最近じりじりと人気の出ているトルティーヤを使ったお料理。これらは、陽気なラテンの国メキシコの料理です。

メキシコといえば、色彩豊かな街並みと真っ青で透き通るほど美しいカリブ海、マヤの古代遺跡など旅行先としても人気の国です。

そして、スペインの食文化に影響されてできあがったメキシコ料理は、ヘルシーで独特な味わいがあり若者を中心に人気がでています。

メキシコ料理といえば、どんなメニューを思い浮かべますか？

特に有名なのはトルティーヤを使ったメニューではないでしょうか。

あれ？でも、トルティーヤって一体なんだろう？

タコス？

ブリトー？

そもそも、タコスとブリトーって何がちがうの？

今回は、知っているようで意外と知らないトルティーヤについて解説します。

さらに、キッチンカー開業におすすめのトルティーヤを使った料理もご紹介！

キッチンカーを開業するにはどんな設備が必要なの？

キッチンカー開業には資格がいるの？

など、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。

トルティーヤとは？

トルティーヤと聞いて思い浮かべるメニューは何ですか？

最近人気のあるメキシコ料理ですが、その中でも人気なのが「トルティーヤ」を使った料理です。

トルティーヤとは、料理の名前ではなく食材の名前！

有名輸入食材店でもスーパーでも見かけることの多くなったトルティーヤ。

ここではトルティーヤの特徴や歴史を紹介します。

【トルティーヤの特徴】

トルティーヤとは、メキシコやスペインで親しまれている伝統的な薄焼きパンのことで、パリパリに揚げたタイプやしっとりとやわらかいタイプがあります。

スペイン料理のひとつ「トルティーリャ」というオムレツ風の料理と見た目が似ていることがその名の由来とされています。

伝統的なトルティーヤの原材料は、すりつぶしたトウモロコシです。

しかし、現在では小麦が普及したことで小麦粉を使ったトルティーヤも多く見られます。それらを区別するために、トウモロコシで作ったものを「Corn tortilla（コーントルティーヤ）」、小麦粉で作ったものを「Flour tortilla（フラワートルティーヤ）」と呼んでいます。

野菜やお肉などを巻いた状態で見かけることが多いので、料理そのものをトルティーヤと勘違いしがちですが、トルティーヤはあくまで生地の部分だけ。日本食で例えるとお米のようなポジションで、メキシコの人々にとって毎日の食生活に欠かせない存在です。

【トルティーヤの歴史】

トルティーヤは、紀元前から続く非常に長い歴史を持つ食品で、紀元前3000年ころトウモロコシの粉で薄いパンを焼いたのがトルティーヤの原型とされています。

16世紀初頭にスペインの探検家が小麦を持ち込んだことで、小麦粉で作られるトルティーヤが生まれました。

メキシコでは今でもトウモロコシトルティーヤが主流ですが、小麦粉トルティーヤは柔らかく加工しやすいことから、アメリカやヨーロッパなどの他の地域で幅広く利用され、ブリトーやラップサンドなどのメニューが生まれ楽しまれています。

タコスとブリトーの違いとは？

トルティーヤで具材を包む「タコス」や「ブリトー」。どちらもメキシコを代表する料理ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか？ここでは、タコスとブリトーの違いを解説します。

【タコス】

タコスは、コーントルティーヤに具材をのせて二つ折りにしたものを指し、メキシコの国民食とも呼べるメジャーな料理です。名前の由来は、軽食を意味するスペイン語「taco」からとったと言われています。

タコスに使われる具材は多岐にわたり、牛肉・豚肉などの肉類やエビ・白身魚のフライといった魚介類、キノコや野菜など、地域や好みによってアレンジすることが多いのだとか。味の決め手になるサルサには、チリをベースにした辛味が強いものやアボカドを使ったまろやかなワカモレ、マヨネーズに牛乳を加えてなめらかにしたものなど、さまざまな種類があります。

【ブリトー】

一方ブリトーは、フラワートルティーヤに具材をのせて巻いたもののことで、メキシコやアメリカで親しまれている料理です。地域によっては「ブリトー」「ブリータ」「タコ・デ・アリナ」と呼ぶこともあります。

名前の由来は「小さなロバ」という意味のスペイン語。その理由には所説ありますが、見た目がロバの耳に似ているからという説や、ロバの背中に積む毛布や荷物に似ているからという説が有力です。

タコスと同じくブリトーの具材もバリエーションが豊富ですが、牛肉のバーベキューやソーセージのトマト煮込み、唐辛子のチーズ詰めなど、ボリュームのある具材が好まれているようです。アメリカでは、チーズをたっぷり使ったブリトーが人気。

タコスとブリトーは、トルティーヤの原材料や巻き方に違いがあります。同じ具材を使っていても味わいが異なるので、食べ比べてみるのも楽しいですね。

キッチンカーでトルティーヤ屋を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

【2024年完全版】キッチンカーの営業許可って何？申請の流れや書類の書き方などを解説！

キッチンカーのトルティーヤ料理に必要な設備

キッチンカーでトルティーヤ料理を移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。

キッチンカーの設備とトルティーヤ料理調理の設備に分けてご紹介します。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売でトルティーヤ料理を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【徹底解説】キッチンカーに必要な設備や使いやすい内装のポイントとは？

【トルティーヤ料理調理の設備】

■ガスコンロ

トルティーヤを作るには、ガスコンロが必須です。

トルティーヤ生地を焼いたり、具材を調理するのに使います。

複数の料理を同時に提供できるよう、複数口のガスコンロを準備すると良いでしょう。

キッチンカーでガスを利用するには、プロパンガスの契約と安全確保が必要となりますので、事前に準備しましょう。

プロパンガスについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

【まとめ】キッチンカーのプロパンガスはどこで契約する？料金や注意点も解説！

■冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス

使用する食材を衛生的に保管するために設置しましょう。

夏場はキッチンカー内の冷蔵庫がなかなか冷えないことがあるので、クーラーボックスの用意もあると安心です。

キッチンカーで使える冷蔵庫について詳しくまとめた以下の記事も参考にしてみてください。

キッチンカーで使える冷蔵庫とは？選び方や注意点も併せて紹介！

トルティーヤを使ったおすすめメニュー

ここからは、トルティーヤを使ったおすすめレシピをご紹介します。シンプルな味わいのトルティーヤは、どんな食材ともマッチするのでアレンジの幅が広いのが魅力です。

【タコス】

トルティーヤを軽く焼き、肉、野菜、サルサソース、アボカドなどを挟むだけ。

肉はチキン、ビーフ、ポーク、魚などバリエーション豊富でランチ時も軽食にも対応可能なのでキッチンカー開業におすすめのメニューです。

【ブリトー】

大きなトルティーヤに、ビーンズ、チーズ、肉、野菜などを詰めて巻き込むボリューム満点の一品。

ソースにサワークリームやホットソースを添えるとさらに美味しくなります。

ワンハンドで食べられるので、忙しいランチタイムやイベント時に人気です。

【ケサディーヤ】

トルティーヤにチーズを挟み、肉や野菜を加えてフライパンやグリルで焼き上げた料理。

表面はサクサク、中はトロトロの食感が楽しめます。

調理が簡単で、短時間で提供できるのが魅力。サルサやアボカドディップを添えるとさらに満足感がアップします。

【トルティーヤチップス＆ディップ】

トルティーヤをカットして揚げたチップスを、サルサ、ワカモレ、チーズソースなどのディップと一緒に提供します。

食べやすくシェアもしやすいので、イベントなどで特におすすめです。

　

キッチンカーでトルティーヤ料理を営業するメリット

キッチンカーでトルティーヤを使ったメニューを提供することには、多くのメリットがあります。

どんなメリットがあるか考えてみましょう。

【調理の手間が少なく、効率的に提供できる】

トルティーヤを使った料理は、全般的にシンプルな材料で構成されており、調理の手間が少ないのが魅力です。キッチンカー内はスペースや設備が限られるため、簡単に調理できるメニューは大きな利点となります。

また、具材をあらかじめ準備しておくことで、注文を受けてから素早く提供することが可能です。この効率性の良さは、ランチ営業や忙しいイベントやフェスなどで大きな強みとなります。

さらに、トルティーヤを使ったメニューは焼いたり巻いたりするだけで完成するため、初心者でも扱いやすいです。初めてキッチンカーを開業する方にとっても、トルティーヤメニューはおすすめのメニューです。

【多様なアレンジが可能で、幅広い顧客層に対応できる】

トルティーヤ料理は、具材や調理方法を自由にアレンジできるため、幅広い顧客層に対応可能です。たとえば、定番のタコスやブリトーだけでなく、ベジタリアンの方向けのメニューやスイーツとしても提供できます。

また、地元の食材を取り入れることで、出店場所の地域に特化したオリジナルメニューを作ることも可能です。これにより、他のキッチンカーとの差別化が図れるだけでなく、地元のイベントやお祭りなどで親しみやすさを感じてもらえるでしょう。

キッチンカーでトルティーヤ料理を営業するデメリット

キッチンカーでトルティーヤメニューを提供する際には、いくつかのデメリットも存在します。特に初めてキッチンカー開業をする方にとっては、見落としがちな問題もあるため、あらかじめ理解しておくことが大切です。

【原材料のコスト管理が難しい】

トルティーヤメニューは具材のバリエーションが豊富なため、食材コストがかさむ可能性があります。特に、新鮮な野菜や肉を使用する場合、仕入れ価格が季節や地域によって大きく変動することがあります。このため、仕入れ先の選定や、在庫管理の工夫が必要です。

さらに、ロスを減らすためには、人気のあるメニューを見極め、効率的に仕入れを行いましょう。

【トルティーヤの保管と提供に注意が必要】

トルティーヤは乾燥しやすく、適切な保管が求められます。特にイベントや屋外での営業では、湿度や気温の影響を受けやすいため、保管方法に工夫が必要です。湿気を防ぐための専用容器を使用したり、提供直前に軽く温めることで、おいしい状態を保つことができます。

また、トルティーヤのサイズや厚みによっては、具材を包む際に破れやすい場合もあります。提供する際には、適切なサイズや形状を選び、お客様に満足していただける仕上がりを目指しましょう。

キッチンカーでトルティーヤ料理を成功させるポイント

キッチンカーでトルティーヤ料理屋を成功させるための重要なポイントを紹介します。

メニューのクオリティだけでなく、運営全体の工夫が成功のカギとなります。これらのポイントを実践することで、効率的な運営が実現できます。

【ターゲット層に合わせたメニュー構成を考える】

ターゲット層に合わせたメニューを提供することが成功への第一歩です。

たとえば、家族連れが多いイベントでは、子どもが食べやすいサイズのタコスや甘いスイーツ系メニューを用意するのがおすすめです。一方、ランチタイムのサラリーマンが多い場所では、ボリュームのあるメニューが人気となるでしょう。

また、ベジタリアンやグルテンフリー対応のメニューを取り入れることで、健康志向のお客様にも対応できます。こうした工夫により、幅広い層にアピールできます。

【軽トラック型キッチンカーで開業しよう！】

立ったまま車内で調理をしたい場合には、軽トラック型キッチンカーがおすすめです。

軽トラックは小回りが効くので、都市部の出店場所でも出店可能なサイズです。

また、駐車場所で出店の選択肢を狭めないので、イベント会場や狭い場所でもスムーズに駐車できるでしょう。

業務用の調理器具や冷蔵庫等を設置しても、十分な作業スペースが確保できるので安心して開業できるのもおすすめのポイントです。

まとめ

トルティーヤを使ったメニューは、その多様性と手軽さからキッチンカー開業におすすめのメニューと言えます。

アレンジの幅が広く、ランチタイムやイベントなど多くの場所で人気の出る可能性を秘めています。ただし、原材料のコスト管理やトルティーヤの保管など、注意すべき点もいくつかあります。それらをしっかりと対策することで、安定した運営が可能になります。

トルティーヤを活用したキッチンカーで、多くのお客様に喜ばれるメニューを提供し、成功を目指してみてください。

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