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キッチンカー開業の第一歩!開業に必要な資格と許可について学ぼう!
目次

キッチンカーは低資金で簡単に開業できる、と言われていますが、開業するにあたって必要な資格があることをご存じですか?
キッチンカーでの開業を目指すなら、最初に知っておきたいのが「必要な資格」と「取得すべき許可」です。
食品を扱うキッチンカーでは、衛生管理の知識や営業許可の取得が求められます。
これからキッチンカーを開業する方にとっては、どこから手を付ければいいのか不安になることも多いでしょう。
この記事では、キッチンカー開業に必須の資格や許可、そして成功するために身につけたいスキルや注意点をわかりやすく解説します。
初めての方でもスムーズに進められるよう、具体的な手順やポイントを細かく紹介していくので、キッチンカー開業に向けた全体像をしっかりと理解できるはずです。
夢の実現に向けて、まずはこの記事から一歩を踏み出しましょう!
今回は、キッチンカーの開業に必要な資格について解説していきます。

キッチンカーの移動販売に必要な資格
簡単に低資金で開業できると注目されているキッチンカーですが、キッチンカーを開業するには、これから解説する資格や許可を取得することが求められます。
これらは、食品を取り扱う際の衛生管理や、車両で営業する際のルールに関するものです。
スムーズな開業のためには事前にしっかり準備しておくことが重要です。
以下では、それぞれについて詳しくご紹介します。
【食品衛生責任者】
キッチンカ―で移動販売を行う際に必要な資格の一つが『食品衛生責任者』です。
食品衛生責任者は食中毒や食品衛生法の違反を起こさないために運営管理を行う役割を持っています。
飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
飲食業が未経験でも受講することができるので、初めてキッチンカーを開業する方でも資格の取得ができます。

【保健所の営業許可】
キッチンカ―が食品を調理・提供をする為には、保健所の営業許可が必要です。
キッチンカーでは『飲食店営業(自動車)』の営業許可を取得しましょう。
この営業許可は全国共通では無く、地域ごとに営業できる地域が異なるのでよく確認しましょう。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

【運転免許】
キッチンカーを運転するには、最低限、普通自動車第一種運転免許が必要です。
免許として『キッチンカーを運転するための特別な免許』などの種類は存在しないため、基本的には普通自動車免許での運転が可能です。
ただし、キッチンカーのサイズや重量によっては、その限りではありません。
普通自動車免許で運転可能な範囲を超える大型キッチンカーの場合には、大型免許が必要となります。
また、免許の取得年により、自分が運転できるキッチンカーの種類やサイズが限られる場合がありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

食品衛生責任者になるには
食品衛生責任者は、食品を取り扱う事業者にとって必要不可欠な資格です。
この資格がないと、キッチンカーでの営業許可を取得できません。
講習を受けることで、食品を安全に管理し、衛生面でのトラブルを防ぐ知識を身につけることができます。
以下で具体的な取得方法や費用、更新期間について詳しく説明しますので、キッチンカー開業を目指す方はしっかり確認しておきましょう。
【食品衛生責任者の取得方法】
食品衛生責任者の資格は、各都道府県ごとに食品衛生協会が主催する講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
東京都食品衛生管理者講習会の内容は、以下の内容で計6時間(テスト含む)となります。
・食品衛生学(2.5時間)
・食品衛生法(3時間)
・公衆衛生学(0.5時間)
(受講要領は各都道府県により異なる点もありますので、受講する自治体のホームページを確認して受講してください。)

【食品衛生責任者の受講費用】
東京都を例として、費用として12,000円(教材費含む)を受講当日に納めます。
費用は大体10,000円前後とされていますが、自治体や開催する団体によって異なるので、よく確認しましょう。
お釣りの用意はないことが多いので、お釣りのでないよう持参してください。
【食品衛生責任者の更新期間】
2025年2月現在、食品衛生責任者の資格に有効期限は設けられておりません。
食品衛生責任者の資格は基本的に更新の必要がないため、一度取得すれば生涯有効です。

【講習会を受講せず営業許可を取得できる資格】
栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、と畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者、
船舶料理士、食品衛生管理者(注1)の有資格者は、講習会を受講せずに食品衛生責任者の資格を取得できます。
(注1)医師・獣医師・歯科医師・薬剤師または、学校教育法に基づく大学で、
医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した者等。
保健所の営業許可取得の流れ
キッチンカー開業には、保健所での営業許可が欠かせません。
しかし、初めて飲食業に携わる方にとっては、なんだか難しそうなイメージがある営業許可の取得。
取得までの流れを確認しておけば、安心して準備を進めることができます。
以下では、それぞれの手順を詳しく解説しますので、安心して手続きを進めてください。
【営業する地域を管轄する保健所に相談に行く】
営業許可の申請を始める前に、最初に行うべきことは、出店を希望する地域を管轄する保健所に事前相談を行うことです。
この段階で、キッチンカーで提供するメニューの内容や車両の設備、必要な衛生管理について詳しく話し合います。
保健所の担当者は、申請に必要な具体的な書類やプロセス、衛生基準などを説明してくれます。
大事なポイントは、キッチンカーの設計図等を持参すること!
車両を購入してしまってから足りない設備が発覚した場合、不要な改修費用がかかってしまいます。
もちろんその改修中は営業もできないため、営業開始までに遅れが出てしまうことも…。
スムーズな開業を目指す場合は、必ず車両取得前に、設計図を持参した事前相談を行いましょう。

【申請書類を保健所に提出する】
保健所との相談が進むと申請書の提出となります。
キッチンカー完成予定日の10日前を目安に提出しましょう。
申請時に必要になる書類は以下の通りです。
・営業許可申請書 1通
・施設の構造及び設備を示す図面 2通
・営業の大要 2通
・許可申請手数料
・食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳等)
・登記事項証明書(法人の場合)
その他、車検証のコピーや検便検査成績書が必要になることがあります。
保健所との事前相談時に必要書類をよく確認して準備しましょう。
また、申請の際に保健所の担当者と、キッチンカー製作進行状況の連絡方法や検査日時の相談も行ってください。

【保健所でキッチンカーの検査を受ける】
キッチンカーを保健所に持ち込んで検査を行います。
検査項目には、手洗い設備や調理台の清潔さ、冷蔵設備の温度管理などが含まれます。
検査には必ず営業者が立ち会うようにしましょう。
食品衛生法改正に伴い2021年6月1日からキッチンカ―の施設基準が統一になりましたが、調理内容や提供メニューによって必要設備が変わる可能性があります。
必ず、キッチンカ―を取得する前に保健所へ相談に行くようにしましょう。
施設基準に適合しない場合は許可を受けることができません。
不適合だった部分を改善し、後日再検査を受けましょう。

【営業許可証の交付】
キッチンカーの検査に通ると、営業許可証が交付されます。
この許可証は、キッチンカーの営業を行う際に必ず車内に掲示しましょう。
交付には数日から一週間前後かかります。
交付日よりも前に出店予定がある場合は、保健所の担当者に相談しておくのがおすすめです。
以下の記事では、営業許可についてより詳しく解説しているので参考にご覧ください。
資格取得以外に必要なスキルと知識
資格や許可を取得すればキッチンカーの開業は可能ですが、それだけではキッチンカーの営業を成功させるのは難しいもの。
日々の営業で安定した売上を確保し、成長を続けるには実践的なスキルが欠かせません。
特に重要なのは、売上アップにつながるマーケティングスキルや、効率的な調理技術、そして効果的なSNS運用です。
それぞれのスキルについて具体的に見ていきましょう。
【売上アップに欠かせないマーケティングスキル】
キッチンカー開業の成功には、適切なマーケティングが欠かせません。
どれだけおいしいメニューを提供しても、お客様に知ってもらえなければ売上は伸びませんよね。
マーケティングスキルとは、ターゲットとなるお客様を明確にし、最適な場所や時間帯で営業する方法を考える力です。
まずは、出店場所のリサーチが重要です。
ビジネス街や学校の近く、公園やイベント会場など、自分のメニューを好むターゲット層が多い場所を選びましょう。
また、リピーターを増やすためには、クーポンやスタンプカードを活用するのも効果的です。
さらに、地域のイベントやフェスティバルに参加することで、多くのお客様にアプローチでき、知名度アップにも繋がります。
マーケティングは試行錯誤の連続ですが、工夫を重ねることで結果が見えてきます。

【キッチンカー特有の調理技術】
キッチンカー内は、限られたスペースしかありません。
想像以上に、効率的に調理を行う技術が求められます。
スピーディーにお客様にメニューを提供することで、回転率が上がり、売上の増加につながるでしょう。
調理技術は、単に手際よく作業を進めるだけでなく、清潔で安全に作業する方法も含まれます。
調理工程をあらかじめ細かく分解し、効率よく進めるための手順を考えることが大切です。
また、食材の下ごしらえを事前に済ませることで、営業中の負担を軽減できます。
キッチンカー特有の調理技術を身につけるには、実際に作業を繰り返しながら改善を重ねることが重要です。
最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくるとスムーズに作業が進むようになるでしょう。

【集客に活かせるSNS運用の基本】
SNSは、キッチンカーの集客に大きな効果を発揮するツールです。
出店場所や時間、提供するメニューの情報をリアルタイムで発信することで、多くのお客様にアピールできます。
InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどのプラットフォームを活用し、視覚的に魅力的な投稿を行うことがポイントです。
投稿内容は、メニューの写真や出店場所の案内、イベント参加情報などが中心となります。
写真を撮影する際には、明るい場所で撮影し、メニューが一目でおいしそうに見える工夫をしましょう。
SNS運用は継続が大切なので、毎日の営業と並行して少しずつ取り組んでいくことをおすすめします。

キッチンカーの運転時のポイント
「日ごろ車の運転はするけれど、乗用車しか運転したことがない」
「キッチンカー開業のために運転免許を取得するので、初心者でも運転できるかが心配…」
キッチンカー開業者の中には、このような方も多く見られます。
キッチンカーの運転には、一般的な乗用車にはない注意点があります。
特に、車両の大きさや構造の影響で、視界が悪くなることは理解しておきましょう。
また、特定の場所での運転にはさらなる配慮が必要なので、以下にご紹介するポイントを参考にしてみてください。
【バックモニターをつけないと後ろが見にくい】
キッチンカーは乗用車よりも車両が大きく、後方の視界が遮られやすいのが特徴です。
後方視界が狭いため、バックモニターを装備していない場合は、バック時の安全確認が非常に難しくなります。
バックミラーだけでは確認しきれない死角も存在するため、よく注意しましょう。
特に、狭い場所や混雑した場所での運転時にはバックモニターの装備が推奨されます。
キッチンカーをオーダーメイドで製作される方は、装備を検討してみてください。

【右折、左折時にななめ後ろが見えない】
キッチンカーの大きさと構造上、後方、特に斜後ろの視界が制限されやすいです。
特に、右折や左折時には、死角になる部分が増えます。
この死角は、バイクや自転車を巻き込むリスクを高めるため、十分な注意が必要です。
運転時には、交差点に入る前にミラーの確認と併せて、安全確認を十分に行いましょう。
また、サイドミラーの調整を定期的に行うことも重要です。
視界を最大限に確保できる角度に設定することで、危険を防ぎやすくなります。

【キッチンカー運転時に気を付けたい場所】
乗用車では特に注意が必要ない場所でも、高さがあるキッチンカーでは通れないということも…。
出店場所に向かう途中でこのようなことがあると、出店時間に間に合わないなどの大きなトラブルにも繋がりかねません。
キッチンカー運転において、特に注意が必要な場所をチェックしておきましょう!
[立体駐車場]
あまり使うことはないと思いますが、キッチンカーは高さ制限のある立体駐車場に入れない場合が多いです。
多くの立体駐車場は、キッチンカーの大きさや重さに対応していません。
駐車場の入口には高さ制限や重量制限が表示されているため、これらの情報を必ず確認してから進入するようにしましょう。
高さ制限を無視して進入すると、車両が損傷するだけでなく、施設に迷惑をかける可能性もあります。

[橋げた・高架下]
意外と盲点なのが、橋げた・高架下です。
「いつも通る道だから」と思いがちですが、道路上の橋げたや高架下は、キッチンカーの高さがクリアできるかどうかが一目でわからない場合が多いです。
高さ制限がある場所では、標識を確認し、安全に通行できるかを判断する必要があります。
万が一通れない場合は、事前に迂回ルートを調べておくと安心です。
また、高架下の道路は幅が狭いことが多く、対向車とのすれ違いにも注意が必要です。
特に、古い道路や狭い道では高さ制限が厳しい場合があるため、事前にルートを確認することが大切です。

キッチンカー開業時に知っておきたい注意点
キッチンカーの営業スタイルは自由度が高いイメージの一方で、営業許可の取得や出店場所の確保など、初心者にとっては悩みの種となる部分が多いです。
ここでは、特に気をつけたい注意点を解説します。
開業前にしっかりと確認し、安心して開業準備を進めましょう。
【販売できるメニューの数が限られる】
キッチンカーでは、取り扱えるメニューの種類や数が制限されることがあります。
車内スペースや調理設備の制約があるため、レストランのように幅広いメニューを提供するのは難しいものです。
保健所での営業許可取得時に、車両の設備、給排水タンクの容量に応じて決められるため、どのようなメニューを提供するか事前に計画することが大切です。
特に多くの種類を扱いたい場合には、保健所との相談が欠かせません。
営業許可を取得する際には、具体的なメニュー内容を保健所に申請し、そのメニューに合わせた設備が整っているかが確認してください。
顧客のニーズをしっかりと把握し、人気のあるメニューに集中することで、限られた条件の中でも利益を上げることができます。
取り扱い可能なメニュー数を事前に確認し、計画的に準備を進めましょう。

【出店場所の確保が難航する】
キッチンカー開業では、出店場所の確保がその後の成功についてを大きく左右します。
しかし、適切な出店場所を見つけるのは簡単ではありません。
人気のエリアやイベントでは、出店枠が限られているため、競争が激しくなります。
計画的に準備を進めることで、スムーズな営業開始を目指しましょう。
営業許可を取得しても、出店場所が確保できなければ営業を始めることはできません。
事前に十分なリサーチを行い、適切な出店場所を確保することで、安定した売上につなげることができます。

【売上は天候や気温に左右されやすい】
キッチンカーでの営業は、天候や気温の影響を受けやすいという特性があります。
例えば、雨の日や風の強い日には、お客様が少なくなります。
逆に、天気の良い休日には多くのお客様が集まり、売上が大きく伸びることもあるのです。
こうした気候や気温の変動を見越して、柔軟な営業計画を立てることが重要です。
さらに、天候による急な予定変更に対応できるよう、予備の出店先を確保しておくと安心です。
定期的な天気予報の確認や、SNSを活用したリアルタイムの営業情報の発信も効果的です。
天候の影響を最小限に抑えながら、計画的に営業を進めましょう。

【体調管理が必須で休みにくい】
キッチンカーの営業は、長時間の立ち仕事や屋外での作業が多く、体力的な負担が大きいもの。
また、一人で営業している場合はまた、休むとその日の売上がゼロになる可能性があるため休みが取りにくいこともあり、体調管理が営業の安定性を左右する重要な要素となります。
対策として、急な体調不良に備えて、サポート体制を整えておくと安心です。
家族や信頼できるスタッフに営業を引き継げるよう準備しておくことで、突然の休業を避けられます。
また、体調が優れない日には無理をせず、早めの休養を取る判断も重要です。
体調不良時やイベント時のスタッフの増員などには、作業マニュアルが役立ちます。
キッチンカーにおける作業マニュアルの作成について、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。
まとめ
今回は、キッチンカーの開業に必要な資格について解説しました。
キッチンカーの開業は、自由な営業スタイルや低コストでのスタートが魅力ですが、成功するためには事前の準備が欠かせません。
初めての開業ではわからないことも多く、何から始めて良いのか悩まれる方は多いかと思います。
必要な資格や許可を取得することはもちろん、マーケティングや調理技術、SNS運用などのスキルを身につけることも重要です。
また、出店場所の選定や天候の影響を考慮した営業計画、そして体調管理も成功に向けた大切な要素です。
キッチンカーならではの特有の課題に直面することもありますが、一つ一つ対策を講じることで、それらを乗り越えることができます。
まずは、開業の第一歩として、キッチンカーで移動販売を営業するために必要な『営業許可』と、営業許可取得に必要な『食品衛生責任者』について確認し、開業に向けて準備を進めてください。
この記事で紹介したポイントを参考に、夢の実現に向けて進みましょう。

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