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【※重要】キッチンカー開業のウソとホントを開業前に理解しておこう。
目次
固定の店舗とよく比較をされるキッチンカー。
実際には、固定店舗とキッチンカーは、全くもって似て非なるものです。
キッチンカーの開業を検討する際、最初に「固定店舗なのか?」「キッチンカーなのか?」という考え方をした方も多いのでは無いでしょうか?
キッチンカービジネスを失敗しない為に、固定店舗との比較では無く、キッチンカーの本当の強みを理解することから始めましょう。
キッチンカーのウソとホント
キッチンカーのメリットとして、インターネット上で広がっている情報にはウソとホントが入り混じっています。
①開業資金が安い
⇒ウソ
②移動が出来る
⇒ホント
③業態、メニューを柔軟に変更できる
⇒ホント
④家賃、固定費が低い
⇒ホント
⑤生活スタイルに合わせて自由に仕事ができる
⇒ウソ
⑥撤退時のコストが掛からない
⇒ホント
それではキッチンカーのメリットを一つ一つ解説していきます。
【開業資金が安い】
開業資金が安い=ウソ
沢山のメディア、セミナー等で伝えられている「開業資金が安い」というメリット、実は大きな間違いです。
何が間違いなのでしょうか?
良く取り上げられる例として多いのが
・固定店舗の開業には1,000万円以上必要
・キッチンカーは300万前後で開業できる
という内容です。
飲食業に関わった事が無い方は納得されるかもしれませんが、すでに飲食店やキッチンカーを開業された方は違和感を感じる内容だと思います。
ここで最も違和感を感じるのが、『固定店舗の開業には1,000万円以上必要』と言う情報です。これは、日本政策金融公庫が出した飲食店開業の平均額を基にした情報です。よって、大規模な飲食店から個人経営の小さな飲食店までを含めた平均値となります。
キッチンカーでの営業は、1人又は2人で運営する小規模な飲食店です。
それと全国の固定飲食店全ての平均値を比較して「キッチンカーは開業資金が安い!」という点が違和感となっています。個人が初めて飲食店を開業する際に1000万以上掛けている人は、探すのが難しいくらいです。
開業資金については固定店舗でもキッチンカーでも、300万~500万程度と言う目安に変わりはありません。
「キッチンカーは安く開業出来る!」という間違えた情報を基に開業される方が増え、それに伴い早期失敗に繋がる人が増えているのが現実です。
【移動ができる】
移動ができる=ホント
飲食事業の成功に最も重要なのは立地です。
良い立地の条件として、
・人通りが多い、見込み客が多く生活する場所
・店のコンセプトに対する需要が高い場所
この2つが重なれば、必ず店は成功します。
ただ、この二つを揃えるのは本当に難しいことです。
良い物件は大手飲食事業者に既に狙われていることが多く、新規の個人事業者が物件を確保するのは至難の業です。
また、個人事業者はマーケティング調査費等をかけることは難しく、結果として自分の「感覚」を頼り物件を探すこととなります。
キッチンカーで開業する場合は、移動できることでこの難点をカバーすることができます。
出店場所探しで仮に失敗しても、繰り返し挑戦することができます。
キッチンカーでは近所に競合店が出来るといったことも無く、長年やればやるほど、出店場所が安定し競合優位性も高まっていきます。
初めて飲食店開業する個人事業者は少ない資金と共にする戦いで一発勝負の判断を委ねられる事が多いのですが、キッチンカーはその勝負をリスクなく何度もトライ出来る大きなメリットを持っているのです。
【業態・メニューを柔軟に変更できる】
業態・メニューを柔軟に変更できる=ホント
個人事業者が固定店舗で開業する場合、特に飲食店を初めて経営する場合に、正しいマーケティングを行うことは困難です。「自分はこの業態、このメニューで勝負する!」と開業しても、期待した売上を確保できない可能性が高いです。
固定店舗の開業資金で多くのお金を使い、すでに余裕が無くなってきている中でやれる事は
・業態を変えてその場所で売上が上がる物に変更する
・廃業する
の二択になります。
しかし、固定店舗の業態変更は看板変更、その他内装変更を考えれば、安くとも数十万は掛かります。
結果として「廃業する」しかないと言うのが答えです。これは立地を間違えた時と同様です。
もし仮に業態変更をできた場合でも、よくありがちな『業態が変わる店』としてお客様に認識されると再スタートも難しい道です。
一方、業態やメニューを柔軟に変更できるのが、キッチンカーの大きなメリットになります。出店場所が固定ではないため、お客様に違和感や悪印象を与えることもありません。
過去にも
・カレーで開業
⇒カレーの売れ行きがいまいち・・・
⇒“タコライス店に業態転換し一気に人気店へ!”
・クレープのFCからスタート
⇒平日の売上がどうしても厳しい
⇒“平日はランチボックス、土日はクレープの複数業態保持で経営維持に成功!”
・大阪イカ焼きでスタート
⇒平日はおろかイベントでもなかなか売上が上がらない…
⇒流行商品“もちもちポテト”の取り扱いを開始。一気に業績V字回復”
といった例がありました。
立地と同様に、業態・商品においても、1回、2回の判断ミスに対して身軽に切り替えが出来るという点はキッチンカーの大きなメリットです。
また、業態変更以外にも1台のキッチンカーで各マーケットに合わせるべく複数の業態を持つ事も十分に可能です。
【家賃・固定費が安い】
家賃・固定費が安い=ホント
まずは固定店舗とキッチンカーの固定費・変動費をそれぞれ確認しましょう。
<固定店舗飲食店の固定費>
〔固定費〕
・家賃
・保険等
・人件費(常勤者の給与)
・水道光熱費(基本料)
〔変動費〕
・食材原価
・人件費(非常勤者)
・水道光熱費(使用分)
<キッチンカーの固定費>
〔固定費〕
・駐車場代
・保険等
〔変動費〕
・出店料
・食材原価
・人件費(非常勤者)
・水道光熱費(使用分)
単純な比較ですが、キッチンカーはこの固定費が圧倒的に低いと言うのが大きなメリットです。この固定費が少ないというのは、不測の事態が巻き起こす外的要因による打撃を受けた時に大きな力を発揮します。
昨今、考えられないペースで経済における大きな影響を受ける事態が発生しています。
・リーマンショック
・東日本大震災による自粛ムード
・新型コロナウィルス
今後もいつか自然災害が起きる事は確実で、それは大きな経済的打撃を受ける事態に発展します。
その際に事業者は、『生き残ること』を考えなければいけません。そして、生き残るうえで最大の鍵となってくるのが固定費です。
キッチンカーは動かなければお金が掛かりません。
固定店舗の家賃にあたる部分はキッチンカーでは「出店料」となりますが、出店をしなければ発生する事はありません。つまり、キッチンカーは不測の経済的影響に対して事業がストップしてしまったとしても、長く生き残りやすい業態なのです。
この固定費が低いという事は、息の長い商売を目指すという意味で大きなメリットと言えます。
【生活スタイルに合わせて自由に仕事ができる】
生活スタイルに合わせて自由に仕事ができる=ウソ
好きな時間に好きな場所で営業をしていると思われているキッチンカーですが、実は意外とそうではありません。
キッチンカーはスケジュール管理されている事が多く、個人の自由で動けません。
各種業態(ランチタイムやイベント、その他各所)で見かけるキッチンカーの多くが、
・キッチンカー店舗の管理会社
・イベント会
・その他土地の管理者など
何らかの管理の基にそこに集まっています。
ほとんどのキッチンカーが、出店場所の管理者またはキッチンカー出店管理会社の管理の下に営業をしています。
つまり事前に、スケジュールが決まっており、その通りに営業をして行くのが通常です。
当然、各管理者にもしっかりとキッチンカーを管理する義務があり、キッチンカー側も自己都合で簡単に休む事は出来ません。
やむを得ず出店を休むの場合は、代替店舗を探すなどの必要が出てくる場合もあります。自由な時間で自由な時に働けると思われがちなキッチンカーですが、実際にはやはり自営業。
一般的なサラリーマンと比較すると休みにくい仕事である事は、他の自営業(固定の飲食店も含む)と変わりありません。
【撤退時のコストが掛からない】
撤退時のコストが掛からない=ホント
固定店舗でもキッチンカーでも同様に開業資金がかかることはお伝えしましたが、大きな違いがあります。固定店舗のほとんどの場合、物件については借り物なのに対し、キッチンカーは所有物となります。
この違いは、開業時に掛かる金額は大きく変わらないにしても、撤退の時に大きく響いてきます。固定の店舗は、ほとんどの場合で撤退の際に原状復帰が求められます。戦略的な撤退時以外(つまり廃業)は当然財務状況の火の車という状況の中で原状復帰を行います。
まさに、泣きっ面に蜂の状態になってしまうのです。
その時お金が無ければ、預けていた「保証金」を充当しなくてはならず、本来戻ってくるはずだったものも大半は戻ってきません。
場合によっては保証金では足りず、更に請求が発生する事もあります。
とても厳しく書いているようですが、これらは全て事実。固定のお店は、とにかく撤退するのが大変です。
それと比較し、キッチンカーは車両を売却するだけです。
インターネット上で「キッチンカーは値下がりしない」と言う情報がありますが、それは事実とは異なります。
しかし、¥0以下になることは、ほぼありません。(違法車両や走行が難しいものなどは除きます)
基本的には開業初期費用に対し多少は必ず戻ってくるものがあり、かつそれは簡易な手続きで行えるというのがキッチンカーのメリットです。
飲食店の失敗ではどん底のような状態になる人を多く見かけますが、キッチンカーの失敗では意外と次の人生への切り替えが早い印象があります。
また、どん底を感じているレベルの方をあまり見かけないのも事実です。
撤退コストが掛からないというメリットは事業における大切さでは無く、人生を左右する意外と重要な部分です。
まとめ
キッチンカーのメリットについて十分ご理解頂けましたでしょうか?
ご紹介した通り、キッチンカーのメリットは
“1度、2度の事業判断ミスに対して柔軟に軌道修正が出来る”
“外的環境変化によるマイナス影響を柔軟に回避出来る”
“万が一の廃業時に人生そのものを崩すような大けがを負わない”
という点です。
つまり、初めての開業としてとても安全な商売であるといえます。ただ、キッチンカーのメリット知っただけでは何の意味もありません。
重要なのは、キッチンカーのメリットを理解したうえで事業をつくることです。
例えば…
・移動する事でマーケットが変わる事を想定し、複数の業態(看板を持つ)を持つ事業計画をつくる
・開業当初に決めたメニューや業態が数か月後変えなくてはいけない可能性が出る事を想定し車両の製作プランを立てる
・提供メニュー、場所をどの期間で変更、維持するなどPDCAサイクルを確立し、営業プランを立てる
etc…
これから開業を目指す方は単に固定店舗と比較するのではなく、キッチンカーのメリットをしっかりと理解した上で、キッチンカーを最大限に生かした良い事業計画を作成してみてください。
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