり確認出来るか?>
キッチンカー業界はまだまだ未成熟な業界です。全てが安心安全な「大手事業者」等存在しません。
※自称大手なる物はネット情報であるようですが・・・
そんな状況に対して信用できる要素としては「しっかりと裏側を見せられるか?」に他なりません。
購入した側も数百万の支払いに対する監視の目は強めるべきですし、オーダーした車両の「製造過程」を確認する事は当然の「権利です」。
製造過程を確認できない事業者で車両購入を行う事は「絶対的NG行為」だと捉えてください。
手順3:仕入先選定及び備品準備
車両の選定を行い契約を行うと、購入の場合は2か月~3ヵ月程度、リース等の場合も3週間程度の期間が掛かります。しかし開業までは大忙しです。一息ついている間もなく、この間にも様々な準備を行う必要が有ります。
【メニュー最終調整】
店の看板でもある「メニュー」。これも最終的にぬかりなくチェックが必要です。現実的には開業後の改良を余儀なくされるのは当然ながらそれでも「お客様でテスト」をするような気持ではダメ。常に「最高の物を提供したい」と言う意識が飲食業には大事な物です。また、それだけでは無くやはりキッチンカーは「商売」です。
再度原価などを計算ししっかりと利益確保が出来るのか?も最終チェックが必要です。
・メニューの内容、質、サービスのチェック。試食会などを行い率直な意見を貰う
・販売価格チェック。細かい原価計算を再度行いしっかりとした「原価率」を割り出す
【備品の準備】
キッチンカー内で必要になる物は細かい物も含めると本当に沢山の数があります。そしてキッチンカーでは「小さな忘れ物」が営業において死活問題になる事も改めて理解してください。「ハサミ、缶切り」等日常的にキッチンカーに積載する備品なども含めて「足りない物は無いか?」のチェックを行いその準備を行ってください。
・日常的な備品のチェックリストを作成(忘れ物チェックリスト)
・キッチンカー内のオペレーションを良くするための便利グッズ等の購入
【メニュー表、看板製作物の印刷】
購入又はリースのキッチンカーが来たらまず行わなくては行けないのが「エントリー素材の撮影」です。メニューの画像はもちろんですが「営業風景」もキッチンカーでは必須素材の一つです。
「営業したことないから営業風景の写真はありません」ではまずキッチンカー出店場所獲得の競争には勝てません。
開業初期のロスタイムを無くす為にこの期間に看板などの印刷物や関連什器を漏れなく準備してください。
・メニュー表の作成、メニュー画像の撮影
・営業風景作成の備品、装飾物(イーゼル看板等)準備
手順4:保健所へ出向き営業許可申請を行う
様々な準備をしている間にいよいよキッチンカーが納車されます。納車されたらまず行う事は営業許可申請です。
必要な物を準備していざ保健所へ申請に出向いてください。
【申請必要備品を忘れずに】
納車されたキッチンカーを持ち込めば申請が全てすんなり行く物ではありません。
車以外にも
・ゴミ箱
・手洗用石鹸(シャボネット)
・電源
等の備品が必要になります。しっかりと準備をしてぬかりの無い状態で申請の準備をしてください
【いざ営業許可申請へ】
ネットなどでも様々な情報がある営業許可申請。しっかりとした段取りをしていれば実は何も難しい事はありません。この記事を読んでる方であれば当然「事前に全て保健所に確認済み」な事はご理解頂いているはず。
保健所で何をするか?「事前の申告内容と相違が無いか」と言うチェックを行い、後は申請書に必要事項を記入するだけ。(この記入事項に特段難しい事はありません)
つまり事前の申告の通り準備が出来ていれば1時間もせずすんなり申請が受理されるまず。
手順5:営業最終チェック
保健所の申請を終えると正式に営業が認められるまで数日~1週間程度となります。その間に様々な最終チェックを行ってください。キッチンカー内での調理はとても難しい物。これもまた現場に出てからの改善も多く発生する物の、事前にしっかりとオペレーションを確認しておかないと現場で事故の元となります。
【実際の営業と同じ形を作り撮影を行う】
出店場所にエントリーを行う際に必ず必要となるのが「画像素材」です。キッチンカーが来たら実際に現場に出る時と同じ装飾を施し「営業風景」の画像を作成しましょう。
これは出店場所獲得における「重要な物」としっかり意識を持って頂く事が必要です。
【調理提供オペレーションの最終チェックを行う】
間違えては行けないのは「営業のオペレーション」とは「調理行為」だけではありません。
・注文を受ける
・注文の順番通りに調理をする
・商品を渡す
・お金を受け取る
・お釣りを出す
営業の一連の流れには様々な要素が含まれます。この事前準備を「調理だけ」しか行わない方が多く、そういった方は現場でのパニック率100%だと思ってください。
「レジはどこに置くのか?」「お金を触る手袋はどこに設置するのか?」その他様々「営業のオペレーション」と言うのはとても細かい事まであると言う事を理解してチェックを行ってください。
いよいよ開業(まとめ)
ここまで解説してきた内容は短くとも1ヵ月程度はあらゆる事かなり忙しい動きの中で行われる事です。
この充実した準備期間のを経て、無事「営業許可書」は発行され晴れて「キッチンカー開業」となる訳です。
しかし、キッチンカー事業は「開業がゴール」ではありません。その後もキッチンカーは実際にキッチンカー事業の運営を行っていく訳です。
ただ、何も知らない状態で開業した方と今現在ここまで読んで頂いた方では出来ている準備が違います。
後は経験の中でより良い場所探し、より良い店作りを心掛けて最高のキッチンカーを完成させてください。
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