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キッチンカーでラーメンを移動販売するために必要な設備・資格とは?
目次

キッチンカーのラーメン屋開業を考えてみたことはありませんか?
屋台のラーメンがおいしかったから、自分もいつか開業してみたい!
大好きなラーメンを好きな場所に移動して販売したい!
とお考えの方もいるのではないでしょうか。
全国的に有名なラーメンチェーン店もキッチンカーで営業していることから、最近特に注目を集めています。
設備を整えたキッチンカーなら、もちろんラーメンの移動販売も可能です!
今回は、キッチンカーのラーメン屋開業についてご紹介していきます。

キッチンカーの人気メニュー・ラーメンとは?
ラーメンは、麺とスープ、そしてトッピングの組み合わせで無限のバリエーションを持つメニューです。
日本各地、それぞれの地域で独自の発展を遂げてきました。
ここでは、ラーメンについて深く掘り下げ、これからキッチンカーを開業しようと考えている方、また既に開業しているが新たなメニュー展開に悩んでいる方への指針となるように解説していきます。
ラーメン一つをとっても、その可能性は無限大です。その魅力について、ぜひ一緒に見ていきましょう。
【ラーメンの特徴】
ラーメンの最大の魅力は、その多様性にあります。
麺の太さや固さ、スープの味わい、トッピングに至るまで、地域ごとに異なる特色を持つのが特徴です。
例えば、札幌の味噌ラーメン、博多の豚骨ラーメン、東京の醤油ラーメンなど、それぞれの地域で愛されるラーメンがあります。
キッチンカーでラーメンを提供する際には、これらの地域性を活かしたメニューを考えることも一つの手です。
また、オリジナルのメニューを開発することで、他にはない独自性を出すことも可能です。ラーメン一つとっても、工夫次第で多くの人を惹きつけることができるでしょう。
お客様の好みや地域の特性を捉えたメニュー開発が成功のカギとなります。

【ラーメンの歴史】
ラーメンの歴史は古く、その起源は明確ではありませんが、中国から伝わったとされています。
日本においてラーメンが広く普及したのは、昭和初期になってからです。
当時は、中国の影響を受けた料理として、特に港町や大都市で人気を博しました。
戦後、ラーメンは日本全国に広がり、地域ごとに独自の進化を遂げていきます。
時代と共に、スープや麺の種類も多様化し、今では日本を代表する国民食となっていきました。
キッチンカーでラーメンを提供する際には、この豊かな歴史を背景に持つメニューとして、お客様にその魅力を伝えることができます。
歴史あるメニューに新たな息吹を吹き込むことで、ラーメンの新たなファンを生み出すことが期待できるでしょう。

キッチンカーでラーメン屋を開業する際に必要な資格
キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。
【食品衛生責任者】
キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。
※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。
食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。
食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。
受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。
※但し、下記の資格を持っている方は、受講が免除されます。
栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・
食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】
「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。
この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。
キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。
そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。
この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。
※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。
許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。
キッチンカーのラーメン屋に必要な設備
キッチンカーでラーメンを移動販売する際には、どのような設備が必要になるのでしょうか。
キッチンカーの設備とラーメン調理の設備に分けてご紹介します。
【キッチンカーの設備】
キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。
移動販売でラーメン屋を開業する場合も車輛内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。
必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
【ラーメン調理の設備】
■コンロ
ラーメンの調理に欠かせないのが、ガスコンロです。
ラーメンを茹でる用とスープを温める用が必要なので、複数口のコンロを設置しましょう。
キッチンカーでガスを使用するためには、プロパンガスの契約が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
■冷蔵庫・冷凍庫・クーラーボックス
使用する食材を衛生的に保管するために設置しましょう。
夏場はキッチンカー内の冷蔵庫がなかなか冷えないことがあるので、クーラーボックスの用意もあると安心です。
キッチンカーで使用する冷蔵庫の選び方について、詳しくは以下の記事で解説しています。
■その他
寸胴鍋、スープレードル、包丁、まな板、ボウルなど必要な調理器具。
容器は持ち帰りも想定して、断熱性に優れた蓋付きの容器を使用するとお客様の満足度も上がります。
キッチンカーのラーメン屋を開業するのに必要な費用・値段
キッチンカーでラーメン屋を開業することを夢とする方も増えています。
しかし、実際にその夢を現実にするためには、開業に必要な費用と値段をしっかりと理解し、計画的に進めることが重要です。
ここでは、キッチンカーのラーメン屋開業における、車両にかかる費用や調理機材に必要な費用を詳しく解説していきます。
これからキッチンカーを開業しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【車両にかかる費用・値段】
キッチンカーのラーメン屋を開業する際、必要となるのが車両の購入費用です。
キッチンカー開業資金の中で、最も大きな割合を占める費用となるものです。
車両の種類やサイズ、新車か中古車かによって、費用は大きく異なると理解しておきましょう。
例として、新車の小型キッチンカーを製作する場合は約250万円~400万円程度掛かります。
中古の小型キッチンカーの相場は約70万円~280万円と、大きく幅があります。
さらに、ラーメン屋としての運用を考えた場合、内装や外装のカスタマイズが必須です。
キッチン設備の取り付けや、お店のロゴデザインなどの外装作業にも、相応の費用がかかります。
大きな費用がかかるため、しっかりとした事業計画のもとで進めることが大切です。

【調理機材にかかる費用・値段】
キッチンカーのラーメン屋では、限られたスペースの中で、効率良く調理を行う必要があります。
そのため、専用の調理機材が欠かせません。
例えば、麺茹で器、スープを保温するコンロ、食材保管用の冷蔵庫など、具体的に必要となる機材は多岐にわたります。
これらの機材にかかる費用は、品質や性能によって大きく変わってきますが、全体で数十万円から百万円以上の費用を見込む必要があるでしょう。
効率的な調理作業を実現するためには、機材選びにもこだわり、予算内で最適なものを選ぶことが重要です。
ラーメン屋を開業する夢を現実のものにするためには、これらの初期投資をしっかりと計画することが成功への近道となります。

キッチンカーのラーメン屋を中古車で開業する際の注意点
ラーメン屋開業のために中古キッチンカーを購入する場合、
・キッチンカーとして出来上がった中古車
・車両部分は中古車、キッチン部分は新しく製作する
といった2パターンが存在します。
どちらを購入するにしても注意したいポイントを、しっかり確認しておきましょう!
【車検証と車両の構造が一致しているかチェックする】
軽トラックをベースとしたキッチンカーを購入するにあたり、一番気を付けたいポイントです!
「実際の車両サイズ(キッチン部分も含む)」と「車検証記載の車両サイズ」が一致しているか確認しましょう。
一致していない場合には、車検が通らない、又は車検を受けることが難しいケースも存在します。
また、購入時には「どこの整備工場でも継続車検を受けられるか」も、よく確認してください。

【年式・走行距離・修復履歴をチェックする】
中古車購入の経験がある方は、年式・走行距離・修復履歴について必ずチェックしているかと思います。
中古キッチンカーにおいてはインターネットでの個人間取引も多いことから、確認が疎かになるパターンが多く見受けられます。
水没、塩害、雪害などのトラブルは、車両としての安全性に欠けるので特に注意が必要です。

【キッチン部分のアフターケアの依頼先をチェックする】
車両部分については車の整備工場で修理が受けられますが、キッチン部分はどこで修理ができるかご存じですか?
キッチンカー製作会社によっては、自社製作のキッチンカー以外は修理を受けていないケースもあります。
キッチン部分は給排水や電気系統など、自分では修理しにくい箇所が多数存在します。
購入時に「このキッチンカーはどこで修理ができるのか」を、しっかりと確認しておきましょう。

【営業許可の基準に則っているかチェックする】
キッチンカーで調理し、メニューを提供するためには、保健所で営業許可を取得する必要があります。
営業許可取得時にはキッチンカーの施設検査も行われ、保健所の定めた基準を満たしていない場合には営業許可を取得できません。
2021年6月に施行された食品衛生法改正により施設基準は全国統一となりましたが、保健所により解釈が異なる点もあります。
施設基準に満たないキッチンカーを購入すると、改装費用などが追加でかかってしまいます。
キッチンカーの設計図を、事前に保健所の担当者に確認してもらうと安心です。

キッチンカーのレンタルでもラーメン屋を開業できる?
初期投資を抑えながらもキッチンカーでラーメン屋を開業する方法として、レンタルまたはリースの選択肢があるのはご存じですか?
ここでは、キッチンカーのレンタルとリースの違いについて解説し、それぞれの利点についてご紹介します。
これからキッチンカーでラーメン屋を開業したい方が、適切な選択をするために参考にしてみてください。
【レンタルは短期間で借りる場合に利用するもの】
キッチンカーのレンタルは、主に1日~数日といった短期間の使用を前提としたサービスです。
特定のイベントや試験的な事業展開の際に、最適な選択肢となり得ます。
レンタルの最大の利点は、短期間であればコストパフォーマンスが良い点にあります。
また、現在ラーメン屋を開業している方が突発的にイベントに参加する際など、柔軟な運営ができるのも大きなメリットといえるでしょう。
しかし、レンタルの場合、長期間にわたる使用はコスト面で不利になる可能性が高く、継続的な事業展開には適していないという側面もあります。
キッチンカーを使ったラーメン屋を開業し、長期的なビジネスを目指す場合は、他の選択肢も検討することが大切です。

【開業したい場合はリースのキッチンカーがおすすめ!】
長期間にわたってキッチンカーでラーメン屋を運営したい場合、リースがおすすめです。
リースを利用すると、初期投資を大幅に抑えつつ、必要な期間だけキッチンカーを使用することが可能になります。
また、リース契約にはメンテナンスサービスが含まれている場合が多く、車両のトラブルに対しても安心して対応することができます。
リースの場合、契約期間終了後に車両を購入する選択肢を設けているサービスもあり、事業の成功を見据えた柔軟な運営が可能です。
長期的な視点でラーメン屋のキッチンカー開業を計画している方にとって、リースは理想的な選択肢と言えるでしょう。
将来的なビジネスの拡大を見越しつつ、無理なく開業への道を進むために、リースを活用することを検討してみてはいかがでしょうか。

キッチンカーでラーメン屋を営業するメリット
明治頃から庶民の間に広まったラーメンは、今や国民食と言われるほど親しまれているメニューです。
キッチンカーでラーメン屋開業をする場合、どのようなメリットがあるか確認していきましょう。
【短時間で提供できる!】
営業前にスープや具材を仕込んでおけば、キッチンカー内での調理作業はほぼありません。
注文を受けてから麺を茹でても、短時間で提供ができます。
ラーメンのキッチンカーが活躍するランチタイムは12時~13時の1時間でどれだけの食数を売れるかが重要です。
短時間で効率的に提供することで回転率があがり、売上の確保がしやすくなります。

【幅広い層から人気がある!】
醤油、味噌、塩、とんこつなど、さまざまな味が楽しめるラーメン。
子どもから大人まで、幅広い年齢層のお客様から人気があるメニューです。
多くの人から好まれるということは出店場所の選択肢が広いということなので、キッチンカーにとっては大きなメリットです。
平日はオフィス街や大学のキャンパスでのランチ営業、休日はイベントや公園での営業など、多くの場所で活躍が見込めるでしょう。

キッチンカーでラーメン屋を営業するデメリット
国民食ともいえるほど、キッチンカーのみならず飲食業全体としても人気が高い、ラーメン。
しかし、キッチンカーでのラーメン屋開業にはデメリットも存在します。
キッチンカーでラーメン屋を営業するデメリットも、開業前にしっかりと確認しておきましょう。
【ランチタイム以外は売れにくい】
ラーメンは主食に分類されるため、ランチタイム以外は売れにくくなる傾向にあります。
午前中から夜までの出店場所では、どうしても売れにくい時間帯が生まれてしまうでしょう。
解決策としては、お昼の時間帯だけの出店場所を探すのがおすすめです。
また、屋台のラーメンが人気なように、夜の営業でも需要がある出店場所を探してみるのもよいでしょう。

【給排水の問題】
キッチンカーは固定の店舗と違い、使える水の量に限りがあります。
特に、ラーメンを茹でるためには大量の水が必要になりますが、搭載のタンクの容量を大きくすることに加えて、ポリタンクなどで追加の給水を用意する必要があります。
提供メニューや提供数により様々なケースが想定されますが、ラーメン屋を開業したい場合はどの程度のお水が必要になるかを考えながら、開業計画を進めましょう。

キッチンカーでラーメン屋を成功させるポイント
多くの方から愛されているラーメンでキッチンカー開業をしたい!と熱い思いをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
思い切って始めるキッチンカーのラーメン屋を成功させるために、押さえておきたいポイントをまとめてご紹介していきます。
【テイクアウトでもおいしく食べられる工夫をする】
キッチンカーで販売するメニューは、その場で食べるだけでなく持ち帰って食べることも想定しましょう。
容器はスープが漏れにくいものや、中皿がついていて麺が伸びにくいものを選ぶと、持ち帰りでも美味しく食べられます。
また、麺自体をテイクアウト用に伸びにくい麺にするのもおすすめです。
お客様に美味しく食べてもらえるよう、工夫を凝らしてみましょう。

【軽トラック型キッチンカーで開業する】
キッチンカー内でずっと座ったままや中腰の体勢を続けると、身体への負担が大きくなります。
快適に調理作業や接客ができるよう、軽トラック型キッチンカーでの開業をおすすめします。
軽トラック型キッチンカーでは、ラーメンを調理するための複数口コンロや、盛り付けに必要な作業スペースを十分に確保できます。
都市部の細い道でも運転しやすく、駐車スペースが限られる出店場所にも安心して出店が可能です。

まとめ
今回は、キッチンカーのラーメン屋開業についてご紹介しました。
ラーメンの魅力から始まり、キッチンカーでのラーメン屋運営に必要な知識や具体的な準備、費用の概要など、幅広く解説してきました。
ラーメンというメニューは、アレンジのしやすさと地域ごとの特色を活かした無限の可能性を秘めています。
また、キッチンカーは、出店場所を選ばず、比較的低い初期投資で始められる点が大きな魅力です。
しかし、成功への道は決して容易ではありません。
車両の選択から調理機材の準備、メニュー開発に至るまで、綿密な計画と情熱が求められます。
キッチンカーの開業資金を抑えたい場合には、ご紹介したリースという選択肢を上手に活用し、事業のスケールに応じた最適な判断をすることも、成功のカギとなっていくでしょう。
キッチンカーの人気が高まっている今、短時間で提供できるなどのメリットを活かして、キッチンカーでのラーメン屋は今後も人気が出るものと思われます。
テイクアウト用に容器や麺を工夫し、時間が経ってもおいしく食べられるラーメンの移動販売をキッチンカーで開業してみませんか?

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