新型コロナウイルスの感染流行以降、開業を考える人が増え注目を集めているキッチンカー。

初めての開業ではわからないことが多く、キッチンカーのサイズで迷われる方も多いのではないでしょうか。

キッチンカーは車種ごとに特徴が大きく異なります。

設備や作業スペースをどれくらい確保できるか、などは営業をしていく上でとても重要なポイントです。

今回は、キッチンカーの車種ごとにメリット・デメリットをご紹介していきます。

軽バンのキッチンカー(移動販売車)

このタイプの車では「スズキエブリィ」「日産NT100クリッパーバン」「ダイハツハイゼットバン」「三菱ミニキャブバン」が人気です。

【軽バンのメリット】

キッチンカーの中でもかなり小さい分類になる軽バンをベースとしたキッチンカーのメリットは、価格の安さです。

内装部分を仕上げるのみなので他の車種と比較すると価格が抑えられます。また、お客様と同じ目線の高さで接客ができるのも魅力の一つです。

【軽バンのデメリット】

見た目が可愛らしい軽バンですが、車内スペースの狭さが非常に大きなデメリットとなります。

立って作業することは難しく、長時間座りっぱなしになるので足、肩、腰など体に負担がかかる点を注意しましょう。また、積み込める機材や食材が限られ、量が他車両より少ないので、売上の取れるイベントの出店は不向きです。

軽トラックベースのキッチンカー(移動販売車)

このタイプの車では「スズキキャリイ」「ダイハツハイゼット」「日産NT100クリッパートラック」「スバルサンバートラック」が人気です。

【軽トラックベースのメリット】

軽トラックをベースとしたキッチンカーのメリットは、キッチン部分に立って作業が出来る点です。

スペースは限られますがシンクや冷蔵庫なども設置できるため、車内で立ったまま調理ができます。

軽自動車なので維持費、メンテナンス費が安いのもメリット。

駐車スペースの心配もないため、出店スペースが小さい都市部では特に人気が高い車種です。

【軽トラックベースのデメリット】

立って作業が出来る軽トラックベースのキッチンカーですが、大型の業務用機材や大量の食糧を積むことはできません。

そのため、長時間の出店や大きなイベントには不向きというデメリットがあります。

【実録キッチンカー最前線】違法車両が横行？現在のキッチンカーの問題点

1tトラックのキッチンカー(移動販売車)

このタイプの車では「トヨタタウンエース」「マツダボンゴトラック」「日産バネットトラック」が人気です。

【1tトラックのメリット】

立って作業が出来るメリットは軽トラックと同様です。

1tトラックでは、より本格的な機材を搭載できるというメリットもあります。作業スペースも広く、2～3人での作業が可能になり、調理工程が増えるメニューも提供できます。

イベント出店の際に十分な食材と機材を載せることができるのも魅力です。

【1tトラックのデメリット】

1tトラックは車体が大きいので、出店場所の選択肢が狭まる可能性があります。

軽バンや軽トラックなら出店可能なスーパーや都市部への出店が難しいことも。しかし、前項でお伝えしたようにイベントなどに出店することでデメリットをカバーしましょう。

特殊バン・特殊トラックのキッチンカー(移動販売車)

ヤマト運輸の配送車として製作された車(クイックデリバリー、アーバンサポーター)で、大きさとしては1t～2tのトラックです。後方部分を改装してキッチンカーとして使用します。

【特殊バン、特殊トラックのメリット】

車内のスペースが広いので設備を充実させやすく、2～3人で作業が可能です。

都市部を走る運搬車として設計されているので、細い道でも運転しやすいのが特徴です。

作業のしやすさと車のデザインがしやすい点も大きなメリットです。

【特殊バン、特殊トラックのデメリット】

現在は製造が中止されているので、手に入りにくい点がデメリットとなります。

また、故障があった際に、部品が見つからなかったり、修理が高額になることもあるため注意が必要です。

【パネルバン(トラック)のキッチンカ―(移動販売車)】

このタイプの車では「マツダタイタン」「いすゞエルフ」「日産アトラス」が人気です。

パネルバンとは、荷台（貨物室）がパネルで覆われたタイプのトラック（バン）をいう。運送・宅配・引っ越しなど、いわゆる商用トラックをキッチンカ―に架装している。

【パネルバン(トラック)のメリット】

パネルバンは既に箱が出来上がっているので、比較的、他の車種と比べると簡易的に施工が出来ます。車体自体の費用も他の車種に比べると安く出回っているものもあります。ただし、理由は10万キロを超える車輛などの程度の悪い車輛が多くありますので購入しないよう十分に注意しましょう。

しかし、トラックのキッチンカ―は作業スペースも大きく取れ、大イベントへの出店には向いています。

【パネルバン(トラック)のデメリット】

パネルバンの外見はトラック感が強く、他の車種に比べるとあまり可愛いらしいとは言えません。

また、小型や中型に比べて購入費やメンテナンスにお金がかかる事や出店場所に大きさの制限があり出店が出来ないことがあります。

【実録キッチンカー最前線】必読！キッチンカー購入に絶対失敗しない方法

まとめ

今回は、キッチンカーの車種ごとにメリット・デメリットをご紹介しました。

車種ごとに特徴が異なり、車内に設置できる設備や作業スペースにも差があります。

販売するメニューや出店したい場所などをよく考慮して、自分に合ったキッチンカーを探してみましょう。

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