キッチンカーで牛カツ屋を開業しよう!開業に必要な資格と成功のポイントを解説します

キッチンカーでの開業を目指す方にとって、どんなメニューで開業するかは非常に大切なポイントです。

最近話題の「牛カツ」は、揚げたてのサクサク感と、ジューシーな牛肉のうまみが調和し、ガッツリと食べごたえがありながらもさっぱりとして老若男女問わず人気が高いメニュ―。

設備を整えたキッチンカーなら、揚げたてサクサクの牛カツの移動販売ができます!

「牛カツでキッチンカー開業したいけど不安がある」「他と違うメニューで注目されたい」と感じている方にとって、参考になる内容となっています。

どんな設備が必要なの?

キッチンカー開業には資格もいるの?

など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。

今回は、キッチンカーの牛カツ屋開業についてご紹介します。

牛カツとは?

牛カツとは、塩コショウで下味をつけた牛肉に衣をつけて揚げた料理です。

トンカツとは異なり、牛肉特有の濃いうまみと柔らかさが特徴で、近年では都心部を中心に人気を集めています。火を入れすぎず、中はレアに仕上げるのが一般的で、見た目にも高級感があります。断面の赤身が視覚的なインパクトを持ち、写真映えする点も大きな魅力です。

また、牛カツは調理工程がシンプルでありながら、仕上がりが美しくお客様の満足感が高いメニューといえます。またソースや付け合わせにこだわることで、幅広いアレンジも可能です。

【牛カツの特徴】

牛カツの最大の魅力は、外はサクッと中はジューシーな食感のバランスにあります。トンカツよりも脂っこさが少なく、赤身肉の濃厚な味わいが引き立つため、女性や年配層にも受け入れられやすいメニューです。

さらに、中をレアに仕上げることで、やわらかさと風味を同時に楽しめる点も好まれています。

牛肉は部位ごとの個性が強いため、ロースやサーロインを使うと肉の厚みと旨みがしっかり伝わります。味付けやソースの幅も広く、和風から洋風までさまざまなスタイルで提供できるのもポイントです。

例えば、わさび醤油や和風おろしポン酢、デミグラスソースなど、好みに応じて変化をつけることが可能です。

【牛カツの歴史】

日本での牛カツの歴史は、明治時代に伝わった洋食文化の影響を受けたメニューにさかのぼります。

当時の洋食は、肉類を使った揚げ物が中心でしたが、牛肉を使ったカツレツは上流階級や洋食レストランの特別なメニューとして提供されていました。

その後、戦後の食文化の変化とともにトンカツが庶民の定番となり、牛カツは一時的に影を潜めていました。

しかし、近年になってレアな断面を活かした見た目のよさと、食べごたえのあるボリューム感がSNSなどで注目され、再び脚光を浴びています。

とくに都内の専門店やデパートのフードコートなどで提供される機会が増え、人気が高まっています。

キッチンカーで牛カツ屋を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

キッチンカーの牛カツ屋に必要な設備

キッチンカーで牛カツを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。

キッチンカーの設備と牛カツ調理の設備に分けてご紹介します。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売で牛カツ屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【牛カツ調理の設備】

■フライヤー

牛カツをキッチンカー内で調理するために使うのが、フライヤーです。

電気式とガス式がありますが、キッチンカーで使用する場合はガス式がおすすめです。

火力が強く、カラッとした仕上がりになります。

足付きのテーブルタイプと台の上に置く卓上タイプがあるので、その他に設置する調理機材やキッチンカーの台の広さなどを考えて、使いやすい方を選びましょう。

キッチンカーで使う業務用フライヤーについて詳しくはこちらをご覧ください。

■炊飯器

牛カツとともにご飯を提供する場合には、炊飯器が必要です。

業務用炊飯器は、電気式とガス式の2タイプがあります。

ガス式を選ぶ場合は、プロパンガス対応かをチェックしましょう。

電気式の場合、消費電力との兼ね合いで選んでください。

キッチンカーで使う炊飯器について、詳しくはこちらをご覧ください。

牛カツ屋キッチンカーにおすすめの出店場所5選

牛カツは見た目にインパクトがあり、食べごたえもあるため、キッチンカーでも高単価で販売しやすいメニューです。しかし、どれだけおいしいメニューを用意しても、出店場所の選び方を間違えると売上にはつながりません。

ここでは、牛カツキッチンカーの売上を伸ばしやすい、おすすめの出店場所を5つ紹介します。それぞれの場所で求められるメニューの傾向や客層にも注目しながら、適した戦略を考えていきましょう。

【オフィス街のランチタイムエリア】

平日のオフィス街では、短時間でガッツリ食べられるメニューが重宝されます。

牛カツは揚げ時間が短く、見た目もボリューム感があるため、働く人たちに強くアピールできます。

昼休みの1時間に集中して売れるため、提供スピードを上げる工夫が必要です。ごはんとセットにした「牛カツ弁当」スタイルにすることで、ランチ需要をしっかり取り込めます。

【スポーツイベントやフェス会場】

野外のイベントやスポーツ観戦の場では、肉系のメニューがとくに好まれます。

牛カツのように、香ばしい香りとジューシーな見た目を持つメニューは、食欲を刺激し人気ができる可能性が高いです。

紙容器に入れた「牛カツ丼」や「牛カツサンド」など、食べ歩きしやすい形で提供すれば、さらに人気を集められるでしょう。

【大型ショッピングモール周辺】

週末や祝日に集客が見込めるショッピングモールでは、家族連れやカップルなど、幅広い層に対応できるメニューが求められます。

牛カツは見た目の華やかさと満足感があるため、買い物帰りのちょっと豪華な食事として選ばれやすいです。

ポップや写真で「牛カツ専門店」と打ち出すことで、他の軽食系キッチンカーとの差別化もできます。

【観光地や温泉街】

観光地では「その場でしか食べられないメニュー」が注目を集めます。地域の特産牛を使った「ご当地牛カツ」としてアレンジすれば、さらに注目を集めやすくなります。

また、日本の牛肉は外国人にもとても人気あるので、観光に訪れる外国人の売り上げも見込めるでしょう。外国人観光客に向けた英語表記のメニューや、キャッシュレス対応も用意しておくと安心です。

【大学や専門学校の近く】

学生街では「ボリューム感」「コスパの良さ」が重視されます。牛カツは豪華な印象がありながら、セットメニュー化やサイズ調整で価格を抑えることも可能です。

放課後や授業の合間に食べやすい「牛カツサンド」や「牛カツバーガー」にすることで、手軽さをアピールできます。

  

キッチンカーで牛カツ屋を営業するメリット

キッチンカーで牛カツを提供することには、ほかのメニューにはない強みがあります。牛カツは見た目にも華やかで、しっかりとした食べごたえがあるため、男女問わず幅広い層に好まれます。

さらに、高価格でも納得してもらいやすく、利益を確保しやすい点も開業者にとっては大きなメリットです。

ここでは、牛カツメニューに特化したキッチンカーを営業することで得られる、代表的な2つのメリットを紹介します。

【肉系メニューは集客力が高い】

牛カツは食欲をそそる香りとビジュアルの強さがあり、人通りの多い場所では通行人の目を引く力を持っています。サクサクの衣に包まれた厚みのある牛肉は、一目見ただけで「おいしそう」と感じてもらいやすく、SNSへの投稿にもつながります。

若者や男性だけでなく、女性にも「豪華なランチ」として選ばれやすく、集客力の高いメニューとして活用できます。

【高単価メニューで売り上げを確保しやすい】

キッチンカーでは客数が限られるため、客単価を高めることが収益のカギになります。牛カツは「高級感」「特別感」があるため、1,000円を超える価格でも納得して購入してもらいやすいメニューです。

さらにセット販売やトッピング追加などを提案することで、売上を効率よく伸ばすことができます。

キッチンカーで牛カツ屋を営業するデメリット

魅力的な牛カツメニューですが、キッチンカーでの提供には注意すべき点もあります。とくに揚げ物であることや、牛肉という食材の特性を踏まえて、営業前にリスクを理解しておく必要があります。

準備不足のまま開業してしまうと、トラブルやクレームにつながることもあるため、慎重な計画が欠かせません。

ここでは、牛カツ屋をキッチンカーで営業するうえで、あらかじめ理解しておくべき2つのデメリットを紹介します。

【売上が天候に左右されやすい】

牛カツはジューシーな肉のうま味と見た目のインパクトが魅力ですが、キッチンカーでの営業にはいくつかのデメリットがあります。

特に気をつけたいのが、天候による売上の変動です。

屋外での販売なので、雨や雪、強風といった悪天候の日はお客さんの足が遠のきがちになるでしょう。

営業場所を選定する際には、屋根のあるスペースや、天候の影響を受けにくい場所を選ぶなど、工夫を凝らすことが大切です。

キッチンカーでの季節ごとのメニューについて、詳しく解説した記事も参考にご覧ください。

記事「キッチンカーで安定した売上を確保するために、ウェザーマーチャンダイジングを取り入れよう!」

【仕入れコストと保存管理に気を使う】

牛肉はほかの食材に比べて仕入れ価格が高く、冷蔵や冷凍の管理もしっかり行わなければなりません。とくにレアで提供する場合は、食中毒リスクを避けるためにも温度管理や調理工程の徹底が求められます。

まとめて仕入れて在庫を持つことが難しく、売れ残りを防ぐためには、出店場所の選定や販売数の見極めが重要になります。

キッチンカーで牛カツを提供する際の注意点

牛カツはキッチンカーで人気の出る可能性の高いメニューのひとつですが、衛生管理や調理工程には細やかな注意が必要です。

とくに肉類を扱う場合、加熱や保管に関する基準を守らなければ、食中毒などのリスクにつながるおそれがあります。また、キッチンカーという限られたスペースの中で効率よく安全に提供するためには、事前の準備や動線の見直しも欠かせません。

ここでは、牛カツをキッチンカーで販売する際に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。

これから開業を考えている方は、ぜひ参考にして安全で信頼される運営を目指してください。

【事前に保健所に確認する】

牛カツはキッチンカーで扱いやすいメニューのひとつですが、衛生管理や調理工程には細やかな注意が必要です。とくに肉類を扱う場合、加熱や保管に関する基準を守らなければ、食中毒などのリスクにつながるおそれがあります。

事前に保健所に十分に確認をしておくことが重要です。

【牛肉は十分に衛生管理する】

牛カツはレアに近い状態で提供されることが多いため、牛肉そのものの衛生状態が非常に重要です。保管時にはしっかりと冷蔵し、他の食材と分けて取り扱うようにしましょう。

仕込みの段階で手袋やまな板、包丁をこまめに消毒することも忘れずに行ってください。安心して食べてもらうためには、衛生管理の徹底が欠かせません。

キッチンカーで生ものを販売できるか?詳しくは以下の記事をご覧ください。

【揚げ油の温度と劣化に注意する】

油の温度が低いと衣がべたつき、高すぎると外だけが焦げて中まで火が通らなくなります。温度計を使って160〜180度の範囲を保ち、安定した調理を心がけましょう。

また、揚げ油は繰り返し使うと酸化して味にも影響します。営業の途中でも油のにおいや色に注意して、必要に応じて交換することが大切です。

キッチンカーで使う料理用温度計について、詳しくはこちらをご覧ください。

キッチンカーで牛カツ屋を成功させるポイント

牛カツは人気が高いメニューですが、競合が増えると単においしいだけでは選ばれにくくなります。

ここでは、キッチンカーで牛カツ屋を成功させるポイントをまとめました。

【ご当地牛を使用して特別感を演出する】

使用する牛肉をブランド牛や地域産にすることで、他店にはないオリジナリティを出すことができます。「○○牛の牛カツ」と明記すれば、食材へのこだわりが伝わり、観光地やイベント会場ではとくに高く評価されます。

産地証明や提携農家の紹介などをメニューに加えると、信頼性も高まりリピートにもつながります。

【セット販売で客単価を上げる】

単品販売に加えて、ライスや副菜、スープなどと組み合わせたセットメニューを用意することで、1人あたりの売上が上がります。

さらに「+100円で温玉のせ」「+200円で味噌汁つき」などの追加提案を行えば、満足度もアップします。牛カツというメニューは高価格でも納得感があるため、セット展開と相性が良いです。

【軽トラック型キッチンカーで開業する】

キッチンカー内での作業環境は、効率的なサービス提供に直結する重要な要素です。

軽トラック型キッチンカーは、コンパクトで運転しやすく、都市部でも駐車しやすいメリットがあります。

牛カツの調理に必要な調理器具を搭載しても、十分な作業スペースを確保できるので、効率良く牛カツを提供することが可能です。

さらに、ケータバンクのリースプランで借りられる軽トラック型キッチンカーは初期投資を抑えることができ、牛カツ屋開業のリスクを低減させる助けともなるでしょう。

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まとめ

キッチンカーでの牛カツ屋開業は、ボリューム感と高級感を兼ね備えたメニューの魅力を活かしながら、しっかりと利益を生み出すチャンスのあるビジネスです。

オフィス街やイベント会場など、立地に合った出店戦略を立てれば、多くのお客さまに満足してもらえる可能性があります。

さらに、ご当地牛を使ったり、ソースのバリエーションを増やすことで、他店と差別化を図ることもできます。

ただし、生の牛肉を取り扱うには衛生管理には細心の注意が必要です。事前に保健所に相談したうえで、開業の準備を行うことをおすすめします。

この記事が、キッチンカー開業の成功へ踏み出すお手伝いができたらとてもうれしいです。

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