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キッチンカーでパエリア屋を開業する!必要な設備や成功のポイントとは?
目次
スペイン発祥の人気料理、パエリア。
エビやイカなど新鮮な魚介類やパプリカなどの野菜を炒めて、お米と一緒に炊いた、色鮮やかな料理です。
本場スペインでは大勢でわいわいと食べる文化があり、パーティーやイベントの定番料理として親しまれています。
設備が整ったキッチンカーなら、本格的なパエリアの調理も可能なことをご存じですか?
今回は、キッチンカーでのパエリア屋開業についてお伝えしていきます。
キッチンカーでパエリア屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカ―を営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカ―内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカ―)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカ―)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのパエリア屋に必要な設備
キッチンカーでパエリアを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とパエリア調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でパエリア屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【パエリア調理の設備】
■ガスコンロ
パエリアを調理するためには、ガスコンロが必要となります。
効率よく調理するためにも2口以上のコンロを準備しましょう。
■パエリア鍋
パエリア専用の鍋です。サイズは様々ありますが、あまり大きすぎると熱がうまく伝わらなくなります。
素材は、鉄製のものは保温性・耐熱性に優れており本格的なパエリアを調理できます。
しかし洗剤使用不可などメンテナンスに手間がかかるのでよく確認しましょう。
その他、軽量で扱いやすいアルミ製、お手入れが簡単なステンレス製など特徴が異なるので、自分の調理法にあったパエリア鍋を選びましょう。
■その他
冷蔵庫、冷凍庫、包丁、まな板、ボウルなど
キッチンカーでパエリア屋を営業するメリット
キッチンカーでパエリア屋を開業する際のメリットについてご紹介していきます。
【おしゃれさと食べやすさで人気がある!】
おにぎり、炒飯、オムライス、丼…と、日本人はお米を使った料理を好みます。
パエリアも同様にお米を使った料理なので、日本人にとって親しみがあり食べやすいのが特徴です。
しかし、家庭でパエリアが食卓に出る機会は少ないため、おしゃれさや希少さを感じられるメニューです。
季節ごとに具材を変えるなどのアレンジもしやすく、キッチンカーに向いているメニューと言えます。
【どの季節でも安定して売ることが出来る】
キッチンカーで販売するメニューを決める際、通年売ることが出来るメニューを選ぶことが大切です。
暑い時期又は寒い時期になると売れない…となると売上も安定せず、安定した経営を続けることが難しくなります。
パエリアの場合、オフィス街、大学のキャンパスなどのランチ営業であれば、季節の影響は少なく需要が見込めます。
キッチンカーでパエリア屋を営業するデメリット
親しみのあるお米を使ったメニューながら、家庭ではなかなか食べない珍しさもあるパエリア。
キッチンカーでパエリア屋を営業する場合のデメリットには、どのようなものがあるでしょうか。
【使用する食材の種類が多く、食品ロスが出やすい】
パエリアでは、使う食材の種類が多いのが特徴です。
その分食材ロスもでやすくなりますので、営業していく中で需要予測を行うようにしましょう。
仕入れ食材を調整し、在庫の量を適切に保つことで損失が出ないようにできます
【仕込みに手間と時間がかかる】
パエリアといえば、多種多様な食材の出汁の旨みが味の決め手となります。
使用する魚介類には下処理が必要となり、仕込み作業に手間と時間がかかります。
キッチンカーは、営業場所との往復や食材の仕入れなど、意外と営業時間外にも稼働時間が長くなります。
仕込の時間をしっかり確保できるようスケジュールを組みましょう。
キッチンカーでパエリア屋を成功させるポイント
キッチンカーでパエリア屋を成功させるためのポイントをまとめました。
【サイドメニューやスープとセットで販売する】
キッチンカーの客単価の平均は約1,000円以下と言われています。
パエリアは特別感もあり、比較的高めの値段設定で売ることもできますが、セット販売での売上アップも検討しましょう。
サラダやスープ、タパス(スペインの小皿料理)とセットにすることで、お客様の満足度も上がります。
【軽トラック型キッチンカーで開業する】
基本的にキッチンカー内で調理を行う場合には、立って作業ができる軽トラックタイプのキッチンカーをおすすめします。
スペイン料理は特に食材の種類が豊富なので、食材を安全に保管するための冷蔵庫と冷凍庫は必須になります。
どちらもスペースをとる機材なので、軽トラックより小さいキッチンカーでは作業が難しくなります。
まとめ
今回は、キッチンカーでのパエリア屋開業についてお伝えしました。
親しみやすさと希少性を兼ね備えたパエリアは、今後キッチンカーで人気メニューになる要素がたくさんあります。
季節問わず楽しんでもらえるパエリア、キッチンカー開業のメニューとしてぜひ検討してみてください。
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