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具材たっぷりのピタパンでキッチンカー開業するには?必要な資格や設備について解説!
目次
地中海沿岸、中東、北アフリカなど中近東が発祥のピタパン。
直径20cmほどの円形で、平たい生地のポケット状になった空洞にさまざまな具材をいれるメニューです。
サンドイッチやパニーニと似ていますが、具を入れる部分がポケット状になっていて食べやすいといった特徴があります。
しっかり食べたいランチタイムにも、ちょっと小腹が空いたときの軽食にもなるピタパンは、キッチンカーメニューにもぴったり。
今回は、キッチンカーでのピタパン屋開業についてご紹介していきます。
キッチンカーでピタパン屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者
【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのピタパン屋に必要な設備
キッチンカーでピタパンを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とピタパン調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売で 屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【ピタパン調理の設備】
■業務用オーブン
オーブンには電気式とガス式があります。
ピタパンは高温で一気に焼き上げることでポケット状の空洞ができあがるため、火力が強いガス式オーブンをおすすめします。
また、キッチンカーでガスを使う場合にはプロパンガスを準備する必要があります。
キッチンカーのプロパンガスについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
■その他
その他、ピタパン調理には発酵機、ニーダー(パンこね機)、パンラック、などが必要になる場合があります。
また、キッチンスケールや生地温度を測る温度計、こね板、麺棒、スケッパーなどの調理器具も必要に応じて準備しましょう。
キッチンカーでピタパン屋を営業するメリット
英語では「ポケットパン」ともいわれるピタパンは、手軽で食べやすくキッチンカーメニューにぴったり。
キッチンカーでピタパンを移動販売する場合、どのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
【提供までに時間がかからない!】
ピタパンは仕込みでパンと具材を作っておけば、注文を受けてからパンに具材を詰めるだけで手早く提供できます。
ランチタイムに出店する場合には、12時から13時の1時間にどれだけ売り上げるかが重要です。
注文を受けてからすぐに提供できるピタパンなら、お客様をお待たせせず、回転率を上げることができます。
【具材の種類が豊富でアレンジしやすい!】
ピタパンの本場中東では、煮豆や揚げ団子などを挟むのがポピュラーです。
しかし、あまり食べ馴染みがないメニューばかり展開しても集客は見込めません。
ピタパン自体に主張する味はないので、どんな具材とも相性がよいと考えられます。
キッチンカーで人気の肉メニューや、ヘルシーなサラダなど、お店のコンセプトに合わせた具材でアレンジできるでしょう。
キッチンカーでピタパン屋を営業するデメリット
具材のアレンジ次第では多くの人に食べてもらえるピタパンですが、キッチンカーで移動販売するデメリットも存在します。
開業前にしっかりと確認しておきましょう。
【使う食材の種類が多く、食品ロスが出やすい】
キッチンカーでピタパンを販売する場合、さまざまな種類の具材を使用することになります。
出店場所が日々異なるキッチンカーではどのメニューがよく売れるかなどの需要予測が難しいため、売れ残りによる食品ロスが増えてしまいます。
食品ロスは、仕入れた食材にかけた仕入れ代がそのまま損失となるため、できるだけ避けたいものです。
同じ食材を複数の具材に使用するなどの工夫をしてみましょう。
損失を減らすための効率的な仕込みについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【売上が天候に左右されやすい】
キッチンカーの出店場所は多くが屋外なので、雨や強風などの悪天候時には売上が伸び悩みます。
梅雨どきや台風が多い時期には、イベントが中止になることも多々あります。
毎月安定した売上を確保しにくいので、年間スケジュールから売上計画を立てましょう。
キッチンカーでピタパン屋を成功させるポイント
まだあまり見かけない、ピタパン屋のキッチンカー。
これから人気になるかもしれない!と、開業をお考えの方もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、ピタパン屋のキッチンカー開業を成功させるためのポイントをまとめました。
【ドリンクとのセット価格を設定する】
キッチンカーメニューの多くは1,000円以下に設定されており、売上確保が難しいとされています。
ピタパンを販売する場合も400円~700円程度に価格設定することとなるでしょう。
客単価をあげる方法として、ドリンクとのセット販売が挙げられます。
お店のコンセプトに合ったドリンクやカフェメニューとセットにすることで、売上アップを狙いましょう。
【軽トラック型キッチンカーで開業する】
焼きたてのピタパンを提供するためには、キッチンカー内で調理をする必要があります。
座った状態を長時間続けるのは体への負担が大きいので、立ったまま調理ができるサイズのキッチンカーを選びましょう。
軽トラック型のキッチンカーなら、ピタパン調理に必要な機材を搭載しても十分な作業スペースが確保できます。
また、狭い道が多い都市部で運転しやすいのも、軽トラック型キッチンカーならではの魅力です。
まとめ
今回は、キッチンカーでのピタパン屋開業についてご紹介しました。
手軽で食べやすく、具材でアレンジしやすいことなどから、ピタパンはキッチンカー向きのメニューといえます。
難しい調理の必要がなく、提供にも時間がかからないピタパンなら初めてキッチンカー開業する方でも安心です。
比較的安めに価格設定されるメニューなので、しっかり売上確保するためにはドリンクとのセット販売も検討しましょう。
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