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ハイエースをキッチンカーに改造するには?内装で気を付けたいポイントや価格を解説!
目次
キッチンカー開業準備を進めていく中で、どんな車両を選ぶかは悩まれる方が多いのではないでしょうか?
キッチンカーは、ベースとなる車両によって、車内の広さや作業効率が変わります。
キッチンカーの開業を考えている方々にとって、適切な車両の選定はキッチンカー開業成功の鍵といえるでしょう。
バンタイプの車両の中で高い人気を誇るのが、トヨタのハイエース。
この記事では、ハイエースをキッチンカーに改造する際の重要なポイントを解説します。
内装の設計、保健所の許可取得などのほか、中古車を購入時の注意点や、効果的な看板と装飾のアイデアなど、開業前に知っておきたいことを網羅した内容です。
最後には、信頼できるキッチンカー製作会社の選び方についても触れていくので、キッチンカーを開業しようと考えている方々がスムーズに事業をスタートさせるための一助となることを願っています。
今回は、ハイエースのキッチンカーについて解説していきます。
キッチンカーの車両サイズ
キッチンカーを開業する際、最適な車両のサイズを選ぶことは非常に重要なポイントです。
なぜなら、車両の大きさがキッチンカー事業の展開に直結するから。
ここでは、キッチンカーとして使われる一般的な車両サイズと、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。
これからキッチンカーを始めたいと考えている方は、自分のビジネスプランに最適な車種を選ぶための参考にしてください。
【小型キッチンカー】
小型のキッチンカーは、主に軽バンや軽トラックを改造して使用されます。
このサイズの車両は、運転がしやすく、狭い場所でも駐車しやすいのが大きなメリットです。
また、初期投資を抑えたい方や、イベントの中でも大規模なもの以外への出店を考えている方には最適な選択肢と言えるでしょう。
ただし、選ぶ車種によっては搭載できる調理設備や作業スペースが限られているため、提供するメニューの種類には工夫が必要です。
小型キッチンカーを選ぶ際は、効率的なスペースの活用が重要と捉えておいてください。
【中型キッチンカー】
中型トラックなどの中型キッチンカーは、調理機材を充実させたいキッチンカー開業者に選ばれています。
中型車は小型車に比べてスペースが確保しやすいため、大きめの業務用機材を搭載させて多様なメニューを提供することが可能です。
また、多くの集客が期待できるイベントに出店を希望する方も、中型キッチンカーを選ぶ傾向にあります。
機材だけでなく、食材のストックも小型と比較して多く搭載できるほか、車内で複数人が同時に作業できる点もメリットといえるでしょう。
【大型キッチンカー】
大型トラックを改造したキッチンカーは、広い作業スペースと高い設備能力を持っているのが特徴です。
大型音楽フェスなどの大規模イベントやグルメフェスでの営業を考えている方に最適なサイズといえるでしょう。
また、厨房設備を充実させられるため、さまざまな種類のメニューを提供することができます。
食材の保存から調理、提供までの一連の流れをスムーズに行えるため、効率的な運営が期待できるでしょう。
ただし、大型車の運転には大型自動車第一種免許が必要となるので注意が必要です。
ハイエースの種類
キッチンカー車両としても人気が高い、トヨタのハイエース。
多くのキッチンカー開業者に選ばれていますが、ハイエースにはいくつかのモデルがあることをご存じですか?
それぞれに特性がありますので、キッチンカーとして使用しやすく、自分のビジネスプランに合ったモデルを選ぶことが重要です。
ここでは、ハイエースの主なモデルを紹介し、それぞれの特徴を詳しく解説します。
【ハイエースバン】
ハイエースバンは、ハイエースの中で最も一般的にキッチンカー改造に使用されるモデルです。
グレードによる大きさは異なりますが、どの種類でも荷室の広さが魅力で、2〜6人乗れる商用車として販売されています。
広い空間を有効活用して、多様なメニューを取り扱うキッチンカーに改造することができます。
また、耐久性が高く、長期間にわたって安定して使用することが可能でしょう。
ハイエースバンは市場でも人気が高いため、改造用のパーツやアクセサリーが豊富にあるのも魅力です。
【ハイエースワゴン】
ハイエースワゴンは、10人乗れる乗客用のモデルとして設計されています。
送迎車などにも使用される車種とイメージされる方も多いのではないでしょうか。
こちらもグレードにより車体の大きさが異なります。
乗客用モデルとなっていますが、キッチンカーとしての改造も可能です。
【ハイエースコミューター】
ハイエースコミューターは、より多くの乗客を運ぶことが可能なモデルで、14人乗りの乗客用モデルとして設計されています。
このモデルも、グレードで車体の大きさが異なりますが、運転するには中型免許(8t限定解除)か大型免許が必要です。
キャンピングカーなどに改造されることも多く、車内の広さが大きな魅力といえます。
キッチンカーとして改造する場合には、広い内部空間を活かして、より多くの設備を搭載し、広範囲なメニューを取り入れることができます。
ハイエースをベースとしたキッチンカーの自作にかかる費用・相場
キッチンカーを自作する際にも、人気が高いハイエース。
実際に、ハイエースをベースとしてキッチンカーに改造する場合にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
ここでは、ハイエースをキッチンカーに改造するための総費用と、その内訳を詳しくご紹介します。
これから開業に向けてキッチンカーを自作しようと計画している方々が、予算をしっかりと計画し、無駄な出費を避けるための参考にしてください。
キッチンカー開業で成功を収めるためには、開業資金計画が非常に重要です。
注意深くチェックしていきましょう。
【ハイエースの取得費用】
車種や年式にもよりますが、ハイエースの車両取得費は以下の通りです。
新車:300万円~400万円前後
中古車:100万円~250万円前後
新車の場合、価格は車種やグレードによっても変動します。
中古車については、状態によって金額に大きな幅があります。
将来的なメンテナンスのコストも考慮に入れましょう。
長く付き合うためにも、状態不良の車両を購入しないよう注意してください。
キッチンカーの中古車購入についての注意点などはこちらをご覧ください。
【キッチン部分の製作費用】
キッチン部分の製作費用ですが、自作する場合と製作を依頼する場合では大きく異なります。
キットなどを使用して自作する場合でも、自分が必要とする設備や素材が含まれていない場合などには、必要な設備を購入していく必要が生じます。
キット自体は安くても、素材などにこだわる場合には追加費用も含めて数十万円~かかると見積もりましょう。
また、設備・素材・部品だけなら安く感じますが、考え方によっては「作業する人の人件費」もかかっています。
ご自身で製作するから無料だという考え方もありますが、製作している時間に他の仕事や作業ができると考えるとどうでしょうか?
キッチンカー開業に必要な自己資金を稼ぐことも、キッチンカー開業に必要な手続きをすることもできるのです。
実際に支払うお金ではありませんが「自分にかかる製作期間分の人件費」も無料ではないことを意識しておきましょう。
ハイエースのキッチンカーにおけるメリット・デメリット
ハイエースをキッチンカーとして利用する際のメリットとデメリットを把握するのは、これからキッチンカーを開業しようとしている方々にとって非常に重要です。
ハイエースはその汎用性と信頼性で知られ、送迎車やキャンピングカーなどとして親しまれていますが、キッチンカーにおいてはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、キッチンカーのベースとしてハイエースを選ぶことの利点と潜在的な課題を、詳しく見ていきます。
ご紹介するそれぞれのポイントを参考に、購入する車種について慎重に検討してください。
【ハイエースのキッチンカーにおけるメリット】
ハイエースをキッチンカーとして使用することには、いくつかの明確なメリットがあります。
ここでは、特に重要な2つの利点を詳しく解説します。
これからキッチンカーを開業しようと考えている方々が、どの車種を選ぶか決定する際の参考にしてみてください。
[乗用車としては車内のスペースが広い]
ハイエースは、バンタイプの車としては車内のスペースが広いことが最大の利点です。
スペースが広ければ、業務用の調理設備を多く搭載しても、作業スペースが確保できます。
できたてのメニューを、たくさんのお客様に提供するためには、効率的な調理スペースが不可欠です。
広いスペースを有効活用して、メニューをスムーズに提供できる、効率的な環境を作り出せます。
[高さ制限を気にせず出店場所を探せる]
軽トラック型のキッチンカーなど、多くが全高2,000mm以上となる中で、ハイエースは比較的低い高さで設計されています。
ハイエースバンの標準形状の場合、全高1,980㎜となっているため、高さ制限がある場所でも出店しやすいといえるでしょう。
都市部などスペースが限られた場での営業を考えている方にとって、大きなメリットです。
高さ制限の問題を気にせずに済むため、多様なロケーションで営業を展開できることで、ビジネスのチャンスを広げることが可能ともいえます。
出店場所の選択肢が広がり、より多くのお客様にアプローチする機会を得られるでしょう。
【ハイエースのキッチンカーにおけるデメリット】
ハイエースをキッチンカーとして選ぶ際のいくつかのデメリットも、開業前に理解しておきたいものです。
どんな車種にも利点と欠点がありますので、よく確認しておきましょう。
[車内で立ったまま作業できない]
ハイエースは、車内の高さが限られているため、立ったまま作業を行うことができません。
このため、長時間座ったまま、又は中腰の体勢で作業を行うこととなり、体に負担をかける可能性があります。
特に、キッチンカーで多くの時間を過ごすことになる方にとっては、作業効率や快適性を損なう要因となり得ると理解しておきましょう。
立ったままで作業を行いたい場合には、軽トラックベースのキッチンカーをおすすめしています。
月額料金を支払う形の、リースで利用できるケータバンクのサービスもご覧ください。
[運転には慣れが必要]
ハイエースは、サイズと運転感覚が一般的な乗用車とは異なります。
運転には、慣れが必要だと理解しておきましょう。
特に都市部の細い道での運転や狭い場所への駐車は、初心者にとっては挑戦となるかもしれません。
実際に出店場所で営業をする前には、運転練習を十分に行いましょう。
乗用車と比較すると大きな車種ではありますが、慣れれば視界が高く、操縦性も優れていることから運転しやすいと感じられるのではないでしょうか。
ハイエースのキッチンカー内装で気を付けたいポイント
ハイエースをキッチンカーに改造する際には、内装の設計にも気を配りましょう。
ここでは、キッチンカーの内装で気を付けるべき重要なポイントをいくつかご紹介します。
効率的に調理できる空間を作り出すだけでなく、衛生的にも優れた環境を確保することが、キッチンカー開業の成功へ繋がります。
各ポイントを詳しく見ていくことで、理想的なキッチンカーへと一歩ずつ近づけるでしょう。
【保健所の営業許可取得ができる内装にする】
キッチンカーとして営業し、飲食物を販売するためには、保健所の営業許可が必要です。
営業許可取得には、保健所が定める基準を満たした車両である必要があります。
内装においては、適切な換気設備の設置、十分なシンク数の確保、清掃しやすい材質などが重要となります。
設定された基準を満たすことができれば、保健所の検査を無事に通過し、営業許可を取得できるのです。
保健所の営業許可取得について、詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。
【清掃しやすい素材を使用する】
キッチンカーの内装で使用する素材は、清掃しやすく衛生的なものを選びましょう。
特に、床材や壁材は、汚れが付きにくく、汚れても簡単に拭き取れる素材が望ましいです。
また、耐水性や耐久性に優れた素材を選ぶことで、長期間にわたって清潔な状態を保ちやすくなります。
日々の清掃が楽になるだけでなく、メンテナンスの手間も減らすことができるため、効率的に運営するための工夫と言えるでしょう。
キッチンカーの内装について、以下の記事もご覧ください。
【車内で作業する人数を考慮する】
キッチンカーの内装を計画する際には、車内で作業する人数をしっかりと考慮する必要があります。
作業スペースを十分に確保することで、スタッフ同士がスムーズに動けるようになり、効率的な作業が可能になります。
また、快適な作業環境を整えることで、スタッフのモチベーションも向上し、サービスの質も高まることが期待できます。
適切なスペース設計は、日々の業務を円滑に進めるために、非常に重要なポイントです。
中古のハイエースを購入する際の注意点
カスタマイズの幅広さから、ハイエースでのキッチンカー開業を検討する方も少なくありません。
新車では高いから、中古のハイエースを購入して改造しよう!とお考えではありませんか?
実は、中古車を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意を払う必要があります。
これから中古のハイエースを購入しようと考えている方は、後悔のない購入をするために以下の注意点をしっかりとチェックしてください。
【修復履歴をチェックする】
中古車を購入する際には、修復履歴を必ず確認してください。
事故車は将来的に大きなトラブルの原因となる可能性があるため、できれば購入を避けるべきです。
また、冠水車ではカビの発生や部品の劣化、電気系統のトラブルが多いといわれています。
購入前には、可能な限り修復履歴のチェックをし、車両の状態を詳細に検討することをおすすめします。
【年式・走行距離をチェックする】
中古車を選ぶ際には、年式、走行距離を確認することも欠かせません。
特に、走行距離が多い車は、将来的なメンテナンスのコストが増加する可能性が高いです。
また、年式が古い車は部品の劣化が進んでいる場合が多く、それによって頻繁な修理が必要になることもあります。
安価だから、と容易に購入を決定せずに、車両の状態をしっかりと確認しての購入を心掛けましょう。
失敗しないキッチンカー製作のポイント
多くの開業者にとって、大きな決断となるキッチンカーの製作。
初めての開業時には特に、こだわりを詰め込みたいものですよね。
実は、キッチンカーを製作する際には、ベースとなる車両や内装などによって、さまざまな要素を考慮する必要があります。
特に、ハイエースをベースにしたキッチンカー製作では、どのようなポイントに着目する必要があるのでしょうか?
ここでは、キッチンカーを開業しようと考えている方々が失敗せずに開業を進められるよう、キッチンカー製作のポイントをご紹介します。
【車検が通るキッチンカーを製作する】
ハイエースをキッチンカーとして改造して使用する場合には、車検を通過することが必須です。
後部座席を取り外すなどの改造を行う場合、メーカー販売時に設定されている乗車定員とは異なる造りとなります。
この場合、構造変更を行い、安全基準を満たしていることが求められます。
具体的には、車体の改造が法令に適合しているか、重量バランスが適正であるか、灯火類が正しく機能するかなど、多くの点をチェックが必要です。
車検が通るキッチンカーを製作し、安心・安全なキッチンカー開業を目指しましょう。
【保健所の施設基準を満たす】
保健所から営業許可を得るためには、施設基準を満たす必要があることは、前項でお伝えしました。
2021年6月施行の食品衛生法改正により、キッチンカーの設備基準が全国で統一されています。
この基準には、適切なシンク数やタンクなど水回りの設備、食品を安全に扱うための清潔な作業スペース、適切な換気が行える設備の設置などが含まれます。
また、食品の安全を確保するために必要な温度管理が行える冷蔵設備も重要です。
これらの基準をしっかりと満たすことで、保健所のチェックを無事にクリアし、お客様に安心してメニューを提供することが可能になります。
キッチンカーで使用する冷蔵庫について、詳しくは以下の記事で解説しています。
【作業人数やメニューに合わせて内装を考える】
キッチンカーの内装を決める際には、実際の営業時に作業を行う人数や提供するメニューの種類に合わせて設計することが重要です。
例えば、複数人で車内での調理作業をする場合は、それぞれが効率的に動けるように十分なスペースを確保する必要があります。
また、メニューに必要な調理機器や設備を適切に配置することで、作業効率が向上し、お客様に迅速においしいメニューを提供できるようになります。
事前にしっかりと計画を立て、必要な設備やスペースの確保を忘れないようにしましょう。
【塗装よりも看板・装飾に力を入れる】
キッチンカーの外見は、お客様を引きつけるための重要な要素です。
ついつい塗装に力を入れてしまいがちですが、実はタペストリーや看板で意外と隠れてしまうものです。
そのため、看板や装飾には、目を引くデザインを採用するなど、力を入れましょう。
派手すぎず、しかし印象に残るようなデザインは、通りすがりのお客様の注意を惹きつけることができます。
どのようにお店としての個性を表現するかに力を入れることで、独自性と魅力をアピールすると考えてください。
キッチンカーで使う看板について、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
【信頼できるキッチンカー製作会社を選ぶ】
キッチンカーへの注目が高まり、メディアで取り上げられる機会が増えてきました。
それに伴い、実際とは異なる情報を伝えてキッチンカー開業を勧める業者も見受けられます。
信頼できるキッチンカー製作会社を見つけるために、最低でも3~4社は相談しましょう。
実績豊富な会社であれば、法規制を遵守した安全なキッチンカーの製作が期待できます。
また、予算内で最適な設備を提案してくれるかどうかも重要なポイントです。
適正価格か、きちんとした車両を製作してくれるか、よく見極めて製作会社を選んでください。
まとめ
今回は、ハイエースのキッチンカーについて解説しました。
ハイエースをキッチンカーに改造する際には、以下のポイントを考慮する必要があります。
・保健所の営業許可の施設基準
・日々の営業と清掃がしやすい内装の設計
・効果的な作業スペースの確保
また、中古のハイエースを選ぶ場合は、車両の状態を慎重にチェックし、将来的なトラブルを避けるための注意も必要です。
外装にこだわりすぎるのではなく、タペストリーや看板など、お客様の目に入りやすい部分のデザインにも工夫を凝らし、お客様の目を引く工夫をすることにも配慮しましょう。
最後に、信頼できるキッチンカー製作会社の選定には特に注意を払ってください。
ご紹介したポイントをおさえておくことで、キッチンカー開業の夢を現実のものとすることができるでしょう。
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