近年、一つの場所に縛られず移動販売するキッチンカーの人気が高まっています。固定店舗に比べて少ない開業資金で始められることもあり、開業を考える人が多くなっています。

しかし、実際に経営がうまくいき一年以上続けることができるキッチンカーはごくわずかなのが現実です。いったいキッチンカーの移動販売を経営する上で、どのような失敗が多いのでしょうか？

今回は、キッチンカーでの移動販売を開業する際の失敗と、失敗しないためのポイントをご紹介していきます。

キッチンカーの移動販売開業を失敗する原因

思い切って起業するキッチンカーでの移動販売。せっかく始めるなら、失敗はできるだけ避けたいものです。

できるだけ同じ失敗をしないように、どんな失敗の原因があるのかを確認しておきましょう。

【車輌に問題があった】

キッチンカーでの移動販売を開業する際に、用意するのが車輌です。開業資金が最もかかるのが車輌代なので、慎重に進めたいところです。

保健所の営業許可を取るために必要な設備を全て搭載した上で、内装や外装に力を入れすぎると、とても高額になることがあります。

初めて開業をする場合は、その後もキッチンカーでの移動販売が上手くいくかはわからないものです。いきなりキッチンカーを製作するのではなく、最初はリースを利用することで車輌代を抑えて、調理で使う機材などに資金を使うという選択肢もあります。

また、中古でキッチンカーを購入する場合は、車輌の状態が良くないことも多く見受けられます。購入するときにはわからなかった不備に後から気付くこともありますので、購入は慎重に行いましょう。

【実録キッチンカー最前線】必読！キッチンカー購入に絶対失敗しない方法 – ケータバンク株式会社 – キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

【営業許可が取れない】

キッチンカーで移動販売をするには、営業する地域を管轄する保健所の営業許可を取る必要があります。

営業許可を取るためには、保健所が定める基準に沿った設備のキッチンカーを保健所に持ち込んで検査してもらう必要があります。

中古などで保健所の基準に沿っていないキッチンカーを入手してしまうと、営業許可を取ることができないことがあります。

2021年6月に行われた食品衛生法の改正によって、キッチンカーの設備基準は全国統一になっています。

事前に営業したい地域の保健所に相談にいき、基準に沿ったキッチンカーを入手するようにしましょう。

キッチンカーで移動販売するには営業許可が必要！手順と方法をしっかり解説！！ – ケータバンク株式会社 – キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

【出店場所が確保できない】

キッチンカーの移動販売を続けていくなかで一番苦労する部分かもしれません。

自由に移動して販売できると思われがちなキッチンカーですが、出店場所の許可がないと出店できません。

人気のある出店場所では実績を重視されることもあります。まずは地道に、出店できる場所で確実に売上をあげていきましょう。現在はインターネットで出店場所を探すこともできますので、開業する前に数カ所、出店場所の目星をつけておくと良いでしょう。

【開業者必見！】キッチンカーの出店場所を確保する4つの方法！！ – ケータバンク株式会社 – キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

【プロパンガスの契約ができない】

プロパンガスについては、ガス事故が発生したときの緊急対応のために「現場に急行できる範囲に限った販売」を行うように経産省から推奨されています。

そのため、移動して販売を行うキッチンカーへのプロパンガスの販売は断られるケースもあります。契約先が決まるまで何社も当たってみるか、電気での調理器具やカセットコンロを使用するなど対策を考える必要があります。

プロパンガスってどうやって調達するの…？キッチンカーの調理で大活躍な「プロパンガス」 – ケータバンク株式会社 – キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

【利益が出ない】

キッチンカーでは客単価が1000円以下と低く、利益が出にくいケースがあります。イベント出店ばかりを行っている場合では、収入が安定しにくくなることも…。特に出店料やフランチャイズの手数料が嵩むと、なかなか利益を出すことができません。

売上をよく計算して、自分が払える金額かを計算してから出店・契約をするようにしましょう。

キッチンカーの移動販売開業を失敗しないためには

少ない資金で始められる！と気軽な気持ちで開業に踏み出しがちなキッチンカーでの移動販売。実際に失敗しないためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

【事業計画書をきちんと作成する】

キッチンカーでの移動販売でも、事業計画書を作成することはとても重要です。店舗の開業と同じように、利益の見込みなどしっかり計画を立ててから開業をするようにしましょう。

【キッチンカー製作の際は数社話を聞く】

キッチンカーの製作会社は多く存在しますが、質の良い製作会社は実はとても少ないのが現状です。車輌を買わせることばかりに必死になり、ありもしない甘い話で開業を煽ることもあります。本当に正しい情報を手に入れるためにも、数社は話を聞くようにしましょう。

【原価率を把握する】

売れるためにと購入しやすい価格設定を行いがちですが、長く移動販売を続けるには経営面でもきちんと計画を立てる必要があります。原価率は、売上に対する原価の比率を算出した指標となるため経営をしていく上では、メニューの原価率が適正なのかを見直したり、経営状況を確認する時に大切な数字となります。

原価率をきちんと把握して、安定したキッチンカーの経営を目指しましょう。

原価って？キッチンカーの原価率は何％が正しいのか？計算方法を理解して販売価格を設定しよう！ – ケータバンク株式会社 -キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

【イベントだけでなく平日の出店も行う】

イベントに参加すると大きな売上になるため、イベント営業をメインにしたくなるものです。

しかし、集客が期待できるイベントは主に週末に行われます。平日の出店場所を確保した上で、週末のイベント出店を行うようにすると売上の安定に繋げることができます。

おすすめ！キッチンカーの出店場所　6選！ – ケータバンク株式会社 – キッチンカー製作、レンタル、リース、開業は業界最安のケータバンク (caterbank.co.jp)

まとめ

キッチンカーの人気が高まる中で、移動販売の開業に踏み出す人が増えています。正しい情報を把握し、きちんと計画を立てて経営を行わなければ失敗することも多いのが現状です。

今回紹介した失敗の原因や、失敗しないためのポイントをよく確認して、万全の準備をしてから開業に臨むようにしましょう。

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