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スープカレーをキッチンカーで開業するメリット・デメリットとは?
目次
カレー自体はインド・ネパール料理ですが、スープカレーは北海道・札幌市で誕生したメニューといわれています。
2000年以降にブームとなり、今では外食チェーン店やレトルト食品など幅広く知られるようになりました。
カレー人気が高いキッチンカーでは、さらさらとしたスープカレーも人気が出るのではないでしょうか。
今回は、キッチンカーでのスープカレー屋開業についてご紹介します。
キッチンカーでスープカレー屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのスープカレー屋に必要な設備
キッチンカーでスープカレーを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とスープカレー調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でスープカレー屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【スープカレー調理の設備】
■コンロ
スープカレー調理には欠かせない設備です。
複数口あると、スープカレーの鍋だけでなくサイドメニューの調理もできます。
キッチンカー内でコンロを使うためにはプロパンガスの契約が必要です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
■炊飯器
スープカレーをランチ営業で提供する場合は、ご飯も一緒に提供することになります。
ご飯を炊くために、業務用炊飯器を準備しましょう。
キッチンカーで使用できる炊飯器には、電気式とガス式の二種類があります。
ガス式の炊飯器を使用する場合は、プロパンガス対応か確認が必要です。
電気式の炊飯器は消費電力が大きいので、その他の電気機材とも合わせて使用できるか確認して購入しましょう。
■その他
冷蔵庫、冷凍庫、フライパン、鍋、ボウルなどの調理器具を用意しましょう。
また、スープカレー以外のサイドメニューを提供する場合は、必要な調理器具を準備しましょう。
容器は持ち帰りを想定して、断熱性に優れた蓋付きの容器を使用するとお客様の満足度アップが期待できます。
キッチンカーでスープカレー屋を営業するメリット
出汁のうまみとカレーのスパイシーさを同時に楽しめるスープカレーは、北海道のみでなく全国的に親しまれています。
キッチンカーで開業する場合、どのようなメリットがあるのか確認しておきましょう。
【コストを抑えて低資金で開業できる!】
固定の店舗で飲食店を開業する場合、お店の立地や規模により異なりますが、開業資金は数百万円~と言われています。
対して、キッチンカーでは物件取得費や店舗改装費がかからないため、開業費用を少なく抑えることができます。
開業費用のなかでもキッチンカーを取得する費用が一番大きな費用ですが、リースのキッチンカーを利用すれば低資金でも開業が可能です。
【短時間で提供できる!】
スープカレーをつくるためには、しっかりと出汁をとり、具材となる食材を準備するため時間と手間がかかります。
しかし、キッチンカーで販売する際はできあがったスープカレーをよそうだけです。
短時間で提供可能なので、効率のいい営業ができます。
キッチンカーでは売れた出店時間内にどれだけの食数を売れるかが重要です。
短時間で提供できれば、より多くのお客様に販売することができるので売上の確保がしやすいでしょう。
キッチンカーでスープカレー屋を営業するデメリット
キッチンカーでスープカレーを移動販売するデメリットについて確認しておきましょう。
【ランチ営業以外は売れにくい】
主食系メニューは、ランチタイム以外の時間帯で売れにくくなる傾向にあります。
近年増えてきているランチタイムのみの出店場所を探すか、サイドメニューの充実を図ることで、売れ行きが悪い時間を作らないようにしましょう。
【売上が季節や天候に左右されやすい】
キッチンカーの出店場所の多くは屋外です。
悪天候の場合に客足が伸びないのはもちろんですが、気温によって売れにくいメニューが存在します。
スープカレーは基本的に温かいメニューなので、気温が高い夏には売上が下がる傾向にあります。
冷やしカレーを提供する、夏らしいサイドメニューを展開するなどの工夫をして乗り切りましょう。
キッチンカーでスープカレー屋を成功させるポイント
国民食といわれるほど人気があるカレーをアレンジしたスープカレーなら、人気のキッチンカーになれるかもしれません。
キッチンカーでのスープカレー屋開業を成功させるポイントをまとめてみました。
【具材やトッピングでオリジナリティを出す】
スープカレーの基本的な具材といえば、鶏肉・玉ねぎ・にんじん・じゃがいも・なす・ピーマンなどだと思います。
もちろんシンプルなスープカレーで味を追求するのも良いですが、季節ごとに具材を変えてオリジナリティを出すのもおすすめです。
夏はズッキーニやオクラといった夏野菜、秋冬にはかぼちゃやさつまいもなど、お客様を飽きさせないメニュー展開をしてみましょう。
【軽トラック型キッチンカーで開業する】
立った状態で調理する場合、軽トラック型キッチンカーでの開業をおすすめします。
スープカレーの調理に必要なコンロや調理機材、冷蔵庫などを搭載しても、十分な作業スペースを確保できます。
また、軽トラック型キッチンカーは公園やマンションのエントランスにも出店可能なサイズなので、出店場所を限定される心配もありません。
まとめ
今回は、キッチンカーでのスープカレー屋開業についてご紹介しました。
スープカレーは、仕込みをしておけばキッチンカー内では温めてよそうだけと作業工数が少なく、キッチンカー向きのメニューといえます。
ランチタイムの出店機会を狙うことができるメニューですが、お昼時以外は売れにくいといったデメリットも存在します。
お昼の数時間のみ出店できる場所探しや、サイドメニューを充実させることで、売上確保が可能です。
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