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キッチンカー中古車購入時の重要チェック項目
目次
キッチンカー業界は未成熟が故に違法車両が横行している状態については別で記載させて頂いていますが、誰もが検討する「キッチンカー中古車」を購入する際も様々な注意が必要です。本項ではキッチンカーの中古車購入時に確認すべき事項を解説いたします。
▼キッチンカー違法車両に関する記事はこちら
【実録キッチンカー最前線】違法車両が横行?現在のキッチンカーの問題点 – ケータバンク株式会社 – キッチンカーの総合商社 (caterbank.co.jp)
陥りやすい間違えたキッチンカー購入の思考
「キッチンカーを買う」この考え方はとても危険な考え方です。確かに「キッチンカーを買う」のは事実なのですが、考え方を変える必要が有り、「キッチンカー以前に車を買う」と言う意識を忘れない事が中古キッチンカー購入では重要になってきます。
【中古キッチンカー購入で最も見てほしい事】
これは前にも記載の通り、キッチンカーを購入する事は「車」を購入する事です。「キッチン部分が綺麗」「外装がお洒落」「調理がしやすそうなレイアウト」等キッチンカーを運営していく上でとても重要な要素ではあります。ただそれ以上に何よりもキッチンカーの運営では「車が健康な状態である事」がまず最も重要と考えてください。
どんなにお洒落でも、使いやすくても結果として「現場までは知らなければ何の意味もない」のがキッチンカーです。とは言え、素人が車の健康状態をそんな簡単に確認できるか?と言うのもまた難しい判断です。
あくまで参考値ですが、キッチンカーはもとより一般的に中古車として受け入れられる範囲を一つの指標にして頂くのが良いと思います。
▼買って良いキッチンカーの参考値
車両年式:初年度登録から10年以内
車両走行距離:60,000km以内
良く走行距離のみを見る方もいらっしゃいますが、長年走らず塩漬けになった状態の車は劣化が激しい物です。走行距離のみだけでは無く、必ず年式も意識してください。1年あたりの走行が4,000km~8,000kmを参考にして頂くのが良いかと思います。
販売業者は良く「日本車は10万キロ以上走るから大丈夫!」と言うセールストークをするようですが、あくまで一般的感覚で「10年以上型落ちの10万キロ以上走った車」と言うのは車としての価値は極めて¥0に等しいと言う事を今一度考える事が重要です。
【キッチンカーの適正価格を見極める】
何度も記載しますが「キッチンカーはあくまで車」です。キッチンカーの中古車を購入する時は必ず以下の考えを忘れないようにしてください。
キッチンカーの値段 = 車体の価値 + キッチン部分の価値
まず中古販売店にキッチンカーを見に行き気に入ったものがあったら「車の価値」を必ず確認し、その車のキッチン部分の価値を割り出してください。
車の価値の確認方法は簡単です。車の市場価値は多少のずれはある物の大まか相場は決まっています。
そして今はインターネットで中古車情報がすぐに検索できます。
・車種 ・年式 ・走行距離
を確認し、その車(キッチンカーでは無く車だけ)はどの程度の価値の物なのか?を確認する必要が有ります。
▼車両価値確認の情報サイト
中古車・中古車情報なら【カーセンサーnet】 (carsensor.net)
中古車・中古車情報のことなら【グーネット中古車】 (goo-net.com)
それを割り出したうえでそのキッチンカーの適正価値を見極めてください。
例)180万円のキッチンカー
① 車体価値70万円 + キッチン部分110万円
② 車体価値40万円 + キッチン部分140万円
③ 車体価値5円 + キッチン部分175万円
どれも同じ180万円のキッチンカーですが、その価値の分割すると全く違うキッチンカーと言う事が見えてきます。
中古キッチンカー購入時の確認点
キッチンカーの中古車両を販売する事業者は自社で製造をしていない事も多く、そもそも「キッチンカーに関する特殊構造」の知識無く販売してしまっている中古車販売店も多くあります。
※実際に弊社にも中古販売店や整備工場などから、キッチンカーの構造に関する質問の問合せがよくあります・・・
その為、買う方もある程度の知識を持っていないと後々取り返しがつかない事態になりかねません。
【車検と構造について】
キッチンカーの新規制作、購入に関する記事にも記載している事ですが、キッチンカー中古車購入時も絶対の確認事項です。
・その車両は車検証と車の構造が一致しているのか?
・次回の車検は現状の構造をいじることなく「継続車検」が出来るのか?
この項目は新規製作、購入においても「キッチンカー中古購入」においてもやはり最も確認すべき重要事項となります。
「うちに持ってこないと車検は取れない・・・」「車検時には後ろのキッチンを下して・・・」等は今後大きな取り締まりが入る事も予想されるので絶対に購入しない事をお勧めします。
【キッチン部分の修理、修繕等メンテナンスの依頼先について】
キッチンカーは各製造事業者が固有の作りを持っている事が多く、故障や破損が起きた際の修繕に対して、その物を製作した事業者以外では受け入れを拒否させれるケースが多いのが特徴です。
中古販売店は前に記載の通りその車両をキッチンカーに改造した事業者と異なる事も多く、実際にその製造業者がどこなのかわからないと言うケースも見受けられます。
「車としての機能に関する部分」は日本全国どこの整備工場でも修理、修繕が可能ですが、キッチンカーにとってもう一つ重要なのが「キッチン部分の修理、修繕をどこで受け入れてくれるのか?」です。
購入後、何か故障や相談が必要な事が起きた際に「どこに相談しても断られてしまう」と言う事態に陥らないよう、必ず車体以外の改造部分(キッチン部分)のアフターケアについて確認を行ってください。
※これが不明確な中古車両は購入してはいけません
絶対に買ってはいけないキッチンカー4選!
細かい部分での確認事項は多くありますが、とにかく買ってはいけないキッチンカー中古車を解説します。
【車両構造と車検証が一致していない・現状で継続車検が出来ない車両】
言わずもがなではありますが、当たり前に法令に反する車両の購入はやめましょう。
知らなかったじゃ済まされない事が起きる事が予想されるのはもちろん、何か有事の際には社会的責任を問われる可能性も十分にあります。自分だけならまだしも、家族や親族にまでも迷惑を掛けかねません。
「箱を下して車検を取れば大丈夫!」は絶対にNGです。
【キッチン部分のアフターケアが保証されないキッチンカー】
キッチンカーは特殊車両。特にキッチンとして施工した部分は故障や破損があった際に修繕できる事業者が限られてしまいます。必ず購入後に故障等があった際にアフターケアの依頼先がハッキリしないキッチンカーは買ってはいけません。
【絶対に購入しては行けない走行距離10万キロ超のキッチンカー】
一般的な感覚に立ち返りましょう!仮に常用の中古車を買おうとした時恐らく「10万キロオーバーの車両」を選定しないと思います。過去に車を購入した事が無く感覚が分からないのであれば知人などに確認してみてください。
キッチンカーも「車」です。キッチンカーサイズの車両では10万キロを超えた車は購入後の故障や修理が多く発生する可能性があります。いくら安くてもほぼ価値のない「車」を購入する事は絶対やめましょう。
【個人売買のキッチンカー】
信じられない事ですが、キッチンカーは世の中の6、7割超が違法状態にあるのが現状です。個人売買でそのような車両を購入してしまい、車検すら継続できない状態で困るキッチンカー業者も多く発生しています。
個人売買は事業者では無い為、責任追及も出来ず泣き寝入りになってしまう事象も多い事から条件が良い物だっとしても知識がない状態の新規参入時の個人売買キッチンカーは絶対に購入しない事をお勧めします。
まとめ
キッチンカーの購入自体は慎重にならなくてはいけない物。それは今まで数年使われた実績のある「中古キッチンカー」も一緒です。また、キッチンカーの相場においては現状確率されておらず「購入価格と同等、又は高値で売ろうとする」事例があるのも事実です。一般的な「中古車」の概念で考えずに中古購入も慎重に行って頂く事をお勧めします。
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