移動販売車を中古で購入するメリット・デメリットとは?購入の流れや注意点も要チェック!

目次

これからキッチンカーの開業を考えている方にとって、「移動販売車を中古で購入するべきかどうか」は非常に悩ましいポイントです。

初期費用を抑えたい反面、設備の状態や営業許可の取得可否など、不安要素も多くあるのではないでしょうか。

中古車を選べばコストや準備期間を大きく削減できる一方で、購入後に修理が必要になったり、保健所の基準を満たせない車両もあったりするため、事前の確認がとても重要です。

この記事では、中古の移動販売車を購入する際のメリットとデメリット、価格相場、購入先の選び方、チェックすべきポイント、購入の流れ、そして補助金・助成金の活用まで、開業前に知っておくべき情報を網羅的に解説しています。

無理のない予算で、自分らしいキッチンカー開業を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

今回は、移動販売車の中古車購入について、詳しく解説していきます。

移動販売車を中古で購入するメリット

中古の移動販売車には、価格以外にも多くの利点があることはご存じですか?

これからキッチンカーを始める方にとっては、開業コストや時間の問題が大きな悩みになりやすいですよね。

そんなときに、中古車という選択肢が新たなスタートを後押ししてくれます。

まずは、どのような点でメリットがあるのかを一つずつ確認していきましょう。

ここでは、「資金面」と「時間面」に分けて、メリットを詳しく見ていきます。

【開業資金を低く抑えられる】

移動販売車を中古で購入する最大のメリットは、初期費用を抑えられることです。

新車でフルカスタムされた移動販売車を購入する場合には、数百万円の費用がかかることもあります。

一方で、中古車であれば、設備付きでも100万円台で手に入る場合も少なくありません。

開業時のコストを少しでも下げたい方にとっては、大きなメリットといえます。

その分、メニュー開発や販促費用にお金を回すこともでき、経営の安定化にもつながるでしょう。

ただし、格安すぎる車両には注意が必要です。購入前に整備状況や装備の確認をしっかり行いましょう。

【開業までの期間を短縮できる】

中古の移動販売車を選ぶことで、開業までの準備期間を大きく短縮できるのがメリットです。

新車でオーダーメイドの車両を作る場合、納車までに数ヶ月以上かかるケースもあります。

それに比べて、中古車はすでに完成された状態で販売されていることも多くあります。

すぐに納車できる車両を選べば、契約から数週間で営業を始めることも可能です。

また、設備が整った中古車なら、保健所の営業許可もスムーズに取得しやすいという利点もあります。

そのため、開業までのステップを短くし、早期の売上確保にもつなげやすくなります。

時間を味方につけてスタートダッシュを成功させたい方は、中古の移動販売車の活用を検討してみましょう。

移動販売車を中古で購入するデメリット

中古車を選ぶことで開業のハードルを下げられる一方、気を付けるべき点もあります。

とくに見落としやすいのが、購入後に発生する整備費や許可申請の準備です。

外観や価格だけで判断してしまうと、思わぬ出費やスケジュールの遅れにつながることも……。

中古の移動販売車は、あくまで「使用済み」であることを前提に検討しなければなりません。

また、開業をスムーズに進めたい方ほど、購入前に確認しておくべきポイントがいくつもあります。

ここでは、とくに注意が必要な「車両メンテナンス費用」と「営業許可の取得条件」について詳しく見ていきます。

【車両のメンテナンスに追加費用がかかることもある】

中古の移動販売車は、見た目がきれいでも内部に劣化がある場合があります。

とくに、エンジンやブレーキなどの走行に関わる部分に問題があると、安全面でも不安が残りますよね。

購入直後に修理や部品交換が必要になるケースもあり、予想以上の費用が発生することもあります。

また、車内設備に不具合があれば、水回りや電源の改修が必要になります。

せっかく価格を抑えて購入しても、トータルでは高くつくこともあるため注意が必要です。

点検記録が残っていない車両や、長期間使われていなかった車両はとくに慎重に検討しましょう。

中古車を選ぶ際は、購入前に必ずプロによる点検や整備内容の確認を行ってください。

万が一に備えて、ある程度のメンテナンス費用も予算に組み込んでおくことをおすすめします。

【そのままでは営業許可を取得できないケースもある】

中古の移動販売車には、購入後すぐに営業が始められない車両もあります。

とくに、以前のオーナーが使用していた設備が、自分が営業するエリアの保健所で現在定められている施設基準に合っていない場合は要注意です。

たとえば、保健所が定める手洗い設備や給排水タンクの容量が不足しているケースがあります。

その場合、申請前に改修が必要となり、工事費や時間が追加でかかることになりかねません。

また、調理スペースの大きさや換気装置の位置なども、自治体によって細かい基準がある場合もあります。

中古車を購入した後で「このままでは許可が取れない」と分かると、開業までの計画が大きくずれてしまうことも……。

営業許可を取得するには、保健所に事前に相談をし、保健所の定める基準を満たす設備がある移動販売車か確認することが大切です。

移動販売車の中古価格の相場はどれくらい?

中古の移動販売車を選ぶとき、もっとも気になるのはやはり価格ではないでしょうか。

「どのくらいの予算があれば始められるのか」を把握することは、キッチンカー開業計画の第一歩となります。

車種やサイズによって価格は大きく異なりますが、実際の相場を知っておけば、不要な出費を防ぐことができます。

また、見た目だけで選ぶのではなく、装備や状態に見合った価格かどうかを見極める目も必要です。

ここでは、軽トラックベースの相場を中心に、年式や装備での価格変動、さらには車両代以外にかかる費用についても解説します。

中古車は一点ものなので、早めの情報収集と判断がとても重要になります。

予想外の出費に困らないよう、全体のコストをあらかじめ整理しておきましょう。

【中古・軽トラックベースキッチンカーの相場】

移動販売車として人気が高いのが、軽トラックをベースにしたキッチンカーです。

このタイプは小回りが利きやすく、狭いスペースでも出店できるため、初心者にもおすすめされています。

中古の軽トラックベースキッチンカーの相場は約70万円~280万円と、大きく幅があります。

価格に幅があるのは、車両の状態や設備などが販売されている移動販売車によって大きく異なるからです。

車検がない状態では非常に安い価格で市場に出ていることもありますが、状態の良い中古の軽トラックベースのキッチンカーでは約200万円~と考えておきましょう。

また、車両の塗装や看板デザインがすでに施されている車は、そのまま使える利点もありますが、デザイン変更の費用も考えておく必要があります。

まずは自分のメニューに合ったサイズ感と仕様を明確にし、それに見合う価格帯の車両を探すようにしましょう。

【年式・走行距離・装備で価格はどう変わる?】

移動販売車に限らず、中古車は年式や走行距離によって価格が大きく変動するものです。

一般的には、年式が新しく走行距離が少ない車両ほど、価格は高く設定されています。

ただし、外見がきれいでも内部の設備が古かったり、交換が必要な部品があったりすると追加費用が発生します。

たとえば、給排水設備や電源系統、冷蔵庫や換気扇などの状態が悪い場合は、購入後に改修費がかかることがあります。

装備が充実している車両は割高に見えることもありますが、開業後すぐに使えることを考えると、結果的にお得な場合もあります。

価格を見るときは、「そのまま営業に使えるか」「追加で何が必要か」を必ず確認してください。

費用の安さだけでなく、状態と装備のバランスを総合的に判断することが大切です。

【車両代以外にかかる費用も要チェック】

移動販売車を中古で購入する場合、車両代以外にもさまざまな費用が発生します。

たとえば、法定費用とされる自動車税、重量税、自賠責保険料、消費税などがかかります。

法定費用は一律ではなく、車の排気量や重量によっても変わると理解しておきましょう。

さらに、保健所の営業許可を取得するために、設備の改修や追加工事を行う必要が出てくる場合もあります。

また、開業後に使う包装資材や宣伝チラシなどの販促物も準備しておくと安心です。

メニューに使う食材の初期仕入れ費用も、開業前にかかる重要なコストです。

中古車を選んで費用を抑えたつもりでも、これらの追加費用が重なれば、結果として予算オーバーになる可能性もあります。

そのため、購入前に必要な経費をすべて洗い出して、全体の予算を明確にしておくことが重要です。

「車両本体の価格」だけで判断せず、トータルコストをしっかり計算しておきましょう。

キッチンカー開業資金の詳しい内訳については、以下の記事で解説しているので、開業前にご覧ください。

中古の移動販売車を購入できる方法とは?

中古の移動販売車を探し始めたとき、どこで購入すればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

実は、購入先によって価格や車両の状態、アフターサポートの有無に大きな差が出ることがあります。

そのため、自分にとってどの購入方法が合っているのかを見極めることがとても重要です。

信頼性を重視したい方と、なるべく費用を抑えたい方とでは、選ぶルートも変わってきます。

ここでは、「製作会社」「ネットオークション」「中古車販売サイト」「個人売買」の4つの購入方法を紹介します。

それぞれの特徴を比較しながら、自分にとって最適な購入ルートを見つけていきましょう。

【キッチンカー製作会社から購入する】

キッチンカーの製作会社では、新車の製作だけでなく、中古の移動販売車を整備して販売していることがあります。

購入後に必要な追加装備やデザイン変更も依頼しやすいため、自分仕様にカスタムできるのが大きな利点です。

また、専門会社ならではの知識で、開業に向けたアドバイスを受けられる点も初心者にとっては安心材料となります。

中古車であっても点検済みで、動作確認や修理歴の情報がしっかり記載されている場合もあります。

不具合があった場合にも相談しやすく、万が一のトラブルにも対応しやすいといえるでしょう。

とくに初めて移動販売を始める方には、製作会社からの購入がおすすめできる方法です。

【ネットオークションで購入する】

ネットオークションでは、中古の移動販売車が出品されていることがあります。

価格帯は幅広く、タイミングによっては相場より安く購入できるケースもあります。

コストをできるだけ抑えたい方にとっては、魅力的な選択肢といえるでしょう。

ただし、実物を確認せずに落札することが多いため、リスクもそれなりにあるので注意が必要です。

写真や説明文だけでは設備の細部や車両の状態まで確認しきれないことが多く、設備の不備や整備履歴が不明な車両は購入後に修理が必要となるリスクがあります。

入札前には出品者とのやり取りでできるだけ情報を集め、現車確認ができるかどうかも確認しましょう。

安さだけでなく、信頼できる出品者かどうかの見極めも非常に重要なポイントです。

【中古車販売サイトから購入する】

中古車販売サイトでは、「キッチンカー」「移動販売車」専用のカテゴリが用意されていることがあります。

全国各地の在庫を一度に検索できるため、希望に合った車両を効率的に探せるのが最大の魅力です。

写真付きで装備内容や価格、走行距離、年式などの情報が明記されている場合が多く、比較もしやすくなっています。

一方で、細かい装備内容や営業許可に関わる基準を満たしているかどうかは、ご自身での確認が必要です。

掲載情報だけでは分からない点も多いため、問い合わせをして詳細を確認することを忘れないようにしましょう。

また、遠方の車両を購入する場合には、陸送費や現地確認の手間も含めて検討する必要があります。

【個人売買で購入する】

個人同士の売買では、販売価格を大きく抑えられる可能性があります。

知人から譲ってもらったり、フリマアプリや掲示板を通じてやり取りしたりすることも可能です。

とくに、使わなくなったキッチンカーを手放したいオーナーから直接購入する場合は、安価な交渉がしやすくなります。

しかしながら、整備状況や設備の状態が不明なことも多く、購入後にトラブルが発生するリスクも高いので注意が必要です。

売買契約も自己責任となるため、名義変更や税金の手続きなどをすべて自分で行う必要があります。

また、営業許可の取得に必要な基準を満たしているかも確認しなければなりません。

価格の安さに目を奪われず、購入後の安全性や信頼性を重視して判断することが大切です。

中古の移動販売車を選ぶときのチェックポイント

中古の移動販売車は、価格やスピード面で魅力がありますが、選び方を間違えると開業後に思わぬトラブルが発生することがあります。

とくに初心者の方は、外見だけで判断せず、必要な確認項目をしっかり押さえることが重要です。

キッチン設備の状態や車検の通過可否、営業許可に必要な条件を満たしているかどうかなど、多方面に目を向けてください。

とはいえ、初めてキッチンカーを開業する方にとっては、何をどう確認すれば良いかわからず、不安になる方も多いはず。

ここでは、車体の状態・キッチン設備・車検・営業許可の4つの視点から、確認すべき項目を具体的にご紹介します。

事前にチェックすべきポイントを押さえておけば、後悔のない買い物につながります!

これから移動販売車を中古で探す方は、購入前にしっかりチェックしておきましょう。

【車体の状態(サビ・劣化・事故歴など)が良好か】

中古の移動販売車を選ぶ際に、まず確認したいのが『車体そのものの状態』です。

サビや腐食が進んでいる車両は、見た目がきれいでも内部に大きなダメージがある可能性があります。

車両の下回りやボディの接合部、ドア周りなどをよく見て、劣化がないかチェックしましょう。

また、過去に事故歴がある車両は、フレームのゆがみや修理跡がないか確認する必要があります。

メンテナンス記録がある車両であれば、整備履歴を見て使用状況や修理の内容も把握できます。

エンジンの始動やブレーキの利き具合、ハンドルの操作感も実際に確認しておくと安心です。

見た目がきれいでも内部にトラブルを抱えていることもあるため、購入前には必ず現車を確認してください。

長く安心して使うためには、見えない部分の状態にもしっかり目を向けることが大切です。

【キッチン設備がきちんと作動するか】

移動販売車にとって、キッチン設備は営業の要ともいえる重要な部分です。

中古で購入する際は、調理台・換気扇・冷蔵庫・シンク・給排水タンクなどが正常に使えるかを確認しましょう。

とくに水回りや電気系統は劣化が早いため、実際に電源を入れて動作確認を行うことをおすすめします。

設備の状態が悪いと、営業開始後に不具合が出て修理や交換が必要になることもあります。

その結果、営業をストップせざるを得ない事態に陥ることもあるため、事前の確認は欠かせません。

また、設備の仕様が、自分の営業するエリアを管轄する保健所の基準に合っているかも確認しておきましょう。

給排水タンクの容量やシンクの数などが合っていないと、調理効率に影響が出る可能性があります。

見た目だけで判断せず、実用性と機能性の両面からしっかりチェックすることが重要です。

【そのままの状態で車検を受けられるか】

車検は、正式には「自動車検査登録制度」といいます。

車が保安基準を満たしているかを検査する制度のことを指すのは、ご存じの方が多いかと思います。

車の各機能が正常に作動するか、排気ガス規定を満たしているか、などの安全性や公害防止性能をチェックするものです。

中古の移動販売車を購入する際には、そのままの状態では車検に通らない車両もあるので注意が必要です。

軽トラックの荷台部分がキッチン設備となっている車両は「車検時に荷台の設備を下ろさずに車検を通せるか」を確認しましょう。

車検では、「車両構造」「長さ、幅、高さ」が実車と一致していなければ、そのまま通すことはできません。

つまり、車の構造と車検証が一致しているかが重要です。

軽トラックをベースとしたキッチンカーは「車検時に荷台の設備を下して純粋な軽トラックとして車検を通す」と言う行為を行っている車両が8割以上と見受けられます。

この行為は「グレー」でも何でもなく、現実は単なる違法行為でしかないということを理解しなくてはいけません。

移動販売車は毎日の移動時にも、安全であることが求められます。

キッチン設備となる部分も含めて、車両としての安全性を検査できるように、購入前によく確認しておきましょう。

【必要な設備が保健所の条件を満たしているか】

キッチンカー営業を始めるには、保健所の営業許可が必要になります。

そのため、中古の移動販売車であっても、設備が保健所の基準をクリアしているかを必ず確認しましょう。

地域によって条件は異なりますが、一般的には二槽シンク、給排水設備、手洗い場、換気扇などが求められます。

提供品目や地域によってはシンクが3槽必要なこともあるので、営業許可を申請する前によく確認することがおすすめです。

とくに古い車両や自作の車両では、基準を満たしていない場合があるためよく注意しましょう。

設備が足りない場合は、追加工事や改修が必要となり、費用や時間がかかってしまいます。

保健所の基準に合った車両を選ぶことで、申請もスムーズに進み、早期開業が可能になります。

購入前には、営業予定地域の保健所に必要な条件を問い合わせておくことをおすすめします。

中古車を選ぶ際は、「この車でそのまま許可が取れるか」という視点で確認を進めていきましょう。

中古の移動販売車を購入する流れ

中古の移動販売車を購入する際には、しっかりとした手順を踏むことでトラブルを回避できます。

とくに初めてキッチンカー開業する方にとっては、どこから始めてよいか分からず戸惑ってしまうことも多いでしょう。

購入後すぐに営業を始められるようにするためには、事前の準備が何より大切です。

また、車両の仕様が自分のメニューや営業スタイルに合っているかを見極める目も必要になります。

ここでは、「条件整理」「現車確認」「契約・納車」という3つのステップに分けて、購入の流れをくわしくご紹介します。

各段階で押さえるべきポイントを理解することで、安心して購入に進むことができます。

中古車の購入はスピードが求められる場面もありますが、焦らず冷静に進めることが成功への近道です。

【希望条件の整理とリサーチ】

まずは、自分がどんな移動販売車を求めているのかを明確にすることから始めましょう。

希望するメニューによって必要な設備は異なるため、冷蔵庫の容量やシンクの数、換気扇の有無なども考慮に入れます。

また、出店予定の場所によっては車両サイズに制限があることもあるため、サイズ感の把握も欠かせません。

あわせて、保健所の基準を確認し、営業許可を取得しやすい仕様を意識しておくことも重要です。

条件が整理できたら、キッチンカー製作会社や中古車販売サイトなどで在庫を検索し、候補を絞り込みましょう。

価格の比較だけでなく、装備や年式、走行距離などもチェックして、複数の車両を比較することをおすすめします。

この段階でリストをつくっておけば、後の商談もスムーズに進めやすくなります。

条件の優先順位を決めておくと、妥協すべき点と譲れない点を明確にできます。

【見積もり依頼・現車確認】

候補の車両が見つかったら、次に行うのが見積もり依頼と現車確認です。

まずは販売業者に連絡を取り、車両の詳細や費用の内訳について見積もりを出してもらいましょう。

その際、設備の状態や整備履歴、営業許可の取得実績があるかどうかも質問しておくと安心です。

見積もり内容に納得できたら、実際に現地で車両を見て確認するのが理想的です。

とくに中古車は写真だけでは分からない部分が多いため、必ず目で見て確認することをおすすめします。

車体の傷やサビ、キッチン設備の作動状況、車内の臭いなど、細かい部分までチェックしましょう。

過去に揚げ物を取り扱っていた場合などには、車内に臭いが残っているケースも見られます。

気になる点があれば、その場で質問し、修理や調整が必要な場合は対応可能かも確認しておくとよいです。

【契約・納車】

車両の状態や費用に納得できたら、いよいよ契約に進みます。

契約時には、車両の内容や支払い条件、納車時期などをしっかり確認しましょう。

名義変更や車検手続きは、販売業者が代行してくれるケースもありますが、自分で行う必要がある場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

契約が完了したら、車両の整備などを経て、納車となります。

納車後は、保健所への営業許可申請や設備の最終調整など、開業準備に取りかかりましょう。

また、必要に応じて備品や食材の調達、出店場所の確認もこのタイミングで進めておくとスムーズです。

契約から納車までは内容によって数日から数週間かかるため、スケジュールに余裕を持って計画を立てておきましょう。

中古車でも補助金・助成金は使える?

中古の移動販売車を選んだ場合でも、条件を満たせば補助金や助成金の対象になることがあります。

新車に限られると思って諦めてしまう方もいますが、実は中古車両への支援も受けられるケースが存在します。

うまく活用できれば、設備投資の負担を軽くしながら理想のキッチンカーを実現することが可能です。

申請には事前準備や明確な事業計画が必要ですが、その分しっかりとした資金計画が立てられます。

補助金や助成金には、それぞれ対象者や支給額、使い道に条件があるため、情報収集が重要になります。

ここでは、中古車のキッチンカー開業に活用できる代表的な補助制度を4つ紹介します。

予算に不安を感じている方は、これらの制度を上手に活用して、スムーズなスタートを目指しましょう。

中古車購入でも利用できる制度は意外と多いため、あきらめずにチェックしてみてください。

【キッチンカー開業時に利用できる補助金・助成金】

キッチンカーを中古で購入して開業する際にも、利用できる支援制度はいくつかあります。

これらの制度は、開業資金の一部をカバーしてくれるものから、地域の雇用促進や販路拡大に役立つものまでさまざまです。

申請するには書類作成やスケジュール管理が求められますが、成功すれば大きな助けとなります。

自分の事業形態や開業予定エリアに合わせて、どの制度が使えるかを調べておくとよいでしょう。

ここでは、中古の移動販売車でも対象となる代表的な補助制度を4つ取り上げます。

それぞれの概要やポイントを確認し、ぜひ前向きに活用を検討してみてください。

制度の内容は年度ごとに変わることもあるため、最新情報を必ず公式サイトで確認することが重要です。

補助金を活用すれば、初期費用を抑えて着実なスタートが切れる可能性が高まります。

[ものづくり補助金]

「ものづくり補助金」は、設備投資を通じて新しい取り組みを行う中小企業や小規模事業者を支援する制度です。

キッチンカーの場合、車両の購入費は対象とならないため注意が必要です。

既存の飲食店などがキッチンカーを導入する場合の、キッチンカー内に設置する調理機材や改修費用が対象となる可能性が高い費用です。

補助金額の上限は従業員の人数によって変動するとし、従業員が5人以下の場合は最大で750万円、100人以上の場合は8000万円となります。

申請には、経営計画や収支計画の提出が必要となるため、しっかりとした準備が求められます。

また、基本的には返還義務はありませんが、事業計画期間中や終了時点において「従業員の給与支給額要件」が未達の場合には、規定の金額を返還する必要があります。

[地域雇用開発助成金]

厚生労働省から支給される助成金です。

雇用機会が特に不足している地域の事業主が「事業所の設置・整備を行い、その地域に住む求職者を雇う」場合に支給されます。

そのため、対象は離島や過疎地域などの雇用機会が少ない地域での開業者です。

この制度は車両購入費そのものを対象とはしていませんが、事業の設備費用に充てることが可能です。

創業した地域に居住する人を雇うことが条件とされており、地域の雇用を活性化させる目的の助成金です。

1年ごとに最大で3回まで支給され、申請時には計画書の提出が必要となります。

開業予定地が対象地域に含まれているか、事前に確認することが大切です。

公共性や地域貢献を意識した事業であれば、審査においてもプラスに働く場合があります。

地域に根差した営業を目指す方は、積極的に活用を検討してみてください。

[創業助成事業]

創業希望者への着実な支援により都内開業率の向上を図ることを目標に掲げ、創業希望者への着実な支援により都内開業率の向上を図ることを目的として行っている東京都の事業です。

助成限度額は、上限額400万円、下限額100万円とされ、事業費及び従業員人件費を助成対象経費とする助成金の助成限度額は300万円とし、委託費を助成対象経費とする助成金の助成限度額は100万円となっています。

助成率は、助成対象と認められる経費の2/3以内、都内で創業予定の個人の方や都内で事業を行う、事業を始めてから5年未満の個人事業主の方・法人代表者の方が対象です。

その他にも申請要件が定められているため、公式サイトにてご確認ください。

申請書類には、事業計画書も含まれているため、自身のビジョンを明確にしておくことが求められます。

以下の記事では、キッチンカー開業における事業計画書の作成について解説しているため、参考にご覧ください。

[小規模事業者持続化補助金]

小規模事業者や、一定の条件を満たす特定非営利活動法人が、これから数年の間に次々と直面する制度の変更(働き方改革や社会保険の適用拡大、賃金引き上げ、インボイス制度の導入など)に対応できるようにするため、販路拡大などに取り組む際の費用の一部を補助する補助金制度です。

地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性を高め、事業を安定して続けていくことを目的としています。

補助の対象となるのは、小規模事業者等が自分たちで作成した経営計画に基づいて行う、着実な販路開拓などの取り組み(たとえば、新しい市場に進出するための販売方法の工夫や、新しい顧客を獲得するための商品改良・開発など)です。

また、こうした販路開拓と合わせて実施する業務の効率化(生産性向上)についても、必要な費用の一部を補助します。

キッチンカーの購入費用には適用されませんが、開業にかかる広告費、改装費などが補助対象となることがあります。

この制度を使えば、集客力アップやメニュー強化につながる投資も安心して進めることができます。

身近な支援制度として活用しやすい内容なので、開業を目指す方は早めにチェックしておきましょう。

【車両代金には適用されない補助金・助成金もある】

中古の移動販売車を購入する際、補助金がすべての開業費用に適用されるとは限りません。

とくに、補助金や助成金の中には、車両本体の購入代金を対象外としている制度も多くあります。

たとえば、営業に必要な設備や広告宣伝費には使えても、車両そのものへの補助はできないとされるケースがあります。

また、「すでに購入済みのものは対象外」というルールがある制度も多く、購入前の申請が原則となっているものもあるため、注意しましょう。

中古車両は1点ものであり、良い車が見つかるとすぐに購入したくなりますが、補助制度を使う予定がある場合は慎重な判断が必要です。

制度の対象外と知らずに、補助金を当てにして購入してしまうと、あとで補助を受けられず、自己資金ですべて負担することになります。

申請前に購入すると補助金を無効とされる場合もあるため、制度ごとの条件をしっかり確認してください。

制度の内容は年度や地域によって異なるため、申請前に行政の窓口や商工会議所に相談することをおすすめします。

【申請のタイミングと注意点】

補助金や助成金を活用する際には、申請のタイミングがとても重要になります。

車両の購入費を対象とする補助金制度があったとしても、中古の移動販売車を先に購入してしまうと、その時点で補助対象から外れてしまうリスクがあるということです。

とくに中古車はタイミングが命で、人気の高い車両はすぐに売れてしまうため、焦りがちになります。

しかし、制度のスケジュールに合っていないと、せっかくのチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。

また、補助金の申請には事業計画書や見積書、資金計画など複数の書類が必要となるため、早めに準備を始めておくことが大切です。

不備があると再提出を求められる場合もあり、審査期間も含めて数か月かかることもあります。

補助制度を利用したい方は、購入を急ぐ前に必ず制度の申請条件とスケジュールを確認しておきましょう。

まとめ

今回は、移動販売車の中古車購入について、詳しく解説していきます。

中古の移動販売車は、新車と比べて初期費用を抑えられるうえ、すぐに営業を始めやすいという魅力があります。

開業までのスピード感を重視する方や、コストを抑えてスタートしたい方にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。

一方で、設備の状態や営業許可の条件などをきちんと確認しなければ、あとから追加費用や改修が必要になるケースもあります。

購入先の種類やチェックポイント、補助金の活用方法などを事前に把握し、計画的に準備を進めることが成功への第一歩となります。

また、補助金制度を利用する場合は、申請のタイミングや対象条件に注意し、焦らず慎重に行動しましょう。

中古の移動販売車での開業はリスクもありますが、ポイントを押さえれば大きなチャンスにもなります。

自分に合った一台を見つけ、理想のキッチンカーを手にしましょう。

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