【2023年最新版】キッチンカー開業チェックリスト!営業許可について詳しく解説!

キッチンカーの人気が高まる中、具体的に開業を検討する方も多いかと思います。

しかし、初めて個人で事業を始める方や飲食業に関わる方には難しそうに思えて、なかなか一歩を踏み出せずにいるのではないでしょうか。

実は、キッチンカーの開業に必要な手順に、難しいものはありません!

せっかくの開業を悲しい失敗として終わらせないためにも、開業に必要な手順や情報をきちんと学びましょう。

今回は、キッチンカー開業に必要な情報について詳しく解説していきます。

キッチンカーの開業に必要な資格とは?

キッチンカーの開業には『営業許可』『食品衛生責任者』の資格が必要です。

まずは、この二つについてわかりやすく解説していきます。

【営業許可】

営業許可は、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供するために必要な許可のことをいいます。

キッチンカーの場合は、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取る必要があります。

例えば「住んでいる場所は東京だけど、キッチンカーは千葉県で営業したい!」という場合には、千葉県の保健所で営業許可を取得しなければいけません。

営業許可の効力は5年間なので、それ以降は5年ごとに該当の保健所で更新手続きを行いましょう。

【食品衛生責任者】

キッチンカーの開業に必要な資格として調べると出てくる『食品衛生責任者』ですが、試験を受けて取得する資格ではありません。

各自治体で行われている食品衛生責任者講習会を受講して、取得しましょう。

約6時間の講習会と確認テストを終えると、修了証が授与されます。

飲食店や食品に関わるお店ごとに必ず1人配置するように義務付けられているため、キッチンカーを営業するためにも取得する必要があります。

※ただし、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

キッチンカー開業に必要な営業許可を取得しよう!

キッチンカーを開業するためには、営業許可の取得が必須です。

不安なく開業を進めるためにも、営業許可取得の流れについて確認しておきましょう。

【まずは保健所に事前相談する】

営業許可は保健所で取得します。

そのために、まずは営業する地域を管轄する保健所に事前相談にいきましょう。

電話で事前に日程を決めておくと、スムーズに相談が行えます。

事前相談では、以下の項目について詳しく聞いておくと安心です。

・給水・排水タンクの容量

・シンクの数と大きさ

・照明の明るさ

・冷蔵設備の設置

こうして事前相談をすれば、営業許可取得に必要なキッチンカーの設備を確認できます。

キッチンカー取得後に「この設備がないと営業許可が取得できない」と言われる失敗を防ぐことができ、改装費などの無駄な出費を防ぐことができます。

【キッチンカーの製作又はキッチンカーの取得】

保健所でキッチンカーに必要な設備を確認できたら、キッチンカーを取得しましょう。

オーダーメイドで製作したり、中古車を入手したりレンタルやリースを利用したりと、様々な方法があります。

どの方法で取得しても、必ず取得するキッチンカーの図面を保健所に持参して、最終確認を行いましょう。

キッチンカーの取得方法について、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。

【申請書類を提出する】

キッチンカー取得後に、保健所に営業許可の申請書類を提出します。

■営業許可申請に必要な書類

・営業許可申請書・・1通

・施設の構造及び設備を示す図面・・2通

・営業の大要・・2通

・許可申請手数料

・食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳等)

・登記事項証明書(法人の場合)

・水質検査成績書(井戸水使用の場合)

【キッチンカーの検査を受ける】

保健所にキッチンカーを検査してもらいます。

営業許可申請の通りにキッチンカーの設備が整っているかを確かめてもらいます。

検査には、必ず営業者が立ち会いましょう。

確認検査が無事終了すると、営業許可交付予定日のお知らせが交付されます。

もし保健所の検査を通らなかった場合は、営業許可を取得できません。

検査に適合しなかった部分を改善し、後日再検査を受けましょう。

【営業許可証が交付される】

通知された営業許可交付予定日に、保健所に行きましょう。

営業許可交付予定日のお知らせと認印が必要です。

キッチンカー開業時のチェックリスト

キッチンカー開業の手続きに加えて営業開始の準備もあるので、開業前はバタバタしがち。

やらなければいけないことを忘れないよう、簡単なチェックリストをご紹介します。

【食品衛生責任者講習を受けたか?】

キッチンカー開業に欠かせない『食品衛生責任者講習』は受けましたか?

各自治体で行われている食品衛生責任者講習会を受講しましょう。

また、2021年度からオンライン(eラーニング方式)で受講できる自治体も増えました。

開業前は何かと忙しく、まとまった時間が取れないという方におすすめです。

食品衛生責任者講習会のオンライン受講に関して、詳しくは以下のコラムをご覧ください。

【営業許可を取得したか?】

営業する地域を管轄する保健所で、営業許可を取得しましたか?

間違って居住する地域で申請してしまった…などの失敗がないよう、よく確認しましょう。

営業許可をスムーズに取得できるように、保健所の事前相談は必須です。

【設備・備品は整えたか?】

キッチンカーの設備や備品は、過不足なく揃えましたか?

営業開始直前まで確認せずにいると、出店時に予想外のトラブルが起きることも。

キッチンカーの設備や準備した調理器具が正常に作動するか、スケジュールに余裕を持って確認しておきましょう。

また、容器やキッチンペーパーなどの備品の準備も忘れず準備が必要です。

キッチンカーの出店場所は屋外が多いので、風でメニュー表が飛んだり、突然の雨で機材が濡れたりと予想外のトラブルも起こります。

最初は戸惑うこともありますが、営業していくうちに何が必要か見えてくるでしょう。

営業時にあると便利なグッズについては、こちらの記事をご覧ください。

【オペレーションを確認したか?】

キッチンカー内のオペレーションを確認しましたか?

営業許可を取得するまで、キッチンカーでの営業はできません。

だからといって、営業開始日にぶっつけ本番で挑むのは、あまりおすすめできません。

調理手順やキッチンカー内での動きをイメージして、練習しておきましょう。

キッチンカー内のスペースには限りがあることや、お客様をお待たせしないためにも、効率的なオペレーションを意識しましょう。

回転率を上げて売上アップを狙うための方法については、こちらの記事をご覧ください。

【販売促進・集客活動をしたか?】

キッチンカー営業開始のために、販売促進・集客活動をしましたか?

キッチンカーは集客しやすい場所に出店するのだから、販売促進や集客活動に力を入れなくてもいいかな…と思ってはいけません。

他のキッチンカーや近隣の飲食店ではなく、あなたのキッチンカーを選んでもらう『理由』が必要です。

最近では、無料で始められるSNSが多くあります。

上手く活用して、イチオシメニューや出店場所情報を発信し、あなたのキッチンカーのファンを増やしましょう。

キッチンカーの集客に使えるSNSについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回は、キッチンカー開業に必要な情報について詳しく解説しました。

キッチンカーの開業には『営業許可』『食品衛生責任者』の資格が必要です。

また、営業許可申請は、営業する地域を管轄する保健所によく相談して進めましょう。

ご紹介した開業時のチェックリストを活用して、スムーズにキッチンカー開業ができるように願っています。

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