キッチンカーの王道人気メニューである、クレープ。

キッチンカー開業を考える方の中にも、やっぱり可愛くておしゃれなクレープで開業したい！と、計画を進める方も多いのではないでしょうか。

しかし、意外とわからないのが、クレープを焼く『クレープ焼き器』について。

家電量販店やホームセンターで売っている家庭用のクレープ焼き器は、キッチンカーの営業には向きません。

キッチンカーで使える業務用クレープ焼き器を選んで購入しましょう！

今回は、キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器について徹底的に解説していきます。

キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器の種類

キッチンカーでクレープ屋を開業するために、欠かせないのがクレープ焼き器。

クレープ焼き器には、

・電気式

・ガス式

の2種類があります。

キッチンカーで使う場合、どちらを選べば良いのでしょうか？

電気式とガス式、それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう。

【電気式クレープ焼き器のメリット・デメリット】

■メリット

温度の調整がしやすい点が大きなメリットといえます。

使用感としては、家庭用ホットプレートのように温度調整ができるので、使いやすいでしょう。

また、生地を焼いている間にお会計や具材の調理に時間がかかってしまっても、温度が上がりすぎて焦げる心配がありません。

使用中に出る熱気も少ないので、キッチンカー内が熱くなる夏場でも調理が大変ではないのもメリットといえるでしょう。

■デメリット

温度が上がるまで時間がかかるのが、デメリットといえます。

何枚も連続で焼いていると鉄板の温度が下がってしまうため、お客様が続いたときに素早く焼き上げられません。

キッチンカーでは、あまりに列が長すぎるとお客様に避けられ機会損失を生んでしまいます。

また、外気温が低いと鉄板の温度が上がりにくいことがあります。

キッチンカーの出店場所の多くは屋外ですので、きちんと温度が上がるかを含めて使用できるか検討しましょう。

【ガス式クレープ焼き器のメリット・デメリット】

■メリット

火力が強く、一気に鉄板の温度を高くできます。

生地の端が少しカリッと、全体がふっくらと美味しくしあがるのが大きなメリットです。

鉄板の温度が高いまま調理を続けられるため、お客様が続いてもお待たせせずに焼きあげることができます。

日頃からお客様が絶えない場所や、大きなイベント時にはガス式のクレープ焼き器が必要になるでしょう。

■デメリット

ガス式は、温度調整を手動で行う点がデメリットとも考えられます。

高温になってもそのまま加熱されてしまうため、こまめに温度管理する必要があります。

初めてキッチンカーでクレープ屋を開業する人は、最初は火加減が難しいため練習しておきましょう。

キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器の選び方

自分のキッチンカーで使いやすいクレープ焼き器はどれなんだろう？

どこに注目して選べばいいんだろう？

とお悩みの方に、キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器の選び方をご紹介します。

【鉄板の大きさで選ぶ】

業務用クレープ焼き器の多くが「直径360㎜」又は「直径400㎜」で作られています。

どちらを選べばいいかに悩む方は「直径400㎜」を選びましょう。

大きければ、お客様が通常メニューにトッピングを多めに加えても十分に対応できます。

鉄板が大きければ生地の量を調節して小さく焼くこともできるので、ミニクレープを作りたい場合でも対応可能です。

【鉄板の厚さで選ぶ】

業務用クレープ焼き器は、その多くが厚さ6㎜以上で作られています。

鉄板が厚ければその分蓄熱しやすく、温度を保ってクレープ生地を美味しく焼き上げることができます。

【鉄板の数で選ぶ】

クレープ焼き器は、鉄板の数が1枚のものと2枚のもの(二連)があります。

キッチンカーのクレープ屋を開業してすぐは、なかなか人気の出店場所やイベントには出店するチャンスがないかもしれません。

しかし、上手く集客し人気が出れば、多くのお客様が集まる大きなイベントに出店することもあります。

今後を見据えて購入する場合には、鉄板が2枚のクレープ焼き器を購入しましょう。

ただし、鉄板が増える分、キッチンカー内でスペースを必要とします。

クレープ以外にもメニューを提供する場合には、キッチンカー内に設置する調理器具や作業スペースをよく考慮して購入しましょう。

【ガス式/電気式で選ぶ】

最初にご紹介した、電気式とガス式のどちらかで選ぶ方法です。

キッチンカーでは固定店舗のように電気やガスは使えません。

電気を使用する場合には発電機を、ガスを使用する場合にはプロパンガスを準備する必要があります。

その他に使用する冷蔵庫や調理器具なども考慮して、どちらを選ぶか決めると良いでしょう。

キッチンカーで使用するのにおすすめの発電機について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

キッチンカーの電源は発電機で確保しよう！おすすめ商品3選を紹介！

キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器の入手方法とは？

いざ、クレープ焼き器が欲しい！と思っても、どこで売っているかわからない…。

開業資金から値段が高い機材を買うのは難しいけど、どうしたらいいの？

という方に向けて、キッチンカーで使うクレープ焼き器の入手方法を解説します。

【新品を購入する】

一番イメージしやすいのが「新品を購入する」という方法。

インターネットで購入する場合は、メーカー直販サイトや調理機器販売サイト、Amazonや楽天市場でも購入ができます。

実際に目で見てから購入を決めたい方は、業務用調理機材専門店に行く必要があります。

事前に調べ、クレープ焼き器の在庫があるか、見たい機材は置いているかを問い合わせてから訪ねると良いでしょう。

【中古品を購入する】

キッチンカーの開業には何かと費用がかかることが多く、新品を買うのは難しい…という方には、中古での購入がおすすめです。

ただし、中古品購入時には

・年式の確認

・故障の確認

・付属品の確認

を必ず行いましょう。

キッチンカーで使用する中古厨房機器について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

キッチンカーで使用する厨房機器は中古購入もできる？メリット・デメリットや注意点を解説！

【レンタルする】

クレープ焼き器はレンタルすることもできます。

しかし、多くはイベントなどで1日使う場合を想定しています。

クレープ屋として開業する場合は長期的に使用することになるので、あまり現実的なレンタル料金ではありません。

電気式かガス式かを選ぶために使ってみたいときや、単発のイベントでクレープを提供するときには利用してみましょう。

キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器のおすすめ機種3選！

キッチンカーで使いやすい業務用クレープ焼き器が見つかるよう、おすすめ機種を3種類ご紹介します。

【千田オリジナル/ガス式クレープ焼き器[SGC-400]】

千田オリジナル/ガス式クレープ焼き器[SGC-400]

明治25年に創業した、老舗厨房機器メーカー千田が販売しているガス式のクレープ焼き器です。

二重バーナーなので、内側外側別々に火力調整できます。

立ち上がりが早いので、お客様をお待たせせずにクレープを焼き上げることができます。

【ニチワ/電気式クレープ焼き器[CM-410]】

ニチワ/電気式クレープ焼き器[CM-410]

業務用電気厨房機器の設計、製造、販売を行うニチワが販売している電気式のクレープ焼き器です。

熱板は厚さ17㎜の鋳鉄で、焼きムラが生じません。

95℃～230℃の間に温度設定が可能で、簡単に温度管理ができます。

【三省堂実業/電気クレープ焼き器[STDE-1]】

三省堂実業/電気クレープ焼き器[STDE-1]

「新しいソウゾウ(想像、創造)力を駆使して食を通して社会に貢献すること」を企業理念にしている三省堂実業が販売している電気式のクレープ焼き器です。

シンプルな設計なのでスペースを取らずに設置ができ、カス入れが有るので使いやすいのが魅力です。

50℃～300℃まで温度調整ができるので、クレープ生地の焼き具合に合わせて細かな温度調整が可能です。

キッチンカーのクレープ屋開業に必要なアイテム

キッチンカー開業で初めてクレープ屋になる方の中には、他に何が必要になるかわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クレープ屋の開業前に準備しておきたいアイテムについてご紹介します。

■トンボ

クレープ生地を鉄板に均一に伸ばすために使用します。

■スパチュラ

焼いたクレープ生地をひっくり返すために使用します。

■油引き・油壷

鉄板に均一に油を引くためにしようします。

■スクレーバー

クレープ生地が鉄板にこびりついたとき、剥がすために使用します。

■クレープスタンド

クレープを立てて、トッピングやソースをかけるために使用します。

専用のものはないので、アイスクリームやソフトクリームを立てておくスタンドを使用しましょう。

その他、キッチンカーが出店するときにあると便利なグッズについては、こちらの記事をご覧ください。

【キッチンカー開業準備】営業時に欠かせない便利グッズ10選！

まとめ

今回は、キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器について徹底的に解説しました。

キッチンカーで使う業務用クレープ焼き器は、

・電気式

・ガス式

の二種類に分けられます。

その他、鉄板の大きさや厚み、数などから、自分にとって使いやすいクレープ焼き器を選んでいきましょう。

また、中古品を購入する際には、故障や付属品などをよく確認する必要があります。

イベントなどで一時的に使用したい場合は、業務用クレープ焼き器のレンタルを使用しましょう。

この記事を参考にして、可愛くておしゃれなクレープのキッチンカー開業がスムーズに進むことを願っています。

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