キッチンカーでドライカレー屋を開業するには?必要な資格・設備・成功のポイントを解説

ドライカレーは、ひき肉や野菜をスパイスで炒め、ごはんと一緒に楽しむ汁気の少ないカレーメニューです。

一般的なカレーよりも容器に盛り付けやすく、持ち帰りでもこぼれにくいため、キッチンカーでの移動販売と相性がよいでしょう。

温泉卵やチーズ、揚げ野菜などのトッピングを加えれば、見た目の印象や満足感も高められます。

設備を整えたキッチンカーなら、香り豊かで食べごたえのあるドライカレーの移動販売ができます!

どんな設備が必要なの?

キッチンカー開業には資格もいるの?

以上のように、キッチンカー開業前に知りたい情報を合わせて学んでいきましょう。

今回は、キッチンカーのドライカレー屋開業についてご紹介します。

ドライカレーとは?

ドライカレーとは、一般的なカレーライスよりも汁気が少なく、ひき肉や野菜、ごはんを組み合わせて楽しむカレーメニューです。

カレーの香りやスパイス感を味わいながら、べたつきにくく食べやすい点が特徴といえます。

日本では、炒めたごはんにカレー風味をつけたタイプや、ごはんの上に汁気の少ないカレー具材をのせるタイプなど、いくつかの形で親しまれてきました。

家庭でも外食でも取り入れやすく、トッピングや具材の組み合わせによって印象を変えやすいメニューです。

まずは、ドライカレーの特徴と歴史を知り、どのような魅力を持つメニューなのかを整理していきましょう。

【ドライカレーの特徴】

ドライカレーの特徴は、カレーの風味を楽しみながらも、汁気をおさえた仕上がりにあります。

ひき肉や玉ねぎ、にんじん、ピーマンなどを細かく切り、カレー粉やスパイス、調味料で炒めて作ることが多いメニューです。

水分が少ないため、ごはんと合わせたときに味がなじみやすく、スプーンで食べやすい点も魅力になります。

また、温泉卵やチーズ、揚げ野菜などを加えると、見た目や食感に変化を出しやすいでしょう。

辛さを調整しやすく、子ども向けのやさしい味から、スパイスを効かせた大人向けの味まで幅広く作れます。

シンプルながらも、具材や味付けで個性を出しやすいメニューといえるでしょう。

【ドライカレーの歴史】

ドライカレーは、日本で独自に広がったカレーメニューのひとつとされています。

カレーライスが日本の食文化に定着していく中で、汁気の少ない形や炒めごはんに近い形など、さまざまなアレンジが生まれました。

明確にひとつの形に限られるメニューではなく、家庭や飲食店によって作り方に違いがある点も特徴です。

喫茶店や洋食店では、カレー風味のごはんに具材を合わせたスタイルが親しまれ、家庭ではひき肉や野菜を使った作りやすいメニューとして広まりました。

現在では、スパイスを効かせた本格的なものから、卵やチーズを合わせた食べやすいものまで、幅広い形で楽しまれています。

昔ながらの親しみやすさと、自由にアレンジできる楽しさを持つメニューといえるでしょう。

キッチンカーでドライカレー屋を開業する際に必要な資格

キッチンカーを営業するためには『食品衛生責任者』の資格と、保健所の営業許可が必要となります。

【食品衛生責任者】

キッチンカーを営業する際に必要な資格は『食品衛生責任者』です。

※キッチンカー内で調理行為を行う場合は、保健所の営業許可の取得が必要になります。

食品衛生責任者は飲食店や食品に関わるお店ごとに、必ず1人配置するよう義務付けられています。

食品衛生責任者の資格は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを終えると修了証が授与されます。

受講したい自治体の講習会の日程を調べて取得しましょう。

栄養士・調理師・製菓衛生士・と畜場法に規定する衛生管理責任者・と畜場法に規定する作業生成責任者・

食鳥処理衛生管理者・船舶料理士・食品衛生管理者もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者

【保健所の営業許可】

「営業許可」とは、飲食店(キッチンカー)が食品を調理・提供をする為に必要な許可のことです。

この許可は行政が定める基準(キッチン設備や調理内容など)を満たしている飲食店(キッチンカー)に保健所から発行されます。

キッチンカーは固定の飲食店舗ではありませんが、「固定飲食店舗とほぼ同様の手順」で営業許可を取得する事になります。

そして、営業許可を取得する為には、前項で紹介した「食品衛生責任者」の資格が必要になります。

この営業許可は全国共通では無く、都道府県や指定地域により分割され許可を発行しております。

※移動して販売をするキッチンカーは管轄地域毎で営業許可を取得する必要があります。

許可の効力は取得から5年間で、それ以降は5年毎に該当保健所へ更新の申請が必要です。

キッチンカーのドライカレー屋に必要な設備

キッチンカーでドライカレー屋を開業する際は、車両そのものの設備と、ドライカレーを調理するための設備を分けて考えることが大切です。

ドライカレーは、ごはんとカレー具材を組み合わせて提供するため、炊飯、加熱、保冷、盛り付けの流れを整える必要があります。

設備をなんとなく選んでしまうと、営業中にごはんが足りない、具材の温度管理がむずかしい、提供に時間がかかるといった問題が起こりやすくなります。

開業後に困らないためにも、必要な設備を先に整理して、営業スタイルに合う車両作りを進めましょう。

【キッチンカーの設備】

キッチンカーで移動販売を行う際には、営業する地域を管轄する保健所で営業許可を取得する必要があります。

営業許可取得の際には、シンクの数や給排水タンクなど、保健所が定める施設基準を満たすキッチンカーを持ち込んで検査を受けます。

移動販売でドライカレー屋を開業する場合も車両内で調理行為をする場合は同様の設備を準備しましょう。

必要な設備の詳細については以下の記事を参考にしてみてください。

【ドライカレー調理の設備】

[業務用炊飯器]

業務用炊飯器は、ドライカレーに欠かせないご飯を炊くための機材です。

ドライカレーはごはんと一緒に提供するメニューのため、ごはんの量が足りなくなると販売を続けにくくなります。

業務用炊飯器を選ぶ際は、想定する販売数や一食あたりのごはん量をもとに、必要な炊飯容量を考えることが大切です。

電気式を使う場合は消費電力を確認し、ガス式を使う場合はプロパンガスの確保設置場所や換気、安全管理まで含めて検討してください。

キッチンカーで使用する業務用炊飯器について、選び方などは以下の記事を参考にご覧ください。

[業務用ガスコンロ]

業務用ガスコンロは、ドライカレーのルーとして使う、ひき肉や野菜を炒める際に使用する調理機材です。

ドライカレーは水分が少ない分、炒める工程で香りやコクを出しやすいメニューといえます。

業務用ガスコンロを導入する場合は、火力だけでなく、車内の作業台との高さ、鍋やフライパンの大きさ、換気のしやすさも確認しましょう。

限られた車内で安全に使えるよう、火元まわりの配置も早めに決めておくことが大切です。

キッチンカーで使用する業務用ガスコンロについては、以下の記事で詳しく解説しています。

[冷蔵庫]

冷蔵庫は、ドライカレーやトッピングに使う食材を衛生的に保管するために必要な設備です。

ひき肉、卵、チーズ、野菜などは温度管理が重要な食材のため、営業中も適切な状態で保管しなければなりません。

冷蔵庫を選ぶ際は、仕込み済みの具材、トッピング、飲み物などをどのくらい入れるのかを想定して容量を決めましょう。

以下の記事では、キッチンカーで使用する冷蔵庫の選び方や使用時の注意点について解説しているので、参考にご覧ください。

[その他]

その他には、保温ジャー、フライパン、鍋、包丁、まな板、計量器、トング、レードル、盛り付け用のスプーンなどが必要です。

ドライカレーを提供する際の容器やふた、カトラリー、紙ナプキンなどの消耗品も早めに決めておきましょう。

また、メニュー表や看板、のぼりなども集客につながる大切な準備になります。

キッチンカーでドライカレー屋を開業するメリット

キッチンカーでドライカレー屋を開業するメリットは、提供のしやすさと売上を伸ばす工夫のしやすさにあります。

ドライカレーは、あらかじめ具材を仕込んでおけば、営業中はごはんに盛り付ける作業が中心になります。

開業後の販売数や客単価を考えるうえで、まずはドライカレーならではの強みを整理しておきましょう。

【提供までの時間が短く回転率を上げやすい】

ドライカレーは、仕込みを済ませておけば、営業中の提供までの時間を短くしやすいメニューです。

ごはんを容器に盛り、ドライカレーの具材をのせ、トッピングを加える流れにしておけば、ピークタイムでも作業を進めやすくなります。

キッチンカーでは、限られた車内で注文、調理、盛り付け、会計まで行うため、提供の早さは売上に直結しやすい要素です。

特に、オフィス街のランチ営業や短時間のイベントでは、待ち時間が長いと購入を見送られる可能性があります。

ドライカレーは作業手順を整えやすいため、回転率を意識したメニュー作りをしたい場合に向いているでしょう。

【トッピングなどで客単価を上げやすい】

ドライカレーは、トッピングを組み合わせることで客単価を上げやすいメニューです。

トッピングは追加料金を設定しやすく、通常メニューと特別感のあるメニューを分けて販売しやすい点も魅力です。

キッチンカーで売上を伸ばすには販売数だけでなく、一食あたりの単価も重要になります。

原価と作業時間のバランスを見ながら、選びたくなるトッピングを用意してみてください。

キッチンカーでドライカレー屋を開業するデメリット

キッチンカーでドライカレー屋を開業する場合は、提供しやすい反面、仕込みや出店先との相性に注意が必要です。

シンプルに見えるメニューですが、ひき肉や野菜を細かく切り、炒めて味を整える工程があります。

また、ドライカレーは主食メニューのため、出店する場所によっては売れ行きに差が出ることもあります。

開業前にデメリットを知っておくことで、仕込み量や販売場所を考えやすくなるので、確認していきましょう。

【仕込みには時間がかかる】

ドライカレーは、営業中の提供時間を短くしやすい一方で、仕込みには時間がかかりやすいメニューです。

ひき肉を炒めるだけでなく、玉ねぎやにんじんなどの野菜を細かく切り、スパイスや調味料で味をなじませる工程があります。

仕込み量が少なすぎると販売機会を逃しやすく、多すぎると食材ロスにつながるため、販売数の見込みが重要です。

さらに、ごはんの炊飯、トッピングの準備、容器や備品の確認まで含めると、営業前に行う作業は多くなります。

開業後に無理なく続けるためにも、仕込み表や作業手順を作り、毎回の準備を安定させましょう。

【主食メニューはイベントで売れにくい】

ドライカレーは食事として満足感がある主食メニューですが、イベントによっては売れにくい場合があります。

来場者が食べ歩きや軽食を求めている場では、片手で食べられるメニューや甘いメニューのほうが選ばれやすいこともあるでしょう。

特に、短時間の滞在が多いイベントや、すでに食事を済ませて来場する人が多い会場では、主食メニューの需要が限られる可能性があります。

反対に、昼食時間をはさむイベントやオフィス街、学校関係の出店では、しっかり食べられるドライカレーが選ばれやすくなります。

出店場所を選ぶ際は、来場者の目的や滞在時間を確認し、売れやすい場面を見極めてください。

キッチンカーでのドライカレー屋開業を成功させるポイント

キッチンカーでドライカレー屋を開業する場合は、メニューのおいしさだけでなく、営業中に安定して提供できる仕組みを作ることが大切です。

ドライカレーは仕込みをしておけば提供しやすいメニューですが、ごはんの量や具材の温度管理、トッピングの準備が乱れると、ピークタイムに対応しにくくなります。

また、車内スペースが限られるため、使う設備や動き方を先に決めておく必要もあるでしょう。

ここでは、キッチンカーでのドライカレー屋開業を成功させるために押さえておきたいポイントを具体的に解説していきます。

【仕込みと提供の流れを整える】

ドライカレー屋を成功させるには、仕込みと提供の流れをあらかじめ整えておくことが重要です。

ドライカレーは営業中の盛り付けが比較的しやすい一方で、ひき肉や野菜の仕込み、ごはんの炊飯、トッピングの準備など、開店前の作業が多くなりやすいメニューです。

販売数を見込んで仕込み量を決めておかないと、売り切れや食材ロスにつながる可能性があります。

営業中は、ごはん、ドライカレー、トッピング、会計、受け渡しの順番を決めておくと、混雑時にも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。

初めて出店する場合は、少ないメニュー数から始めて、作業に慣れてから種類を増やしてみてください。

【軽トラック型キッチンカーで開業する】

ドライカレー屋のキッチンカーを開業する際は、車両サイズも成功を左右する大切なポイントになります。

とくに、軽トラック型のキッチンカーは取り回しがしやすく、駐車スペースが限られる場所でも出店しやすいため、初めて開業する人にとても向いています。

ドライカレーは、業務用の炊飯器やガスコンロ、冷蔵庫など、やや大きな設備を積む必要がありますが、軽トラック型なら荷台部分を活かして効率よく機材を配置できます。

キッチンカーの入手方法には製作や中古車購入などさまざまな方法がありますが、もし「購入してから後悔したくない」と感じているなら、まずはキッチンカーのリースサービスを活用して試してみるのも一つの手です。

リースであれば、一定期間実際に営業を行いながら、キッチンカーという業態が自分に合っているかを判断できます。

また、必要な設備やスペースの使い方も体験できるため、本格的な開業前のシミュレーションとしてとても役立ちます。

実際に営業しながら、必要な改良点や理想のレイアウトを見つけておくと、のちにキッチンカーを購入する際に大きな失敗を避けることができるのでおすすめです。

いきなり購入せず、まずは段階を踏んでみるという選択肢も検討してみてください。

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キッチンカーのドライカレー屋で取り入れたい・トッピング具材3選

キッチンカーのドライカレー屋では、トッピング具材を用意することで、見た目や満足感を高めやすくなります。

ドライカレーは茶色系の見た目になりやすいため、卵やチーズ、野菜を加えると、店頭写真やメニュー表でも印象がよくなります。

また、トッピングを追加料金にすれば、客単価を上げる工夫にもつながるでしょう。

ここでは、キッチンカーのドライカレー屋で取り入れやすいトッピング具材を紹介します。

【温泉卵】

温泉卵は、ドライカレーの辛さやスパイス感をまろやかにしてくれる定番のトッピングです。

黄身の色が加わることで見た目が明るくなり、写真やメニュー表でも食欲を引き出しやすくなります。

辛いメニューが苦手な人にも選ばれやすく、幅広い客層に対応しやすい点も魅力です。

キッチンカーで扱う場合は、温度管理や保管方法に注意し、衛生面に不安が出ないように準備しておきましょう。

ドライカレーに追加するだけで特別感を出しやすいため、客単価を上げたい場合にも取り入れやすい具材です。

【チーズ】

チーズは、ドライカレーにコクとまろやかさを加えられる人気のトッピングです。

スパイスの香りとチーズの濃厚さは相性がよく、満足感のある一皿に仕上げやすくなります。

とろけるチーズを使えば見た目にもわかりやすく、炙りチーズにすると香ばしさを加えられるでしょう。

若い客層やボリューム感を求める人にも訴求しやすいため、追加トッピングとして用意しやすい具材です。

ただし、冷蔵管理が必要になるため、ほかの食材と合わせて保管スペースを確保しておくことが大切になります。

【揚げ野菜】

揚げ野菜は、ドライカレーに彩りと食感を加えられるトッピングです。

なす、かぼちゃ、パプリカ、れんこんなどを使うと、茶色く見えやすいドライカレーの印象を明るくできます。

野菜を使ったトッピングは、見た目のよさだけでなく、食事としての満足感も高めやすい点が魅力です。

キッチンカーで取り入れる場合は、揚げる作業を営業中に行うのか、仕込みで準備しておくのかを決めておきましょう。

提供スピードを重視するなら、事前に仕込んだ野菜を盛り付けやすい状態で用意し、ピークタイムの作業負担を減らしてください。

まとめ

今回は、キッチンカーのドライカレー屋開業についてご紹介しました。

キッチンカーでドライカレー屋を開業する場合は、提供しやすさと客単価を上げやすい点が大きな魅力です。

ドライカレーは汁気が少なく、容器に盛り付けやすいため、ランチ営業やイベント出店でも販売しやすいメニューといえます。

温泉卵やチーズ、揚げ野菜などのトッピングを用意すれば、見た目の印象や満足感を高めることもできるでしょう。

一方で、ひき肉や野菜の仕込み、ごはんの炊飯、トッピングの準備には時間がかかるため、営業前の段取りが重要になります。

また、主食メニューは出店場所によって売れ行きが変わりやすいため、昼食需要のある場所や滞在時間の長いイベントを選ぶことも大切です。

開業前には、食品衛生責任者や保健所の営業許可を確認し、炊飯器、コンロ、冷蔵庫などの設備を整えておきましょう。

はじめての開業では、軽トラック型キッチンカーを活用し、必要な設備と作業スペースのバランスを考えると営業しやすくなります。

キッチンカーでドライカレーを販売するなら、仕込み、提供、出店先、トッピングの工夫を整理し、無理なく続けられる形で準備を進めてください。

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