中はふわふわのパン、外はカリカリのビスケット生地でおいしいメロンパン。

大人も子どもも大好きなメロンパンは、キッチンカーでも人気のメニューです！

特に、人気ドラマでメロンパンのキッチンカーが登場したことからも「キッチンカーといえばメロンパン！」といったイメージをお持ちも方も多いのではないでしょうか。

設備を整えたキッチンカーなら、おいしいメロンパンを移動販売することができます。

この記事では、キッチンカーでメロンパン屋を成功させるために必要な具体的なステップと、開業にあたって考慮すべき点を詳しく解説します。

開業資金の抑え方、適切な設備の選び方、効果的な場所の選定、さらには他店との差別化を図る方法まで、これからメロンパン屋を開業しようと考えている方にとって役立つ情報をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

今回は、キッチンカーでのメロンパン屋開業についてご紹介していきます。

キッチンカーの人気メニュー・メロンパンとは？

メロンパンは、かわいらしい見た目とおいしさで、幅広い年齢層に愛されている人気のパンメニューです。

キッチンカーでの販売は、場所を選ばず、多くのお客さまにおいしいメロンパンをお届けできる点が魅力。

ここでは、キッチンカーで移動販売するメロンパンの特徴とその歴史をご紹介します。

【メロンパンの特徴】

メロンパンの最大の特徴は、そのふわふわとした生地と表面のクッキー生地が織りなす食感です。

表面はビスケット生地で少し硬めのものが多く、噛むとサクッとした食感が楽しめます。

また、見た目がメロンの形をしていることから「メロンパン」と名付けられましたが、実際にはメロンの味はしません。

ただし、最近ではメロン風味を加えたものもあり、さらに多様化しています。

このユニークな食感と見た目が、多くのお客さまを惹きつける理由です。

キッチンカーで提供する際には、焼き立てをすぐにお客さまにお届けできるため、そのおいしさを最大限に味わっていただけるでしょう。

【メロンパンの歴史】

メロンパンの起源には諸説ありますが、一般的には西洋のクッキーをかぶせたパンが日本で独自の進化を遂げた結果、現在の形になったと言われています。

当初は高級食材とされていましたが、時間が経つにつれて庶民の間でも親しまれるようになりました。

現在では、日本国内だけでなく世界中で愛されるメニューとなっており、幅広い層から人気があるといえるでしょう。

キッチンカーでメロンパン屋を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

【2024年完全版】キッチンカーの営業許可って何？申請の流れや書類の書き方などを解説！

キッチンカーのメロンパン屋に必要な設備

キッチンカーのメロンパン屋に必要な設備にはどんなものがあるでしょうか。

キッチンカーの設備とメロンパン調理の設備に分けてご紹介します。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売でメロンパン屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【徹底解説】キッチンカーに必要な設備や使いやすい内装のポイントとは？

【メロンパン調理の設備】

メロンパンをおいしく提供するためには、専用の調理設備が必要です。

ここでは、メロンパン作りに適した具体的な調理機器について、掘り下げて説明します。

これからメロンパン屋を始めようとしているあなたにとって、正しい機器選びは成功への第一歩です。

[業務用オーブン]

メロンパンをキッチンカーで焼くためには、業務用オーブンが必須です。

業務用オーブンは、家庭用オーブンと比較して大きな容量と一定の温度を維持する能力を持っており、大量のパンを一度に効率良く焼き上げることができます。

熱源は、電気式とガス式があり、それぞれ特徴が異なります。

ガス式は火力が強いため、メロンパンの表面をサクッと仕上げたい方にはおすすめです。

電気式は、ガスオーブンを比較するとゆっくりと熱が入ります。

メロンパンの焼き上げにおいては、焼きムラを防ぐための均一な熱分布に注目しましょう。

キッチンカーで使用するオーブンを選ぶ際には、サイズや使いやすさを考慮することも大切です。

[冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス]

キッチンカー内でメロンパンを製造するには、使用する材料を衛生的に適切な状態で保つために、冷蔵庫や冷凍庫が必須です。

特にバターなどの脂肪分を含む材料は温度管理が重要であり、適切な温度で保管することで品質を保つことができます。

また、クーラーボックスは、移動中に冷蔵庫が冷え切っていない場合でも、材料を適切な温度で保持するために役立ちます。

どの設備を選ぶ際にも、キッチンカー内のスペースと使用する電力量を考慮して選ぶことが大切です。

キッチンカーで使用する冷蔵庫について、詳しくは以下の記事で解説しています。

キッチンカーで使える冷蔵庫とは？選び方や注意点も併せて紹介！

[その他]

その他、メロンパン調理には発酵機、ニーダー(パンこね機)、パンラック、などが必要です。

また、キッチンスケールや生地温度を測る温度計、こね板、麺棒、スケッパーなどの調理器具も必要に応じて準備しましょう。

メロンパン屋におすすめのキッチンカー出店場所

メロンパン屋としてキッチンカーを開業する際には、出店場所の選定が成功の鍵を握ります。

ここでは、メロンパンの販売に最適な出店場所とその特徴を、いくつかご紹介します。

これからキッチンカーでメロンパン屋を始めようとしている方は、ぜひ参考にして、効果的な場所選びを行ってください。

【公園】

公園は、立地により特徴が異なりますが、多くは家族連れやカップル、散歩を楽しむ方々が集まる場所です。

特に、週末や祝日は多くの人で賑わいますので、定期的に出店することでリピーターを増やすことが可能です。

また、公園内でのイベントやフェスティバルの際には、さらに多くのお客さまにメロンパンを提供できるチャンスが広がるでしょう。

【商業施設・観光施設】

商業施設や観光施設の周辺は、常に多くの人が行き交うエリアです。

こうした場所では、ショッピングや観光で訪れた人々が小腹を満たすために、手軽に食べられるメロンパンが好まれる傾向にあるでしょう。

また、観光地では国内外からの観光客を対象に、日本ならではの味としてメロンパンをアピールすることができます。

【イベント・マルシェ】

イベントやマルシェでの出店は、メロンパンの特色を前面に出すことで、多くの人々に試してもらう絶好の機会となります。

他のメニューとの差別化を図りつつ、特に家族連れや若者から高い注目を集めることが期待できます。

また、メロンパンはアレンジの幅も広いメニューなので、イベントのテーマに沿ったメニュー展開をするのもおすすめです！

地元の食材を使用するなどの工夫を加えてみましょう。

キッチンカーでメロンパンと一緒に売りたいメニュー3選

メロンパンをキッチンカーで販売する際には、他のメニューと組み合わせて提供することで、お客様の満足度を高めることができます。

ここでは、メロンパンと相性の良い3つのメニューをご紹介します。

これからキッチンカーでメロンパン屋を始めようとしている方は、これらのメニューを取り入れて、より多くのお客様を引き寄せてみてくださいね。

【カフェドリンク】

メロンパンと一緒に提供するとおいしいカフェドリンクは、お客様にとって大変魅力的なドリンクメニューです。

特に、コーヒーや紅茶は、甘いメロンパンとの組み合わせが最適！

また、ホットドリンクだけでなく、暑い日にはアイスコーヒーやアイスティーを提供することで、さまざまなニーズに応えることができます。

カフェとしてこだわりたい場合には、高品質の原材料を使用し、お客様がその場で淹れたての味を楽しめるようにすると、他店との差別化にも繋がります。

【スムージー】

スムージーは、健康志向の高いお客様に特に人気のあるメニューです。

フルーツをたっぷりと使用したスムージーは、栄養豊富でありながら、メロンパンとの甘さのバランスを取ることができるので、非常に好評です。

季節のフルーツを使った限定スムージーを提供することで、リピーターを増やすことも可能です。

【焼き菓子】

メロンパンと一緒にさまざまな焼き菓子を提供することも、お客様からの注目を集める方法です。

クッキーやマフィン、スコーンなど、手軽に食べられる焼き菓子は、メロンパンを購入するお客様に追加で購入してもらいやすいアイテムです。

焼き菓子は保存が利き、種類も豊富に用意できるので、メニューのバリエーションを増やすことができます。

各焼き菓子に特色を持たせ、季節ごとの特別な味を提供することで、お客様の好奇心を引きつけることができるでしょう。

キッチンカーでメロンパン屋を営業するメリット

昭和初期からパン屋に並んでいたともいわれる、歴史が深いメロンパン。

キッチンカーでメロンパン屋を営業するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、特に重要な利点を詳しくご紹介します。

これからキッチンカーでメロンパン屋を始めようと考えている方々は、ぜひ役立ててみてください。

【開業資金を低く抑えられる】

キッチンカーでの開業は、店舗を構えるよりも初期投資が大幅に削減できる最大の利点です。

固定の店舗でメロンパンを扱う飲食店を開業する場合、お店の立地や規模により異なりますが、開業資金は数百万円～と言われています。

対して、キッチンカーでは物件取得費や店舗改装費がかからないため、開業費用を少なく抑えることができます。

キッチンカーや移動販売車を取得する費用がかかりますが、リースのキッチンカーを利用すれば低資金でも開業が可能です。

【大人から子供まで、客層が広い！】

甘くておいしいメロンパンは、大人からも子どもからも人気が高いメニューです。

コンビニやスーパーにも必ず置いてある定番のパンで、幅広い客層に愛されているといえます。

公園や遊園地、ショッピングモールなどでの、手軽に食べられるおやつやスイーツとして出店機会が望めます。

キッチンカーでメロンパン屋を営業するデメリット

みんな大好きなメロンパンですが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

キッチンカーで移動販売する場合のデメリットについても確認しておきましょう。

これからキッチンカーでの開業を考えている方にとって、これらの課題を理解し、対策を講じることが成功への鍵となります。

ここでは、特に注意すべきデメリットを詳しくご紹介します。

【売上が天候や気温に左右されやすい】

キッチンカーでメロンパンを販売する際に気を付けたいのが、天気です。

天候や気温によって、売上が大きく変動することがあります

キッチンカーの出店場所の多くは屋外なので、雨など天候不良の場合に客足が落ちる傾向にあるといえるでしょう。

このように、天候に左右されやすいのは、屋外で営業するキッチンカーならではの課題です。

雨が多い6月や台風などの悪天候が多い月は売上が下がると仮定して、年間スケジュールを組んでおくのがおすすめです。

季節ごとの天候の傾向を理解し、売上の波を最小限に抑えるための戦略を練ることが重要でしょう。

キッチンカーでメロンパン屋を成功させるポイント

見た目の可愛さも、味のおいしさも、魅力溢れるメロンパン。

開業を成功させるためには、独自性を持たせることが非常に重要です。

ここでは、他店と差別化を図り、お客様の記憶に残るメロンパン屋になるための重要なポイントをご紹介します。

キッチンカーでメロンパン屋開業を成功させるための参考にしてみてください。

【アレンジを加えて他店との差別化を図ろう！】

メロンパンにも、いろいろな種類があります。

メロンパンの基本的なレシピに少し手を加えることで、他の店舗と差をつけることができます。

皮の生地の固さ、実際にメロン果汁を使うのか、使用する材料など、アレンジの種類が豊富なメニューです。

また、コッペパンのように真ん中にフルーツやクリームを挟んだメロンパンも人気が出ています。

その他にも、チョコレートやキャラメル、抹茶など様々なフレーバーを加える

スーパーやコンビニでも買えるメロンパンだからこそ、おいしいアレンジを加えて他店との差別化を図りましょう！

【軽トラック型キッチンカー・移動販売車で開業しよう！】

メロンパンを焼き上げる甘い香りは、高い集客効果が期待できます。

キッチンカー内で調理する場合には、立ったまま作業ができる軽トラック型キッチンカーで開業しましょう。

また、すでに調理済みのメロンパンを移動販売したい場合は、パン用移動販売車で販売することもできます。

石焼き芋屋さんのように道路上を流しながら販売できるので、出店場所探しや出店料の支払いの必要がありません。

ケータバンクのプランなら、購入だけでなくリースも行っているので、初期費用を抑えて開業することができます。

【パン用移動販売車について詳しくはこちらをご覧ください】

まとめ

今回は、キッチンカーでのメロンパン屋開業についてご紹介しました。

キッチンカーでメロンパン屋を開業する際には、さまざまなポイントを押さえることが成功への鍵です。

大人も子どもも大好きなメロンパンは、さまざまな出店場所での活躍が期待できます。

ただし、出店場所やイベントの多くは屋外なので、悪天候による売上減少も理解して出店スケジュールを組みましょう。

また、調理済みのメロンパンであれば、パン用移動販売車でも移動販売ができます！

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