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名古屋名物!味噌カツでキッチンカー開業!必要な資格や設備を紹介します。
目次
味噌カツは、東海地方のとんかつ屋さんで置かないお店はほとんどないというほど多くの人に愛され親しまれ続けています。
特に名古屋では「名古屋めし」と呼ばれる料理のひとつです。
キッチンカーなら、どこでも作り立ての味噌カツを提供できることをご存じですか?
設備を整えたキッチンカーで、本場のおいしい味噌カツの移動販売を開業しましょう!
どんな設備が必要なの?
キッチンカー開業には資格もいるの?
など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。
今回は、キッチンカーの味噌カツ屋開業についてご紹介します。
味噌カツとは?
味噌カツは、とんかつに八丁味噌やカツオだし、砂糖などをベースにした独特の味噌ダレをかけたものです。
東海地方のとんかつ屋さんでは味噌カツを置かないお店はほとんどなく、特に名古屋で味噌カツは「名古屋めし」と呼ばれる料理のひとつとなっています。
多くの人に愛されている味噌カツについて、もっと詳しく見ていきましょう。
【味噌カツの特徴】
味噌カツは、八丁味噌などの豆味噌のベースにお店によって鰹出汁、砂糖などを加え、煮込み、仕込んだ独自の味噌ダレをとんかつにかけたものです。
東海地方で多く生産されている豆味噌は、米味噌や麦味噌とは異なり、大豆を直接麹にしたシンプルな材料で、濃厚なうま味と複雑な香りで、煮込めば煮込むほど旨味が出ます。
肉や魚介と相性がよいため、とんかつと味噌ダレそれぞれお互いの持ち味を引き出されていることが味噌カツの特徴といえるでしょう。
キッチンカーで味噌カツを提供する際は、それぞれの部分がおいしく、かつ全体としてのバランスが良いように心掛けましょう。
【味噌カツの歴史】
味噌カツは、名古屋を中心に愛され続けている郷土料理の一つで、その起源は戦前にまで遡るといわれています。
屋台のお客様が、とんかつをどて煮の中に落としたところや、串カツをどて煮にくぐらせて食べている姿からヒントを得て味噌カツが誕生したという逸話が残っています。
(どて煮とは、牛スジや豚モツなどを豆味噌とみりんや砂糖などで甘辛く味付けした煮込みのことで、こちらも名古屋を代表する名物料理の一つです。)
キッチンカーで味噌カツ屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーの味噌カツ屋に必要な設備
キッチンカーで味噌カツを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備と味噌カツ調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売で味噌カツ屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【味噌カツ調理の設備】
■フライヤー
味噌カツに使用するカツを揚げるために、フライヤーは必須の調理器具です。
フライヤーには電気とガスの二種類ありますが、温度を高く保てることからガスのフライヤーがおすすめです。
キッチンカーで使うフライヤーの選び方やおすすめ商品について、詳しくは以下の記事で解説しています。
■ガスコンロ
味噌ダレを煮詰めたりするために、ガスコンロも必要です。
数種類のメニューを提供する場合は、複数口のガスコンロを設置しましょう。
キッチンカーでガスコンロを使うためには、プロパンガス会社との契約が必須となります。
キッチンカーで使うプロパンガスについて、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
■炊飯器
お米を炊くために、炊飯器を設置しましょう。
キッチンカーで使用する炊飯器はガス式、炊飯量は5升がおすすめです。
キッチンカーで使う炊飯器の選び方などについて、詳しくはこちらをご覧ください。
■トースター
味噌カツサンドなど、パンを取り扱う場合はトースターの準備もしておくと良いでしょう。
■その他
冷蔵庫・冷凍庫・まな板・包丁など、必要な調理器具を準備しましょう。
電気が必要になる機器が多いので、電力使用量には注意して準備してください。
味噌カツにおすすめのキッチンカー出店場所
ご当地グルメ味噌カツを全国各地で堪能していただくため、キッチンカーをどこで出店するかは非常に重要なポイントになります。
おすすめの出店場所をいくつかご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
【オフィス街・駅前・病院などのランチ営業】
オフィス街や駅前、そして病院の近くでは、ランチタイムになると多くの人が一息つく時間を求めています。
日中には人が多いけれど飲食店が少ない環境では、積極的にキッチンカーの出店を行う傾向にあります。
味噌カツのように美味しくて、食べ応えのあるメニューを提供できれば、きっと多くの人の心をつかむことができるはずです。
忙しい毎日を送る人々にとって、ちょっとした幸せを提供できるかもしれませんね。
手軽に、でもしっかりお腹を満たすことができる味噌カツは、こうしたランチをメインとした場所での出店に最適といえるでしょう。
【商業施設周辺】
商業施設の周辺もおすすめの出店場所です。
買い物で訪れた人々が、食事やちょっとした休憩を楽しむことができるスポットは、常に集客しやすい傾向にあります。
味噌カツのようなご当地グルメは、多くの人に喜ばれるでしょう。
ショッピングの合間に、ちょっと特別な食体験を提供できるような出店を心掛けるのがおすすめです。
定期的な出店のほか、季節ごとにイベントを開催してキッチンカーを出店していることもあるので、ホームページや出店募集情報をこまめにチェックしてみてください。
【イベント・フェス・マルシェ】
キッチンカーの出店場所といえば、イベントやフェス、マルシェ。
普段とは違う体験を求める人が集まる傾向にあります。
味噌カツのようなご当地グルメは、ご当地グルメ用イベントなどへの出店機会も狙えます。
ユニークでおいしいメニューで新しい食の楽しみ方を提案し、記憶に残るイベントを作り出せば、毎年継続した出店にも繋がるかもしれません。
営業する地域のご当地食材も組み合わせたメニュー展開をするのもおすすめです。
キッチンカーで味噌カツ屋を営業するメリット
名古屋めしのひとつとされている味噌カツ。
キッチンカーは全国各地どこでも同じ味を提供できることが強みです。
味噌カツというご当地グルメをキッチンカーで始めるメリットをご紹介します。
【ターゲット層を絞り込まないランチ営業がしやすい】
味噌カツは、ボリュームもあり、お米でもパンにでも合わせられます。
そのため、アレンジが効きやすいといえるでしょう。
ゆっくり味噌カツを味わいたい人や、お米派の人には味噌カツ弁当を。
さくっと済ませたい人には串カツ、パン派の人には味噌カツサンドなど、味噌カツひとつとっても楽しみ方は様々です。
【低資金で開業できる】
キッチンカーでの開業は、固定の店舗を構えるよりも初期投資が抑えられる大きなメリットがあります。
味噌カツのようなメニューは、必要な食材もシンプルで、コストを抑えやすいのも魅力の一つです。
キッチンカーならではの機動力を活かし、イベントやフェスなど、さまざまな場所に出店して営業することが可能です。
低資金で開業できるため、ビジネスのリスクを最小限に抑えながら、夢のキッチンカー開業を実現することができます。
キッチンカーで味噌カツ屋を営業するデメリット
キッチンカーでの味噌カツ屋開業には、たくさんの魅力がありますが、挑戦する前に知っておきたいいくつかのデメリットも存在します。
美味しくて、見た目良い味噌カツを提供することで多くの人々の心を掴むことができますが、キッチンカーを始める上で考慮すべきポイントを把握しておくことは、成功に向けて非常に重要です。
ここでは、味噌カツ屋としてキッチンカーを開業する際の主なデメリットについてご紹介します。
【ランチの時間帯以外は売上が伸び悩む】
味噌カツは、そのボリュームと美味しさで、ランチタイムには特に人気!
しかし、ランチタイムが過ぎると、売り上げが伸び悩むことが多々あります。
夕方以降やお客様が減少すると、安定した収入を確保するのが難しくなる場合もあります。
そのため、収益性を高めるためには、時間帯や営業日を工夫しましょう。
平日はランチタイムのみの出店場所、休日はご当地グルメイベントや道の駅といった集客しやすい出店場所、など、自分のキッチンカーの強みを活かしたスケジューリングを行ってください。
【売上が季節や天候に左右されやすい】
キッチンカーでの営業は、季節や天候に左右されやすいというデメリットも…。
例えば、雨の日や寒い冬の期間は、外で食事を楽しむお客様が減少するため、売り上げが落ち込むことがあります。
また、夏場の暑い時期は、揚げ物を含み、ボリュームのある味噌カツを求める人が少なくなる可能性も考えられます。
天候や季節に左右されない営業戦略を立てることが、成功への鍵となるでしょう。
キッチンカーで味噌カツ屋を成功させるポイント
まだあまり多くない、味噌カツのキッチンカー。
その魅力的なメニューで、幅広い層からの人気を狙えます。
キッチンカー開業の成功への道を切り開くために、以下にご紹介するいくつかのポイントを心掛けることが大切です。
【セット販売で客単価を上げる】
キッチンカーでは客単価が1,000円以下であることが多く、味噌カツを販売する場合でも1,000円前後に価格を設定することになるかと思います。
味噌カツはボリュームがありランチ営業での活躍が見込めますが、客単価を向上させるためには、サイドメニューやドリンクとのセット販売が効果的です。
たとえば、小さなサラダや漬物、スープなどをセットに加え、さらに健康志向のお客様に対してはヘルシードリンクとセットで販売することで、お客様に満足感を提供しましょう。
お客様の満足度を高めるだけでなく、売上げの向上にもつながっていくでしょう。
【軽トラック型キッチンカーで開業する】
開業の際には、軽トラック型のキッチンカーを選ぶことをおすすめします。
軽トラックをベースとしたキッチンカーは、運転が比較的容易であることや、狭い場所でも出店可能なため、出店機会がの増加が見込めます。
味噌カツの調理に必要な炊飯器やガスコンロなど、他の調理器具を搭載しても、十分な作業スペースを確保できるので、効率良く味噌カツを提供することが可能です。
また、初期投資を抑えながら、効率的に営業を開始することもできます。
ケータバンクのリースプランで借りられる軽トラック型キッチンカーは初期投資を抑えることができ、味噌カツ屋開業のリスクを低減させる助けともなるでしょう。
まとめ
今回は、キッチンカーでの味噌カツ屋開業についてご紹介しました。
味噌カツ屋のキッチンカー開業は、少ない資金で始められるだけでなく、幅広い客層に受け入れられる可能性を秘めています。
営業時間の工夫や季節ごとのメニュー調整など、柔軟に対応していくことで、これらの課題を乗り越え、成功につなげることができるはずです。
また、キッチンカーでのビジネス展開を考える際には、どのような場所でどのような人々に向けて提供するか、しっかりと計画を立てることが大切です。
ご紹介したポイントを取り入れることで、キッチンカーでの味噌カツ屋開業が、より成功へと近づくはずです。
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