キッチンカー開業にはいくら必要?初期費用や相場、レンタルのメリットをお伝えします!

目次

キッチンカーでの開業を考えている方にとって、気になるのは『初期費用がいくらかかるのか』という点ではないでしょうか?

「開業に必要な初期費用がなかなか貯まらない…」

「キッチンカーは稼げるってネットで見たけど、どうしたらいいのだろう?」

以上のように、キッチンカー開業に踏み出す前には、たくさんの悩みを抱えがちです。

キッチンカー車両の選び方や設備の整え方、営業に必要な費用など、具体的な初期費用の金額を知ることで、開業時に無理のない資金計画を立てられます。

この記事では、新車・中古車・レンタル・リースといった入手方法別のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。

また、稼げるキッチンカーになるための、重要な心得もご紹介します!

これから開業を目指す方に向け、役立つ情報を分かりやすくお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

今回は、キッチンカー開業にいくらかかるのかについて、詳しく解説していきます。

キッチンカーを開業する4つのメリット

キッチンカーを開業するにあたって、気になるのが「初期費用はいくらかかるのか」という点です。

固定店舗の飲食店と比較すると、キッチンカーはコストを抑えて始められることが大きな特徴です。

もちろん車両の購入や改造、設備投資には一定の資金が必要ですが、それ以上に得られるメリットも多くあります。

ここで紹介する4つのポイントを知れば、初期費用の相場を意識しながら効率的に資金を活用できるはずです。

キッチンカー開業を検討中の方は、まず開業にあたってのメリットを確認していきましょう。

【初期費用が安い】

自己資金に余裕がない方でも工夫しながら始められるのが、キッチンカー開業の強みです。

一般的に飲食店を開業する場合は、店舗物件の取得費や内装工事などで数百万円以上必要になるといわれています。

一方、それに比べてキッチンカーの初期費用は大幅に抑えられることが大きなメリットとして挙げられます。

車両の取得手段として、中古車の購入や、リース、レンタルといった手段を選ぶことで、初期費用をグッと引き下げることも可能です。

初期費用を準備しきれなかった場合には、キッチンカー開業当初から大きな借金を背負うことにもなりかねません。

その点、準備する初期費用が抑えられるキッチンカーは、新規参入を考える人にとって大きな安心材料になるでしょう。

【人件費を抑えられる】

固定店舗を持つ飲食店では、調理スタッフやホールスタッフを雇うための人件費が必要となります。

うまくいくかわからない開業当初から人件費を確保しなければならない点は、開業時に大きな負担です。

一方で、キッチンカーは基本的に1人、または2人で開業する形が多く、少人数で効率的に営業できるのが特長です。

友人や家族に手伝ってもらえばさらに人件費を抑えられるため、利益率を高めやすいのも魅力ではないでしょうか。

また、人件費を削減できる分、車両の取得費用や機材の調達費用に回すことができるのも嬉しいポイントです。

将来的にキッチンカー事業を拡大することを考えている場合でも、まずは自分だけでスタートし、事業を安定させられるのがキッチンカー開業の利点といえるでしょう。

【ニーズに合わせてメニュー変更できる】

キッチンカーは、出店場所や出店するイベントごとに客層が変わります。

出店する場所によって客層は大きく異なり、もちろん求められるメニューも異なるため、柔軟にメニューを調整できる点は強みです。

例えば、平日はランチ需要を意識した丼もの、休日は軽食系といった具合に切り替えることも現実的に叶えられます。

流行や季節に合わせて新しいメニューを導入できれば、リピーターの獲得にもつながります。

常に新しい挑戦をしていく柔軟さを持ち合わせた人には、特におすすめのスタイルです。

【家賃がかからない】

飲食店を開業するうえで、大きな負担になるのが家賃です。

毎月固定で支払い続ける必要があり、売上が伸び悩んだ時期には資金繰りを圧迫する要因となります。

キッチンカーの場合は車両を拠点とするため、基本的に家賃は不要です。

車両を停めておく駐車場を用意する場合には駐車場代がかかりますが、家賃ほどの金額はかかりません。

また、出店場所で営業するためには一般的に出店料が必要ですが、家賃に比べれば負担は小さく抑えられることがほとんどです。

固定費を大幅に削減できるため、初期費用の回収スピードも早まります。

また、実際に出店して、思うような売上が得られない場合には、出店場所を選び直すことができるといった営業時の自由度の高さも大きな魅力です。

家賃に縛られず、売上が期待できるエリアに柔軟に移動できる点が、キッチンカー開業の強力なメリットといえます。

キッチンカーの相場はいくら?

キッチンカーの開業を考えるにあたって、気になるのは「車両取得にかかる費用」です。

開業資金の中でも大きな割合を占めるため、いくらかかるのかで準備する初期費用も変わってきます。

車両の取得方法としては、新車、中古車、レンタル、リースといったさまざまな選択肢があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

どの選択肢が適しているかは、予算や開業計画によって変わると理解しておきましょう。

ここでは、各方法の特徴とともに、それぞれの費用感をご紹介します。

理想のキッチンカーを手に入れ、稼げるメニューを提供するための第一歩として、参考にしてみてください。

【新車購入のキッチンカー相場】

新しくキッチンカーを製作し購入する場合、価格の幅が広いため一概に価格をお伝えすることができません。

ベースとなる車両や外装にどこまでこだわるのか、内装の素材は何にするのか…などの条件で、購入価格は大きく変化します。

基本的には自由度が高く、自分の理想通りの設備やデザインを選ぶことが可能です。

しかし、その分、初期費用は高額になると理解しておきましょう。

参考の価格として、軽トラックの新車価格は、120万円前後とされています。

そこに、キッチン部分の製作費用が加わりますが、前述の通りに、キッチン部分の設備や内装の内容で価格には大きな幅があります。

一般的には、車両部分の価格と合わせて約300万円~とされていますが、目安として考えておいてください。

【中古車購入のキッチンカー相場】

中古車を選ぶ場合も、車両の状態等で金額は大きく異なります。

まずは、車両の値段ですが、車両の大きさ、年式や状態によって数十万円~400万円前後まで大きく差がある点を理解しておくことが重要です。

キッチンカーとして既に使用されていた車両は、必要な設備が揃っていることが多く、改装費用も抑えられますが、状態の良いキッチンカーを購入したい方は、こだわればこだわるほど値段は高くなると理解しておきましょう。

中古車購入時の注意点として、車検が無い場合は購入後に車検代や整備費がかかりますので注意が必要です。

加えて、中古のキッチンカー購入は、その他にも注意点が存在します。

中古車の場合は、車両や設備の状態をしっかり確認することが重要です。

適切なメンテナンスが行われていない車両を選ぶと、後々の修理費用がかさむ可能性がありますので、信頼できる業者を選びましょう。

その他、中古のキッチンカーについての注意点をご紹介している以下の記事も参考にご覧ください。

【レンタルのキッチンカー相場】

1日から借りられるのが、レンタルのキッチンカー。

参考となる価格は、平日で3~5万円、土日祝日なら7~10万円です。

レンタルは、イベントやフェスなどの短期間の出店に適しています。

契約を結ぶときは、契約内容に注意しましょう。

レンタル契約には、車両のレンタル料金以外にも、車両の搬入出費や機材のオプション費用などが加算されていることがあります。

自分のオーダー通りに契約がされているのかをしっかり確認して、わからないことは質問をする姿勢を忘れないようにしてください。

【リースのキッチンカー相場】

レンタルとは異なり、使用者名義を変更する為、殆ど購入した場合と同じ扱いで車両を運用できるのが特徴です。

ここでは、ケータバンクのリースサービスを軸にリースについて値段をご紹介します。

ケータバンクのキッチンカーリースサービスは、準備費用+登録事務手数料が10万円に加えて、月額費用がかかります。

月額費用は12ヶ月契約で月々8万円、6ヶ月契約で月々9万円(どちらも税別)です。

期間満了後は再リース契約により、延長してそのままの月額料金で利用でき、契約終了の場合は、車輌の返却となります。

【ケータバンクのキッチンカーリース資料はこちらから】

入手方法別・キッチンカーのメリット・デメリット

キッチンカーの購入を考えるとき、まず考えるべきは車両の入手方法です。

新車購入、中古車購入、レンタル、リースといった選択肢があることを、前項でお伝えしました。

それぞれの方法には、メリットとデメリットが存在し、開業後のキッチンカー運営に大きな影響を与えます。

準備する初期費用や開業スタイルに合った選択をすることが、成功の第一歩です。

ここでは、それぞれの入手方法のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

【新車購入キッチンカーのメリット・デメリット】

新車購入を選ぶ場合、自分が理想とするキッチンカーを手に入れることができます。

ただし、その分初期費用がかかるため、資金計画が重要です。

では、具体的なメリット・デメリットについて、さらに掘り下げてみましょう。

[メリット:理想通りのキッチンカーが手に入る]

新車でキッチンカーをオーダーメイドで制作・購入すると、自分の希望通りのデザインや設備を搭載することが可能です。

特に、提供するメニューに最適な調理設備を揃えられるほか、清掃しやすい素材の内装にできるなど、効率よい営業が叶えられるでしょう。

さらに、新車であれば故障のリスクが低く、運営初期の車両故障トラブルを避けやすいというメリットもあります。

メンテナンス費用を抑えられる点も、長期的なメリットといえそうです。

[デメリット:初期費用が高くなる]

新車購入の最大のデメリットは、やはり初期費用の高さです。

一般的に、キッチンカーのベースとなる車両自体の購入費用に加えて、キッチン部分の内装や設備のカスタマイズ費用がかかるため、予算が大きくなる傾向があります。

また、希望通りの設備を揃えるほど費用が増える傾向にあるため、明確な資金計画を立てることが非常に重要です。

初期費用が高いため、回収までに時間がかかる可能性があり、開業後も安定した売上を目指す必要があります。

したがって、最初に投資する額と回収の見込みをしっかり計画し、自分の経済状況に合った選択を心掛けてください。

【中古車購入キッチンカーのメリット・デメリット】

中古車のキッチンカーは、新車に比べて初期費用を抑えやすく、短期間で開業を目指す方に向いています。

費用を抑えながら、必要な設備がすでに揃っている場合も多く、すぐに営業を始めることができます。

しかし、一方で、修理や故障のリスクがあることも忘れてはいけません。

ここでは、中古車購入のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

開業者としての視点を持ち、自分のニーズに合った選択を考えましょう。

[メリット:開業までの時間を短縮できる]

中古車のキッチンカーは、すでに必要な設備が揃っていることが多く、購入後すぐに営業を開始できるのが大きな魅力です。

また、車両自体の価格が新車よりも安いため、初期費用の削減が可能です。

さらに、既存の設備を活用できる場合、改装にかかる時間や費用を抑えられるため、早期に利益を上げることが期待できます。

手軽に始めたい方には最適な選択肢となるでしょう。

[デメリット:修理や故障のリスクが高い]

中古車のキッチンカーには、修理や故障のリスクが高いというデメリットがあります。

特に、前のオーナーがどの程度メンテナンスを行っていたかによって、車両や設備の状態は大きく変わります。

購入後に予想外の修理費用がかかることもあり、結果的に初期費用の予算を超える可能性がある点に注意が必要です。

また、中古車を選ぶ際は、信頼できる業者から購入することや、事前に車両の状態をしっかりチェックすることが大切です。

開業後も定期的なメンテナンスを行うなど、リスクを最小限に抑える努力が求められます。

【レンタルキッチンカーのメリット・デメリット】

レンタルキッチンカーは、短期間での利用やイベント出店に適した選択肢です。

ここでご紹介する、レンタルキッチンカーのメリットとデメリットを理解し、自分の事業計画に合うかどうかを見極めてください。

[メリット:イベント時のみの利用ができる]

レンタルキッチンカーは、イベントやフェスなどの特定の期間だけ出店したい場合に最適です。

1日単位や数日間の利用がメインの活用方法とされています。

このため、日頃飲食店を営業している方で、短期間のイベントに出店したい方や、キャンペーンで使用したい方にとって便利な選択肢となります。

キッチンカーレンタルの仕組みや価格・相場などについては、以下の記事も参考にご覧ください。

[デメリット:長期間借りると費用が高くなる]

レンタルキッチンカーのデメリットとして挙げられるのは、長期間借りた場合の費用の高さです。

月単位の利用では、費用が嵩むことが多いため、長期的な営業には不向きです。

また、レンタル車両では外装・内装の変更が制限されることもあり、自分の理想に合ったキッチンカーを作り上げることが難しいこともあります。

費用対効果をしっかり考慮し、事業計画に合うかどうかを見極めることが必要です。

【リースキッチンカーのメリット・デメリット】

リースキッチンカーは、新車や中古車の購入に比べて初期費用を大幅に抑えられる選択肢です。

月々の支払いでキッチンカーを使用できるため、自己資金に余裕がない方にも向いています。

ただし、契約期間中に解約を希望する場合、違約金が発生することがあるため注意が必要です。

ここでは、リースのメリットとデメリットを詳しく解説します。

自身の計画に合うかどうかを判断するための参考にしてください。

[メリット:初期費用が抑えられる]

リースキッチンカーの最大のメリットは、初期費用を大幅に抑えられる点です。

車両購入時と比較して必要とされる資金が少ないため、開業資金が少ない方でも始めやすい特徴があります。

ケータバンクのリースプランでは、準備費用+登録事務手数料が10万円に加えて、月額費用がかかります。

月額費用は12ヶ月契約で月々8万円、6ヶ月契約で月々9万円(どちらも税別)です。

テスト開業として、まずはキッチンカー開業してみたい方にとって良い選択肢といえるのではないでしょうか。

[デメリット:途中解約すると違約金がかかる]

リースキッチンカーのデメリットとして、契約期間中の解約には違約金が発生する場合がある点が挙げられます。

違約金を払いたくない場合、途中で事業を中止することが難しく、長期的な計画を立てることが求められます。

契約内容をしっかり確認し、自分の事業に適しているかを見極めることが大切です。

その他、ケータバンクのリースサービスについて、以下の記事でも詳しく解説しています。

キッチンカー開業の初期費用にはいくら必要なの?

キッチンカーの開業を考える際、最も大切なポイントの一つが初期費用です。

車両や設備、食材費など、多くの要素がこの初期費用に影響を与えます。

これらの費用を正確に把握し、しっかりとした予算計画を立てることが、成功への第一歩です。

ここでは、具体的な費用項目ごとに詳しく解説します。

【キッチンカー(車両)費】

キッチンカーの車両費用は、初期費用の中で最も大きな割合を占めます。

車両取得時、具体的にいくらかかるかは取得方法によって異なることはお伝えしました。

キッチンカーを製作・購入する場合は、ベースとなる車両・外装・内装などにより金額に大きな差があります。

また、レンタルやリースなどで車両を取得する方法もあり、依頼する会社によって費用は異なります。

自分の資金計画合った車両を選び、理想のメニューを提供するための準備を整えましょう。

【設備・調理機材費】

キッチンカーで提供するメニューに応じて、調理機材や設備の選定が必要です。

たとえば、フライヤー、グリル、冷蔵庫など、メニューに合った設備を準備しましょう。

中古の調理機材を選ぶことでコストを抑えることも可能ですが、設備の状態や保証の有無を確認することが大切です。

効率的な運営ができるように、必要な機材をしっかりと揃えてください。

以下の記事では、中古の厨房機器購入時のメリットや注意点について、詳しく解説しています。

【食材費】

食材費は、どのようなメニューを提供するかによって大きく変わる費用です。

どれくらい売れるかの予測がきちんと付いていない場合、開業直後の仕入れは慎重に行うことが求められます。

食材の在庫管理も重要で、ロスを減らすためには事前の計画が必要です。

特に生鮮食材は消費期限が短いため、販売計画に合わせた仕入れが欠かせません。

食材費をうまくコントロールし、利益をしっかりと確保することが、成功するキッチンカー運営の秘訣といえるでしょう。

【包装材・容器費】

キッチンカーでメニューを提供する際には、包装材や容器が欠かせません。

ホットドッグやクレープ用の包み紙、カレーや丼物のプラスチック容器など、メニューに合わせた包装材が必要です。

費用の一例として、ランチメニューを提供しやすい大きさのフードパックは500個15,000円~20,000円程度で販売されています。

テイクアウトで持ち帰るお客様が多い場合には、嵌合性の高いフタ付きの容器で汁漏れが起こらないように配慮しましょう。

また、環境に配慮したエコ素材の包装材を使用することで、持続可能な営業をアピールできるメリットもあります。

包装材の品質やデザインは、顧客の満足度に直結するため、コストと効果のバランスを考慮して選びましょう。

キッチンカーの人気メニュー、丼を提供する際の容器選びについて、以下の記事も参考にご覧ください。

【販促品費】

キッチンカーの集客には、販促品を活用することが効果的です。

特に開業初期は、店舗の認知度を高めるために、看板やチラシなどの準備が必要です。

看板はDIYで作る方法もありますので、3,000円~20,000円程度で準備ができます。

チラシやショップカードの相場は、3,000部で20,000円~30,000円とされています。

販促品のデザインには、キッチンカーのコンセプトを反映させましょう。

しっかりとした販促戦略を立て、開業後の集客をスムーズに行ってください。

キッチンカーで販促品に使用するデザインについて、以下の記事で詳しく解説しています。

【営業許可取得費】

キッチンカーの営業を始めるためには、保健所からの営業許可が必要です。

営業許可を取得するためには、保健所での営業許可取得費用がかかります。

東京都の場合、食品衛生責任者講習会受講費12,000円と営業許可取得費用18,300円がかかります。

自治体により異なることもあるので、開業前に確認しておきましょう。

【各種保険料】

キッチンカー開業には、さまざまなリスクに備えるための保険加入が必要です。

自動車保険はもちろんのこと、営業中の事故やトラブルに対応するための保険も検討してください。

保険は万が一の事態に備えるためのものであり、事業を安定させるために欠かせません。

事故やトラブルが発生した場合でも、保険による補償があれば安心して営業を続けられます。

必要な保険内容をしっかり見極め、予算内で最適なプランを選びましょう。

キッチンカーに必要な保険として、以下の3つの保険が挙げられます。

・自動車保険

・PL保険(生産物賠償責任保険)

・施設賠償責任保険

それぞれについて、詳しくは以下の記事で解説しています。

【出店料】

キッチンカーが出店場所で営業するためには、出店料を支払うケースがほとんどです。

出店料は、出店場所の立地や規模、出店する日時や時間帯によって、大きく異なります。

高い集客効果が期待できる場所では、出店料も高くなる傾向がありますが、それに見合った売上を目指せる点が魅力です。

自分のキッチンカーに合った、適切な出店場所を選び、安定した売上を目指して営業を続けましょう。

キッチンカー開業の流れ

いざキッチンカーを開業したいと考えても、具体的にどのような手順で進めればよいのかが分からず、不安を感じている方も多いでしょう。

特に、初期費用をどの段階で支払うかを把握することは、資金計画を立てるうえでとても重要です。

提供したいメニューを決めることから始まり、事業計画の作成、保健所との相談や営業許可申請、そして調理機材の準備など、多くのステップがあります。

流れを一つずつ理解しておけば、資金不足や手続きの遅れを防ぐことができます。

ここでは、初期費用の発生ポイントを意識しながら、開業に至るまでの流れを整理しました。

解説する内容を参考にして、着実にキッチンカーの開業準備を進めてください。

【提供したいメニューを決める】

キッチンカー開業に向けた最初のステップは、どのメニューを提供するかを決めることです。

メニューによって必要な調理機材や設備が異なるため、初期費用の金額に大きく影響する要素です。

出店場所によって売れるメニューは変わるため、ターゲット層のリサーチなどを徹底する必要があります。

開業する前にメニューを明確に決めることで、必要経費を無駄なく見積もるでしょう。

また、キッチンカーにおいても、飲食店と同様に売上確保が重要です。

キッチンカーの原価率については、以下の記事で詳しく解説しています。

【事業計画を立てる】

提供したいメニューを決めたら、次は事業計画を立てる段階に進みます。

事業計画では、必要な初期費用の総額を整理し、どのように資金を用意するかを明確にします。

車両費や設備費だけでなく、出店料や消耗品なども含めて見積もることが大切です。

また、月ごとの売上予測やランニングコストを試算しておけば、開業後の資金繰りに役立ちます。

金融機関や補助金を利用する場合も、事業計画書があれば信頼度が高まります。

計画を丁寧に立てておけば、初期費用を無駄なく抑えられるだけでなく、収益化までの道筋も明確になるので、数字に基づいた計画を持つことが成功への第一歩です。

キッチンカー開業時に作成する事業計画書の作り方については、以下の記事も参考にご覧ください。

【保健所へ事前相談する】

キッチンカーを営業するには、保健所の許可を取得する必要があります。

そのために、早い段階で保健所に相談し、必要な設備や条件を確認しておくことが大切です。

2021年6月施行の食品衛生法改正により、全国の保健所で営業許可取得の施設基準が統一になったといわれていますが、現在でも地域によって解釈が異なり、必要なシンクの数や水の容量が異なるケースも存在します。

取得する予定のキッチンカーの設計図を持参して事前相談をすることで、後から改造費などが追加で発生するリスクを減らせます。

初期費用を抑えるためには、無駄な出費を避けることが欠かせません。

また、保健所からのアドバイスをもとに準備を進めれば、結果的に営業許可の取得もスムーズになります。

開業前の準備段階で相談することは、資金計画の面でも非常に効果的といえるでしょう。

【営業許可の申請をする】

保健所への事前相談を経て、営業許可の申請を行います。

営業許可申請には手数料がかかりますが、金額は自治体によって異なることがあります。

おおよそ1万から2万円程度が相場であり、これも初期費用の一部として見込んでおきましょう。

提出書類には、営業許可申請書に加えて、施設設備の図面、営業の大要などが必要となる場合が多いため、早めに準備しておくのがおすすめです。

営業許可申請書類の種類や書き方についてなど、詳しくは以下の記事も参考にご覧ください。

【必要な調理機材や備品を揃える】

営業許可の申請と並行して、実際にキッチンカー内で使用する調理機材や備品を揃えていきます。

ここでの出費は初期費用の大きな部分を占めるため、どの程度の機材を導入するかをしっかり考える必要があります。

新品を購入すれば信頼性は高まりますが、費用も大きくなりがちです。

消耗品や包装資材も忘れずに準備しなければならず、想定外の出費がかさむこともあります。

必要なものを事前にリスト化し、計画的に準備することで、予算内に収めやすくなります。

【営業許可を取得する】

営業許可申請が通り、保健所の検査に合格すれば、営業許可が交付されます。

この営業許可を得られることで、ようやく正式にキッチンカーの営業が可能になります。

営業許可済の標識は、キッチンカーの見やすい位置に取り付けてください。

【キッチンカーの営業を開始する】

営業許可を取得したら、いよいよキッチンカーの営業を開始します。

最初は慣れないことも多く、売上やオペレーションに課題が出るかもしれません。

しかし、実際にキッチンカー営業をすることで、改善点が見えてきます。

以下の記事では、キッチンカーで儲かるメニューの具体例とメニュー選びのポイントを解説しています。

開業前に、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンカー開業にかかる初期費用の調達方法

キッチンカー開業を考えるとき、多くの方が最初に直面するのが「初期費用をどう用意するか」という悩みです。

車両や設備、営業許可の申請費用など、まとまった金額が必要になるため、資金調達の方法を早めに検討することが欠かせません。

自己資金だけで賄うのか、それとも金融機関や補助金制度を活用するのかによって、開業までのスピードやリスクの大きさは変わってきます。

さらに、最近ではクラウドファンディングを活用して、資金調達と同時に宣伝効果を得る方法も注目されています。

ここでは、代表的な5つの資金調達方法を整理しました。

自分に合った選択肢を見つけ、キッチンカー開業までの準備を着実に進めましょう。

【自己資金を貯める】

もっとも基本的な方法は、コツコツと自己資金を貯めて初期費用に充てるやり方です。

借金をせずに開業できるため、開業後の返済リスクがなく、安心して営業を続けられるのが大きなメリットです。

日々の生活費を見直したり、副業で収入を増やしたりすることで、目標金額を少しずつ貯められます。

必要な金額を明確にし、貯金の計画を立てることで、無理のない範囲で準備が進められます。

自己資金をもとにスタートすれば売上が不安定な時期でも精神的な負担が少ないので、確実性を重視したい方には、まず自己資金を貯める選択がおすすめです。

【融資を受ける】

まとまった資金を早く用意したい場合は、金融機関から融資を受ける方法があります。

日本政策金融公庫や銀行では、飲食関連の新規開業を対象にした制度が用意されており、低金利での融資を受けられるケースもあります。

事業計画書をしっかりと作成し、収支の見込みを具体的に示しましょう。

融資を利用すれば自己資金が不足していてもすぐに開業準備に取りかかれるのが強みです。

ただし返済義務があるため、開業後の売上見込みを慎重に立てることが求められます。

安定した資金調達を目指すなら、融資は有力な選択肢といえそうです。

以下の記事では、キッチンカー開業における融資について詳しく解説しています。

【補助金・助成金を利用する】

国や自治体が提供している、補助金や助成金を活用する方法もあります。

補助金や助成金は返済不要なものもある点が大きな魅力ですが、申請には書類作成や審査が必要であり、採択されるかどうかは保証されません。

また、キッチンカー開業の初期費用において大きな費用といえる車両取得費には適用できないなどのケースも多々見られます。

開業前に早めに情報を集めて、募集時期に合わせて準備を進めることが成功のポイントです。

【家族・知人から援助してもらう】

資金調達の方法として、家族や知人に援助をお願いするケースもあります。

親や兄弟、親しい友人に相談し、資金の一部を支援してもらえれば、返済の負担を軽くできます。

ただし金銭が絡むことで関係性に影響を与える可能性もあるため、援助を受ける場合は金額や返済方法を明確にしておくことが大切です。

公的制度や融資に比べるとハードルは低いですが、周囲の理解と協力があって成り立つ方法です。

【クラウドファンディングを活用する】

近年注目を集めているのが、クラウドファンディングによる資金調達です。

インターネット上でプロジェクトを公開し、多くの人から少額の支援を集めることで、まとまった初期費用を用意できます。

支援者に対してリターンとしてメニューの無料券や限定商品を提供すれば、開業前からファンを作ることも可能です。

クラウドファンディングは資金調達と同時に宣伝効果も期待できるため、開業後の集客にもつながります。

ただしプロジェクトの魅力を伝えるための準備や情報発信に労力がかかる点には注意が必要です。

積極的に発信できる人にとっては、有効な手段となるでしょう。

早期に初期費用回収!稼げるキッチンカーになるための5つの心得

キッチンカー開業で成功するためには、ただ開業するだけではなく、戦略的な行動が求められます。

初期費用を早期に回収し、安定した利益を上げるためには、稼げる運営方法をしっかりと押さえることが大切です。

ここでは、稼げるキッチンカーになるための5つの心得を紹介します。

実践しやすいポイントを意識して、持続可能なキッチンカービジネスを目指しましょう。

【事業計画を立てて開業する】

キッチンカーで成功するためには、事前の事業計画が不可欠です。

事業計画には、予算配分やターゲット層、営業場所、提供するメニューなどを具体的に記載することが大切です。

計画を立てることで、目指すべき売上目標やコスト管理が明確になります。

事業計画があると、運営中のトラブルに対しても柔軟に対応しやすくなります。

また、資金調達や銀行融資を受ける場合にも、しっかりとした事業計画が信用の証となり、スムーズな開業につながるでしょう。

計画を立てて開業することは、長期的な成功のカギです。

キッチンカー開業時における事業計画書の作成について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【看板メニューをつくる】

キッチンカーの集客力を高めるためには、独自の看板メニューをつくることが重要です。

他店と差別化できる魅力的なメニューを持つことで、リピーターを増やしやすくなります。

例えば、地元の食材を使用したメニューや、季節限定の特別メニューなど、消費者の興味を引く要素を取り入れると良いでしょう。

おいしいだけでなく、見た目にもこだわり、SNSでシェアされやすいメニューを意識することがポイントです。

看板メニューを通じてブランドイメージを確立し、安定した集客と売上を目指しましょう。

【メニューに合った出店場所を確保する】

キッチンカーの成功には、メニューに適した出店場所を選ぶことが欠かせません。

特に、メニューのターゲット層に合った出店場所を選ぶことが重要です。

例えば、学生向けのボリュームメニューを提供する場合は、大学のキャンパス内が効果的です。

オフィス街では、ビジネスマン向けのスピーディーに提供できて食べやすい、ランチメニューが好まれます。

出店場所の選び方によって、集客力と売上が大きく変わるため、事前の調査を怠らないようにしましょう。

さらに、定期的に場所を変えて新規客を狙うことも、集客の安定に繋がります。

【セットメニューで客単価アップを狙う】

キッチンカーで利益を上げるためには、客単価をアップさせる工夫が必要です。

そのために効果的なのが、セットメニューの導入です。

たとえば、メインメニューにドリンクやサイドメニューを組み合わせたセットを提供することで、自然に単価を引き上げることができます。

セットメニューは、顧客にとってお得感を感じさせるため、リピート率の向上にも役立ちます。

売上を安定させるためには、さまざまなセットを用意し、選択肢を広げることがポイントです。

セット内容を定期的に見直し、新鮮さを保つ工夫も忘れないようにしましょう。

【提供スピードを上げて回転率をアップさせる】

キッチンカーでは、提供スピードが売上に直結します。

特に、時間が限られているランチタイムやイベント出店時には、迅速な対応が求められます。

調理の手順を簡略化したり、事前準備を徹底したりすることで、提供時間を短縮するよう心がけましょう。

メニューの選定にも工夫が必要で、短時間で完成するメニューを増やすことで、より多くのお客さまに対応できるようになります。

回転率が上がると、その分売上も向上するため、効率的な運営を行ってください。

以下の、キッチンカーでのメニュー提供の効率化に有効な作業マニュアル作成の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今回は、キッチンカー開業にいくらかかるのかについて、詳しく解説しました。

キッチンカー開業にかかる初期費用は、車両費や設備費、食材費、包装材費、保険料、出店料など、さまざまな要素で構成されています。

初期費用を抑えたい場合は、車両の取得方法として、中古車購入の選択やレンタル、リースを検討することも有効です。

開業後に稼げるキッチンカーになるためには、しっかりとした事業計画、独自の看板メニュー、適切な出店場所の確保が重要であることもお伝えしました。

また、セットメニューの導入や提供スピードの向上により、客単価と回転率を上げる工夫が必要です。

解説した内容を参考にし、無理のない資金計画と戦略を持って、成功するキッチンカー開業を目指しましょう。

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