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お惣菜をキッチンカーで移動販売する方法とは?必要な資格と設備、成功のポイントを紹介!
目次
新型コロナウイルスの流行以降、人気が高まっているキッチンカー。
以前はイベントが主な活躍の場でしたが、日常に溶け込むような住宅街や駅前の広場などの出店風景もよく見かけます。
テイクアウトの需要も高まり、持ち帰りメニューを扱うお店も増えてきました。
キッチンカーでお惣菜を販売すれば、お昼にはランチ営業、夕方にはお惣菜のテイクアウト需要を狙った営業が可能です!
今回は、キッチンカーのお惣菜屋開業についてご紹介していきます。
キッチンカーでお惣菜屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカ―)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのお惣菜屋に必要な設備
キッチンカーでお惣菜を移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とお惣菜調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でお惣菜屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【お惣菜調理の設備】
■コンロ
お惣菜を調理するために使います。
キッチンカー内でコンロを使う場合には、プロパンガスの契約が必要です。
また、何種類も調理する場合にはコンロが複数口必要になるので、計画を立てて準備しましょう。
■炊飯器
ランチ営業で、お惣菜と一緒にご飯を販売する場合には準備しましょう。
業務用炊飯器には、ガス式と電気式があります。
ガス式の炊飯器を使用する場合は、プロパンガス対応か確認が必要です。
電気式の炊飯器は消費電力が大きいので、その他の電気機材とも合わせて使用できるか確認して購入しましょう。
■フライヤー
唐揚げなどの揚げ物をメインのお惣菜にする場合には、フライヤーを準備しましょう。
フライヤーには、電気式とガス式があります。
外側をカリッと仕上げたい場合は、温度を高く保てるガス式を選びましょう。
■ホットショーケース
作ったお惣菜を温かいまま保管できます。
長時間保管すると味が落ちてしまうので、保管する時間に気をつけましょう。
■その他
冷蔵庫、冷凍庫、フライパン、鍋、ボウルなどの調理器具を用意しましょう。
容器は持ち帰りを想定して、断熱性に優れた蓋付きの容器を使用するとお客様の満足度アップが期待できます。
キッチンカーでお惣菜屋を営業するメリット
キッチンカーでお惣菜屋を営業する場合、どのようなメリットがあるでしょうか?
【種類が豊富!】
お惣菜はなんといっても種類が豊富!
揚げ物、炒め物、和え物など、様々な種類があります。
『地元の野菜を使う』『からだにやさしいお惣菜をつくる』など、お店のコンセプトに合わせたメニューを販売することでターゲットが明確になります。
【ランチ営業での活躍が期待できる!】
お惣菜単品ではなく、ご飯と合わせて販売することでランチ営業でも活躍できるでしょう。
キッチンカーの売上を安定させるためには、毎週決まった曜日に同じ場所に出店できるランチ営業のチャンスを掴むことが大切です。
常連さんを飽きさせないメニュー展開も求められますが、まずはお客さまに覚えてもらえるような美味しい看板メニューを考案しましょう。
キッチンカーでお惣菜屋を営業するデメリット
キッチンカー開業の計画を進める前に、お惣菜屋のキッチンカーを営業するデメリットも確認しておきましょう。
【使用する食材が多いので食品ロスが出やすい】
お惣菜屋ではいくつもの種類の食材を使用するため、食品ロスがでやすくなります。
廃棄する食材の金額がそのまま損失となるので、長く安定したキッチンカー営業をするためにもできるだけ食品ロスを避ける必要があります。
開業時には難しいですが、日々の営業を重ねながら需要予測を行い、在庫の量が適切になるよう心がけましょう。
【特別感がない】
キッチンカーメニューには日常にはない『特別感』が求められることがあります。
イベント出店、観光地や遊園地への出店では、普段あまり食べるチャンスがないメニューの人気が高い傾向にあります。
お惣菜は日常に溶け込んだメニューなので、イベント出店の機会はあまりないと考えましょう。
しかし、地元食材を使うお店が求められるマルシェには出店するチャンスがあるので、自治体や道の駅の情報をチェックしておきましょう。
キッチンカーでお惣菜屋を成功させるポイント
キッチンカーでお惣菜屋を開業しよう!と決めた方に向けて、開業を成功させるポイントをまとめました。
【季節や出店場所に合わせたメニュー展開を考えよう!】
屋外に出店するキッチンカーは、季節や気温に売上が左右されやすいもの。
お惣菜を販売する場合は、季節に合わせたメニュー展開がおすすめです。
揚げ物でも、夏には夏野菜を使用してさっぱりとした味付けにする、冬はクリームコロッケにする、などの変化をつけられます。
また、出店場所によって、ボリュームがあるメニューにするか、健康志向のメニューにするか変えることもできます。
よくメニュー研究をして、安定した売上確保を目指しましょう。
【軽トラック型キッチンカーで開業しよう!】
キッチンカー内で立ったまま調理を行う場合には、軽トラック型キッチンカーをおすすめします。
お惣菜を調理するために必要なコンロや炊飯器、フライヤーなどの調理機材を搭載しても、十分な作業スペースを確保できます。
また、軽トラックは大きすぎないので都市部の細い道でも運転しやすく、駐車スペースで出店場所を限定されることもありません。
まとめ
今回は、キッチンカーのお惣菜屋開業についてご紹介しました。
お惣菜は日常的にテイクアウトするにも、ご飯と合わせてランチにもできます。
売れにくい時間帯を作らず営業できるので、安定した売上を確保しやすいといえるでしょう。
お店のコンセプトをよく練り、季節や出店場所に合わせたメニューを展開して、キッチンカーの新たな人気店を目指してみませんか?
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