初めてのキッチンカー開業準備|何から始める?必要な設備・備品をわかりやすく解説

キッチンカー開業に興味はあるものの、何から準備を始めればよいのか分からず、手が止まってしまう人は多く見られます。

車両選びやメニュー作りに意識が向きがちですが、実際の開業準備では営業許可に必要な設備や、日々の営業を支える備品まで幅広く考える必要があります。

開業準備が不足していると、営業許可が取れなかったり、出店当日に慌てたりする原因になりかねません。

これからキッチンカー開業を目指す方にとって、全体像を把握することでスムーズな開業に繋がります。

この記事では、初めての方でも理解しやすいように、キッチンカー開業準備に必要な設備や備品を項目ごとに整理しました。

順番に確認することで、自分に何が足りないのかが見え、無駄のない準備が進められます。

開業への一歩を確実に踏み出すために、ぜひ参考にしてください。

今回は、キッチンカーの開業準備について詳しく解説します。

キッチンカー開業に必要な設備

キッチンカーを開業する際、多くの人が最初につまずくのが「何をそろえれば営業できるのか分からない」という点です。

まずは、キッチンカーが営業するために欠かせない『保健所の営業許可』を取得するために必要な設備を理解し、正しく準備することが欠かせません。

設備が一つでも不足していると、せっかく準備を進めても許可が下りず、開業時期が遅れてしまう可能性があります。

これからキッチンカー開業を目指す方は、まず全体像を把握し、どの設備が必須なのかを順番に確認することが大切です。

ここでは、営業許可取得に直結する設備を中心に、開業準備で押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

【キッチンカーの営業許可取得に必要な設備】

キッチンカーで営業するためには、保健所の基準を満たした設備を車内に設置する必要があります。

どれも、安全で衛生的な環境を保つために定められており、後回しにできるものではありません。

初めての開業では「最低限でとはどこまでなのか」「何が必要なのか」と迷いやすいですが、基準を正しく理解することで無駄な出費ややり直しを防げます。

ここからは、営業許可の取得に欠かせない代表的な設備を紹介しますので、自分のキッチンカー開業計画と照らし合わせながら読み進めてください。

[シンク]

シンクは、キッチンカーの衛生管理において最も重要な設備の一つです。

手洗いや器具の洗浄を行うために必須とされ、多くの自治体では「手洗い用」と「調理器具洗浄用」で、2つのシンクの設置が求められます。

提供品目や地域によってはシンクが3槽必要なこともあるので、営業許可を申請する前によく確認することがおすすめです。

サイズや深さにも基準があるケースもあり、簡易的なものでは認められない場合があります。

また、自動式又はレバー式の非接触型蛇口を設置する必要がありますので注意しましょう。

開業準備の段階で保健所に確認し、要件を満たすシンクを選ぶことが重要です。

後から交換すると車内レイアウト全体に影響するため、最初の設計段階で慎重に検討してください。

[給排水タンク]

給排水タンクは、シンクとセットで考える必要がある設備です。

清潔な水を供給する給水タンクと、使用後の水をためる排水タンクの両方が必要になります。

容量不足は営業中のトラブルにつながるため、余裕を持った設計が安心です。

また、営業終了後に必ず清潔に洗浄するため、衛生的な状態を保ちやすい材質であることが求められます。

保健所の営業許可で定められている給水タンクの容量については、以下の通りです。

(参考:東京都保健医療局健康安全部食品監視課発行「自動車関係営業許可申請等の手引」)

また、キッチンカーに設置するタンクについて、詳しくは以下の記事で解説しているので参考にご覧ください。

[照明設備]

照明設備は、作業の安全性と衛生管理の両面で欠かせません。

車内が暗いと調理ミスや異物混入の原因になりやすいとみなされ、保健所の指摘を受けることもあります。

十分な明るさを確保できる照明を設置することで、作業効率も向上します。

何ルクス以上といった基準を設けていることもあるので、営業する地域を管轄している保健所に確認してください。

[換気扇]

換気扇は、車内の空気を清潔に保つために必要な設備です。

キッチンカーには大きな販売窓がありますが、意外と空気がこもりやすいのが特徴です。

加熱調理を行う場合、蒸気やにおいがこもりやすくなりますが、適切な換気ができていないと衛生面や作業環境に悪影響が出ます。

また、埃や虫の侵入を防ぐためにも、換気扇カバーを付ける等の工夫をしましょう。

[扉付き収納スペース]

扉付き収納スペースは、備品を清潔に保管するために必要です。

むき出しの棚では、ほこりや汚れが付着しやすく、衛生管理の面で問題視されることがあります。

開業準備では、収納量だけでなく扉の開閉しやすさや清掃のしやすさも確認してください。

限られた車内空間を有効に使うためにも、計画的な収納設計が重要です。

[冷蔵設備]

冷蔵設備は、食材の品質を保つために欠かせない設備です。

温度管理が不十分だと、食材の劣化や食中毒のリスクが高まります。

キッチンカーでは家庭用ではなく、業務利用に適した冷蔵設備が求められることが一般的です。

開業準備の際は、メニュー数や仕込み量を想定し、必要な容量を確保することが大切です。

キッチンカーで使用する冷蔵庫について、詳しくは以下の記事で解説しています。

[蓋付きゴミ箱]

蓋付きゴミ箱は、車内で衛生的な環境を維持するために必須です。

ゴミが外から見えたり、においが漏れたりすると、不衛生な環境になってしまいます。

保健所の基準でも蓋付きであることが求められる場合が多く、軽視できません。

清掃しやすい素材を選ぶほか、設置場所にも注意しましょう。

[電源装置]

電源装置は、冷蔵設備や照明、調理機器を動かすために必要不可欠です。

発電機やポータブル電源など、営業スタイルに合わせた選択が求められるため、後ほど詳しく解説します。

電力不足は営業停止につながるため、余裕を持った容量設計が重要です。

開業準備では、使用予定の機器をすべて洗い出し、必要な電力量を把握しておきましょう。

[間仕切り]

軽トラック型や箱型トラックなどの場合は基本仕様として設計されていることが多いですが、バン車などを改造する場合は保健所の定める基準により、運転席部分とキッチン部分を完全に仕切る必要があります。

間仕切りは保健所の審査にも影響する場合があるため、仕様や設置方法を事前に確認することが大切です。

初めてキッチンカー開業を考える方は、車両選びの段階で間仕切りの有無を必ず確認してください。

【キッチンカーでの調理に必要な設備】

キッチンカー開業準備では、営業許可に必要な設備だけでなく、実際にメニューを作るための調理設備選びも非常に重要です。

どの設備を選ぶかによって、提供できるメニューの幅や作業効率、回転率が大きく変わります。

見た目や価格だけで決めてしまうと、営業が始まってから使いにくさを感じることも少なくありません。

これからキッチンカー開業を目指す方は、売りたいメニューを具体的にイメージし、そのメニューに本当に必要な調理設備を選ぶ視点が大切です。

ここでは、キッチンカーで多く使われている代表的な調理設備について、特徴と注意点をわかりやすく解説します。

[コンロ]

コンロは、キッチンカーの調理設備の中でも使用頻度が高く、導入を前提に考える人が多い設備です。

焼く、煮る、温めるといった基本的な調理に対応できるため、多くのメニューで活躍します。

ガス式が主流ですが、火力や安全装置の有無は必ず確認したいポイントです。

火力が弱いと提供時間が延び、回転率に影響が出ます。

これから開業を考える方は、メニュー数や同時調理の有無を想定し、口数や設置スペースも含めて検討すると安心です。

[フライヤー]

フライヤーは、揚げ物メニューを提供する場合に欠かせない設備です。

から揚げやポテトなどは人気が高く、売上の柱になりやすい一方で、油の管理が重要になります。

油量や温度調整のしやすさは、作業のしやすさに直結します。

容量が小さすぎると一度に揚げられる量が限られ、待ち時間が長くなりかねません。

開業準備では、想定する販売数をもとに、無理のないサイズのフライヤーを選ぶことが失敗を防ぐコツです。

キッチンカーで使えるフライヤーの選び方やおすすめ商品など、詳しくは以下の記事で解説しています。

[鉄板・グリドル]

鉄板やグリドルは、焼きメニューを提供するキッチンカーで重宝される設備です。

肉や野菜を一度に調理でき、見た目にも分かりやすいため、集客効果が期待できます。

温度ムラが少ないものを選ぶことで、仕上がりの安定につながります。

サイズが大きいほど便利に感じますが、車内スペースや電源とのバランスも考慮が必要です。

これからキッチンカーを始める方は、調理量と設置環境の両方を意識して選びましょう。

[炊飯器]

炊飯器は、ごはんを使うメニューを提供する場合に必要な設備です。

キッチンカー営業では安定した炊き上がりと耐久性が求められるため、業務用の炊飯器を使用しましょう。

炊飯量が不足すると、営業途中で追加炊飯が必要になり、提供が止まる原因になります。

開業準備では、一日の販売数を想定し、余裕を持った容量を選ぶことが重要です。

また、保温性能や設置スペースも含めて検討してください。

[オーブン]

オーブンは、焼き上げが必要なメニューで活躍する設備です。

ピザやグラタン、焼き菓子など、提供できるメニューの幅を広げられる点が魅力です。

ただし、消費電力や設置スペースを十分に考えないと、他の設備に影響が出る場合があります。

オーブンの使用頻度を考えた上で、使うことで本当に売上につながるか、必要性を見極めて導入を判断すると失敗しにくくなります。

キッチンカー開業に必要な備品

キッチンカー開業準備では、設備だけでなく日々の営業を支える備品の確認も欠かせません。

見落とされやすいですが、備品が不足すると営業当日に対応できないなどのトラブルに繋がり、販売機会を逃す原因になってしまいます。

ここでは、電気やガスを安全に使うために必要な備品から、調理に必要な備品、装飾に必要な備品などを、開業前に押さえておきたいポイントを整理しながら解説します。

【キッチンカーでの電気・ガス使用時に必要な設備】

キッチンカーでは、店舗と違い電気やガスを自前で用意する必要があります。

そのため、電源や燃料に関する備品選びは開業準備の中でも特に慎重さが求められます。

容量や安全性を考えずに選ぶと、営業途中で電力が足りなくなったり、トラブルにつながったりすることがあります。

これから開業を考える方は、使う調理設備や冷蔵設備を具体的に想定して選ぶことが重要です。

ここからは、代表的な電気とガス関連の備品について解説します。

[発電機]

発電機は、キッチンカーで電気を使用するために欠かせません。

冷蔵設備や照明、調理機器などを同時に使うことになるため、安定した電力供給が求められます。

出力が不足すると機器が動かず、営業に支障が出ます。

また、音の大きさや燃料の種類も選定時の重要なポイントです。

これからキッチンカー開業を目指す方は、使用予定の電気機器をすべて洗い出し、必要な出力に余裕を持たせた発電機を選びましょう。

[ポータブル電源]

ポータブル電源でも、電気を使用することができます。

発電機と比較すると静音性が高く、短時間の営業や電力消費が少ないメニューに向いています。

また、発電機に比べて扱いやすく、初心者でも導入しやすい点が特徴です。

ただし、容量には限りがあるため、長時間営業や高出力機器の使用には注意が必要です。

開業準備では、どの設備にどれくらい電力を使うかを事前に把握し、営業スタイルに合った容量を選んで失敗を防ぎましょう。

[LPガス(プロパンガス)]

LPガスは、コンロやフライヤーなどガス機器を使う際に必要です。

火力が安定しており、調理スピードを重視するキッチンカーでは多く使われています。

ガスボンベの本数や設置方法は、安全面からも厳しく管理しましょう。

キッチンカーで使用するプロパンガスについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【キッチンカーでの調理に必要な備品】

キッチンカー開業準備では、大型の設備に目が向きやすいですが、実際の営業を支えるのは日々使う調理備品です。

鍋や包丁などの調理器具はどれも当たり前に見えますが、使いにくい備品を選ぶと作業効率が下がり、提供スピードにも影響が出ます。

限られた車内で作業するキッチンカーでは、家庭と同じ感覚でそろえると失敗しやすい点に注意が必要です。

これからキッチンカー開業を目指す方は、メニュー内容と作業動線を意識しながら備品を選ぶことが大切になります。

ここでは、調理時に欠かせない基本的な備品について、選び方の考え方も含めて解説します。

[鍋・フライパン]

鍋やフライパンは、調理の中心となる調理器具です。

サイズや深さが合っていないと、一度に作れる量が少なくなり、提供が遅れる原因になります。

キッチンカーでは収納スペースが限られるため、重ねて収納できる形状や取っ手が外れるタイプを選ぶと使いやすさが向上します。

素材についても、熱の伝わりやすさや手入れのしやすさを考慮することが重要です。

開業準備の段階で、実際の調理を想定しながら選ぶなどをすれば、開業後の後悔を減らせるでしょう。

[ザル・ボウル]

ザルやボウルは、下ごしらえや盛り付けの際に頻繁に使う調理器具です。

数が足りないと作業が止まり、効率が落ちてしまいがちです。

サイズ違いをいくつかそろえておくことで、仕込みと提供を同時に進めやすくなります。

ステンレス製は丈夫で清掃しやすく、キッチンカーでの使用にも向いています。

これから開業を考える方は、重ねて収納できるかどうかも確認し、限られた空間を有効に使える備品を選びましょう。

キッチンカーで使用するザル・ボウルは、以下の記事も参考にして選ぶのがおすすめです。

[包丁・まな板]

包丁とまな板は、衛生管理の面でも重要な調理器具です。

切れ味が悪い包丁は作業時間を延ばし、事故の原因にもなります。

まな板は食材ごとに使い分けることで、衛生面のリスクを減らせます。

色分けされたまな板を使う方法も有効です。

開業準備では、家庭用ではなく業務利用を想定した耐久性のあるものを選ぶと安心感が高まります。

[お玉・トング]

お玉やトングは、盛り付けや仕上げで欠かせない調理器具です。

使いにくい形状だと、見た目や量にばらつきが出やすくなります。

耐熱性があり洗いやすい素材を選ぶことで、衛生管理もしやすくなるのでおすすめです。

また、複数本用意しておくと、メニューごとの使い分けができ、作業がスムーズです。

【メニュー提供時に必要な備品】

キッチンカー開業準備では、調理や設備だけでなく、メニューをお客さまに渡す瞬間に使う容器も重要です。

どれだけ丁寧に調理しても、提供時の容器が使いにくいと満足度が下がりやすくなります。

また、カトラリーは、食べやすさや見た目に直結し、リピートにも影響します。

これからキッチンカー開業を考える方は、提供シーンを具体的に想像しながら備品を選ぶことが大切です。

[容器]

容器は、メニューの印象を左右します。

提供するメニューの大きさや量に対してサイズが合っていないと、量が少なく見えたり、持ち運びにくくなったりするので注意が必要です。

キッチンカーでは、ふた付きで安定感のある容器を選ぶことで、受け渡し時のトラブルを減らせます。

耐熱性や汁もれ防止についても、確認したいポイントです。

汁系のメニューを提供する場合には、嵌合性の高い容器を選びましょう。

キッチンカーで提供するメニューにおすすめの容器について、以下の記事も参考にご覧ください。

[カトラリー]

カトラリーの強度が弱いと、使用中に折れてしまうなどのトラブルにも繋がりかねません。

また、お客さまの満足度を考えると、持ちやすさや口当たりを意識することが重要です。

メニューによって必要な種類が異なるため、過不足が出ないよう事前に準備しておくと安心です。

加えて、提供スピードを落とさないためにも、すぐに取り出せる配置を考えて準備してください。

キッチンカーの販売窓のカウンターに配置して、お客さまに必要な分だけ取ってもらう方式もおすすめです。

[ビニール袋]

ビニール袋は、持ち帰りや複数購入時に欠かせない備品です。

サイズが小さすぎると入らず、大きすぎると中で動いてしまい持ちにくくなります。

容器の大きさや重さに合った袋を選ぶことで、お客さまの負担を減らせるでしょう。

また、油が付くメニューでは、破れにくくて強度のある袋が役立ちます。

開業準備では、想定する利用シーンを考え、数種類のサイズを用意しておくと対応しやすくなるでしょう。

[紙おしぼり・ナプキン]

紙おしぼりやナプキンは、細かな気配りを感じてもらえる備品です。

手が汚れやすいメニューでは特に重要で、用意がないと不便に感じられます。

厚みや吸水性のあるものを選ぶことで、使い勝手が向上するため、お客さまの満足度アップにも繋がります。

取りやすい配置にすることで、提供時の動作もスムーズになるでしょう。

【キッチンカーの装飾に必要な備品】

キッチンカー開業準備では、設備や備品だけでなく、見た目の印象を作る装飾も重要な要素です。

どれだけおいしいメニューを用意していても、遠くから何を売っている車か分からなければ立ち止まってもらえません。

装飾は集客に直結し、初めての出店でも存在感を出すための大切な役割を持ちます。

これからキッチンカー開業を考える方は、装飾を後回しにせず、開業準備の段階から計画することが大切です。

ここでは、基本となる装飾用の備品について、役割や使い方の考え方を解説します。

[看板]

看板は、キッチンカーの顔ともいえる装飾備品です。

どんなメニューを販売しているのか、価格帯はどれくらいかを一目で伝える役割があります。

文字が小さかったり情報が多すぎたりすると、近づく前に判断できず機会を逃します。

設置場所や高さを工夫することで、通行中の人の目に入りやすくなるので、意識して製作しましょう。

開業準備では、メニュー名や特徴をシンプルにまとめ、読みやすさを意識した看板作りを心がけると集客につながります。

[タペストリー]

タペストリーは、面積が大きく、情報を伝えやすい装飾備品です。

布製なので、使わないときには巻いて収納できるため、限られたスペースのキッチンカーでも持ち運びやすい点が特長です。

車体の横や販売口付近に設置することで、メニューやコンセプトを強調できます。

デザインに統一感を持たせることで、キッチンカー全体の印象がまとまりやすくなるでしょう。

遠くからでも内容が伝わる文字サイズや配色を意識し、視認性を重視して準備することが大切です。

[のぼり旗]

のぼり旗は、動きのある装飾として視線を集めやすい備品です。

風に揺れることで存在に気付いてもらいやすく、出店場所が分かりにくい場合にも役立ちます。

設置本数を増やしすぎるとごちゃついた印象になるため、必要最小限にとどめることがポイントです。

開業準備では、メニュー名や強みを短い言葉で伝えられるデザインを選ぶと効果的です。

装飾を工夫することで、初出店でも立ち寄りやすい雰囲気を作れます。

キッチンカー営業でのぼり旗を使用する際には、以下の記事も参考にご覧ください。

【出店場所設営時に必要な備品】

キッチンカー開業準備では、出店場所での設営を支える備品も欠かせません。

設営がうまくいかないと、営業開始が遅れたり、安全面で不安が残ったりします。

特に初めての出店では、現地で慌ててしまうケースも少なくありません。

これからキッチンカー開業を目指す方は、出店場所ごとに状況が異なることを想定し、柔軟に対応できる備品をそろえておくことが大切です。

ここでは、設営時にあると助かる基本的な備品について、役割や使いどころをわかりやすく解説します。

[養生シート・ブルーシート]

養生シートやブルーシートは、地面や周囲を汚さないために使う備品です。

油や水が落ちやすいキッチンカーでは、出店場所を清潔に保つ意識が重要です。

出店場所に養生シートを敷くことで、主催者や周辺への配慮を示せます。

サイズは、車両の下に十分広げられるものを選ぶと安心です。

場合によってはシートを敷くように事前に決められている出店場所もあり、荷物を置く時などにも使えるので、一枚持っていると便利です。

汚れにくく、片付けやすい素材を選ぶことで、撤収作業もスムーズに進められます。

[タイヤスロープ]

タイヤスロープは、車体の平衡を保つために役立つ備品です。

出店場所の地面が傾いている場合、そのまま停車すると調理や提供に支障が出る可能性があります。

スロープを使って高さを調整することで、作業台や機器を水平に保てます。

どの場所でも安全に営業できるよう、持ち運びしやすいタイヤスロープを準備しておきましょう。

[水準器]

水準器は、キッチンカーが水平かどうかを確認するための備品です。平衡器や水平器とも言われます。

見た目では分かりにくい傾きも、水準器を使えばすぐに確認できます。

傾いた状態での調理は、油の偏りや器具の不安定さにつながるので、おすすめできません。

また、傾いている車内での作業は無意識で傾斜をカバーしようとするため、意外と疲れが溜まりやすくなるともいわれています。

100円ショップなどでも売っていて簡単に入手可能なので、活用してみましょう。

[結束バンド]

結束バンドは、配線や装飾など、さまざまなものを固定する際に重宝する備品です。

風が強いこともある屋外に出店するキッチンカーでは、看板や装飾品などをしっかり固定できているかが安全性に直結します。

結束バンドは、一度固定したら動かない再利用不可のものと、外して付け替えができる再利用可能なものの2種類があります。

しかし、結束バンドは消耗品なので、劣化して千切れる前に交換するようにしてください。

サイズや強度の違うものをいくつか用意しておくと対応力が上がるでしょう。

[延長コード]

延長コードは、電源の位置が遠い出店場所で必要になる備品です。

発電機で電力を供給できる場合には、あまり必要ありません。

しかし、出店場所で電源を借りる場合には、長さが足りないとせっかく電源があっても使えない場合があります。

屋外使用に対応したものを選ぶことで、安全性を確保できます。

コードの取り回しも考え、邪魔にならない配置を意識することが大切です。

通路上にコードを通す場合にはコード用ゴムマットも併せて用意しておくと、より安全に使用できます。

まとめ

今回は、キッチンカーの開業準備について詳しく解説しました。

キッチンカーの開業準備は、車両やメニューだけでなく、設備や備品、設営に関わる細かな準備まで幅広く考える必要があります。

営業許可に必要な設備を満たしていなければ開業できず、調理や提供に使う備品が不足していれば、現場で困る場面が増えてしまいます。

また、装飾や設営用の備品は、集客や安全な営業を支える大切な要素です。

これからキッチンカー開業を目指す方は、何から始めればよいか迷うことも多いですが、一つずつ整理して準備を進めることで不安は軽くなります。

この記事で紹介した内容を参考に、自分のメニューや出店スタイルに合った準備を進めてください。

事前にしっかり備えることが、安心して営業をスタートさせ、キッチンカーを長く続けるための第一歩になります。

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